言ったそばから

昨日の春山さんのトレーディング・ラリーの始まりにはかなり違和感がありました。その後アメリカが下がったとかの、結果論ではなくて、正に昨日私が書いた、
> 聞き手が考察、検証不能な結論だけを言って、信じるか信じないかを突きつけるのではなくて、考察の過程まで語ってもらえるのは良いなと感じました。 ということに関して。

これまではファンダメンタルに基づかないことであっても例えば週末の整理　2月16日　全体観では
> 恐怖の下げの後には、必ずそういう上昇相場がある。
> ＩＴバブル崩壊の後も、2001年1月は相当上がった。
のような経験に基づく根拠を書いてくださっていました。
あるいは台湾のチャート、、確かにここまでは、日本と並んでダメな先頭ランナーでした へのコメントでは
> 上げは、理屈、、下げは、恐怖心理＝理屈じゃ無い＝チャートだと何回も体験しております。
> 下げは、理屈じゃないので、過去に揉んだ付近では、一旦下げ渋ります。りくつじゃなくて、それ以上売り込むのが自信が無いからです。

ところが今回は全て頭の中、かろうじてコメントとして
> 今回は弱気も結構広がってきたので、
と書かれただけです。
他に強いてあげればあれから1年（破綻してみないと結論は出ないが、私は『レバレッジ・バブル』と定義することにした）で引用なさった

でしょうか。
外れたらコメント欄が荒れるだけ、当たっても盲信する人が増えて次に外れた時に荒れるだけ、に思えますが、きっとそれくらい承知の上で書く必要があると思って書かれたのでしょう。

さて昨日の相場:アメリカは米住宅ローン会社ソーンバーグ・モーゲージが、債権者からの追加担保差し入れ要求に応じず、デフォルトとなったとのニュースで下げました。

関係ないですが、時系列データでは4日の最安値は12,000を割っているのですが、このグラフではそう見えません。

After Hoursで31まで売られていたMRはPreMarketではさらに31を割り込んでいましたが、一時期前日終値まで戻しています。相場全体の下げを考えればあまり下がっていないといえます。After Marketでの下げは何だったのでしょう?結局、時間外取引とは、何らかの理由でどんな株価であってもどうしても売る必要、買う必要がある場合のための取引であって、そこでの株価に意味は無いと考えたほうが良さそうです。

決算は悪くなかった筈だけど、ブリーフィング社の間違いのため?売られたCMED。踏み上げ太郎さんの勉強会での説明は、これまで上がっていたのでこれをきっかけに利喰い売りが出たのだろうと。今は、去年9月後半以降、上げが一休みしていた頃の水準です。ここで止まるのでしょうか?

昨日株式祇園精舎で紹介されていた、ロング＝ショート取引が行われていると思われるペア。

今日虎年の獅子座で紹介された、ショートの手仕舞いと思われる買い。一日終わってから見ると「もうちょっと真面目に買い戻したら?」と言いたくなるのですが、運用者としては絶対手仕舞わなければならなかったのでしょうね。

昨夜のアメリカ市場の下落は、今日の株式祇園精舎で時系列的にまとめてありました。

■3月4日

・06:39 米ソーンバーグが債務不履行に直面、2.7億ドルの追加担保要求で

この時点ではNY、東京とも織り込みに図らず。

■3月6日

・09:10 米住宅ローン会社ソーンバーグに債務不履行通知、株価時間外で急落

このときは「米下院民主党、住宅ローンの政府買い取り法案を検討」というニュースを好感して、GLOBEX、東京はじめアジア各国上昇、為替も一時104円台でクローズ。イブニング・セッションは10円安の13,220円で始まる。

・16:57 投資会社カーライルの関連会社、追い証に応じられずデフォルト通知を受ける

このニュースが流れてから、為替がドル安方向に動き、GLOBEXも軟化、イブニング・セッションで断続的な売りが出される

・19:12 UBSが下落、オルトA資産大量売却のうわさで＝欧州株式市場

このニュースはブルームバーグで流れていたようで、それを受けて一段安、夕場は13,110円でクローズ。

・ECB金利据え置き、インフレ重視の姿勢貫く→ユーロがドルに対して買い進まれ、過去最高値を更新

その後、GLOBEXが一段安、為替も102円台に入る。そしてNYオープン。新規失業保険申請件数は市場予想を下回ったものの、上記ニュースから信用収縮懸念で金融株が売られる。NY市場序盤でCME225先物はすでに13,000円の大台を割り込む。

■3月7日

・01:18 07年第4四半期の国内住宅差し押さえ率、過去最高水準＝米抵当銀行協会
・02:54 米ワシントン・ミューチュアルを格下げ、追加引き下げの可能性＝S&P

このニュースでNYが一段安、DJIAが200ドル以上の下げ、為替は102円台半ば、CME225先物も12,815円で引ける。