1997-01-31

後藤語録

・結局大豆は異市場。私は中部も場帳を付け、米大のつなぎを中部の先に入れてみました。
・昔は大豆、乾絹客殺しといわれた時代があったのですが、感覚的にだいぶ変わってきています。ただ、中部大豆は少しうさんくさい系の感じがします。板が薄い、いいかげんな値の付き方をするときもある。

Q:今年はゴールドがいいみたいですね?

・ゴールドは売ったことはあっても買ったことがないので、こわいです。笑。

Q:湾岸戦争の時に苦い経験があります。

・あの日前後が最高値でしたっけ? ローリングしていた記憶がある。

Q;あのときは罫線だけで売買していて、法則でどてんできました。

・罫線なら罫線で、あと、マネーマネジメントがしっかりしていればOKです。本当は経済など語り始めると曲がり出します。(笑)

1997-01-29

後藤語録

・分割は、複雑になる不利さと、成功率が上がる有利さとで、有利さが勝つためにお勧めしますが、度を過ごすと逆効果。それが2~3分割といった具合です。
・ポジションの縮小は、総建て玉を減らす方向。ポジションが複雑になってどつぼにはまるのを防ぐことになります。一度総建て玉を減らせば、自分でも掌握可能になるはずです。
・あと玉をいじりすぎないように気を付ければ、成績は必ず上がります。実はこれが一番大事で、慣れてくると、ポジション操作を毎日でもしたくなって、つい手数が多くなる。

Q:関大8月の4枚を切って、見事に風通しが良くなったところです。

・その4枚でも、急所の4枚なら、相当ポジション的にもシンプルになり、総合成績が良くなるはずです。ですから損きりするべき玉を切るのが総合利益を伸ばします。
・つなぎとさや取りを仕掛けるタイミングはほとんど同じですから、さや取りを練習すると、片バリで本玉維持の売りつなぎもひとりでにできるようになります。
・はじめに東京米国産大豆と関西大豆なら、異市場同限月のさやを付けてみると結構おもしろい。
・両はずしさや取りで仕掛け、そのまま手仕舞っても同じ。本当は異市場異限月のさや取りから入るのが理想ですが、大豆の場合、市場間の方がやりやすい。さやに関してははじめはあまり考えず、場帳を見ている程度でOKです。

1997-01-28

後藤語録

・テクニカルでも、本当は、相場の先行き予測の統計よりも、マネーマネジメントの統計の方が、おそらく役に立ちます。

1997-01-27

後藤語録

・特訓教室でなくても、実際は、林投資研究所に朝からずーっといすわって林先生を見ていれば結構解ります。(後藤は実際やった)
・これで食えるなと思うのは、言い換えれば、このパターンが1年のうちに数回あるな、もしくは平均すると年これくらい稼げるなと、およその計算が可能になったときです。
・さや取りで言えば、パターンその1、その3がメインで、その2その4はサブで考えて、最低限これだけの利回りでいくなと、捕らぬ狸の皮算用をするわけです。

1997-01-14

すごく儲かるシステムを一杯もっておられるようですね?

・年末○は、良いと思います。個人的には、機械的売買(中源線)や、最初から年を越す予定以外のものは○にします。
・中源線は、個人的には1/650のきざみ以外は10年間は採用しません。
・日経平均の中源線が弊社では最も儲からない投資システムですが、仕方がないので継続しています。1988/10/1から10年連続した売買をしようと決めた口座は動かしません。

Q:すごく儲かるシステムを一杯もっておられるようですね?

・一杯もっているのではなく、ほぼ一つのシステムを実行します。メインの口座は一つの方法。自分勝手にやる口座は相場観通りで。
・システム売買で休みがあまりないシステムは、1年に4回程度のほんとうにおいしいチャンス以外でも売買サインがでるわけです。ですからなにも考えずに売買するシステムは、そのシステムがどの程度の確率なのかを考えなければ使えない。
・相場観と一言で言っても、比較感覚と変動感覚から成り立ちますが、比較感覚を生かすのがさや取りで、私がさや取りが好きなわけ。説明すると長くなるが結局相場観が100%になる。
・相場を勉強するときには、馬鹿が何人集まろうが絶対上達しません。レベルの高いものが低い人を引き上げる。
・教えてくれる人が身近にいなくとも、場帳を付ける、グラフを大きく書くなどのいくつかの項目を守るだけで、悪い方向には行かない。
・ですから、正しい方向性を持って確実にステップアップしていけば、みんな投資家としては一人前になります。
・相場の練習でも「すべき集」より「べからず集」の方が重要で、なぜ守らなければいけないかがわからない初心者でも守っていれば大けがはしない。
・ですから、あるレベルの人にはこの事項、その上にはこの事項というように段階がある。上のレベルの話は、下のレベルで聞いたが故に混乱を招きやすい。
・だいたい経済は、お上の規制と裏社会の動きを見ていれば、一番正確に判断できます。日本のGNPがどうたらというのはやくざを無視した数字だから、経済予測などできるわけがない。

1997-01-13

SP変化率がマイナス50%を超えるものが続出していますが。

Q:SP変化率がマイナス50%を超えるものが続出していますが。

・私はマイナス80%の売られ過ぎ銘柄しか見ていないくらいです。だいたい相場はレシオでも何でもそこそこうまくいくが、パニックになったときは結構狂う。ここをどうするかで1年の収益が大きく違う。
・RSIのたぐいから、一目均衡表、柴田罫線みたいのやら、信用取り組み見たり、色々組み合わせたり、先生にダメだといわれても、自分で統計を取るまでは納得のいかない性格(自分)。
・為替も円・ドルに絞ってこの専門になりたいと昔から思っていたりします。
・出身は関西(西宮)。大阪と東京のカネの早さが20倍も違わなければ、本当は東京を脱出したい。

1997-01-12

後藤語録

・昨年は小豆のさや取りでは記録的につまらない年でした。
・逆ざや(それも玉締め状態の時)は、いろいろな意味でのだましが多い。
・たとえば現在の小豆で陰転しても、先3本はほぼ同ザヤで当限にかけて高い、スクイズのような逆ざやは、買いに分があります。
・先2本で見る中源線が陰転したとき、相矛盾していてどちらかがだましになるのですが、この場合中源線がだましになることが多い。
・ですから、12/19に陰転していても、期近買いのポジションに対して、期先を売りつなぐポジションが理想なのです。
・これは当限が納会、もしくは暴落して逆ざや解消になるまで通用する理屈です。
・あがる場合は当限を中心に期近があがりますが、下がる場合は天井は先物から付けるで、期先が下がります。
・ですから期近買いの期先売りのポジションは、このような場合は結構有効なのです。
・先の方だけ崩しておいて、売り方を引き込んでずるずる引っ張って、納会にかけて損切りの買い戻しをさせてかもるのは、仕手がよくやる手です。ゆでがえるといっている。

Q:ポジションを解消してつなぎ直したほうがよい?

・手数料が余分にかかりますので、手数料以上に有利なことがはっきりしているとき以外は、不利に働くことが多い。損切りの買い戻し自体が、相場を上げる要因となって、自分で自分の首をしめる状態になります。
・その場合は期近に買いつなぐか、バンザイして早い損切りが正解でしょう。

Q:嫁姑相場は、小豆ではどれくらい続く?

・春の天井はそんなに長くないことが多いです。
・基本的には穀物は年を越えてというのは少ない。昔、売りの近藤紡が2年近く玉締めをして嫁姑現象を演出したことがありますが、みごとなものです。先物が崩れそうになるので売るときっちりカモられて、市場そのものが疲弊してボラティリティが低くなります。
・元々春の天井は1月~2月に付けやすいというのは小豆の確率の中で一番%が高い法則です。
・買い占めと違って玉締め(スクイズ)は、成功しやすいので、お金のない(もしくはうまい)仕手はよくやりますが、これは市場の不人気化につながる。

Q:コーンはパワーがありますね?

・コーンは輸入品で、円安になると高くなる傾向があるので、パワーがプラスされますね。ただコーンみたいなインチキ商品ほど、当限の急落は多い。日経225もそうですが、マネーゲームと割り切って参加する者もおおいですから。儲かるものが第一です。今年はコーンと大豆のさや取りもOKと思っています。