2008-02-29

笑っちゃいけない、怖いと思わないと。

「虎年の獅子座」東京株式市場マーケット・コメント で紹介されていたQUICKの記事
ポーラスター・オプションファンド(盆栽名人)

運用方針

わが国の株価指数オプション取引等を活用した投資戦略を行い、またわが国の短期公社債等を組入れ、株式市場の上下変動に左右されることなく、着実な信託財産の成長を目指す。オプション取引では、主に行使価格の異なるコールとプットの2つのオプションを同時に売るショート・ストラングル手法で、安定収益の確保を目指す。ポーラスター投資顧問に運用委託。

ファンドタイプ追加型株式投資信託投信協会分類派生商品型
運用会社フォルティス・アセットマネジメント純資産総額2.39億円
基準価額2,447円(02/28)決算回数2回
決算日03/14 09/14償還日2008/04/25
設定日2004/12/22クローズド期間 毎月第2金曜日(休業日の時は前営業日)以外

基準価額、純資産総額(月次)

年月日基準価額(円)純資産総額(億円)純資産増減額(億円)月次リターン(%)
2008/01/312,4502.40+0.00-0.16
2007/12/282,4542.40-0.01-0.16
2007/11/302,4582.41-0.04-0.12
2007/10/312,4612.45-0.75-0.08
2007/09/282,4633.20-0.21-4.05
2007/08/312,5673.41-1.07-23.81
2007/07/313,3694.48+0.19+4.24
2007/06/293,2324.29+0.06+1.70
2007/05/313,1784.23-0.05-0.16
2007/04/273,1834.28-0.26-0.13
2007/03/303,1874.54-5.51-52.60
2007/02/286,72410.05-2.09-16.83

> 安定収益の確保を目指す。
となっていますが、実際は安定損失になりました(汗)

破綻したオプション・マスターの方は、突然死だったようです。 http://fund.ovalnext.co.jp/funddetail_ms.php?kubun=000023

今度読んでみたい本の著者のブログ
全ては仮説で始まり、仮説で終わる

決算発表時刻

いつものように踏み上げ太郎さんのブログから。



CTCメディア(CTCM) 第4四半期決算 ポジティブ・サプライズ
売上高:1.62億ドル、(コンセンサス1.6億ドル)
EPS:38セント、(コンセンサス38セント)
08年通年ガイダンス
売上高:6~6.5億ドル、(コンセンサス6.3億ドル)
市場が開く前に発表されていました。


チャイナ・メディカル(CMED) 第4四半期決算 ポジティブ・サプライズ
売上高:3630万ドル、(コンセンサス3660万ドル)
EPS:60セント、(コンセンサス46セント)
08年ガイダンス
売上高:1.18~1.21億ドル、(コンセンサス1.26億ドル)
EPS:$2.03~$2.07、(コンセンサス$1.52)
引け後に発表された、と思っていたのですが、朝方の発表だったそうです。


ヴィジョン・チャイナ(VISN) 第4四半期決算 ポジティブ・サプライズ
売上高:1200万ドル、(コンセンサス1175万ドル)
EPS:12セント、(コンセンサス11セント)
第1四半期ガイダンス
売上高:1250~1350万ドル、(コンセンサス1170万ドル)
08年通年ガイダンス
売上高:9000~9100万ドル、(コンセンサス8900万ドル)
前日の引け後に発表されていました。


以前の分も、発表時刻を調べておくべきでした。

まだ読みこなしていないもの

はてなの近藤社長はシリコンバレーでどんな問題に直面したのか?
http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20080224/1203843352
> ベンチャープロジェクトと、そこへ供給される優秀な人材の数が、シリコンバレーで1対5だとすると、日本の場合1対50ぐらいとか、そんなイメージか。いや、もっと酷いか。
>
> 有望なプロジェクトと人材の需給バランスで言えば、
> 京都 >> 東京 >>>>> シリコンバレー

「ITベンチャー社長に聞く!」: 第1回:引きこもりから社長へpaperboy&co.社長 家入一真氏(前編)
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/president/2008/02/25/18548.html

Google Mania - グーグルの便利な使い方
http://google-mania.net/

2008-02-28

新銀行東京

東京都が一千億円を出資して二〇〇五年四月に開業後、深刻な業績不振 に陥っている新銀行東京について、石原慎太郎都知事は二十六日、 都議会本会議で「不退転の決意で、この銀行を必ず再建させる」と述べ、 同行の今後について、追加出資による経営再建を目指す以外の選択肢 として
事業清算
預金保険法に基づく破たん処理
を挙げ、 「(追加出資以上に)都民に膨大な負担が生じる。限られた選択肢の 中では、もうこれしかない」と強調した。
東京新聞 2月27日

これについては池田信夫さんも
新銀行東京は破綻処理せよ
90年代の悲劇を繰り返すな
でも述べられています。
損を確定させるより、もっと大きな損になるかもしれないけれど損を小さく出来るかもしれない可能性に賭けたい、というのは、行動ファイナンスの教科書どおりですね。

昨夜のアメリカ市場は、1月耐久財受注が予想を下回ったことで小幅下落して始まったものの、バーナンキFRB議長が議会証言で更なる利下げを示唆する発言を行ったことと、連邦住宅公社監督局が、政府系住宅金融会社のローン買取上限を撤廃したことで上昇しました。
それにしても、今頃「インフレ抑制よりも景気の回復を優先」と言い出すなんて。昨年、インフレを気にしすぎて景気が悪化、そのため今は景気を優先してもお金が商品へ行ってしまって経済活性化に繋がらない。

新築住宅、住宅価格、住宅金利

貞子ちゃんの連れ連れ日記 再び、CDO市場について。
> 個人投資家の方におかれましては、CDO市場そのものが消えてなくなるまでは、新しく海外株式ファンドを買い増したり、始めたりするのは、それなりにハイリスクであるということは、なにとぞご自覚ください。

急落銘柄その後

2008-02-27

再確認

週末メモ 2月10日 日本株へのコメント
> やっと、三週連続の上げが来たのでしょうか?
> これが一回は起こらないと、次のフェイズを判断するタイミングが読めないです。
> これで2月上がってくれて、3月の調整の雰囲気で、もう一回下か、底打ちしたかを判断できるかもしれないと思っております。

週末の整理 2月16日 全体観
> 3ヶ月前の「ノー天気」状態と比べると、悪材料をそれなりに織り込んだように思う。それなら、3週間程度の「売られすぎ感からのリバウンド」はあっても良さそうだ。
> しかし、これは「売られすぎ感」であって、「売られすぎ」とは異なる。
>
> 「感」はあくまでも、投資家の心にある「各自の予想EPS」と「各自の景況感」に基づいた獏としたものに過ぎないのだ。
> 恐怖の下げの後には、必ずそういう上昇相場がある。
> ITバブル崩壊の後も、2001年1月は相当上がった。
>
> 1月はパニックした。
> 2月はリバウンドする。
> 3月は見極めの月。
> この方針は、このままで良さそうだ。

3週間という数字に拘っていけないと思います。あくまで目安です。
でも、日経平均の2月最安値が12日の12,923.42(11日はお休みでした)
ハンセン指数の最安値が11日の22,569.53
NY DOWも最安値は11日の12,006.79
さぁいよいよリバウンドも終わり、見極めの月に入ります。
2月8日に引用した 2月4日と5日の企業から出てくる情報は汚くなってきたへのコメントも頭に入れておきましょう。
但し、元記事で触れられていた
> 今日もボルボとか悪い内容に見えた。
は、この日の下げの前の水準を回復しています。


関係ないけどついでに
三菱UFJ証券 | 投資関連情報:藤戸レポート
http://www.sc.mufg.jp/inv_info/ii_report/fj_report/index.html
の中の
http://www.sc.mufg.jp/inv_info/ii_report/fj_report/pdf/fj20080225.pdf

もう一つ関係ないけど

決算の反応

まず市場全体:S&Pケースシラー住宅価格 前年比マイナス8.9%、消費者信頼感指数予想82のところ75、これだけの悪材料にも関わらず、IBMの自社株買い発表やモノライン格付け維持で3日続伸しました。

何故なのでしょうね、マクロ指標は最悪なのですが。

ここまでの悪化すら株式市場は織り込み済み?それはないでしょう。NY DOWやS&P500指数は最高値から10%強低いだけなのですから。


一番安直な答えは「市場が間違っている」なのですが、春山さんの言葉では
> 私のつたない経験ですが、、、
> 「市場が間違っている」と叫んでいた人の多くは、「自分の間違いに気づいていない」だけでした。
> そして、そんな人のパフォーマンスは、その後もダメでした。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/17202/2621633#2621633
です。
良く分からない時は、安易な売りは止めましょう。

日本株について「明確に上昇トレンド入り」と仰る人も居ます。
http://blog.livedoor.jp/avexfreak/archives/51298885.html
私はこの人のことは良く知りませんし、沢山の人が居れば強気の人も弱気の人も居ます。

Googleが急落して、この1年くらい前にもみ合っていた水準まで下げました。
FTの記事のせいでしょうか。http://us.ft.com/ftgateway/superpage.ft?news_id=fto022620082231060260
Google (NASDAQ:GOOG) shares fell 4.6 per cent on Tuesday as investors took fright from signs that growth is stalling at the leading internet company.

ComScore, the research company, reported clicks on Google advertisements in the US last month were down 0.3 per cent year-on-year at 532m.

This compared with 13 per cent growth in December and 27 per cent growth in November.

まぁ今はちょっと安くなったくらいで買う相場ではないと思いますし、逆にそう思う人が充分多くなっているのでこれ以上新規に下がらないのかも知れません。

さて昨日の引け後の決算発表銘柄その後
シャンダ(SNDA) 第4四半期決算 ポジティブ・サプライズ
売上高:9780万ドル、(コンセンサス9350万ドル)
EPS:58セント、(コンセンサス45セント)
After Hours: 31.85 Up 1.02 (3.31%)


チャイナ・テックフェイス(CNTF) 第4四半期決算 ポジティブ・サプライズ
売上高:4570万ドル、(コンセンサス4330万ドル)
EPS:7セント、(コンセンサス4セント)
第1四半期ガイダンス
売上高:4800~4900万ドル、(コンセンサス4280万ドル)=豪雪の影響は軽微。
After Hours: 5.80 Up 0.57 (10.90%)


エアメディア(AMCN) 第4四半期決算発表 ポジティブ・サプライズ
売上高:1628万ドル、(コンセンサス1390万ドル)
EPS:12セント、(コンセンサス8セント)
第1四半期ガイダンス
売上高:1900~2100万ドル、(コンセンサス2000万ドル)
After Hours: 17.66 Down 0.04 (0.23%)


LDKソーラー(LDK)第4四半期決算 ポジティブ・サプライズ
売上高:1.93億ドル、(コンセンサス1.83億ドル)
EPS:44セント、(コンセンサス41セント)
第1四半期ガイダンス
売上高:2.1~2.2億ドル、(コンセンサス2.19億ドル)
EPS:41~45セント、(コンセンサス40セント)
2008年通年ガイダンス
売上高:9.6億~10億ドル、(コンセンサス10.6億ドル)
After Hours: 32.47 Up 0.01 (0.03%)


CNインシュアー(CISG) 第4四半期決算 ポジティブ・サプライズ
売上高:2180万ドル、(コンセンサス1900万ドル)
EPS:18セント、(コンセンサス14セント)
第1四半期ガイダンス
売上高:1710~1850万ドル、(コンセンサス1880万ドル)=豪雪の影響アリ
After Hours: 10.25 Up 0.42 (4.27%)


ネガティブサプライズ銘柄のその後:どれも戻してますね。元々下がっていたところで、相場全体が上がっているからでしょうか。

日経ヴェリタス創刊記念シンポジウムジム・ロジャーズ氏インタビュー動画が公開されました。

2008-02-26

決算

例によって踏み上げ太郎さんが取り上げられた銘柄について

パーフェクト・ワールド(PWRD)が第4四半期決算を発表しています。
売上高:3542万ドル(コンセンサス2979万ドル)
EPS:34セント(コンセンサス27セント)
パーフェクト・ワールドの第4四半期決算は売上、EPSの両面でポジティブ・サプライズでした。

アグリア(GRO)が豪雪の影響に関するプレス・リリースを出しています。
一月末の豪雪の影響は非常に小さかったようで、株も騰がっています。

とは言え、1月末の水準には届いていません。

急落した銘柄のその後

引け後の決算発表

シャンダ(SNDA) 第4四半期決算 ポジティブ・サプライズ
売上高:9780万ドル、(コンセンサス9350万ドル)
EPS:58セント、(コンセンサス45セント)
After Hours: 31.85 Up 1.02 (3.31%)

チャイナ・テックフェイス(CNTF) 第4四半期決算 ポジティブ・サプライズ
売上高:4570万ドル、(コンセンサス4330万ドル)
EPS:7セント、(コンセンサス4セント)
第1四半期ガイダンス
売上高:4800~4900万ドル、(コンセンサス4280万ドル)=豪雪の影響は軽微。
After Hours: 5.80 Up 0.57 (10.90%)

エアメディア(AMCN) 第4四半期決算発表 ポジティブ・サプライズ
売上高:1628万ドル、(コンセンサス1390万ドル)
EPS:12セント、(コンセンサス8セント)
第1四半期ガイダンス
売上高:1900~2100万ドル、(コンセンサス2000万ドル)
After Hours: 17.66 Down 0.04 (0.23%)

LDKソーラー(LDK)第4四半期決算 ポジティブ・サプライズ
売上高:1.93億ドル、(コンセンサス1.83億ドル)
EPS:44セント、(コンセンサス41セント)
第1四半期ガイダンス
売上高:2.1~2.2億ドル、(コンセンサス2.19億ドル)
EPS:41~45セント、(コンセンサス40セント)
2008年通年ガイダンス
売上高:9.6億~10億ドル、(コンセンサス10.6億ドル)
After Hours: 32.47 Up 0.01 (0.03%)

CNインシュアー(CISG) 第4四半期決算 ポジティブ・サプライズ
売上高:2180万ドル、(コンセンサス1900万ドル)
EPS:18セント、(コンセンサス14セント)
第1四半期ガイダンス
売上高:1710~1850万ドル、(コンセンサス1880万ドル)=豪雪の影響アリ
After Hours: 10.25 Up 0.42 (4.27%)

2008-02-25

突然の外貨下落リスクをどう避ける?

松田哲さんのブログはいつも読んでいるので http://waga.nikkei.co.jp/money/asset.aspx?i=MMWAb1000020022008

邱永漢氏

特別対談 - マネーや投資にまつわるお話を文化芸能・投資関連著名人等にうかがいます。

特別対談:邱永漢氏 - “お金の神様”が占う日本の未来予想図

プロフィール

事業を起こせば大成功、文章を書けば大反響、投資をすれば大儲け――そんな華々しい経歴から、“お金の神様”と呼ばれる邱永漢さん。今年84歳とのことですが、今なお多くの事業に携わり、東京や中国、台湾、香港などを東奔西走する日々を送っていらっしゃいます。アジア各国に精通する邱さんが実感するのは、“アジアの時代”が確実に近づいているということ。その一方で、日本はアジアのトップの座から後退しつつあります。半世紀も前から、日本の輝かしい未来をその都度正確に予言してきた“お金の神様”は、今の日本の先行きをどのように占うのでしょうか?

過去にとらわれる日本をおいてけぼりにしてアジアの時代がやって来る!

――邱さんはもっぱら世界中を飛び回っていると伺っておりますが、最近はどちらに行かれていたんですか?
ついこの間、ベトナムに行って香港に行って、中国の昆明、成都、北京に顔を出し、それからドバイへ飛んで、最後はトルコにも足を伸ばしてきました。また数日後には、上海に行く予定です。今年は上海を足がかりとした仕事がますます増えそうなんです。
私は1年に120回くらい飛行機に乗っています。ほぼ3日に1回というペースです。中国の各地や台湾などに仕事を持っているので、中国中をしょっちゅう飛び回っています。ほかにもミャンマーやインド、ロシアなど、目ぼしいところには視察に行きますから、必然的に飛行機に乗る回数は増えます。最近足を運んでいる国の中でも、特にベトナムは猛スピードで工業化が進んでいて、かつての中国のように次々と上場企業が増えていますから、これからが楽しみです。
「そんなにあちこち飛び回って疲れませんか」とよく聞かれますが、どんなことでも自分の目で見て確かめないと気がすまない質なんです。日本には植物みたいに根を下ろしたまま動かない人が多いけれど、もっと自分の目で見、自分の耳で聞くことを大切にしたほうがいいですね。少しでも休暇ができたなら、海外へ行って見聞を広めることをおすすめします。日本に閉じこもってばかりいると、どんどん感性が鈍って、世界の動きについていけなくなります。この10年ほどで世界は大きく様変わりしましたが、日本はそうした変化から取り残されてしまった感じです。
――日本人としては、その敗因が気にかかるところですが……。
インタビュー
日本人は過去にとらわれ過ぎています。確かにこれまではアジアの中で突出した動きをしてきましたが、今は中国をはじめとする“アジアの時代”に移り変わりつつあります。にもかかわらず、過去の栄光にすがりついて未来を見ようとしなかったことが敗因でしょう。
こうなることはだいぶ前から予想できたことです。というのも日本は、アジアの時代に対応するノウハウをほとんど持ち合わせていないんです。お家芸だったモノづくりの技術も周辺の他国に追いつかれていますし、コスト競争でも安泰とはいえません。しかもトップに立っているのは、徳川時代のお殿様のような2代目、3代目ばかりですから。封建時代に逆戻りですね。私は半世紀前に日本の時代が来ることを予想したことがありますが、今はちょうどその逆の見方で頭の中がいっぱいになっています。グローバル化の時代ですから、そのうちに国がなくなってしまうと考えてもおかしくはないでしょう。
――日本の高度経済成長のみならず、中国の飛躍なども予言されてきた邱さんに「日本がなくなる」と言われると、思わずドキッとしてしまいます。
もちろん、今すぐにそうなるということではありません。でも楽観はできません。人材は外へ流れていくし、みんなが釣りをしているところには魚がほとんどいなくなっています。お金もどんどん外へ出ていくし、気がついたら年寄りと怠け者だけが日本に残っているという構図が考えられます。昔は年寄りと子供と言いましたが、人口も減る一方ですから、子どももいなくなってしまいます。

宝の山が眠る中国の快進撃はまだまだ終わらない

――快調に成長している中国も、現在バブル期を迎えていると言われることがありますが、近い将来にその伸びが鈍化する可能性はあると思われますか?
中国はようやく日本の25年くらい前と同じ地点に到達したところでしょう。まだまだ成長の過程にあると言えます。たとえば「オリンピックが終わったら不況に突入するだろう」という見方がありますが、中国政府もそれを怖れていますから、今年から公共事業関連と環境保全に力を入れると思います。たとえば私のところで、中国に進出している日本の建機メーカーの一端を担っていますが、今年は品不足で供給を充たすことができてない状態が続きます。
何しろ、今の中国は、世界の工場になって世界中に物を売っていますから、同時に世界中の公害を一手に引き受けているようなものです。その公害の解消が、次の中国の大きなテーマになります。やらねばならない仕事はいくらでもあるのです。
また、今年から労働法が改正され、福利厚生を充実させなければなりませんから、病院や薬品が脚光を浴びます。 そういうところに目を向ければ、お金儲けのタネはいくらでも転がっています。
――邱さんご自身も、中国でさまざまなビジネスを展開されているそうですが、今はどんなことに着手されているんですか?
今やっている仕事は、お金儲けというよりも “社会が発展するプロセスで足りない部分を補う”事業です。たとえば、日本は不景気にもかかわらず人材が不足しています。今、お年寄りの面倒を看ている人が、やがて面倒を看てもらう側に移ります。また、農家の跡を継ぐ人がいなくなれば、農地が荒れてしまいます。そういうところで働く人を、私は中国で養成しています。
雲南省でのコーヒー栽培
そのほか、雲南省というところでコーヒーの栽培もしています。「将来、中国の13億人の人々が豊かになって、コーヒーに親しむ時代が必ず来る」と思って、ブルーマウンテンに負けないコーヒーのブランドを立ち上げました。これで4年経ちましたが、やっと知名度も少し上がったところです。
また、今は上海に「旧天地」という観光名所を作りにかかったところです。よその国の有名ブランドのコピーをする時代が終わって、いよいよオリジナルのブランドを作る時代に入ったと見ているのです。
邱永漢氏
邱永漢氏近影
作家、経営コンサルタント、経済評論家、実業家。1924年、台湾・台南市生まれ。東京大学経済学部卒業後、台湾、香港にて銀行や貿易で活躍し、1954年から日本に在住。1955年には小説『香港』で直木賞を受賞。以後執筆活動に入るが、その傍らで多数の事業を展開し、株式投資でも大成功を収めたことから、“お金の神様”“株の神様”と呼ばれる。著作は450冊以上。近著は『東京が駄目なら上海があるさ 』(PHPビジネス新書)、『お金持ちになれる人』(ちくまプリマー新書)など。
取材後記
次々とスケールの大きな話をしてくださった邱さんですが、座右の銘は「一生書生」。どんなに富や社会的地位を築き上げても、学生時代の一途な生き方を忘れない、という意味なのだそうです。「仕事は与えられるものではなく、作るものです。ですから年に関係なく毎日飛び回っています」。そう語る邱さんは、車に乗れずに歩いて移動していた学生時代と同じように、ひとときも現状に落ち着くことなく、世界中を飛び回っていらっしゃるのでした。毎日更新されるご自身のホームページ「ハイハイQさんQさんデス」(http://www.9393.co.jp/)では、そんな邱さんの頭の中をほんの少しだけ覗くことができます。今日はどの国の空の下で、コラムを更新されているのでしょうか。

2008-02-24

週末の読書

読んだ本

読んでみたい本。 蕎麦や~は夕凪さん、人はなぜ~は原田武夫氏の紹介

2008-02-23

決算後

決算後の値動きです。まず相場全体は、引け直前にモノライン救済策が来週頭にまとまりそうということで上昇。

さて、昨日の引け後に決算発表した銘柄のその後です。
ネガティブサプライズのはずだったLFTは、最初こそマイナスでしたが相場全体をまたずにプラスになりました。織り込み済みだったのでしょうか。

NCTYもプラス

STVもプラスですが、After Hoursほどの元気はありません。

急落した銘柄のその後。

SSRXは無借金でバランスシートに1億ドル=一株当たり4.6ドルのキャッシュがあるから、4ドル台に下がることがあれば買い?でも肝心の事業がどれくらい開発にお金がかかって、どれくらいの成功率なのか私は良く分かっていません(汗)
分からなくてもそこまで突っ込めばリバウンドも大きいでしょうね。

日経ヴェリタスのシンポジウム

今の私にとって気になる部分をコピーしておきます。
後で読み返すもよし「もっと大事な部分があっただろう」と反省するもよし。
日経ヴェリタスのシンポジウム ①

<<お金が余った。お金は賢明に有利な投資先を判断する>>
先進国の経済成長率は、過去30年間、着実に低下してきました。
ですから、投資先を失ったお金が、世界中をさ迷っています。

お金は有利な投資先を求めて、猛スピードで世界中を駆け巡っています。
この傾向は加速することはあっても、元に戻る事はありません。
お金は、ドンドン賢くなっています。お金を一番有利に取り扱ってくれる場所を、目ざとく見つけています。

<<私たちも賢くなったし、勉強のし甲斐がある環境だ>>
そして、インターネットの中の情報は、ますます充実していくので、時間を割いて勉強しようという人にとっては、夢のような投資環境が広がっていきます。

<<そんな事したら、こうなるのは当然です>>
投資の基本である調査・判断を自分でせず、他人任せにした「投資プロセスの手抜き」

その結果は、
普段なら手を出さないような代物である、サブプライム・ローンの証券化商品に大量に手をだした。そして、当然の結果として、損をした。
という当たり前のことでした。

<<悪い時には、悪いことが重なってしまうものです>>
折りしも、世界経済は07年10月から低迷の度合いが強まっております。

08年の予想業績、予想EPSも下方修正が進んでいます。
あれほど強欲だった投資家もお金を引っ込めてしまいました。その結果、PERも低下気味です。
PER*予想EPS=株価ですから、11月から世界の株価が下落したのは、仕方が無いのです。算数で答えが出ているのです。

何か、足元が暗く見えますが、どんな時でも、世界のどこかに、必ず素晴らしい投資対象が、落ちているものです。
ゆっくり、落ち着いて見つけて、拾いにいけば、ちゃんとリターンを享受できると信じております。
ですから、どこかに落ちていないかなー、という目で、物を見たり、聞いたりしたら良いと思います。

<<投資は朝顔の観察のようなもの>>
何よりも、上手な観察者になることです。

普段の何もない、平穏無事な状態を、毎日、指差し確認しているからこそ、何かあったときに、その重大さが瞬時に体で感じ、頭で理解でき、行動を起こせるのです。

<<教えてもらいましょう>>
投資家は、教えてもらうことが仕事です。
自分よりも何かを少しでも良く知っておる人は、全員先生です。
老若男女、日本人・外人を問いません。
聞き上手、教えてもらい上手になることは大切です。

<<市場は、あなたに語りかけています>>
「**は、+++であるべきだ」とか、「市場が間違っている」とかいうベキ論者や自分中心にならないようにすることも重要です。

株式市場が、何を語りかけているのか、謙虚に耳を傾けるべきです。

私のつたない経験ですが、、、
「市場が間違っている」と叫んでいた人の多くは、「自分の間違いに気づいていない」だけでした。
そして、そんな人のパフォーマンスは、その後もダメでした。

私たちは、知らないことの方が多いのです。
謙虚に学ぶべきなのでしょう。

落ちている魅力的な投資対象を拾いに言った方が先々のパフォーマンスは向上します。

さあ、この会場から出られたら、探し始めてみませんか!
何か、見つかると思いますよ!

2008-02-22

投資は朝顔の観察のようなもの

日経ヴェリタスのシンポジウム ③

3.VERITAS読者へのメッセージ

<<投資は朝顔の観察のようなもの>>
何よりも、上手な観察者になることです。
小学生の朝顔の観察と同じです。
今日は双葉が出たぞ、葉っぱの枚数が増えて、緑色が濃くなってきたな。
おや、葉っぱが虫に食べられている、、、
そんな地道な観察が上手になることは一番重要です。

いろんなことに興味を持って、感受性豊かな少年、少女の心で、
見たり、聞いたりする、、、これも大切です。

普段の何もない、平穏無事な状態を、毎日、指差し確認しているからこそ、何かあったときに、その重大さが瞬時に体で感じ、頭で理解でき、行動を起こせるのです。

<<教えてもらいましょう>>
投資家は、教えてもらうことが仕事です。
自分よりも何かを少しでも良く知っておる人は、全員先生です。
老若男女、日本人・外人を問いません。
聞き上手、教えてもらい上手になることは大切です。


<<市場は、あなたに語りかけています>>
「**は、+++であるべきだ」とか、「市場が間違っている」とかいうベキ論者や自分中心にならないようにすることも重要です。

株式市場が、何を語りかけているのか、謙虚に耳を傾けるべきです

私のつたない経験ですが、、、
「市場が間違っている」と叫んでいた人の多くは、「自分の間違いに気づいていない」だけでした。
そして、そんな人のパフォーマンスは、その後もダメでした。

私たちは、知らないことの方が多いのです。
謙虚に学ぶべきなのでしょう。

あと、些細なことかもしれませんが、
相場は後戻りしません。
終わったものは終わりです。
終わってしまったものは、すぱっと切り捨てるべきです。

そして、落ちている魅力的な投資対象を拾いに言った方が先々のパフォーマンスは向上します。

さあ、この会場から出られたら、探し始めてみませんか!
何か、見つかると思いますよ!

決算

踏み上げ太郎さんのところで、中国企業の決算が報告されていますので、市場の反応を整理します。
まず、昨日は場中11時に発表された米2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が悪かったので市場全体は下がっています。

ネットイーズ(NTES)ポジティブサプライズ
売上高:8530万ドル(コンセンサス7590万ドル)
EPS:41セント(コンセンサス30セント)

シナ(SINA)ポジティブサプライズ
売上高:7070万ドル(コンセンサス6910万ドル)
EPS:34セント(コンセンサス33セント)
ガイダンス
第1四半期売上高:6600~6800万ドル(コンセンサス6590万ドル)

ジャイアント・インタラクティブ(GA)ポジティブサプライズ
売上高:5960万ドル(コンセンサス5700万ドル)
EPS:18セント(コンセンサス16セント)

スリー・エス・バイオ(SSRX)ネガティブサプライズ
売上高:630万ドル(コンセンサス700万ドル)
EPS:11セント(コンセンサス13セント)
ガイダンス
2008年売上高:3000~3200万ドル(コンセンサス3630万ドル)
加えて新しい処方に関するフェイズⅢトライアルが安全性の問題や披検患者のドロップアウトなどで遅延するという発表もありました。

ネガティブサプライズとは言っても、来期への遅れなのでここまで売り込むほど悪くは思えませんが、それほど地合が悪いのでしょうか。楽天で買えるので、下値を固めたら買ってみようかと思います。こう言ってると急反発したり、固めたと思って買ったら割れたりするのですが(汗)

ついでに前日ネガティブ・サプライズで急落したSTPのその後

40ドル手前で過去揉み合って、そこから上がって行って来いになりました。春山さん流に言うと、ここから売り込む勇気が無いのでしょうか。

引け後に発表されたもの

ロングトップ・ファイナンシャル(LFT)第3四半期決算 ネガティブ・サプライズ
売上高:1230万ドル(コンセンサス1540万ドル)
EPS:22セント(コンセンサス17セント)=但し22セントは特別益を含む。
ガイダンス
第4四半期売上高:1250万ドル(コンセンサス1090万ドル)
第4四半期EPS:8セント(コンセンサス10セント)
FY09年売上高:8600万ドル(コンセンサス8570万ドル)
FY09年EPS:80セント(コンセンサス82セント)
日中:+13.33%
決算発表は引け後です。
After Hours:-12.87%
(1+0.1333)*(1-0.1287)=0.98744ということで現時点-1.2556%です。銀行からの受注減もあるでしょうから、15ドルを守れたらOKでしょう。どうして昨日は急騰したのでしょうね。

ザナイン(NCTY)第4四半期決算 ポジティブサプライズ
売上高:5810万ドル(コンセンサス5150万ドル)
EPS:40セント(コンセンサス25セント)
日中:+4.93%
After Hours:+12.65%

チャイナ・デジタルTV(STV)第4四半期決算 ポジティブ・サプライズ
売上高:1970万ドル(コンセンサスは1700万ドル)
EPS:23セント(コンセンサスは18セント)
ガイダンス
第1四半期売上高:1500~1700万ドル(コンセンサス1524万ドル)
08年売上高:7900~8400万ドル(コンセンサス7876万ドル)
日中:-2.20%
After Hours:+11.02%