市場金利
金利は、全員に降りかかる
<< 金利は、金を貸す人が決めます >>
金利が低すぎると思ったら、銀行に”円で”金を預けなければ良いのです。
お金の保有者には、お金をどうするかを選択する権利があるのです。
金を借りる人は、提示された金利を、受け入れるしかありません。
現在の日本の低金利は、
①今の低金利でも、円預金にしておいてよいと(事実上、結果的に)判断した人が多い
②今の低金利じゃないと、借金をしたくない人が多い、
という両者のバランスでお金の値段(=金利)が成立しているのです。
あえて、単純化すると、
①金を借りてでも、ビジネスを拡大しようという競争が起こっているために景気が過熱したとき、、、、、金利の引き上げは、”全体としては”、景気の過熱を沈静化してくれる。
②しかし、加熱とは無関係になされているビジネスに対しても、借金コストを引き上げてしまう副作用が生じる。
③それに、少々の金利引き上げでは、金を借りてでも、ビジネスを拡大しようという競争の渦中にある経営者は借金の増加をやめない。
④したがって、目的を達成するためには、「金を借りてでも、ビジネスを拡大しようという競争の渦中にある経営者」が、ギャフンというまで大幅に金利を引き上げる必要がある。そうすれは必然的に②の副作用は大きくなる。
金利を下げる場合です。
①2000年のITバブル崩壊による景気後退のように、企業行動の縮小(工場投資縮小)が発生した場合、、、、金利の引き下げは、”全体としては”、景気の後退を和らげてくれる。
②しかし、工場投資縮小とは無関係になされているビジネス(例:住宅建設)に対しても、借金コストを引き下げてしまう副作用が生じる。
③それに、少々の金利引き下げでは、工場投資縮小モードの経営者は投資意欲を復活させない。
④したがって、景気復活の目的を達成するためには、「工場投資縮小マインドにある経営者」が、”そこまで金利が低いのなら、やるか!”と思うまで大幅に金利を引き下げる必要がある。そうすれは必然的に②の副作用は大きくなり、過剰な住宅建設などが発生する。
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