1997-07-26

後藤語録

・後藤は練習で覚えたことをそのまま専門にして、さや取り屋になってしまったわけですが、そのとき思ったのは、練習で最低限のことはマスターしたから、これ以上上達しなくても、一生損をすることがないなと。すぐ志の低い発想になるのが、悪い癖ですが。
・練習は、実戦の典型的なパターンを抽出して繰り返すだけですから。実戦の伴わない理論だけの勉強会は成立しにくい。
・相場の勉強会には難しいところがあって、集団だと最低限のレベルに合わせた話をするしかない。あるレベルに達しないと理解できない話というものがある。
・後藤はお金も取らないけれども、責任も取らない。中途半端で終わるくらいなら、相場は絶対覚えない方が良い。ですから、まじめにマスターしようとする人とは結構つきあいが長いです。
・さや取りでよくあるのが、こんなに簡単に儲かるんだと感動して、勉強が止まっているのに、マスターしていないパターンにも大きく張って失敗するやつ。ヘッジと称してでたらめのポジションにしてからメールが来る。
・後藤は魔法使いではないですから、損きり以外にgoodな対策はありません。
・相場は連続性を持っているわけで、一点だけでわかったような気になられても困る。
・だから、相場師養成ギプスをはめてもらって、遊びの要素を限りなくゼロにして、一定期間相場中心の生活をおくる。
・10万20万稼ぐのに、勤め人ならどれだけ苦労しているか。相場でも苦労せずに稼げるわけがない。
・濡れ手に粟を狙う心理的要素を排除して、何が必要最低限のことであるかを理解するのがポイント。

・最近どうも新しいことをマスターて上達したのに、利益率が落ちていると言う人は、1日でも○を作る癖を付けて下さい。このとき大事なことはドテンしないこと。
・すると元の利益率に戻ります。1日と言わずもっと休んでも良い。最低2週間はほしい。
・プロでも「休んでいる」といいながら、年がら年中1枚だけ売り買いの試し玉を入れている人もいて、これはこれでOKなのですが。不慣れな内は○にする。
・利益率が落ちているという人の半分は、「休んでいない」人です。休まない方が利益率が上がると考えている内はタコです。タコの人はだまされたと思って○にするを実行して下さい。
・元タコからのアドバイスでした。笑。後藤も実は典型的な休まないタイプでした。

1997-07-23

後藤語録

・後藤は相場真剣モードの時は、実は無口です。睡眠時間も多めになります。知らないうちにない頭を酷使しているのかも知れない。
・睡眠には、本来不必要なデータを削除(忘却)するフィルターの役目があります。グラフを書いて、場帳を書いて、ゆっくり見て、寝て、次の日おきて、最初に思ったポジションって、いい加減なようで一番間違いが少ないです。
・夜の内にポジションを決めているのですが、注文を出すのは朝までわざと待つ。これはその間に睡眠というフィルターでノイズを消し去る目的があったりする。
・立花さんの「月曜には売買するな」という禁止事項がわからないと質問があったのですが、土日と時間が空きすぎていると、その間に色々考えてしまうのです。
・考えすぎると能率が下がって、悪手を打ちやすい。ベクトルがたいていマイナス方向に向く。
・相場感覚が優れている人ほど、このばからしいようなルールが重要になってくる。システム売買のように、感情を入れない場合は別ですが。
・結局ノイズがないときに出した結論を優先せよということ。

1997-07-21

後藤語録

・澤上のことを、ウソなんかつきやがってと思っていたのですが、悪口ばかり言うと思われるのはいやなので、あまり言いたくない。

Q:クラインでも、さわかみを悪く言っていた。

・あそこも本当のことを言うから。籐丸さんん、いつか刺されるな。笑。
・でも、本のおかげでカネはだいぶ集まったらしい。

1997-07-16

後藤語録

・売りの癖が付いていると、たまった売り玉が起爆剤となって上昇パワーになるときに、つい撤退が遅れがちになります。
・工業品のローリングと違って、消耗品でなおかつ神の恵みによってできる穀物は、人間が生産量を決めるのに対して、それこそお天道様次第なところがあります。
・よって、売り屋の必勝パターンになって、買い方にさや滑り分たかって酔いしれていると、いつのまにか窮地に立たされることがある。
・そのおいしい期間が、工業品に比べて穀物は短い。更に事態が急変して、急遽買い戻しもある。
・相場は売り方が有利だと偉そうに言っても、カネが無尽蔵にあるやつがぶつかった場合は、必ず買い方が勝ちます。極端な言い方ですが。

1997-07-15

後藤語録

・売り屋は穀物をあまりローリングしないのです。消耗品で工業品でないと、荷あまりがいつの間にか品不足になってゆく。工業品なら、一度に作りすぎたら、安心してローリングできる。

1997-07-11

後藤語録

・あくまでも投資はリスクとリターンの関係なのですが、青木建設のばあい、9ヶ月以内に倒産するかどうかと言うリスクに対するオッズは3倍は欲しいですね。どうせ全力投球はできないし。
・ここが買いや、と騒いでいた連中が、バンザイ(損切り)したのを確認して「よっこらしょ」と動き始めるのは間違いがありません。笑。頭に血が上った人ははずれます。

1997-07-06

後藤語録

・自分の財産を殖やす&守るときには、いつかは金に対する投資の比率を考慮しなければならないみたいです。イケイケの間は1%、安定して最高15%くらいまでが目安らしいのですが、15%の根拠が昔からわからない。
・田中金属の人と話していると、非常にまともな話ができて、びっくりしたことがりあります。

Q:日本で金に関心が一番あるのは、開業医とパチンコ業者。

・そういえば畳屋さんも、歯医者の畳はただでも取り替えるそうです。間に挟まった金のかけらで小遣い稼ぎをしていた畳屋は、金の値段に敏感だったな。

1997-06-01

ACEIという海外先物の店。

Q:ACEIという海外先物の店。

・一度あったことがある。パンチで金無垢で、ヤクザみたいなのが来て、とにかくカネを入れろ、オプションは博打です、社長、ここは勝負です。いきましょう、とにかくお金入れて下さいと、元気が良かったです。
・ACEIに「さや取りとか、ヘッジはできないか」ときくと、「ヘッジ? さや取り? それは何ですか? オプションは勝負です。難しくありません。丁半博打と思って下されは簡単です。さあお金下さい」といわれて、大笑いしたことがある。92年、池袋での話。でもあれからも同じ名前でやって居るんだから、稼ぎまくっているな。敵に回すと怖そうだから、これくらいで。
・だいたい海外先物で信用できる店があるわけはない。日本のアカウントで海外に投資して税制上のメリットはとか、そこから説明させないとダメですね。

1997-05-20

後藤語録

・統計的な売買の場合、特にお祭り騒ぎ的なときに一番利益が膨らむものは、馬鹿になりきるのが頭の良いやつの相場で利益を出す方法。

1997-05-08

後藤語録

・300万円というのが相場のさや取り、試しから本玉、ツナギなど一連の練習をするのによいと言われています。100万円から最低限のスタートとして、500万円まではずっと練習のつもりがよい。
・最初の1年は1-1。最高でも6-6ですから、証拠金1枚7万円として、42万円。それが50%とすると総資金額は84万円。つまり100万円くらいしか動かない。

1997-04-30

後藤語録

・相場の稼ぎが給料を上回ってきたときほど、一度3日ばかりゼロにして頭を冷やした方が良いです。でも実践的セオリーで言えば、枚数はこのあたりで少し増加して仕掛けるようにした方が儲かります。(そそのかしていたり)
・さやが納会にかけてあがっていく動きを買い玉で狙うようなさや取りもありますが。これは、さや滑りとは言いません。あえて言うなら「さやあげ」ですが、そんな相場用語はない。嫁姑現象とか、スクイズといいますが。

1997-04-25

取引店を変えようとしているのですが、国際トレーディングとフジチューはどうでしょうか?

Q:取引店を変えようとしているのですが、国際トレーディングとフジチューはどうでしょうか?

・国際トレーディングはもと、ふたばですね。うさんくさい系です。とりあえず口座作って、かもられたら教えて下さい。笑。最近は裏をとっていない店が多いです。

Q:ふたばは、商店街を全滅させた功績があります。

・新宿に支店を作るところはキツイ店が多いという噂は、多分本当。笑。
・この手の話はあまり触れたくない。どっかから恨みをかうので、背中から刺されるのはいやです。

Q;オリエント貿易

・あれはすごい。総額12億資本投下で、実損11億、手数料8億6千万円。預けた金額を分母にして、客が落としてくれた手数料を分子にして「落ち率」をだすわけですが、この場合71.66%。これはすごい。なかなかできるものではありません。
・客殺しを目指すなら、これくらいのランクを目指して下さい。えぐい奴らの間ではヒーローになれます。

仕かける候補が2つあって、迷ったときには2つとも仕掛ける?

・金曜日みたいに限月ごとにばらばらの動きをしたときは、変化日近しです。よく期近高し、期先低いなども特徴的な動きですが、バラバラにこの限月上がった、次の限月下がったとか。

Q:仕かける候補が2つあって、迷ったときには2つとも仕掛ける?

・ほぼ同じ条件で、それがワンセットと言う概念で仕掛けることはよくやる。収益計算もワンセット。
・仕掛けで迷っても、結構最後まで絞り込む根拠はある。それまでのボラティリティとか。よくさや取りの組み合わせは好みだといいますが、本当は最後の最後まで絞り込む根拠はあると思う。

Q:この間は3種類くらい仕掛けていましたね?

・いま8種類。あのときは7種類。組み合わせで見ると3種類と見ても良い。パズルみたいになりますが、すべて単純なパターンの組み合わせ。
・迷ったときは、リズムの一番短いものを重点的に仕掛ける。長めの周期のものは枚数を控えめにすべし。その方が全体のお金を実際に投資している期間も比率も最小限に抑えられる。ストレスもミニマムになる。これはすごく大事な話。
・さや取りのリズムで一番難しいのは投資比率。

・だから最初に1枚というのは、リズム取りでは忘れて、第一弾を多めにする。さらに「のせ」も覚えると効果的。
・相場は本当は「順バリ」です。逆バリは仕込みでは大切ですが、流れに乗る方がもっと大事。だから流れを順バリ、仕込みを逆バリが一番儲かる。
・ルール的には分割は2分割にして、1分割目を1-1よりもリズム取りの場合はあつくする。更にのせのパターンをマスターする。これだけで今までと同じ勝率(正確には少し悪くなる)で、プラス幅が確実に伸びます。

Q:これはいけるパターンだというところで、玉を多めに建てるわけですね?

・yes。あとはのほほんと泳ぐ。これは実はその後本仕掛けになるかもしれないという伏線でもある。鵜飼いが、つないでいるヒモだけで状況を把握して、必要なときに必要なだけ操作するのが理想です。
・大豆で逆さやのときに、嫁姑相場を考えて、期近に売りを建てるポジションは少なめというのも基本です。
・いまは期近にかけて需給関係の影響がサヤの開閉のリズムに影響することを言っています。同限月なら、ほぼ同条件になるという考えになります。
・例えば逆ざやが定着している状態なでは、T8ーK12で期近のT8が納会にかけてK12より買い有利になり、T8買いK12売りをリズム取りで仕掛けてはまっていても、最後に利益になっているという感じ。
・逆にT12ーK6なら、逆ざや定着の今、期近に売りがあってそれも納会に近い、くなるとサヤの開閉のリズム以上に需給関係が影響してきて、広がったまま縮小しないことがあるわけです。
・逆に同じ限月同士でいつまでも広がることがあるのかなとか、いつまでも縮小していることがあるのかなとか、K12って高いな、いやK12があっているので他が全部間違っている可能性があるなとか、頭の中の選択回路で絞り込んでいく。
・だからK12-T12の縮小を取るのでもするかとか、リズムでの仕掛けのポイントがワカランそ、まあ12月までにとれればいいか、くらいではじまるわけです。これがリズム取りより長い周期のさや取りです。
・後藤は前は全部リズム取りで、練習には最適です。リズム取りで200回売買すれば、もう最低限のレベルにはなっています。

・損切りの場合は、放置しておいたら明日運良く大儲けになるかもしれないても実行します。だいたい思惑の逆を行っているポジションが、未来において良い方向に行くわけはないです。

Q:相場師の養成学校というのは世界でどこにもないのでしょうか?

・低位株専門のFAIが日本で唯一? だいたい相場師が他人を啓蒙して儲けさせる義理など何一つないです。
・ただ、相場師の連中は、自分の生きた証みたいなものを残したいんじゃないか。相場の技法を伝えたいという気持ちが根底にはあると思う。
・なんでこんな大事なことを簡単に教えてくれるんだろうという疑問に対する、後藤なりの答えではあります。
・やれるものならやってみろ、という意味もあるかも知れません。

1997-04-19

後藤語録

・さや取りでも相場用語は昔からあって、基本は左が売り、右が買い。2-1なら2枚売って1枚買っているポジション。
・1-1 500> なら、1枚1枚の仕掛けで、仕掛けたときのサヤが500円で拡大→縮小を狙っているというポジション。人によっては500<と帳面に書いている人もいる。
・そして注文した店も屋号でかく。昔からある店(取次店)なら、たいてい記号ですぐ書ける。最近ではアルファベット表示もありますが。
・間違わずにシンプルな書き方なら、自己流でも問題はありません。

1997-04-14

後藤語録

・後藤なんか、昔三菱商事フューチャーズで、最初にさや取りOKだというので注文出し始めて、6回目になって急に、そんなに多くだと困ると言い始めた。今まで5回が良くて、6回目がなぜいけないんだと怒ると、部長が出てきた。
・そうしたら、法人個人を入れて、さや取りの注文を出しているのは、三菱商事フューチャーズではあんただけだと。最初は馬鹿が馬鹿な注文を出していると思ったとのこと。
・そんなことあるわけはないだろう、あんたんとこ商社の子会社だろう、プロもいるだろうと聞いたら、生まれて初めて知ったと真顔で言われた。
・92,93年位の話で、5回目までは10-10だったのですが、30-30にしたらダメ。1ヶ月たたず解約した。後藤開設口座最短記録です。
・大豆みたいなものをさや取りするときには、ミーハーなところに注文を出すことになりますが、ミーハーすぎると問題も多い。
・ちなみにどんな店でも、支店より本店の方が良い。金看板の件もそうですが、どんな客殺しの店でも、本店と支店では、支店の方がプレッシャーがきつい。
・エースの日本橋支店は、設立当時に開設した口座は、6年目の時に、3番目に古い客になったと言われて驚いた。ここは1年で6回も注文を間違えて、そのうえ態度もでかいからやめました。
・ユニコムの新宿支店では、半年くらい前に、300万円もって、1枚からやらしてくれといったら、最低で5枚、貧乏人は来るなと言われた。
・その後、後藤を追い返した若いのと、ユニコムのお偉方が一緒にパンに来たことがある。パンが新宿に移ったと聞いて挨拶に来たという。
・別にユニコムさんみたいな大きな会社のお偉方に挨拶してもらうほど偉くないし、貧乏人ですから帰って下さい、と言う感じで。後藤は一生ユニコムに口座を開くことはないです。

1997-04-08

後藤語録

・ボラティリティがあれば、ゲテモノでもなんでも楽なんですよね。
・外為法が改正されて、国内外の投資条件に差がなくなれば、為替なら大きくお金をぶつけられるので、一生同じものを専門にするなら為替は最適です。

・山前の新しいところには行ったことがないです。
・あそこは社長が相場師ですから、社員を雇うにも、自分が相場で儲けた一番少ないときの金額で給料が払えるサイズにしか会社を大きくしない。要するに社長の相場だけで成立する会社です。
・社員は期待されていないかもしれないですが、後藤の担当の高野さんはお金持ちです。本当は客など一人も来てくれなくてもよいと思っている節がある。
・以前商品会社を紹介してくれと言うおばさんに山前を紹介したら、おばさんはいやだと断られた。2000万円持っているから優遇してくれるだろうと本人は考えていたらしく、パンに苦情がきて困ったことがある。
・前に支店(池袋)を作って商品会社らしいことをしたこともあるのですが、すぐに閉じてしまいました。
・パンは態度がでかいと言われますが、林先生と山前だけには頭が上がらない。

Q:山前に頭が上がらないのはなぜ?

・いわゆる格の違いみたいなやつです。後藤は相場が下手なやつには頭を下げませんから。自然と頭が下がる山前の社長は、林先生に言わせれば「悪魔的に相場のうまいやつ」です。相場師としては尊敬できます。
・まあ、前近代的なところはあって、新しい看板を取らないので、異市場のさやとりをしようとすると、そんなミーハーな注文は他に行ってくれと言われる。後藤は小豆以外山前に注文を出したことがないです。

Q:山前さんはどこで相場を勉強したんでしょう?

・わからんです。手口を見ていると、生糸相場のうまい繊維関係出身、もしくはそこらで覚えたのではないかと見ています。
・ちなみに山前の従業員でも馬鹿は多いです。笑。

1997-04-02

後藤語録

Q:逆ざやのさや取りでは、「期近売り、期先買い」もあるんですか?

・正しくは、逆ざや取りというのが期近売りの期先買いであって、これは順ざやのときも逆ざや  の時も同じです。ですから、順さやのときに期近売りの期先買いのポジションをしても、逆さや取りといいます。これは結構まともな文献でも逆に書いあるときがりますが、実務家はみなこう定義しています。
・逆サヤ期の期近買い、期先売りはおいしのであります。慣れてくるとパターンその3を組み合わせれば、利益率がぐんとアップします。

1997-03-31

後藤語録

・日債銀が事実上倒産として、経済の停滞と株の暴落がこわいです。
・8年ぶりに買いに回ると言っておきながら、まだまだ買いたくない。
・拓銀をはじめ、200円を切る銀行株は要注意。実質終わっている銀行です。
・消費税が5%に変更されますが、これは10%以上まで必ず行きます。

1997-03-14

後藤語録

・相場は明日もある。マイペースです。ここが勝負! みたいなやつで、儲かっているやつなんか居ません。
・仕事でしかたなく相場を見ているやつ以外で、日中相場を見ていて、カネを持っているやつを 後藤は見たことがないです。
・プロは難しいところを華麗に取るのではなく、簡単なところを確実に取ります。そして、取るところは頭からしっぽまで狙います。そのためにツナギなどの技術の話になりますが。
・取れないところはすぐバンザイ(損切り)になります。そのようにしていると、3勝7敗でもプラスになるようになります。
・難しいところは休むようにすれば、生存率は確実にアップします。
・相場で一番儲けている相場師を見ていると、だいたい3勝7敗か、2勝8敗程度の試し玉をうまく使っている人たちです。
・「年4回できれば20%」というのは、正確にはその前に、「どんな馬鹿でも」と言うのがつきま す。笑。
・得意のパターンがくるまでまって、来たらガブリちう感じです。

1997-03-12

後藤語録

・手じまいに関してはスタイルによって(とる波の選択と売買頻度)結構変わってきますが、最初に覚える一つのめどとしては、サヤが拡大し始めた所近辺まで縮小したら、今回の縮小は一段落、というサインをマスターすべし。
・T06-K06でいえば、拡大のスタートが6500円前後からとすれば、もうすでに7000円弱まで来ているので、そこら辺をめどに手じまいを考える。これが一番簡単な手じまい基準で、いい加減だけれども実践的。
・では、その前の5000円幅ががスタートポイントとすれば、実はまだ2000円弱縮小するのではないか、となるのですが、一番参考になるのは、一番近い山の根もと。
・最後の1~2本で結構利益幅がかわるので、確信犯で遅らせるパターンもありますが、最初は最小日数のリズムを重要視する。
・しばらくその繰り返しとなる。一生繰り返してもいい。なぜならこの利益率なら、他の売買法を 知らなくても、十分金持ちになることが可能。
・自分がとれるパターンが発生しなければ、一生売買しないつもりで構えていれば、年に4回程度の売買となり、総資金に対して20%を切ることもまずなくなる。
・手じまいのノウハウは数多くありますが、最初は複雑なことを頭で覚えても、まず実行不可能ですから、できることを確実にやるスタンスでいくべし。
・このさや取りのノウハウは、わかれば自分で仕掛けどころがわかってきて、後は配分のノウハウを覚えるだけなのです。自分でできるという思い(自信とも言える)が、自分の中で芽生えるから、上達を肌で感じることができる。
・だから8連勝でも、なぜ儲かるかがわからないより、この1勝の意味はでかいわけです。

1997-03-10

後藤語録

・第一弾でも、増し玉でも、「びょーん」の時が仕掛けやすいポイント。
・サヤが2段に開きの2段目なら、積極的に。よくわからんなら消極的にとか言う人もいる。
・「びよーん」のときの仕掛けの注意点は、翌日寄りつきが、値段がぶれて思った値で付かないことも多い。枚数が多くなったら前場だけでも分割して平均値を取る。理想は前の日の大引けく前に仕込んでおくことですが、場の最中も見ていなければならないのでかったるいのでお 勧しませんが。
・POINT日近辺に前場大引けを見て、それまでに、仕掛けサイン日に明らかになるなと思ったらラバラ注文を出すときはある。引け値によっては、ランチに行って大引けまで帰ってこずに遊んでいる日もある。
・一番困るのはサヤが拡大しているか縮小しているかわからない膠着状態の時。自分の手に合わないですから、儲かっていても損をしていても、しきり直しで落とすのが正解なのですが、ここで仮に手仕舞っても、次の仕掛けの予定もないし、この後の動きは半々だし、おいておこうかと迷う局面。
・本当はこうならないうちに手仕舞って、次のターゲットを狙うのが理想ですが。

1997-03-06

現物価格はさや取りのばあいは気にしないのですか?

Q:現物価格はさや取りのばあいは気にしないのですか?
・現物と先物のさや取りをする人は気にする。3つとも見ているときもある。三角形の変なさや取りの方法もある。
・ある程度拡大した後の「ビヨーン」は、仕掛けのチャンスです。注意しなければいけないのは、ビヨーンの後では、翌日寄りつきが飛ぶことが結構あるのです。ゴムとゴム指数のさや取りは特にそうです。
・為替を絡めた運用が個人でも現実的になってきたので楽しみです。
・後藤は売買して稼いだやつのシステムしか信じないし、それは10年連続以上だと考えています。ですから10年間一度もルールを変えなくてもそこそこ稼げるなと思うまで、あまり公言したくない。
・日経平均が嫌いと言っているのは、まずいいかげんなものだということ、税金が馬鹿みたいに高いこと、それ以外に、日経平均より儲かるものがいっぱいあるからです。
・日経平均よりも債券先物、債券先物より為替がいい。だいたい日経平均売買で儲からないテクニカルって、ないんじゃないですか。よく弊社の秘密のシステム売買法は日経平均なら儲かるのですが、というやつは、儲かっていないやつばかり。例外は見たことがありません。
・現物を扱っていて、常に現物と先物のさや取りを考えている人はいます。ちなみにそのような人たちは、たいていサヤ棒グラフも3番限固定ではなく2番限固定が多いのですが。
・さらに3つ見ていると言っても、ポジションの基本はシンプルがベストですから、分解して説明できないほど複雑にはならないです。複雑になり始めたら曲がりはじめであります。
・そういう人々は現物ありきですから、両はずし専門の後藤などおまえらダニみたいなやつだな、くらいに嫌う人がいて、現物があって、そのヘッジ・コストダウンに先物がある。

Q:3つ見ていても、軸となる限月がある?

・個人的に好みでこの限月がらみの仕掛けを考えようとか、注目ポイントはありがちですね。

Q:穀物やゴムでは、一般投資家は現物とのさや取りは無理でしょうね?

・金などの貴金属は腐らないし、一応基準があるが、穀物は基準があると言いながら部外者だとカスをつかまされることが多い。例えば小豆は基準合格品しかないですが、合格基準の幅があるから、ぎりぎり合格品か、めちゃめちゃ品質がよいかで、かなり差がある。
・だいたい現受けなんてめんどくさくて、してくれないところが多い。
・赤の他人が来てどの小豆でも同じ値段で買うと言ったら、一番品が悪いやつを出すのは仕方ないですね。で、空調をしっかりした倉庫を借りると、倉庫料などのコストが余分にかかってくる。
・現物商店の出で、金看板取っているところはいまでも受けてくれるが、素人と商売すると間違いが多くて、正直やりたくないというのが本音。
・パンスプレッドの正しい使い方は1日15分まで。

・ここからは売り屋だと思われている後藤が、買いもするんだよという話。
・昨年の秋の底もそうでしたが、サヤがはっきりしない例外的な動きで反転しても、上値もたかが知れているし、本玉などとうてい出せなくなる。それがもし今後3つほど条件がそろえばがんばろうかなと思える。
・11,000円~13,000円の相場でなにを頑張れと言うのだという話。投資というのはそもそも割に合うからリスクを冒すわけです。それた、割に合わないことが最近多い。正解はのらりくらり泳ぐだけです。だいたいいまの時点で小豆がどうのこうのと考えるのは大変なだけです。
・おおざっぱにしか言いませんが、種を明かすと配分がみそで、買い方へ売り方から偏り始めるのに、ちょっとした技術がいります。
・サヤの動きですが、本来、サヤの転換は天底と中段のモミでよくおこると言われます。それが下げにおいては中段のモミでの転換がおきないことがよくある。
・だから下げの途中で、サヤ転換すると、これからもう一段下げるか、それとも底うちしたのか(つまり買いなのか)、真反対のポジションを選択しなくてはならなくなる。
・ここをどう対処するかの話ですが、元々売り方になってから買い方に変更するのはキチンとした根拠(たとえばさやすべりも終わったとか)がない限り、一歩人より遅れるつもりでいく。
・これはローリング屋が良く取る作戦なのですが、みんなが買いで取ったと喜び出すくらいではじめて、よっこらしょとポジションを変更する。そのあいだ当然本玉に対してツナギはじめているのですが。
・その基本姿勢があって、その上で買ってペイするのはどこら辺か、どの期間で儲かるかを設定するときに、いつもの小豆相場における感覚より、少々ルーズにする。96年2月もそうですが、納会値が買値より高ければよしくらいで買い始める。
・そして途中、よっぽど急騰やサヤで有利な展開がない限り、ツナギも入れない。ここは素人と同じようなポジションになる。
・春はツナギが難しいと言われていますが、本当は本玉維持の売りツナギで構えておけば、勝手に売りに傾いて、総合利益でプラスに持ち込みやすい。途中頭を使ったやつほど利益を減らしやすい。
・ウネウネしたところで買いだ売りだと頭を使って、つないだりすると逆にマイナスが増えるのが春の天井です。ここは決めうちがいいです。
・まあ、春の天井の話でも、これからの構え方の話でも、発想の根底は同じなのですが。

Q:取るのがたいへんな時でも、売りか買いかを書かねばならない林先生は大変ですね。休めと書くと、文句が一杯来たり。

・大変ですね、林先生。だいたい、いつも相場を張りたがる馬鹿相手にするのをやめておけばいいのに。後藤はいつもそう思う。
・みんなしらないもん、中段のサヤ転換の例外に関して。
・サヤのことを書くと相場のレベルがばれるとよく言います。
・林先生がよく、恥ずかしいから後藤はサヤのことを書くなといいます。馬鹿がばれるそうです。笑。

1997-03-05

後藤語録

Q:相場をやるからにはちっと(1億)くらい儲かりたいです。

・そんなみみっちいことを言わないで、あとゼロをひとつ増やしましょう。だいたい相場やるなら、人の生涯賃金以上のカネを稼がなければ割に合いません。(絶対に言える)
・一生懸命勉強して、相場張って、やっと10万円儲かっても、人は不労所得だおごれおごれとくる。10万円損しても、馬鹿扱いされる。どうころんでもあまりいい目はない。
・本当はその10目園円を稼ぐために、200時間以上研究したり、資料をそろえたり、労力をかけているから、実質時給は500円だったりする。
・やることといえば、最初の1万円の儲けを繰り返すだけです。だいたい複利の利殖は3年目からおいしさを実感できます。
・ちなみに後藤の目標はゼロがもう一つ多い。
・今の金額で言うと笑われますが、昔からずっと笑われてますから。(相場で食っていくと言った時に、みんなに馬鹿にされた日のことは、今でも覚えています)
・まあ、相場師というのは外見ではわかりませんから。林先生だって、知らない人から見たらそこれへんのじいさんでしかありませんから(笑)。
・年8%以上(税引き後)で回せれば、肩で風きって歩けます。だいたい26%の利回りを続ければ、ロスチャイルド程度の金持ちにはなれる。(本当は28~9%の複利らしい)

1997-03-04

後藤語録

・大豆のさや取りの話は、「のせ」はなしですから、最初は特に平均値を不利にさせる仕掛けはなしで、早めの手じまいを心がけて下さい。
・STOP(高・安)の日は、さや取りの仕掛けのひとつのPOINTになります。

1997-03-03

後藤語録

・富士銀行が外貨送金の手数料を大幅値下げすると発表しました。20分の1ですから、世界の常識に近づこうと考えている証拠です。
・ここ数年は商品相場の世界の常識が相当変わります。手数料自由化になると、半分の店はつぶれると思います。アメリカで1984年に手数料自由化が始まって、10年で、約500の商品会社が250になってしまいました。
・今は3市場場帳を付け始めました。3市場の場帳を並べて、のりで貼ってあります。
・それと、各市場の3番限固定の階段式さや棒グラフを付けて(3枚)、そのうえで市場間の仕掛けというやつを、手で書いてみたり色々試しています。
・同市場間で難しいと思われるポジションは、異市場になると難しさが倍増する。これは意識の中だけの問題かと思っていましたが、コンピュータで統計を取ってみても、例外パターンの方が異市場の方が多いことが判明しました。
・パンスプレッドはこれからのソフトですが、異市場のさやを見るのには便利。手書きでグラフをかいていると特に大豆はいやになってしまう。棒グラフはかけないことがおい。大豆は平気ではみ出してしまう。折れ線が多くなる。
・大豆でおいしいのは、先3本よりも納会にかけての3本を少しからませることで、リスクとリターンの問題ですがこれは非常に有効です。
・小豆はさらに下がってくれば久々に玉を入れられるのですが、それまでは毎日が退屈です。
・後藤が毎日手書きで書いているグラフも、小豆の順番が、大豆、為替の後になっています。大豆の期近とさやの動きは魅力的ですが、リスキーなので今は安全第一で資金の増加をはかっています。
・これが日経平均の後になってくると怖い。笑。後藤はちなみに日経平均があまり好きではない。

Q:稼働資金は、50%くらいが適切でしょうか?

・YES、50%。逆に言うと、50%以内の稼働率で年20%しか行かない人が、残りの50%を使ってもいいことはない。意外と資金の投入量は少ない。
・内緒の話として、パターンその1(b)の、さらに特定パターンだけは、4分の3くらいつぎ込んでも大丈夫。だけど小豆で言えば出現回数は2年に1回程度。
・相場で成功しているひとの建て玉は意外と少ないのです。しかし建てるときにはキチンと建てる(これが本当に難しい)。これができるから儲かっている。
・うちのおやじにさや取りを教えて、こんなに儲かるならなんで全部つぎ込んではいけないのかとうるさい。笑。この2年くらい言われ続けている。落とし穴にはまるまでわからないでしょう。
・後藤は元々小豆のさや取り屋だったのですが、それ以外に春の売りをしたくて中源線を覚えたくらいです。うちのおやじなど、今度は片バリも覚えると張り切っていて困る。康徳より俺の方がもう上手だと、さいきんいばる。
・パターンの説明上、順ざや時期の順ざや取り、逆ざや時期の順ざや取りと分類していますが、パターンその1も3も基本は同じであります。それが慣れてくると逆ざや取りも同じであります。
・だいたい天井圏で順さや取りを仕掛けるポイントは、片バリでも売りを仕掛けて良いところだったりします。
・天井圏に限らず言えるのですが、天井圏が一番プレミアムがはっきりしているし、ボラティリティが高いから売り得を実感しやすい。
・売りがしっくり来る人は少ない。だいたい買いしか思いつかない人が多いし、勉強でもしなければ売りが好きになることは少ないし、その有利性は一生わからないでしょう。
・相場で一番悩むのは、まず仕掛けました、その次に引かされました。このとき損切りで撤退なのか、増し玉で前進なのか。全く逆の選択を強いられるのがつらい。
・パターンその4は、はずれくじを引かされることが多いさや取りの組み合わせの中で一番多い。元々悩まないパターンよりも悩みが甥だけという話。パターンその1(b)は、強気でもOK。(a)は増し玉でなく撤退がよいばあいも多々ある。
・おもしろいのが、小豆のさや取りの特にリズム取りで、パターンその1(b)あたりだt、第一弾を厚めに張るのが成績がよい。普通、第二第三弾なのですが。平均値を有利にする意味でも、増し玉を厚めにしがちなのですが、統計を取って気が付いて、みんなでへーと言っていたことがある。

Q:パターン1の(a)(b)の意味?

・期近が下がって開いた順ざやの拡大が(a)。期先が上がって拡大した場合は(b)。更に仕掛けた場合の増し玉でも、仕掛けた後に、期近上がりました、期先もっと上がりましたの場合は、強気に増し玉な訳です。
・仕掛けた後でも期近がずるずるとなり始めて、拡大した場合は、増し玉より損切りのほうが良いことが多い。
・だから前に、東京8買い-関西8売りというのは、東京上がりました関西もっと上がりましたの、パターンその1(b)ですから、無責任に人にも言ったりした。それくらい確率が高いわけです。
・結構目に見えてバブっているなというさやは取りやすく、需給関係のさやは取りにくい。
・今週関大は10月買い-12月売りの同市場異限月を仕掛け始めたのですが、すぐ拡大し始めて、それほどの玉を仕込めませんでした。
・これも、どうも関西の12月って、他の限月に比べて高い、例えば関大の10月に比べてもとか、色々考えるわけです。
・この頭で考えるさや取りは一歩間違えると危険なのですが。例えば東京関西の各限月を比べてみる。4なら4,6なら6と。すると当限以外では、12だけ余分に開いている。
・この数字が大きくなるというのがさや取り屋にとって重要なのがわかると思います。更に倍率が大きければもっとよい。
・先ほどの同限月のさやの話ですが、12が閉じるか他が全て開くかすれば、その両方を仕掛ければほぼノーリスクのポジションになります。現実問題としてそんなに一杯仕掛けてもコスト的にあわないので、関大の10月だけに絞ってみたわけです。

Q:東京大豆の抜け幅は?

・だいたい500円で計算しています。小豆とは動きで言えば倍違う感じです。

1997-03-02

後藤語録

・これからはさや取りは年中かぬ似なる気がします。穀物限定とすると(後藤は粗糖は下手だからやりたくない)、パターンその1(b)専門のさや取り屋とか出現可能になってきます。
・大豆だとどうしても東京ー関西の市場間がメインになる。中部の大豆を仕掛けてみても、枚数が多くなるとだめ。昔のゴム指数の値の飛び方に似ている。
・ノミ屋の店にでも注文を出さないと値が飛んでしまう。ノミ屋の店だと、儲かった後もういちどダックスストラドルでもしないと、出金をいやがられるし、この手の苦労をしないといけない市場はさけた方が良い。
・あと大豆と限定するよりも、トウモロコシでもいですが、消費地と生産地が小豆などと違って結構離れているもので、逆ざやが形成されやすいものがありますが、これは期近買い-期先売りをメインにするひとにとってはぐんとおいしくなる。

1997-02-26

後藤語録

・オプションは実は後藤が一番好きなものです。パンローリングというのは、元々オプション売買専門で設立したものです。
・いわゆるカレンダースプレッドや、オプションならではのさや取りもあります。奥が深くて、さや取り同様はまってしまいます。笑。
・オプションも売り、と、林先生が言っているのではなく、プレミアムのあるものは売りという方が正しいかも知れません。

1997-02-20

後藤語録

・パターンその3を考えているなら、第一弾はどこでもいいですが、理想はさやが限りなくゼロに近づき、再び拡大をはじめてその近辺でstopのサインが出たりするとgood。
・ただ、春の天井圏での逆ざやパターンその3は、期近の買い玉を3番限、2番限、当限へずらすのがこつですが、逆にこの買い玉が踏ん張らずにずるずる落ちるようなら、うまみが一気になくなって、さや取りのポジションより純粋な売りが有利になります。
・だから買い本玉維持のつなぎ売りをしていたひとが、買いを納会で手仕舞うか、ずるずるきたところで手仕舞うかによって、ポジション変化が異なりますが、さや取りを本格的に仕掛ける時期でもありません。
・11月限発会(5月末)あたりからが、さや取り屋がんばろうの時期のはじまりであります。
・日柄の一番短いリズム取り感覚で、さや取りする分には、仕掛けから手じまいまでは思いの外早い。

Q:手数料抜ければさっと逃げる、これでも練習はOK?

・有効ですが、抜けたと思って手仕舞い注文を出したら、不利な値段で付くというのはよくあるのでお勧めしない。
・基本的に相場の練習というのは、実践の中の典型パターンを抽出して、繰り返すわけです。正しい練習方法なら、利益は自然とたまるはずです。授業料だと思ってあきらめろ、などという練習方法は全て嘘。
・不利な場面のつなぎの練習とか、その一部だけを抜き出せば、損益はそのときによりますが、基本的にやればやるほど儲かるものしかダメ。損小利大の考えで行くべし。
・取るべき所をキチンと取ることが一番良いこと。いけないのが、取れないところで手を出して、やっぱり取れなかったというパターン。
・損をすべき所は損をしても、それほど影響しない。儲けるべき所を損する場合は注意信号。流れに乗れていないから。
・恐ろしい動きをした限月は、異常な動きをしたから恐ろしいのであり、さや取り屋にとってはよだれが出るくらいおいしい限月になります。どこかにプレミアムが発生しているわけで、いつかははげる。さや取りで安全で儲けの良いパターンの仕掛けが可能になる。いつもの定番です。

Q:さやグラフはどう書く?

・同市場でもいいのですが、産地と消費地が離れているものは小豆と違って逆ざや慢性状態もあるので、大豆なら同市場で見ているとおいしいパターンが急激に減る。だから異市場専門みたいになるわけです。
・基本は各限月、3番限固定などの基本さや棒グラフを書く。3市場なら3枚。さらにおいしそうな限月のさや棒グラフを書く。
・私の場合組み合わせが膨大になるので、パンスプレッドを使っています。こういう時のために作らせたのがパンスプレッド(PanSpread)ですから。
・そしていくつか(だいたい3組以内に押さえる)をパンスプレッドで折れ線表示させて、おいしそうなものを手書きで書き直してしばらく追って、実際に仕掛けるかどうかを決定します。
・ゴムとゴム指数のさや取りなど、すべてパソコン処理で、手書きなしで挑戦してみましたが、生涯最高の利回りがでた年になりました。その後、税務署というおまけが付いて、生涯最も儲からない年になったというオチがつきましたが。
・まあ順次手作業分をパンスプレッドに取り込んでやろうと思っています。さや取りを本格的にやり始めると、パンスプレッドの怖さがわかる。それ以外はエクセルでも十分可能な機能ですから、たいしたものではない。
・前の相場を引きずらずにゼロにするのを繰り返すのは、馬鹿でも相場がうまくなる秘訣です。

・今日は一日インターネットで遊んでいました。場の最中に相場にひっついて儲かるならそんな楽なことはない。
・一日15分以上、相場にかける必要はありません。その15分とは、新聞切り抜き、場帳整備、グラフ(さや棒まで書いて)つけ、たばこを吸いながらポジションチェック。売買決定まで全てを含みます。
・資料作成したり、調べものをしたり、統計取ったりと、これは死ぬほど時間がかかりますが、ある程度のスタイルが固まってくると、大引けの1時間以内に全作業をして、注文も翌日寄りつき成り行きで出しておけば、10分もかからない。
・後藤がめんどくさがって、かかってくる電話を全部無碍に切っていたら、臨時で雇った事務の女の子に、「なんで後藤さんって、本ばっか一日中読んで働きもしないで、お金が入ってくるんですか? 悪いことしてるんじゃないんですか? 私、そんな会社じゃ働けません」と聞かれたことがある。
・見えないところで死ぬほど苦労して居るんだし、悪いことなどしていない、といくら説明してもわかってもらえず、とうとう急にこなくなりました。
・相場師はみんな切った張ったの勝負をしていると思っている人が多い。株が下がったらみんな損をしていると思っているひとも多いし。
・でも、相場は手を出す前にするべきことがあり、それをふまえて参加すれば、一日することは読書以外無いと思う。
・売買注文を出す前に実は勝負の8割が決まっていたりする。はまってから悩んでも、対応策は損切りしかない。注文を出す前が大事だったりする。

・難しいところはプロがやっても難しい。だいたい難しいところを華麗に取るのがプロではなく、簡単なことを確実にやるのがプロです。
・株式1銘柄は、はっきり言って難しい。まだ、小豆1銘柄の方が現実的な気がする。まわりのプロを見ていると、特にそう思う。
・逆に言えば、難しいところでは手を出さないだけで、利益率が上がることが判明したといってもよい。

Q:さや取りでは、1週間ぐらいの周期の建て玉と手じまいでしょうか?

・リズムで取る場合は短いことがおおいですが、異市場さや取りの場合はけっこう長い。それこそ大きな仕掛けは1年に4回くらい。30日以上保持するポジションも当然ある。
・同市場異限月は、短めが多い。

1997-02-18

後藤語録

・大豆のさや取りポジションは継続中。異市場さやとりは結構大ざっぱっで良い。
・さや取りは天井、つまり片バリのピークとさやの拡大と微妙にずれることも多い。
・2番天井からのさや取りでもおいしいのですが、これは今話を聞いているだけで、いつか実感できたらいいやくらいでかまいません。
・下げ相場と上げ相場では、上げ相場の方がさや取りはなれていない人でも取りやすい。
・後藤も最近、こりゃいいやで大豆をおお仕掛けです。こんなにいいかげんでいいんだろうか? 笑。
・東大以外に関大、中大まで可能なら、おもしろすぎて仕事どころではありません。
・練習をしているひとは、ゼロを入れて休み(1日でも良いが、本来は1ヶ月くらい)を取って。
・どこがおいしくて、どこがおいしくないか。自分なりの得意パターンができれば、利益も安定します。
・利益が出たときほど、生活レベルを下げた方が良い。うちの組織でも下の下で顔も見たことがないほどの若いやつに限って、BMWやポルシェに乗っています。後藤が贅沢は全然していないのに。
・相場ではダメならバンザイ。得意パターンになれば確実に大きく取る、の繰り返し。
・さやの動きが片バリに比べておとなしいといわれますが、世界3大利殖の一つといわれるのは伊達ではありません。
・さや取りの方が、片バリより安全でかつ利益が大きいのは珍しくない。
・さや取りだけで、億のカネは絶対稼げます。

1997-02-08

後藤語録

・さや取りで注意点が一つ。値幅はあまり気にしない方がよい。周期は見ても値幅は無視(本当は無視できないが)。いくら開いたから仕掛けようと言う出発点より、15本、30本目だから仕掛けようというのがよい。
・大豆のさや取りのノウハウも、小豆のさや取りが基本。

Q:15本、30本は、小豆にだけ通用するやり方ですか?

・基本が15本で、その半分、その倍が基準。異市場だと、さらに倍の60本も結構ある。異市場のほうがさやの開きがあり、周期が長いことが多い。
・異市場の方が、さやがいびつな分儲けも大きい。昔の小豆と手亡のさや取りでも、年何倍とれた話は、異銘柄だから可能だった。
・あと、拡大で一度開いて、閉じて、さらにもう一度開いた次の縮小をとる仕掛けは、成功率が高いとされる。小豆の場合は、この2段目の開きとか閉じるとかがわかりにくい(一気にとじるから)。
・これでパターンその1(b)パターンなら、仕掛けなければ損。非常においしい。

Q:今回の下げは結構とれたのですが、つなぎで期近に買いを入れたのですが、何かうまくいっていません。期先がよく上がっています。

・平均値がそこそこ高いならそのまま継続、もしくは利食い。つなぎも何もしない手がある。(シンプル・イズ・ベスト)
・先の売り以外にこの期先の上げを見て、期近買いの期先売りを新たに仕掛けることは良くやります。というよりすでにそういうポジションを持っていることが多い。
・この作戦は昔トウモロコシでとった奴。天井くさい逆ざやで、期近買いの期先売り。それも買いの期近は、3番限よりも2番、当限がよい。それとは別に、2対1くらいの比率くらいの売りを期先に建てるというやつ。
・期近2枚買いの期先3枚売り、または期近1枚買い期先2枚売り、くらいが簡単で効果的。これをバラバラにして考えて、最終的にここに持ってこようと企むことが多い。
・過去にもあって、現在もあるということは、将来も天井くさい逆ざやそれも玉締め風なら、定番でこれと言うことになる。
・期先の売られすぎの反動をとるのは間違いではないですが、自分が下げ相場に乗っていて、その戻りまで狙うのは、いわゆる相場のあやまで取ろうとするわけですから、少し消極的にした方が良い。
・言い換えると、下げは必ず取る。上げはとれたら取る、というスタンス。
・売り屋は、上げには不利をさけるようにつないだり、玉を減らしたりしますが、積極的に買いに行くことはあまりない。
・いずれにせよsimple is bestです。複雑になったなと思ったら、一番玉面をおかしくしている玉を切るとすっきりする。その玉を切ったために全体がわかりやすくなって、利益が伸びます。
・ポーカーの格言の「一度だけ大きく勝て」です。いかに本玉を大きく取るかが大事。

Q:春の天井について?

・秋の底が9月末(統計から言うと26日)に付けやすいように、春の天井は1~2月が多いというのがまず基本にあります。理屈から言えば60日周期を基本に相場が動くなら、立会日数が240日前後なら、1年のうち底が2回、天井が2回あるわけなのですが、実際は格言通り春は売りから、秋は買いからというパターンが多い。
・つまり底・天ともに1回。
・そして日柄と値段なら、どちらを重視するかと言えば過去の経験から言って日柄の勝ち。(7:3くらいで)
・小豆みたいに上値下値が決まっているものは、値頃の影響が他のものに比べて高いという点はあります。

Q:3月またがり60日ですね。

・実際は45~120日くらいと相当幅がある。プロにはこの波のことが根底にあって、泳ぐタイプと、大きな流れは解らんからリズムだけの短期を細かく取るというタイプに分かれる。
・それで理想はさや転換がキチンと起こること。もともと上げ下げはだましが多くても、さや転換にだましなしというくらい、さや転換が相場の転換になりやすい。
・当然不作などで秋の底が後ろにずれると、春の天井も後ろにずれがち。
・もう一つ、昔からの格言で春の買い占めは成功しないというのがあります。
・いつかは落ちてくる、というスタンスで割と安い値段でも大きめの玉を建てるプロもいる。

Q:玉締め崩れ後の1000円以上の下げの反発は成功しやすいと思ったのですが?

・逆ざやは本来市場が不透明なときに発生しやすく、流通に異変が起きているときや誰かがイタズラをしているときに起こりやすい。それなら買うなら先限ではなく、モロ期近。当限でもOK。そのまま納会まで寝かして落としても可、というやつです。
・というのは崩れるときは先からの可能性が高いので、逃げ遅れることが多く、実は当限のほうがリスクが少なかったりする。
・よく引かされた玉を納会まで持って、とうとう損切るという経験はあっても、利が乗った玉を納会まで持つ人はまずいない。ここらへんがおもしろい。
・わざわざ当限になってから売買する必要もないですが、ああくまでもリスクとリターンの関係。意外とリターンが期待できないなら、リスクは先限につないで。
・これは仕掛けているやつにちょうちんを付けるという、仕手株に乗っているのと性質は同じ。暴落しても文句は言えないところが怖い。
・もっとも、相場全体が下がるときは先も下がりますので、確率的に割がある。過去の相場の春の天井パターンを洗い出すと解る。

Q:1989年納会で3000円下落しましたが。

・あるある。それが怖いなら納会前に手仕舞う。あの暴落は例外中の例外でしたが。
・さや取りのパターンその3というとき、買い本玉維持の売りつなぎという形で、純粋なさや取りではない。リズムで仕掛けているわけではない。
・ですから、12月から買い玉があって、それを先に売りつないだら、パターンその3、いわゆる逆ざやの時期の順ざやとりだな、というだけ。
・分解して言うと、1.買い玉を入れる、 2.売り玉でつなぐ(買い玉そのまま)、 3.買い玉手じまい、今度は売り玉が本玉になる  です。
・逆ざやの時はひたすら休んでいても良い。
・この1~3までのうち、2.の瞬間だけはさや取りと同じになり、端から見るとつなぎかさや取りかがわからない。さらに2.からはいって3.に移行しようと企んでも良いわけです。

Q:中源線の素人でも解る応用例を教えて下さい?

・中源線でも225より債券先物が儲かって、さらにそれより儲かるのが為替とわかっていますから、これに乗らない手はない。よく225がそこそこ成績がよいと言ってくるやつがいますが、実は為替がべらぼうによい。
・中源線建玉法で一番儲かる為替がドルーポンドらしいのですが、後藤はポンドの動きがよくわからないので、ドルー円でいいやと考えています。

Q:225も個別銘柄の指標ベータ値とかの世界は無理ですか?

・ベータ値で投資してもかまいませんが。それでカネもっているやつは見たことがない。
・脱アマ相場師列伝でさや取り屋のページがありますが、そこを読めば何をするべきかがわかります。実はそれだけで他にやることがない。

Q:大雄社

・業界のやつと喧嘩したくはないですが、客殺しばりばりの店です。金とプラチナのストラドル? それで稼いでいるやつが何人いるのか。いまどきそんな低レベルの話をする商品マンは、私は馬鹿ですと言っているのと同じです。
・実は被害者が知り合いに一杯居る。だまされてから知り合いになったひとばかりですが。

Q:ストラドルは別におかしくないはず?

・だまされる方が悪いと後藤は言い切りますが。金と白金のストラドルは、損をするさや取りもどきで有名な、非常に危険なさや取りです。
・さや取りでも大きく張るパターンは少なく、あとは取れたらラッキーくらいで少ない枚数で仕掛けているのも多い。さや取りで借金してでも大きく張らずにどうするんだというのが、パターンその1(b)。
・金と白金なら証拠金の倍率と手数料を計算して、実際どの程度さやが開閉するかをチェックすればよい。往復の手数料の3倍以上さやが開閉してくれるのが理想です。
・それなら乾繭と生糸のさや取りだといいはじめる輩が多いのですが、取引量の多かった昔はともかく、衰退市場では薄くて値が飛びやすい。机上の空論です。
・(b)は順ざや時期の順さやとりであり、期近もあがって期先もあがって、それも2段階以降が非常においしい。

1997-02-01

後藤語録

Q:いまポジションゼロで、パターン4を仕掛け、様子を見ながらパターン3で行こうという虫のいい考えなのですが?

・単にパターン4をねらうのならそれでOK。ただ比率的には、パターンその3の3分の1以下をお勧めします。つまり利回りアップより、流れに乗るのが第一目的。
・パターンその3は大好き。パターンその1と同じくらいにすき。ボラティリティが高くなる、天井の時期になると特に好きでやる。

Q:パターン2と4がなかなか理解できません。原則は期近買い期先売り?

・それが原則?? 売るのが基本の3番限なら、6番限のさやが-310円として、トラッキングエラーの可能性を計算して、手数料を抜くといったいどれくらいかな、と最初に大まかに考える。
・買いは元々その限月に居座らせて、それとは別にさや取りを仕掛けて、よく考えたら同限月に売りと買いがある場合は問題がない。
・成功率はパターンその1が一番高いとして、実は儲けとしてはパターンその1(b)で、次にパターンその3であり、出現確率ではパターンその3の方が断然多い。
・底値にきたという判断ができれば、さや取りよりもしっかりした買い偏重のポジションを取ればいい。(底の判断はなんでするんですか?)
・さや取りやつなぎをする人で、これはつながずにしっかり玉を寝かすか、ダメならすぐバンザイして逃げるべきだよと言うのがある。
・言いたいのは反対玉を建てて、自ら儲けを減らして、リスクはそんなに減らないというパターンが怖いと言うことです。はたからみて、上手だねと言ってもらえるためにやっているようなのがいる。
・まあパニックは常に投資チャンスになるのは確かです。株なんか久しぶりにボラティリティが高く推移しているのでおもしろいと思います。
・毎日の小刻みな動きは気にする必要がないです。特にさや取りポジションの場合は。
・ストップ高安の日はさや取り屋にとっては結構意味があって、今後に役立ちます。(利益的には当然ゼロですが)

Q:大豆のさや取りは、閉じるより開く方が安全だと思うのですが?

・リスクとしてはどちらも同じ。あえていうなら、開きから閉じをとる方がリスクが少なく大きくとれるほうが多い。これは長くやっていないと解らない。
・ただ異銘柄の場合同銘柄に比べてさやがいびつ。
・基本的に2段に開いて2段に閉じる法則があって、小豆の場合もこれに当てはまるはずなのですが、閉じの場合にはまず解らない(大引けごとでは)。
・今のことは忘れてもらっていい。段階によってはピンとこないことの一つ。さや棒グラフを付けているうちにすっと耳に入った知識が良い。
・過去のグラフを付けることには何かしらの意味があります。
・大豆の場合は東京を当然メインに考えて、これを基準に関西大豆を絡ませる。中部は考えなくて良い。
・儲けても損をしても、ひと相場あった後はプロは休みを入れることが多い。機械的(システム)売買実行者でも、休みを入れた方が良い場合も結構多い。

1997-01-31

後藤語録

・結局大豆は異市場。私は中部も場帳を付け、米大のつなぎを中部の先に入れてみました。
・昔は大豆、乾絹客殺しといわれた時代があったのですが、感覚的にだいぶ変わってきています。ただ、中部大豆は少しうさんくさい系の感じがします。板が薄い、いいかげんな値の付き方をするときもある。

Q:今年はゴールドがいいみたいですね?

・ゴールドは売ったことはあっても買ったことがないので、こわいです。笑。

Q:湾岸戦争の時に苦い経験があります。

・あの日前後が最高値でしたっけ? ローリングしていた記憶がある。

Q;あのときは罫線だけで売買していて、法則でどてんできました。

・罫線なら罫線で、あと、マネーマネジメントがしっかりしていればOKです。本当は経済など語り始めると曲がり出します。(笑)

1997-01-29

後藤語録

・分割は、複雑になる不利さと、成功率が上がる有利さとで、有利さが勝つためにお勧めしますが、度を過ごすと逆効果。それが2~3分割といった具合です。
・ポジションの縮小は、総建て玉を減らす方向。ポジションが複雑になってどつぼにはまるのを防ぐことになります。一度総建て玉を減らせば、自分でも掌握可能になるはずです。
・あと玉をいじりすぎないように気を付ければ、成績は必ず上がります。実はこれが一番大事で、慣れてくると、ポジション操作を毎日でもしたくなって、つい手数が多くなる。

Q:関大8月の4枚を切って、見事に風通しが良くなったところです。

・その4枚でも、急所の4枚なら、相当ポジション的にもシンプルになり、総合成績が良くなるはずです。ですから損きりするべき玉を切るのが総合利益を伸ばします。
・つなぎとさや取りを仕掛けるタイミングはほとんど同じですから、さや取りを練習すると、片バリで本玉維持の売りつなぎもひとりでにできるようになります。
・はじめに東京米国産大豆と関西大豆なら、異市場同限月のさやを付けてみると結構おもしろい。
・両はずしさや取りで仕掛け、そのまま手仕舞っても同じ。本当は異市場異限月のさや取りから入るのが理想ですが、大豆の場合、市場間の方がやりやすい。さやに関してははじめはあまり考えず、場帳を見ている程度でOKです。

1997-01-28

後藤語録

・テクニカルでも、本当は、相場の先行き予測の統計よりも、マネーマネジメントの統計の方が、おそらく役に立ちます。

1997-01-27

後藤語録

・特訓教室でなくても、実際は、林投資研究所に朝からずーっといすわって林先生を見ていれば結構解ります。(後藤は実際やった)
・これで食えるなと思うのは、言い換えれば、このパターンが1年のうちに数回あるな、もしくは平均すると年これくらい稼げるなと、およその計算が可能になったときです。
・さや取りで言えば、パターンその1、その3がメインで、その2その4はサブで考えて、最低限これだけの利回りでいくなと、捕らぬ狸の皮算用をするわけです。

1997-01-14

すごく儲かるシステムを一杯もっておられるようですね?

・年末○は、良いと思います。個人的には、機械的売買(中源線)や、最初から年を越す予定以外のものは○にします。
・中源線は、個人的には1/650のきざみ以外は10年間は採用しません。
・日経平均の中源線が弊社では最も儲からない投資システムですが、仕方がないので継続しています。1988/10/1から10年連続した売買をしようと決めた口座は動かしません。

Q:すごく儲かるシステムを一杯もっておられるようですね?

・一杯もっているのではなく、ほぼ一つのシステムを実行します。メインの口座は一つの方法。自分勝手にやる口座は相場観通りで。
・システム売買で休みがあまりないシステムは、1年に4回程度のほんとうにおいしいチャンス以外でも売買サインがでるわけです。ですからなにも考えずに売買するシステムは、そのシステムがどの程度の確率なのかを考えなければ使えない。
・相場観と一言で言っても、比較感覚と変動感覚から成り立ちますが、比較感覚を生かすのがさや取りで、私がさや取りが好きなわけ。説明すると長くなるが結局相場観が100%になる。
・相場を勉強するときには、馬鹿が何人集まろうが絶対上達しません。レベルの高いものが低い人を引き上げる。
・教えてくれる人が身近にいなくとも、場帳を付ける、グラフを大きく書くなどのいくつかの項目を守るだけで、悪い方向には行かない。
・ですから、正しい方向性を持って確実にステップアップしていけば、みんな投資家としては一人前になります。
・相場の練習でも「すべき集」より「べからず集」の方が重要で、なぜ守らなければいけないかがわからない初心者でも守っていれば大けがはしない。
・ですから、あるレベルの人にはこの事項、その上にはこの事項というように段階がある。上のレベルの話は、下のレベルで聞いたが故に混乱を招きやすい。
・だいたい経済は、お上の規制と裏社会の動きを見ていれば、一番正確に判断できます。日本のGNPがどうたらというのはやくざを無視した数字だから、経済予測などできるわけがない。

1997-01-13

SP変化率がマイナス50%を超えるものが続出していますが。

Q:SP変化率がマイナス50%を超えるものが続出していますが。

・私はマイナス80%の売られ過ぎ銘柄しか見ていないくらいです。だいたい相場はレシオでも何でもそこそこうまくいくが、パニックになったときは結構狂う。ここをどうするかで1年の収益が大きく違う。
・RSIのたぐいから、一目均衡表、柴田罫線みたいのやら、信用取り組み見たり、色々組み合わせたり、先生にダメだといわれても、自分で統計を取るまでは納得のいかない性格(自分)。
・為替も円・ドルに絞ってこの専門になりたいと昔から思っていたりします。
・出身は関西(西宮)。大阪と東京のカネの早さが20倍も違わなければ、本当は東京を脱出したい。

1997-01-12

後藤語録

・昨年は小豆のさや取りでは記録的につまらない年でした。
・逆ざや(それも玉締め状態の時)は、いろいろな意味でのだましが多い。
・たとえば現在の小豆で陰転しても、先3本はほぼ同ザヤで当限にかけて高い、スクイズのような逆ざやは、買いに分があります。
・先2本で見る中源線が陰転したとき、相矛盾していてどちらかがだましになるのですが、この場合中源線がだましになることが多い。
・ですから、12/19に陰転していても、期近買いのポジションに対して、期先を売りつなぐポジションが理想なのです。
・これは当限が納会、もしくは暴落して逆ざや解消になるまで通用する理屈です。
・あがる場合は当限を中心に期近があがりますが、下がる場合は天井は先物から付けるで、期先が下がります。
・ですから期近買いの期先売りのポジションは、このような場合は結構有効なのです。
・先の方だけ崩しておいて、売り方を引き込んでずるずる引っ張って、納会にかけて損切りの買い戻しをさせてかもるのは、仕手がよくやる手です。ゆでがえるといっている。

Q:ポジションを解消してつなぎ直したほうがよい?

・手数料が余分にかかりますので、手数料以上に有利なことがはっきりしているとき以外は、不利に働くことが多い。損切りの買い戻し自体が、相場を上げる要因となって、自分で自分の首をしめる状態になります。
・その場合は期近に買いつなぐか、バンザイして早い損切りが正解でしょう。

Q:嫁姑相場は、小豆ではどれくらい続く?

・春の天井はそんなに長くないことが多いです。
・基本的には穀物は年を越えてというのは少ない。昔、売りの近藤紡が2年近く玉締めをして嫁姑現象を演出したことがありますが、みごとなものです。先物が崩れそうになるので売るときっちりカモられて、市場そのものが疲弊してボラティリティが低くなります。
・元々春の天井は1月~2月に付けやすいというのは小豆の確率の中で一番%が高い法則です。
・買い占めと違って玉締め(スクイズ)は、成功しやすいので、お金のない(もしくはうまい)仕手はよくやりますが、これは市場の不人気化につながる。

Q:コーンはパワーがありますね?

・コーンは輸入品で、円安になると高くなる傾向があるので、パワーがプラスされますね。ただコーンみたいなインチキ商品ほど、当限の急落は多い。日経225もそうですが、マネーゲームと割り切って参加する者もおおいですから。儲かるものが第一です。今年はコーンと大豆のさや取りもOKと思っています。