2000-10-27

こんばんは

投稿者:大  投稿日:2000年10月21日(土)00時14分34秒

お屋根をかりての”雨宿り”です。:
外は激しい雨が降っているのでチョット軒下をお借りして雨宿り
させてもらってよろしいでしょうか?
独り言です・・・・・・・・
習い事は年数がたてばどんな人でもそれなりに上達していくもの・・・・
では、相場は何年経験すれば上手くなっていくのだろうか・・・・・

"相場の世界だけは何年経験を積んでも上手くなるものではない"と言う
寂しい答えが返ってくる・・・・努力が報われないなんて嫌な世界と感じつつ
26年もつきあってしまった・・・・・

絶えず目を見開き、耳をそばだて、幸運の女神を掴もうと売り買いを
繰り返し、儲けたり損したりしながら人並み以上の経験を
積み上げてみてもそれが相場で失敗しない投資家となれる保証などないし・・。
でも自分自身の意志と判断で相場を続けるなら幸運の女神の後ろ髪の
一本ぐらいつかめるくらいには上達するかもしれないとおもいつつ・・・・・
相場の世界は”賽の河原”積んでは崩され、積んでは崩されの
繰り返し、相場の世界に身を置く限り死ぬまで続くのでしょう・・・・
それにしてもこの世界、鬼はいても、幸運の女神なんてこの殺伐と
したところにいるのかしら・・・

個人投資家が増えることは市場にとって非常に良いこと、初心者が
どんどん増えて健全で安全な市場を育成してくれる原動力になってほしい・・・
でも心配なのは資金の枯渇、初心者が上達する前に金が消えてしまったら・・
他人のことまでよけいなことか・・・・・・

掲示板のスター?にチョウチンつけたら大損してしまったと怒る人が
いるが、かのスターも名人にあらず、証券マン、アナリスト、株式評論家など
相場にもの申す人もすべからず名人にあらず・・。
人の言うことを鵜呑みに
しての売買なんてなんの修行にも経験にもならないんだが・・・・・・・。

経験者になるほど相場で”大損”をだすことがすくなくなる、長い間
相場に潰されず生き延びてきた経験者の秘訣はこの”損”の認識にあり決して
儲けるためだけの意識ではないみたい・・・・・・・

結局、相場をとりまく諸々の要素に騙されなくなっただけのことか・・・・

ようは人を信用しなければ良いのであってそのぶん自分自身が”信じられる”よう
努力を積み重ねればいいだけのこと・・・・
相場なんてとうてい人に教えられるものではないし、教わることもかなわないもの。
己の銭を払って、その失う銭の重さから身をもって学んでいくもの・・・・・
秘術、秘法、将来の相場を予測するノウハウ、が仮にあったとしたらそれは決して
人の目にはふれられないもの、多くの人が
其れをまねしたらそれは相場を勝ち抜くノウハウとして通用しなくなる・・・

相場なんて上か下だけのもの、単純で扱いや吸い物のはずなのに・・・・
なにが扱いにくく迷い多きものにしているのか・・・

マーケットの奇術師さま、色々興味深く拝読させてもらっています。
苦労されたであろう相場技術、惜しげもなく披露される心の広さにはただ、ただ、
感服いたします・・・・・・・

お屋根を借りての雨宿りで場違いな呟きをしてしまったようお許しを・・・。
     では  この辺で 失礼します。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:10月24日(火)00時12分33秒

大さま:
はじめまして。雨宿り中の独白、興味深く拝見いたしました。
おっしゃるとおり、いつまでたっても相場とは迷い多きものですね。

思うに、自然な人間の心理に従って素直に行動すると、相場では常に損をする方向に向きがちなものではないかと。相場で勝つためには、ある種、非人間的な思考方法や判断基準を身に付けることも、もしかしたら必要なのかもしれません。
「人の行く裏に道あり花の山」
「損は切れ、利は伸ばせ」
「麦藁帽子は冬に買え」
いずれも、言うは易く、行なうは難しなのですが・・・

たとえば、ある銘柄を買おうとするとき、全く迷い無く買い注文を出すことは、ほとんどないでしょう。材料、業績、罫線、信用残、仕手情報、場味、その他もろもろ考えれば考えるほど、迷いが深まるものです。思い切って買って出たとき、おそらくそれは100%確信して出動したのではなく、6は買いだが4は売り、というような総合判断によったものではないかと。

さて、そういう状況で買い建てたということは、4の売り材料とは矛盾する行動を取ったということになります。こういう場合、人間の心理として、4の売り材料を見聞きすることに不快感を覚えるようになります。自分の行動と明らかに矛盾する根拠を付きつけられているようなものだからです。
そうなると、人は、4の売り材料をことさらに軽視しようとしたり、あるいは逆に買い材料として曲解したりするようになります。
自分が建玉する前と、建玉した後とで、客観的な状況に全く変化が無くても、人の心の中では、当初6:4だった相場観が、7:3、8:2、9:1と、どんどん偏ったものになって行きます。
こういう現象を、心理学では『認知的不協和』と呼びますが、つまり、矛盾によって心の中に不協和(不快感)が発生すると、それを軽減するよう、無意識のうちに認知的な努力がなされる、ということです。

もし、この人間心理の働きを、自分で制御できないと・・・
買い建てた後、期待に反して値段がどんどん下がってきても、あえてそれを軽視して買いポジションと、当初の買い材料に固執しがちになります。
さらに、買いを唱える人の意見が耳に心地よく、またそういう人に同志的感情を抱くようになります。
逆に、売りを唱える人の意見は、攻撃的で意地悪なものに思えてきます。
頭ではそれが客観的で当を得たものであることはわかっていても、心がそれを受けつけなくなるのですね。

こういう心理・・・『認知的不協和』『同調作用』の発現・・・を、自分自身で検知し、修正できるようになると、群集心理に巻き込まれず、主体的な相場観を維持することができるかもしれません。

ちょっと小難しいお話になってしまいましたね、失礼しました。
よろしければ、また遊びにいらしてくださいまし。
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投稿者:大  投稿日:10月27日(金)23時14分48秒

お屋根をかりての”雨宿り”です。:
マーケットの奇術師様、先日は投資家の心理状況の分析有り難うございました。
真におっしゃるとうりでまたまた感服いたしました。
貴方様が単にテクニカルから相場を捉えているのではなく諸々の総合からの、
より高度な判断で動かれていることがよくわかりました。
わざわざのお返事ありがとうございました。

奇術師様のお言葉に甘えて又よらせてもらったので
ここでは丸善戦士の方々及び相場で頑張っておられる初心者の方々への呟きをお許しください。

相場に参戦するにあたりまず考えなければならないのが、この株はどの様な軌跡を
描き、どれぐらいの期間で勝負を決する事が出来るかのおおよその見当をつけての
参戦が必要なんだが・・・・・・・・
それにはトレンドが上に向いているのか、下に転換してはいないのかの見極めが重要・・・
押し目買いと戻り売りでは同じ山、坂、を見ていてもその結果は天国と地獄ほどの差がつくもの・・・
まず参戦の心構えをしっかりもって、その株をてがけようとしたと時の株価位置、波動の
確認、目標値の考察、見込み違いの時の処置の仕方等、資金の大小にかかわらず、それ
ぐらいの心構えを持って出て行かねばいくら金があっても追いつかないのがこの世界・・・・
確固たる事実に基づいた根拠のある信念を持った長期投資なら多少の株価の揺さぶりで
信念がぐらつく事はないと思うので別段問題はないと思うのだが、目先勝負のはずが当てが外
れて止むに止まれずその株を持つはめになってしまうとなると、株式投資をしているのか
株に振り回されているのかわからなくなってしまうんだが・・・・・・
こうした自分本来の計画やペースに
反した行きずりの長期保有となるとどうしても潜在的にもういやだ、止めたい、投げたい
と言う心理が介在し、又それは時間を追って高まってくる嫌らしいモノ・・・・・・
株価が下降トレンドを
描き続けてくるとなお一層その潜在意識は表面化してくる・・こうなってくると相場が
相手の戦いではなく己自身との戦いになってしまい、下げれば売りたくなり、少しでも
戻ればもっと戻ることを期待して売れなくなり、その行く末は、日柄がずるずるとたち
思っていた以上に下げ幅が深まり、あれほどワイワイ騒いでいた者達の口の端にものぼら
なくなり、一時の喧騒が嘘のように思える日がやってくる・・・・・・・
そして孤立無縁で不安はますます拡大してくる・・・・・・・・
冷静に相場を見つめるならそここそ買いを入れるべきポイントであるはずなのだが、
失った資金の痛手に傷ついた心ではその状況を見極める冷静な心を宿す力も
無くなってしまう。
それはつらく厳しい間違いのとがめとして一身に受け止めねばならなくなってくるモノ・・・

この様な状況から脱却する方法は二つ考えられるんだが・・・・・・・・・・
一つは、すべてを白紙に戻してしまうこと、一時的にせよ完敗を認め戦陣をたて直すこと、
又一つは止むに止まれずではなく
積極的に自らの意志で絶対に儲け勘定になるまで売らない方針に徹してしまうこと・・

その為に確認して置かねばならない重要なことは株価の値下がりがその会社にとっての
致命的な要因ではないことを確かめること。それさえできれば戦略的守りの受け身から
持久戦ながらも攻めの立場となり心理的ハンデキャップは払いのけられると思うのだが・・・
コレにより
理由なき長期方針は戦略的持続となり、腹も据わり少々の株価の変動に一喜一憂する
軽薄さは無くなると思うんだが・・・・
いずれにせよ、相場に参戦するに当たり心理的トラブルを
かかえていては、ただでさえ難しい戦い、勝てるわけがないと思うのだが・・・・
それよりもなによりも自分自身の体に悪い・・・・・・・・・

 「 計画の未熟、方針の不徹底、理由無き持続」間違いの戦略投資の姿か・・・・

売り専の投稿としては場違いなのを重々承知の上、奇術師様のお言葉に甘え、
長い呟きとなってしまいましたが週末ですのでお許し下さい。

    売り専の皆様大変失礼しました。 それでは皆様おやすみなさい。

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