1998-01-03

林輝太郎・ダイワフューチャーズ講演

3.確率と錯覚  

 次に、3番目の話です。この頃、転職することが普通になってきています。今、売れているいろいろな本の中に<なるにはブックス>というのが在りまして、『パイロットになるには』『スチュワーデスになるには』『○○になるには』という本がよく売れています。 しかし、その中に
『相場師になるには』という本が無いんです。それから、カルチヤーセンターというものがあちこちに在ります。『源氏物語のお話』とか『外国語教室』或いは『ピアノ教室』とかいろいろ在りますが『相場教室』というのは在りませんね。どうしてでしょうか?あまりにも本音と建前が違うからですね。
 先程申し上げた通り、私は72歳です。もともと建前論というのが嫌いですので、これからのお話も全て本音の話をしようと思います。本音の話というのは非常に抵抗を受ける。それでも、やはり本音の話をしたい。建前論なんかしたくない。これが3番目の話です。
 今日の講演は4時までですが、途中で10分ぐらい休憩します。それまでは相場に対する考え方とか、或いは、先程申し上げたギャンブラーの錯覚とか誤謬という話をします。これは数学でちゃんとある言葉で、この考え方の違いや間違いの具体的な話は、休憩後にしようと思います。
 先程申し上げましたが「私が相場で1000万円近くまで儲けても、また損してしまう」ということを繰返していた時、建玉を控えめに抑えるというのは、「あまりにも消極的ではないか」と、皆さんに言われるかもしれませんが、これは違うんですよね。それについての話しをこれから展開していきます。
 先日、私の自宅の資料室に訪ねてきた方がいます。自宅の資料室のほうが会社よりも大きいのですが、明るくて、広いので集会には都合が良くて、時々そこで討論会などもします。その方は「パソコンが大好きで、3年間、寝る間も借しんで70%当たる確率の指標を発見した」と言うの です。それから「しかし、これでは物足りないから、あと10%確率を上げたい。そうすると、利益金が50%増えるので、その為に林先生のアドバイスをいただきたい」と言ってました。70%の確率を80%に上げると利益金が50%増えるー。皆さん、計算できますか?簡単な計算なんです。皆さんにお配りした資料の中に『確率と損益金は比例しない』
 としていますが、その人は比例すると考えている。本当は比例しないんだけれども、仮に『確率と損益金が比例する』という前提でお話します。
 元金1000万円で取引する。 70%当たる、つまり30%は外れるわけです。そうすると、1000万円で700万円儲かるが、300万円は損しますから、差し引きの純利益金は400万円です。80%当たると利益金が800万円で、損金が200万となり、差し引き600万円の純利益金になります。先程の400万円の純利益金が600万円になりますから、50%利益金が増えますね。本当に70%当たって損益金がそれに比例するならば、その人はたちまち世界一の大金持ちになれる.私のところになど来る必要はない。
 パソコンの好きな方がやっていることは『確率の高い指標を発明しよう』とか『組み合わせて儲かる指標を作ろう』とか涙ぐましい努力をしていますが、これは数学的に見ても絶対に不可能です。
 トランプのブラックジャックという賭けの確率の計算を『カードカウンティング』と言いますが、これをしたアメリカの大学の数学者がいます。
 その計算によると当たる確率が5 0.3%、外れる確率が4 9.7%で、その差はたった0.6%です。それでも何故これが有名なのかと申しますと、世界一の確率だからです。これ以上の確率のものは世の中に在りません。
 70%当たる!-それならば、私のところに来る必要はないのです。
 儲けてキャデラックに乗って、美人秘書を連れて、美味いものを食ってヤいられる。そんな確率(70%とか80%のような確率)は世の中に存在いたしません。そのような確率が存在するといったような錯覚のことを『ギャンブラーの誤謬』と言います。
 サイコロジカルラインという指標が在りますよね。これは、上がった時は白丸、下がった時は黒丸といった具合に星取表で表示するものですが、これについても同じことが言えます。例えばサイコロを振って、丁が10回読いて出た。次の11回目は「半の可能性が高い」と思うのは錯覚ですね。確率は二分の一に決まっている。
 この『ギャンブラーの誤謬』というのは数学の世界では有名です。一週間に5営業目ありますが、もし価格の予測が『高い、高い、高い、高い、高い』もしくは『高い、高い、安い、高い、安い』となった場合、どちらの方が可能性が高いのか?数学の用語で生起確率と言いますが、この確率からすると両方とも可能性は0.031で同じです。こういう錯覚のことを『ギャンブラーの誤謬』と言います。
 例えばトレンド、或いはRSI(相対力指数)・RCI(順位相関係数)といったようなオジレーターなどいろいろな指標が在ります。仮に60%当たる指標が存在するとします。そして、もう一つ60%当たる指標が在る。それらを上手く組み合わせて確率を高めようとするのは、数学的にも理論的にも絶対不可能です。0.6十〇.6=1.2にならないのです。0.6×0.6=0.36になるので、確率はぐんと下がる。だから、お渡しした資料のパソコン利川のところにも併用不可と書いてあります。
 パソコンが世に出てから十数年経ちますが、パソコンを使って財産を築いた人が果たしているのか?私もいろいろなツテを求めて調査し、そのような人に直接会いましたしかし、十数年でたったの2人です。パソコンはすごく便利な道具です。パソコンを使えば必ず儲かるというのなら、誰だってパソコンを使いますが、実際はそんなに儲からない。絶対に儲からないと言っているのではなくて、パソコンを使う人間の能力が高くないと、パソコンを使いこなせないということですね。これは、パソコンに限らず相場をする上で必要となる能力全てに言えることです。
 お配りしてある資料の中にも『無知無能な肴は敗残肴となる』と書いてあります。無知というのは知識が無いことであり、この知識というのは本を読めばわかります。例えば、今申し上げた-システムの併用は確率を低下させる-といった『ギャンブラーの誤謬』に関しての知識は、もうわかったと思います。しかし、実際にはこの『ギャンブラーの誤謬』自体を知らない人が多い。
 今、あちこちでいろいろな相場分析や予測のソフトを売っています。その中には、四十何種類ものいろいろな指標が入っているソフトがありますが、それではかえって迷うばかりで駄目だろうと思います。その上 「この指標とこの指標とを併用して‥.」なんていうと、先程申し上げたように掛け算になりますから、どんどん確率が低下していきます。
 皆さんがゴルフを教わる場合、下手な人に教わらないですよね。上手な人に教わるものです。また、教え上手、習い上手、習い下手といろいろな言い方は有りますが、やっぱり下手な人に習うのはイヤだと思います。私は「自分は随分努力した」と先程申し上げましたが、本当によく本を読みました。解らないことは、いろいろな人に教えてもらいました。それでも、損した人に教わるのはやっぱりイヤでした。イヤっていうより、そんな人はすぐに底が見えてしまうから「何だ!この人損しているくせに、口だけ上手いじやないか」と、言いたくなってしまう。
 ゴルフの場合はやっている姿が見えますから、
 「あの人の球はビューと飛ぶから、あんなふうにやればいいんだ」とわかります。
 ところが相場の場合は、人がどのように売買しているのか見えませんから、我々はツテを求めていきます。ツテというのは、例えば、先程申し上げた山種さんとか、鈴木隆さんとか、或いは、晴披さんとかのことですが、そういった人達がどのような売買をしたのかを調べてみるわけです。そして、その記録を実際にに見てみて「なるほど!」「すごい!」「こうやっているのか!」と参考にして自分もやってみるわけです。これがなかなか出来ないんですけれども、とにかく真似しようとします。ところが、基礎が出来ていないと、真似だけやってもダメなんです。その基礎をどうするか?それは休憩時間の後で具体的なことをいろいろとお話します。

1998-01-02

林輝太郎・ダイワフューチャーズ講演

2.商品よこんにちは    

 今、デフレの不況ですね。インフレではありません。デフレです。戦後、日木ではインフレの不況は何度もありました。敗戦直後もそうです。一斤5銭の砂糖が3円50銭まで上昇して、70倍になった。あるいは石油ショックの時、あの時は一見デフレみたいでしたけど、石油価格が上がってましたからインフレです。                おそらくデフレの不況を記憶している人は、今90歳以上の人でしょう。私もデフレの本を色々読んでおりますけれども、全然ピンときません。
 これからデフレの不況が、ますます強くなっていくと思います。非常に極端な話に思われるかもしれませんが、これからの株の業界はダメです。大昔に、大昔と言っても20年くらい前のことですが、証券業界が
 『銀行よさようなら、証券よこんにちは』    
というキヤッチフレーズを出して世間の非難を浴びた。それを捩(もじ)って言えば、
 『証券よさようなら、商品よこんにちは』と言いたい。
 もちろん、デフレで株は低迷が続くでしょう。逆に、低位株で出世するものが増えるかもしれない。だから、銘柄選別が大切になる。
 インフレの不況というのは期間が短い。しかし、デフレは長い。本当に長い。「これでもか、これでもか」といった具合に長い。山一証券が潰れた。北海道拓殖銀行が潰れた。もう、これで最悪の事態は脱したと思っている。 しかし、これからゼネコンが何社も潰れるかもしれない。流通業で言えば、ダイエーが潰れるかもしれない。または、セゾンが潰れるかもしれない。ダイエーとセブンを比べると、ダイエーの方が潰れそうですが、もしダイエーが潰れたら心理的に大変なことになる。山一の名前を知らない人でも、ダイエーの名前は知っているでしょう。
 また、現在の国民負担率、給与の中に占める税金など(税金・固定資産税・年金・健康保険などの公的支出)の割合が史上初めて50%を超えました。江戸時代、いくら酷い殿様でも百姓から年貢(税金)を取るのに「米の獲れ高の半分をよこせ」というのは無かった。現在50%超えています。(ダイワフューチャーズ発行の月刊誌FORE98年3月号には「搾取は35%」と出ている)
 可処分所得が50%以下だから、消費はますます落ちていく。落ちていくことは仕方がないことです。だから、デフレの不況は長引く。どれぐらい長引くかそれは分からない。
 今、政府のとっている経済政策のほとんどは間違っている。一つ一つを見ると良さそうなんですが、全体を合わすと逆効果になっている。これを経済学では『合成の誤謬』と言いますが、それがますます深まっていく。だからこれから景気はますます悪くなるだろう。
 そして、今、世界的に問題になっているのは大気汚染と異常気象です。先日、アメリカの東部で50年ぶりに風速120メートルという竜巻がおきて、何百人か亡くなりました。西部のカリフォルニアでは、長雨による大洪水がありました。日本でもこれから異常気象による天災が、続発するのではないかと思われます。
 それから、ダイオキシンによる大気汚染が進んでいることを皆さんご存知だと思いますが、日本が世界一なんです。奇形児が生まれるとか、あるいは、その他の色々な動植物に悪い作用が起きる。
 日本の商品相場には19銘柄位ありますが、金属を除いて農産物です。農産物にも一次製品と二次製品とかありまして、一次製品とは畑で揺れた形がそのまま在るもので、小豆・大豆・トウモロコシといったものですね。二次製品というのは畑で揺れた形とは違う形で流通しているもので、例えば砂糖とか、ゴムとかですね。しかし、農産物であることに変わりありません。
 異常気象は農産物に影響します。だから、今年は商品相場に何年ぶりかの、株で言えばバブルようなチャンスが訪れるだろうと思われます。これが2番目の話です。

1998-01-01

林輝太郎・ダイワフューチャーズ講演

1.最初のステップは1億円

 私が林でございます。 
 相場の世界では「場帖が無ければ全ては始まらない」とよく言います。普通、株の場合は<3ヵ月場帖>を使いますが、商品の場合は<1カ月場帖>を使います。お配りしてある資料の中に、場帖のコピーがあると思います。これは東京小豆の平成9年12月22目から平成10年1月27日までの期間のものです。この間に急落して底をつけていますが、そのときの場帖です。
 資料②として『売買練習の基本形』について書かれてあるもの、資料③で『実際の売買における注意点』の大事なところが書かれています。そして資料④に『林輝太郎の主張要旨の基礎』と書かれたものが1枚入っています。
 皆さんは、こういうものを他の講演会では貰ったことが無いと思います。何故これを配ったかと言いますと、普段皆さんには討論する機会がほとんど無いからです。例えば、今後「先物情報クラブ」で、定期的に集会とか討論会を開く機会かおるでしょうが、そういう一見ケンカをしているように見えるほどの白熱した討論をしたりするチャンスは、ほとんど無いと思います。
 我々プロ同士の間では、討論を年中やります。そして、本音の話をします。ところが、その中に一人でもアマチュアの方がいると、その討論会はブチ壊しになってしまう。程度が違うというか、次元が違うというか、全く話が通じない。
 それはこの資料③に、お料理のことを例にとって書いてありますので、また後でお話したいと思いますが、もし投資家同士で話をする時に、例えば『場帖について』とか『資金管理について』とか、そういう主題を決めて討論なり議論をなさるために、これは重要なヒントになると思います。
 資料についてはこれくらいにしておいて、今日の演題は『売買技法の基礎固めと資産折損途上の注意点』ですので、この二つを中心に話をしていきます。
 まず初めに、4つのお話をしたいと思います。
 その一番目。私は、今72歳です。皆さんが私の年になる頃には、できれば10億円、少なくとも5億円の資産を築いていなければ相場をやった意味が無いのではないかと思うのです。5億円とか、10億円とか言うと驚くかもしれませんが、初めのステップは1億円で良い。
 私は昭和23年からずっと相場をやり続けております。今から30年以上前の1000万円、今だったら大体1億円くらいに相当すると思います。その近くまでは儲かるのですが、その後損してしまう。また、近くまで儲かるのですが、また損してしまう。「どこが悪いんだ?」と思ったものです。
 元々、私は生まれて初めて株をやった直後からプロの人から色々教わって、お金に代えられない貴重なことをたくさん教わったのですが、それが身に付いたのは20年後です。 しかし、とにかく1000万円近くまで儲かると、また損する。
「どこが悪いんだろう」もちろん人一倍勉強しました。本も読みました。努力もしました。商品会社の社長も十数年やりました。
 私は統計なんかが好きですから、絶対損するお客というのはどういう種類なのか分析したことがあって、本にそのことを書いたことがあります。私たちは「おままごと」と言っていますが、資金も小さく、売買も小さく、人間までも小さくなってしまっている一般の投資家がいます。そんな人は、死ぬまで儲からない。
 しかし実際には、そういう風に小さく固まってしまう人が大部分なんです。それを乗り越えるのにはどうすればいいか。
 あとでまた詳しくお話しますが、例えば、相場をやっていますと、二年に1度や2度は「ここは絶対だ」と思う時があります。「ここは絶対だから、資金を有効に活用しよう」と思うわけです。つまり、沢山の枚数をやりたいわけですが、その気持ちを押さえなきやならない。その苦しさを乗り越えなきやならない。そうすればお金は残る。
 この商品業界で大相場師と言われた人で山崎種二という人がいました。山種ですね。それから個人であまり有名ではありませんが、鈴木隆という人がいます。戦前、今の参議院が貴族院と言われていた時代、全ての議員は天皇陛下に指名された勅選議員でした。当時、高額納税者であった鈴木隆という人は貴族院議員でした。その人にも直接色々と教わりました。それから、戦後のこの商品業界で、個人で一番儲けた晴披留作という方がいましたが、この方からも直接教わりました。
 私が「ここは絶対だ!」と思った時に、沢山の枚数をやるわけですが、そうしたら、晴披さんに「お前さんは自分じゃ絶対だと思っているけれども、第三者から冷たく見たら絶対じゃないんだよ」「自分一人で絶対だって張り切っているだけで、第三者から見たら確率は二分の一なんだよ」
 と言われたことかあります。後で『ギャンブラーの誤謬』という数学的な錯覚についても触れますれど、今の「ここは絶対!」というのは錯覚ではないんですよね。完全なな思い違い。
とにかく最初のステップとして1億円達成しなきやいかん。
「どうしたらいいか?」この話がまず一番目です。

1997-07-26

後藤語録

・後藤は練習で覚えたことをそのまま専門にして、さや取り屋になってしまったわけですが、そのとき思ったのは、練習で最低限のことはマスターしたから、これ以上上達しなくても、一生損をすることがないなと。すぐ志の低い発想になるのが、悪い癖ですが。
・練習は、実戦の典型的なパターンを抽出して繰り返すだけですから。実戦の伴わない理論だけの勉強会は成立しにくい。
・相場の勉強会には難しいところがあって、集団だと最低限のレベルに合わせた話をするしかない。あるレベルに達しないと理解できない話というものがある。
・後藤はお金も取らないけれども、責任も取らない。中途半端で終わるくらいなら、相場は絶対覚えない方が良い。ですから、まじめにマスターしようとする人とは結構つきあいが長いです。
・さや取りでよくあるのが、こんなに簡単に儲かるんだと感動して、勉強が止まっているのに、マスターしていないパターンにも大きく張って失敗するやつ。ヘッジと称してでたらめのポジションにしてからメールが来る。
・後藤は魔法使いではないですから、損きり以外にgoodな対策はありません。
・相場は連続性を持っているわけで、一点だけでわかったような気になられても困る。
・だから、相場師養成ギプスをはめてもらって、遊びの要素を限りなくゼロにして、一定期間相場中心の生活をおくる。
・10万20万稼ぐのに、勤め人ならどれだけ苦労しているか。相場でも苦労せずに稼げるわけがない。
・濡れ手に粟を狙う心理的要素を排除して、何が必要最低限のことであるかを理解するのがポイント。

・最近どうも新しいことをマスターて上達したのに、利益率が落ちていると言う人は、1日でも○を作る癖を付けて下さい。このとき大事なことはドテンしないこと。
・すると元の利益率に戻ります。1日と言わずもっと休んでも良い。最低2週間はほしい。
・プロでも「休んでいる」といいながら、年がら年中1枚だけ売り買いの試し玉を入れている人もいて、これはこれでOKなのですが。不慣れな内は○にする。
・利益率が落ちているという人の半分は、「休んでいない」人です。休まない方が利益率が上がると考えている内はタコです。タコの人はだまされたと思って○にするを実行して下さい。
・元タコからのアドバイスでした。笑。後藤も実は典型的な休まないタイプでした。

1997-07-23

後藤語録

・後藤は相場真剣モードの時は、実は無口です。睡眠時間も多めになります。知らないうちにない頭を酷使しているのかも知れない。
・睡眠には、本来不必要なデータを削除(忘却)するフィルターの役目があります。グラフを書いて、場帳を書いて、ゆっくり見て、寝て、次の日おきて、最初に思ったポジションって、いい加減なようで一番間違いが少ないです。
・夜の内にポジションを決めているのですが、注文を出すのは朝までわざと待つ。これはその間に睡眠というフィルターでノイズを消し去る目的があったりする。
・立花さんの「月曜には売買するな」という禁止事項がわからないと質問があったのですが、土日と時間が空きすぎていると、その間に色々考えてしまうのです。
・考えすぎると能率が下がって、悪手を打ちやすい。ベクトルがたいていマイナス方向に向く。
・相場感覚が優れている人ほど、このばからしいようなルールが重要になってくる。システム売買のように、感情を入れない場合は別ですが。
・結局ノイズがないときに出した結論を優先せよということ。

1997-07-21

後藤語録

・澤上のことを、ウソなんかつきやがってと思っていたのですが、悪口ばかり言うと思われるのはいやなので、あまり言いたくない。

Q:クラインでも、さわかみを悪く言っていた。

・あそこも本当のことを言うから。籐丸さんん、いつか刺されるな。笑。
・でも、本のおかげでカネはだいぶ集まったらしい。

1997-07-16

後藤語録

・売りの癖が付いていると、たまった売り玉が起爆剤となって上昇パワーになるときに、つい撤退が遅れがちになります。
・工業品のローリングと違って、消耗品でなおかつ神の恵みによってできる穀物は、人間が生産量を決めるのに対して、それこそお天道様次第なところがあります。
・よって、売り屋の必勝パターンになって、買い方にさや滑り分たかって酔いしれていると、いつのまにか窮地に立たされることがある。
・そのおいしい期間が、工業品に比べて穀物は短い。更に事態が急変して、急遽買い戻しもある。
・相場は売り方が有利だと偉そうに言っても、カネが無尽蔵にあるやつがぶつかった場合は、必ず買い方が勝ちます。極端な言い方ですが。

1997-07-15

後藤語録

・売り屋は穀物をあまりローリングしないのです。消耗品で工業品でないと、荷あまりがいつの間にか品不足になってゆく。工業品なら、一度に作りすぎたら、安心してローリングできる。

1997-07-11

後藤語録

・あくまでも投資はリスクとリターンの関係なのですが、青木建設のばあい、9ヶ月以内に倒産するかどうかと言うリスクに対するオッズは3倍は欲しいですね。どうせ全力投球はできないし。
・ここが買いや、と騒いでいた連中が、バンザイ(損切り)したのを確認して「よっこらしょ」と動き始めるのは間違いがありません。笑。頭に血が上った人ははずれます。

1997-07-06

後藤語録

・自分の財産を殖やす&守るときには、いつかは金に対する投資の比率を考慮しなければならないみたいです。イケイケの間は1%、安定して最高15%くらいまでが目安らしいのですが、15%の根拠が昔からわからない。
・田中金属の人と話していると、非常にまともな話ができて、びっくりしたことがりあります。

Q:日本で金に関心が一番あるのは、開業医とパチンコ業者。

・そういえば畳屋さんも、歯医者の畳はただでも取り替えるそうです。間に挟まった金のかけらで小遣い稼ぎをしていた畳屋は、金の値段に敏感だったな。

1997-06-01

ACEIという海外先物の店。

Q:ACEIという海外先物の店。

・一度あったことがある。パンチで金無垢で、ヤクザみたいなのが来て、とにかくカネを入れろ、オプションは博打です、社長、ここは勝負です。いきましょう、とにかくお金入れて下さいと、元気が良かったです。
・ACEIに「さや取りとか、ヘッジはできないか」ときくと、「ヘッジ? さや取り? それは何ですか? オプションは勝負です。難しくありません。丁半博打と思って下されは簡単です。さあお金下さい」といわれて、大笑いしたことがある。92年、池袋での話。でもあれからも同じ名前でやって居るんだから、稼ぎまくっているな。敵に回すと怖そうだから、これくらいで。
・だいたい海外先物で信用できる店があるわけはない。日本のアカウントで海外に投資して税制上のメリットはとか、そこから説明させないとダメですね。

1997-05-20

後藤語録

・統計的な売買の場合、特にお祭り騒ぎ的なときに一番利益が膨らむものは、馬鹿になりきるのが頭の良いやつの相場で利益を出す方法。

1997-05-08

後藤語録

・300万円というのが相場のさや取り、試しから本玉、ツナギなど一連の練習をするのによいと言われています。100万円から最低限のスタートとして、500万円まではずっと練習のつもりがよい。
・最初の1年は1-1。最高でも6-6ですから、証拠金1枚7万円として、42万円。それが50%とすると総資金額は84万円。つまり100万円くらいしか動かない。

1997-04-30

後藤語録

・相場の稼ぎが給料を上回ってきたときほど、一度3日ばかりゼロにして頭を冷やした方が良いです。でも実践的セオリーで言えば、枚数はこのあたりで少し増加して仕掛けるようにした方が儲かります。(そそのかしていたり)
・さやが納会にかけてあがっていく動きを買い玉で狙うようなさや取りもありますが。これは、さや滑りとは言いません。あえて言うなら「さやあげ」ですが、そんな相場用語はない。嫁姑現象とか、スクイズといいますが。

1997-04-25

取引店を変えようとしているのですが、国際トレーディングとフジチューはどうでしょうか?

Q:取引店を変えようとしているのですが、国際トレーディングとフジチューはどうでしょうか?

・国際トレーディングはもと、ふたばですね。うさんくさい系です。とりあえず口座作って、かもられたら教えて下さい。笑。最近は裏をとっていない店が多いです。

Q:ふたばは、商店街を全滅させた功績があります。

・新宿に支店を作るところはキツイ店が多いという噂は、多分本当。笑。
・この手の話はあまり触れたくない。どっかから恨みをかうので、背中から刺されるのはいやです。

Q;オリエント貿易

・あれはすごい。総額12億資本投下で、実損11億、手数料8億6千万円。預けた金額を分母にして、客が落としてくれた手数料を分子にして「落ち率」をだすわけですが、この場合71.66%。これはすごい。なかなかできるものではありません。
・客殺しを目指すなら、これくらいのランクを目指して下さい。えぐい奴らの間ではヒーローになれます。

仕かける候補が2つあって、迷ったときには2つとも仕掛ける?

・金曜日みたいに限月ごとにばらばらの動きをしたときは、変化日近しです。よく期近高し、期先低いなども特徴的な動きですが、バラバラにこの限月上がった、次の限月下がったとか。

Q:仕かける候補が2つあって、迷ったときには2つとも仕掛ける?

・ほぼ同じ条件で、それがワンセットと言う概念で仕掛けることはよくやる。収益計算もワンセット。
・仕掛けで迷っても、結構最後まで絞り込む根拠はある。それまでのボラティリティとか。よくさや取りの組み合わせは好みだといいますが、本当は最後の最後まで絞り込む根拠はあると思う。

Q:この間は3種類くらい仕掛けていましたね?

・いま8種類。あのときは7種類。組み合わせで見ると3種類と見ても良い。パズルみたいになりますが、すべて単純なパターンの組み合わせ。
・迷ったときは、リズムの一番短いものを重点的に仕掛ける。長めの周期のものは枚数を控えめにすべし。その方が全体のお金を実際に投資している期間も比率も最小限に抑えられる。ストレスもミニマムになる。これはすごく大事な話。
・さや取りのリズムで一番難しいのは投資比率。

・だから最初に1枚というのは、リズム取りでは忘れて、第一弾を多めにする。さらに「のせ」も覚えると効果的。
・相場は本当は「順バリ」です。逆バリは仕込みでは大切ですが、流れに乗る方がもっと大事。だから流れを順バリ、仕込みを逆バリが一番儲かる。
・ルール的には分割は2分割にして、1分割目を1-1よりもリズム取りの場合はあつくする。更にのせのパターンをマスターする。これだけで今までと同じ勝率(正確には少し悪くなる)で、プラス幅が確実に伸びます。

Q:これはいけるパターンだというところで、玉を多めに建てるわけですね?

・yes。あとはのほほんと泳ぐ。これは実はその後本仕掛けになるかもしれないという伏線でもある。鵜飼いが、つないでいるヒモだけで状況を把握して、必要なときに必要なだけ操作するのが理想です。
・大豆で逆さやのときに、嫁姑相場を考えて、期近に売りを建てるポジションは少なめというのも基本です。
・いまは期近にかけて需給関係の影響がサヤの開閉のリズムに影響することを言っています。同限月なら、ほぼ同条件になるという考えになります。
・例えば逆ざやが定着している状態なでは、T8ーK12で期近のT8が納会にかけてK12より買い有利になり、T8買いK12売りをリズム取りで仕掛けてはまっていても、最後に利益になっているという感じ。
・逆にT12ーK6なら、逆ざや定着の今、期近に売りがあってそれも納会に近い、くなるとサヤの開閉のリズム以上に需給関係が影響してきて、広がったまま縮小しないことがあるわけです。
・逆に同じ限月同士でいつまでも広がることがあるのかなとか、いつまでも縮小していることがあるのかなとか、K12って高いな、いやK12があっているので他が全部間違っている可能性があるなとか、頭の中の選択回路で絞り込んでいく。
・だからK12-T12の縮小を取るのでもするかとか、リズムでの仕掛けのポイントがワカランそ、まあ12月までにとれればいいか、くらいではじまるわけです。これがリズム取りより長い周期のさや取りです。
・後藤は前は全部リズム取りで、練習には最適です。リズム取りで200回売買すれば、もう最低限のレベルにはなっています。

・損切りの場合は、放置しておいたら明日運良く大儲けになるかもしれないても実行します。だいたい思惑の逆を行っているポジションが、未来において良い方向に行くわけはないです。

Q:相場師の養成学校というのは世界でどこにもないのでしょうか?

・低位株専門のFAIが日本で唯一? だいたい相場師が他人を啓蒙して儲けさせる義理など何一つないです。
・ただ、相場師の連中は、自分の生きた証みたいなものを残したいんじゃないか。相場の技法を伝えたいという気持ちが根底にはあると思う。
・なんでこんな大事なことを簡単に教えてくれるんだろうという疑問に対する、後藤なりの答えではあります。
・やれるものならやってみろ、という意味もあるかも知れません。

1997-04-19

後藤語録

・さや取りでも相場用語は昔からあって、基本は左が売り、右が買い。2-1なら2枚売って1枚買っているポジション。
・1-1 500> なら、1枚1枚の仕掛けで、仕掛けたときのサヤが500円で拡大→縮小を狙っているというポジション。人によっては500<と帳面に書いている人もいる。
・そして注文した店も屋号でかく。昔からある店(取次店)なら、たいてい記号ですぐ書ける。最近ではアルファベット表示もありますが。
・間違わずにシンプルな書き方なら、自己流でも問題はありません。

1997-04-14

後藤語録

・後藤なんか、昔三菱商事フューチャーズで、最初にさや取りOKだというので注文出し始めて、6回目になって急に、そんなに多くだと困ると言い始めた。今まで5回が良くて、6回目がなぜいけないんだと怒ると、部長が出てきた。
・そうしたら、法人個人を入れて、さや取りの注文を出しているのは、三菱商事フューチャーズではあんただけだと。最初は馬鹿が馬鹿な注文を出していると思ったとのこと。
・そんなことあるわけはないだろう、あんたんとこ商社の子会社だろう、プロもいるだろうと聞いたら、生まれて初めて知ったと真顔で言われた。
・92,93年位の話で、5回目までは10-10だったのですが、30-30にしたらダメ。1ヶ月たたず解約した。後藤開設口座最短記録です。
・大豆みたいなものをさや取りするときには、ミーハーなところに注文を出すことになりますが、ミーハーすぎると問題も多い。
・ちなみにどんな店でも、支店より本店の方が良い。金看板の件もそうですが、どんな客殺しの店でも、本店と支店では、支店の方がプレッシャーがきつい。
・エースの日本橋支店は、設立当時に開設した口座は、6年目の時に、3番目に古い客になったと言われて驚いた。ここは1年で6回も注文を間違えて、そのうえ態度もでかいからやめました。
・ユニコムの新宿支店では、半年くらい前に、300万円もって、1枚からやらしてくれといったら、最低で5枚、貧乏人は来るなと言われた。
・その後、後藤を追い返した若いのと、ユニコムのお偉方が一緒にパンに来たことがある。パンが新宿に移ったと聞いて挨拶に来たという。
・別にユニコムさんみたいな大きな会社のお偉方に挨拶してもらうほど偉くないし、貧乏人ですから帰って下さい、と言う感じで。後藤は一生ユニコムに口座を開くことはないです。

1997-04-08

後藤語録

・ボラティリティがあれば、ゲテモノでもなんでも楽なんですよね。
・外為法が改正されて、国内外の投資条件に差がなくなれば、為替なら大きくお金をぶつけられるので、一生同じものを専門にするなら為替は最適です。

・山前の新しいところには行ったことがないです。
・あそこは社長が相場師ですから、社員を雇うにも、自分が相場で儲けた一番少ないときの金額で給料が払えるサイズにしか会社を大きくしない。要するに社長の相場だけで成立する会社です。
・社員は期待されていないかもしれないですが、後藤の担当の高野さんはお金持ちです。本当は客など一人も来てくれなくてもよいと思っている節がある。
・以前商品会社を紹介してくれと言うおばさんに山前を紹介したら、おばさんはいやだと断られた。2000万円持っているから優遇してくれるだろうと本人は考えていたらしく、パンに苦情がきて困ったことがある。
・前に支店(池袋)を作って商品会社らしいことをしたこともあるのですが、すぐに閉じてしまいました。
・パンは態度がでかいと言われますが、林先生と山前だけには頭が上がらない。

Q:山前に頭が上がらないのはなぜ?

・いわゆる格の違いみたいなやつです。後藤は相場が下手なやつには頭を下げませんから。自然と頭が下がる山前の社長は、林先生に言わせれば「悪魔的に相場のうまいやつ」です。相場師としては尊敬できます。
・まあ、前近代的なところはあって、新しい看板を取らないので、異市場のさやとりをしようとすると、そんなミーハーな注文は他に行ってくれと言われる。後藤は小豆以外山前に注文を出したことがないです。

Q:山前さんはどこで相場を勉強したんでしょう?

・わからんです。手口を見ていると、生糸相場のうまい繊維関係出身、もしくはそこらで覚えたのではないかと見ています。
・ちなみに山前の従業員でも馬鹿は多いです。笑。

1997-04-02

後藤語録

Q:逆ざやのさや取りでは、「期近売り、期先買い」もあるんですか?

・正しくは、逆ざや取りというのが期近売りの期先買いであって、これは順ざやのときも逆ざや  の時も同じです。ですから、順さやのときに期近売りの期先買いのポジションをしても、逆さや取りといいます。これは結構まともな文献でも逆に書いあるときがりますが、実務家はみなこう定義しています。
・逆サヤ期の期近買い、期先売りはおいしのであります。慣れてくるとパターンその3を組み合わせれば、利益率がぐんとアップします。