1997-03-31

後藤語録

・日債銀が事実上倒産として、経済の停滞と株の暴落がこわいです。
・8年ぶりに買いに回ると言っておきながら、まだまだ買いたくない。
・拓銀をはじめ、200円を切る銀行株は要注意。実質終わっている銀行です。
・消費税が5%に変更されますが、これは10%以上まで必ず行きます。

1997-03-14

後藤語録

・相場は明日もある。マイペースです。ここが勝負! みたいなやつで、儲かっているやつなんか居ません。
・仕事でしかたなく相場を見ているやつ以外で、日中相場を見ていて、カネを持っているやつを 後藤は見たことがないです。
・プロは難しいところを華麗に取るのではなく、簡単なところを確実に取ります。そして、取るところは頭からしっぽまで狙います。そのためにツナギなどの技術の話になりますが。
・取れないところはすぐバンザイ(損切り)になります。そのようにしていると、3勝7敗でもプラスになるようになります。
・難しいところは休むようにすれば、生存率は確実にアップします。
・相場で一番儲けている相場師を見ていると、だいたい3勝7敗か、2勝8敗程度の試し玉をうまく使っている人たちです。
・「年4回できれば20%」というのは、正確にはその前に、「どんな馬鹿でも」と言うのがつきま す。笑。
・得意のパターンがくるまでまって、来たらガブリちう感じです。

1997-03-12

後藤語録

・手じまいに関してはスタイルによって(とる波の選択と売買頻度)結構変わってきますが、最初に覚える一つのめどとしては、サヤが拡大し始めた所近辺まで縮小したら、今回の縮小は一段落、というサインをマスターすべし。
・T06-K06でいえば、拡大のスタートが6500円前後からとすれば、もうすでに7000円弱まで来ているので、そこら辺をめどに手じまいを考える。これが一番簡単な手じまい基準で、いい加減だけれども実践的。
・では、その前の5000円幅ががスタートポイントとすれば、実はまだ2000円弱縮小するのではないか、となるのですが、一番参考になるのは、一番近い山の根もと。
・最後の1~2本で結構利益幅がかわるので、確信犯で遅らせるパターンもありますが、最初は最小日数のリズムを重要視する。
・しばらくその繰り返しとなる。一生繰り返してもいい。なぜならこの利益率なら、他の売買法を 知らなくても、十分金持ちになることが可能。
・自分がとれるパターンが発生しなければ、一生売買しないつもりで構えていれば、年に4回程度の売買となり、総資金に対して20%を切ることもまずなくなる。
・手じまいのノウハウは数多くありますが、最初は複雑なことを頭で覚えても、まず実行不可能ですから、できることを確実にやるスタンスでいくべし。
・このさや取りのノウハウは、わかれば自分で仕掛けどころがわかってきて、後は配分のノウハウを覚えるだけなのです。自分でできるという思い(自信とも言える)が、自分の中で芽生えるから、上達を肌で感じることができる。
・だから8連勝でも、なぜ儲かるかがわからないより、この1勝の意味はでかいわけです。

1997-03-10

後藤語録

・第一弾でも、増し玉でも、「びょーん」の時が仕掛けやすいポイント。
・サヤが2段に開きの2段目なら、積極的に。よくわからんなら消極的にとか言う人もいる。
・「びよーん」のときの仕掛けの注意点は、翌日寄りつきが、値段がぶれて思った値で付かないことも多い。枚数が多くなったら前場だけでも分割して平均値を取る。理想は前の日の大引けく前に仕込んでおくことですが、場の最中も見ていなければならないのでかったるいのでお 勧しませんが。
・POINT日近辺に前場大引けを見て、それまでに、仕掛けサイン日に明らかになるなと思ったらラバラ注文を出すときはある。引け値によっては、ランチに行って大引けまで帰ってこずに遊んでいる日もある。
・一番困るのはサヤが拡大しているか縮小しているかわからない膠着状態の時。自分の手に合わないですから、儲かっていても損をしていても、しきり直しで落とすのが正解なのですが、ここで仮に手仕舞っても、次の仕掛けの予定もないし、この後の動きは半々だし、おいておこうかと迷う局面。
・本当はこうならないうちに手仕舞って、次のターゲットを狙うのが理想ですが。

1997-03-06

現物価格はさや取りのばあいは気にしないのですか?

Q:現物価格はさや取りのばあいは気にしないのですか?
・現物と先物のさや取りをする人は気にする。3つとも見ているときもある。三角形の変なさや取りの方法もある。
・ある程度拡大した後の「ビヨーン」は、仕掛けのチャンスです。注意しなければいけないのは、ビヨーンの後では、翌日寄りつきが飛ぶことが結構あるのです。ゴムとゴム指数のさや取りは特にそうです。
・為替を絡めた運用が個人でも現実的になってきたので楽しみです。
・後藤は売買して稼いだやつのシステムしか信じないし、それは10年連続以上だと考えています。ですから10年間一度もルールを変えなくてもそこそこ稼げるなと思うまで、あまり公言したくない。
・日経平均が嫌いと言っているのは、まずいいかげんなものだということ、税金が馬鹿みたいに高いこと、それ以外に、日経平均より儲かるものがいっぱいあるからです。
・日経平均よりも債券先物、債券先物より為替がいい。だいたい日経平均売買で儲からないテクニカルって、ないんじゃないですか。よく弊社の秘密のシステム売買法は日経平均なら儲かるのですが、というやつは、儲かっていないやつばかり。例外は見たことがありません。
・現物を扱っていて、常に現物と先物のさや取りを考えている人はいます。ちなみにそのような人たちは、たいていサヤ棒グラフも3番限固定ではなく2番限固定が多いのですが。
・さらに3つ見ていると言っても、ポジションの基本はシンプルがベストですから、分解して説明できないほど複雑にはならないです。複雑になり始めたら曲がりはじめであります。
・そういう人々は現物ありきですから、両はずし専門の後藤などおまえらダニみたいなやつだな、くらいに嫌う人がいて、現物があって、そのヘッジ・コストダウンに先物がある。

Q:3つ見ていても、軸となる限月がある?

・個人的に好みでこの限月がらみの仕掛けを考えようとか、注目ポイントはありがちですね。

Q:穀物やゴムでは、一般投資家は現物とのさや取りは無理でしょうね?

・金などの貴金属は腐らないし、一応基準があるが、穀物は基準があると言いながら部外者だとカスをつかまされることが多い。例えば小豆は基準合格品しかないですが、合格基準の幅があるから、ぎりぎり合格品か、めちゃめちゃ品質がよいかで、かなり差がある。
・だいたい現受けなんてめんどくさくて、してくれないところが多い。
・赤の他人が来てどの小豆でも同じ値段で買うと言ったら、一番品が悪いやつを出すのは仕方ないですね。で、空調をしっかりした倉庫を借りると、倉庫料などのコストが余分にかかってくる。
・現物商店の出で、金看板取っているところはいまでも受けてくれるが、素人と商売すると間違いが多くて、正直やりたくないというのが本音。
・パンスプレッドの正しい使い方は1日15分まで。

・ここからは売り屋だと思われている後藤が、買いもするんだよという話。
・昨年の秋の底もそうでしたが、サヤがはっきりしない例外的な動きで反転しても、上値もたかが知れているし、本玉などとうてい出せなくなる。それがもし今後3つほど条件がそろえばがんばろうかなと思える。
・11,000円~13,000円の相場でなにを頑張れと言うのだという話。投資というのはそもそも割に合うからリスクを冒すわけです。それた、割に合わないことが最近多い。正解はのらりくらり泳ぐだけです。だいたいいまの時点で小豆がどうのこうのと考えるのは大変なだけです。
・おおざっぱにしか言いませんが、種を明かすと配分がみそで、買い方へ売り方から偏り始めるのに、ちょっとした技術がいります。
・サヤの動きですが、本来、サヤの転換は天底と中段のモミでよくおこると言われます。それが下げにおいては中段のモミでの転換がおきないことがよくある。
・だから下げの途中で、サヤ転換すると、これからもう一段下げるか、それとも底うちしたのか(つまり買いなのか)、真反対のポジションを選択しなくてはならなくなる。
・ここをどう対処するかの話ですが、元々売り方になってから買い方に変更するのはキチンとした根拠(たとえばさやすべりも終わったとか)がない限り、一歩人より遅れるつもりでいく。
・これはローリング屋が良く取る作戦なのですが、みんなが買いで取ったと喜び出すくらいではじめて、よっこらしょとポジションを変更する。そのあいだ当然本玉に対してツナギはじめているのですが。
・その基本姿勢があって、その上で買ってペイするのはどこら辺か、どの期間で儲かるかを設定するときに、いつもの小豆相場における感覚より、少々ルーズにする。96年2月もそうですが、納会値が買値より高ければよしくらいで買い始める。
・そして途中、よっぽど急騰やサヤで有利な展開がない限り、ツナギも入れない。ここは素人と同じようなポジションになる。
・春はツナギが難しいと言われていますが、本当は本玉維持の売りツナギで構えておけば、勝手に売りに傾いて、総合利益でプラスに持ち込みやすい。途中頭を使ったやつほど利益を減らしやすい。
・ウネウネしたところで買いだ売りだと頭を使って、つないだりすると逆にマイナスが増えるのが春の天井です。ここは決めうちがいいです。
・まあ、春の天井の話でも、これからの構え方の話でも、発想の根底は同じなのですが。

Q:取るのがたいへんな時でも、売りか買いかを書かねばならない林先生は大変ですね。休めと書くと、文句が一杯来たり。

・大変ですね、林先生。だいたい、いつも相場を張りたがる馬鹿相手にするのをやめておけばいいのに。後藤はいつもそう思う。
・みんなしらないもん、中段のサヤ転換の例外に関して。
・サヤのことを書くと相場のレベルがばれるとよく言います。
・林先生がよく、恥ずかしいから後藤はサヤのことを書くなといいます。馬鹿がばれるそうです。笑。

1997-03-05

後藤語録

Q:相場をやるからにはちっと(1億)くらい儲かりたいです。

・そんなみみっちいことを言わないで、あとゼロをひとつ増やしましょう。だいたい相場やるなら、人の生涯賃金以上のカネを稼がなければ割に合いません。(絶対に言える)
・一生懸命勉強して、相場張って、やっと10万円儲かっても、人は不労所得だおごれおごれとくる。10万円損しても、馬鹿扱いされる。どうころんでもあまりいい目はない。
・本当はその10目園円を稼ぐために、200時間以上研究したり、資料をそろえたり、労力をかけているから、実質時給は500円だったりする。
・やることといえば、最初の1万円の儲けを繰り返すだけです。だいたい複利の利殖は3年目からおいしさを実感できます。
・ちなみに後藤の目標はゼロがもう一つ多い。
・今の金額で言うと笑われますが、昔からずっと笑われてますから。(相場で食っていくと言った時に、みんなに馬鹿にされた日のことは、今でも覚えています)
・まあ、相場師というのは外見ではわかりませんから。林先生だって、知らない人から見たらそこれへんのじいさんでしかありませんから(笑)。
・年8%以上(税引き後)で回せれば、肩で風きって歩けます。だいたい26%の利回りを続ければ、ロスチャイルド程度の金持ちにはなれる。(本当は28~9%の複利らしい)

1997-03-04

後藤語録

・大豆のさや取りの話は、「のせ」はなしですから、最初は特に平均値を不利にさせる仕掛けはなしで、早めの手じまいを心がけて下さい。
・STOP(高・安)の日は、さや取りの仕掛けのひとつのPOINTになります。

1997-03-03

後藤語録

・富士銀行が外貨送金の手数料を大幅値下げすると発表しました。20分の1ですから、世界の常識に近づこうと考えている証拠です。
・ここ数年は商品相場の世界の常識が相当変わります。手数料自由化になると、半分の店はつぶれると思います。アメリカで1984年に手数料自由化が始まって、10年で、約500の商品会社が250になってしまいました。
・今は3市場場帳を付け始めました。3市場の場帳を並べて、のりで貼ってあります。
・それと、各市場の3番限固定の階段式さや棒グラフを付けて(3枚)、そのうえで市場間の仕掛けというやつを、手で書いてみたり色々試しています。
・同市場間で難しいと思われるポジションは、異市場になると難しさが倍増する。これは意識の中だけの問題かと思っていましたが、コンピュータで統計を取ってみても、例外パターンの方が異市場の方が多いことが判明しました。
・パンスプレッドはこれからのソフトですが、異市場のさやを見るのには便利。手書きでグラフをかいていると特に大豆はいやになってしまう。棒グラフはかけないことがおい。大豆は平気ではみ出してしまう。折れ線が多くなる。
・大豆でおいしいのは、先3本よりも納会にかけての3本を少しからませることで、リスクとリターンの問題ですがこれは非常に有効です。
・小豆はさらに下がってくれば久々に玉を入れられるのですが、それまでは毎日が退屈です。
・後藤が毎日手書きで書いているグラフも、小豆の順番が、大豆、為替の後になっています。大豆の期近とさやの動きは魅力的ですが、リスキーなので今は安全第一で資金の増加をはかっています。
・これが日経平均の後になってくると怖い。笑。後藤はちなみに日経平均があまり好きではない。

Q:稼働資金は、50%くらいが適切でしょうか?

・YES、50%。逆に言うと、50%以内の稼働率で年20%しか行かない人が、残りの50%を使ってもいいことはない。意外と資金の投入量は少ない。
・内緒の話として、パターンその1(b)の、さらに特定パターンだけは、4分の3くらいつぎ込んでも大丈夫。だけど小豆で言えば出現回数は2年に1回程度。
・相場で成功しているひとの建て玉は意外と少ないのです。しかし建てるときにはキチンと建てる(これが本当に難しい)。これができるから儲かっている。
・うちのおやじにさや取りを教えて、こんなに儲かるならなんで全部つぎ込んではいけないのかとうるさい。笑。この2年くらい言われ続けている。落とし穴にはまるまでわからないでしょう。
・後藤は元々小豆のさや取り屋だったのですが、それ以外に春の売りをしたくて中源線を覚えたくらいです。うちのおやじなど、今度は片バリも覚えると張り切っていて困る。康徳より俺の方がもう上手だと、さいきんいばる。
・パターンの説明上、順ざや時期の順ざや取り、逆ざや時期の順ざや取りと分類していますが、パターンその1も3も基本は同じであります。それが慣れてくると逆ざや取りも同じであります。
・だいたい天井圏で順さや取りを仕掛けるポイントは、片バリでも売りを仕掛けて良いところだったりします。
・天井圏に限らず言えるのですが、天井圏が一番プレミアムがはっきりしているし、ボラティリティが高いから売り得を実感しやすい。
・売りがしっくり来る人は少ない。だいたい買いしか思いつかない人が多いし、勉強でもしなければ売りが好きになることは少ないし、その有利性は一生わからないでしょう。
・相場で一番悩むのは、まず仕掛けました、その次に引かされました。このとき損切りで撤退なのか、増し玉で前進なのか。全く逆の選択を強いられるのがつらい。
・パターンその4は、はずれくじを引かされることが多いさや取りの組み合わせの中で一番多い。元々悩まないパターンよりも悩みが甥だけという話。パターンその1(b)は、強気でもOK。(a)は増し玉でなく撤退がよいばあいも多々ある。
・おもしろいのが、小豆のさや取りの特にリズム取りで、パターンその1(b)あたりだt、第一弾を厚めに張るのが成績がよい。普通、第二第三弾なのですが。平均値を有利にする意味でも、増し玉を厚めにしがちなのですが、統計を取って気が付いて、みんなでへーと言っていたことがある。

Q:パターン1の(a)(b)の意味?

・期近が下がって開いた順ざやの拡大が(a)。期先が上がって拡大した場合は(b)。更に仕掛けた場合の増し玉でも、仕掛けた後に、期近上がりました、期先もっと上がりましたの場合は、強気に増し玉な訳です。
・仕掛けた後でも期近がずるずるとなり始めて、拡大した場合は、増し玉より損切りのほうが良いことが多い。
・だから前に、東京8買い-関西8売りというのは、東京上がりました関西もっと上がりましたの、パターンその1(b)ですから、無責任に人にも言ったりした。それくらい確率が高いわけです。
・結構目に見えてバブっているなというさやは取りやすく、需給関係のさやは取りにくい。
・今週関大は10月買い-12月売りの同市場異限月を仕掛け始めたのですが、すぐ拡大し始めて、それほどの玉を仕込めませんでした。
・これも、どうも関西の12月って、他の限月に比べて高い、例えば関大の10月に比べてもとか、色々考えるわけです。
・この頭で考えるさや取りは一歩間違えると危険なのですが。例えば東京関西の各限月を比べてみる。4なら4,6なら6と。すると当限以外では、12だけ余分に開いている。
・この数字が大きくなるというのがさや取り屋にとって重要なのがわかると思います。更に倍率が大きければもっとよい。
・先ほどの同限月のさやの話ですが、12が閉じるか他が全て開くかすれば、その両方を仕掛ければほぼノーリスクのポジションになります。現実問題としてそんなに一杯仕掛けてもコスト的にあわないので、関大の10月だけに絞ってみたわけです。

Q:東京大豆の抜け幅は?

・だいたい500円で計算しています。小豆とは動きで言えば倍違う感じです。

1997-03-02

後藤語録

・これからはさや取りは年中かぬ似なる気がします。穀物限定とすると(後藤は粗糖は下手だからやりたくない)、パターンその1(b)専門のさや取り屋とか出現可能になってきます。
・大豆だとどうしても東京ー関西の市場間がメインになる。中部の大豆を仕掛けてみても、枚数が多くなるとだめ。昔のゴム指数の値の飛び方に似ている。
・ノミ屋の店にでも注文を出さないと値が飛んでしまう。ノミ屋の店だと、儲かった後もういちどダックスストラドルでもしないと、出金をいやがられるし、この手の苦労をしないといけない市場はさけた方が良い。
・あと大豆と限定するよりも、トウモロコシでもいですが、消費地と生産地が小豆などと違って結構離れているもので、逆ざやが形成されやすいものがありますが、これは期近買い-期先売りをメインにするひとにとってはぐんとおいしくなる。