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ライブドア (LD) ショックからまもなく一年を迎える。
とうに過去の出来事になったかのようだが、市場の景色は様変わりし傷跡の深さをうかがわせる。
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個人の売買意欲のバロメーターでもあるソフトバンク。
昨年十二月の累計売買代金は八千億円台に落ち込んだ。
昨年一月の約四分の一の水準だ。
株式市場全体に占める個人の売買代金シェアも急激に縮小した。
信用買い残、売買回転率。
どの指標をみても熱狂相場を演じたかつての個人の面影はない。
だが……。
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昨年暮れ、空前の大商いで相場を引っ張った新日本製鉄株。
「鉄の舞い」の陰にひとりの個人が躍っていた。
みずほ証券のジェイコム株誤発注で二十億円を稼いだ B・N・F さん (28) だ。
買い注文は三百万株(二十億円)に達するときもあった。
インパクトはヘッジファンド級だ。
B・N・F さんの昨年の利益は約五十億円。
運用資産は百五十億円を超えた。
高層マンションの一室にディーリングルームを構え、大型株を中心に売買している。
住友金属工業、神戸製鋼所など鉄鋼株の取引が多いという。
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元野村投資顧問ファンドマネジャーの伊藤 道臣さん(47) は昨年運用資産を二倍に増やした。
通信会社に勤務しながら人気 WEB サイトを手掛ける夕凪さん (39) は四〇 % のリターンを得た。
ちなみに追加型日本株投信約六百五十本の昨年の運用成績は平均でマイナス二 %。
運用のプロが苦戦を強いられる中で「すご腕」ぶりを見せつけた。
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株名人の共通点は研究熱心なこと。
盛 学志さん (32) の狙いは低 PBR 銘柄だが、手あかのついていない「薄商い」も条件にさらにふるいをかける。
B・N・F さんも深夜ニ時まで米国株をチェックする。
「わいてでてきたような個人は(ライブドアの)いかがわしい話にだまされ深傷を負った。
相場をきちんと勉強した個人が相場とつきあえる」(木村 喜由・日本個人投資家協会理事)。
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