2009-11-14

マーケティング

デフレについての補足* - 池田信夫 blogへのコメント
(1)マーケッティングの結果、ネットで盛り上がるネタは「デフレ対策」である。
(2)自分が世の中のために、なおかつ、積極的にそれに関わっていることをアピールするには、ちょうど政権交代した民主党政権にそれを訴えることだ。
(3)そういえば、暇そうにしていて、何かしなければいけないと焦っている大臣がいるから会ってくれるだろう。
(4)しめしめ、池田という経済学者が食いついてきた。それに自称・経済通も参加してきて、祭りだ、祭りだ。
(5)これで、また自分の本の売り上げが増えるぞ。してやったり。
(6)池田さん、矢野さん、飯田さん、池尾さん、ありがとうございました。

貧困ビジネス - 池田信夫 blog

私、年収400万に満たないワープアです。そんなワープアにしてみれば、あなたや某氏みたいに豊かな生活している人がリフレ反対と言われても、金持ちが何言ってやがるとしか聞こえないです。もう、10年近く年収上がっていない。そんななかで勝間さんは救世主です。
まさに彼自身いうように、絵に描いたような「下流の貧乏人で低学歴なバカな人間のルサンチマン」である。

2009-07-24

コンサバ人種

おかねのこねた : 豊かで、健康で、活動的な、人生のために (春山昇華) : 抜け出したNASDAQへのコメント
アナリストはコンサバ人種です。業績が下がるときは「大丈夫です、そんなに悪くなりません」と言いますし、業績が回復するときは「徐々に回復するでしょう」としか言いません。
また遅行する人種(=逆張りできない)ですから、下落から回復に変化するときは全く予想EPSが当りません。今はそういう時期です。
アナリストはそういう人種だと理解して彼らのデータを使うべきでしょう。

2009-07-15

シニョリッジ特権

おかねのこねた : 豊かで、健康で、活動的な、人生のために (春山昇華) : 民主党政権を考える(1)へのコメント
> サムライ債権(円建て米国債)の発行は、米国の逆鱗にふれる発言だ。
に対して
通貨発行権(シニョリッジ特権)と言うのはある条件下では連金術です。ある条件下と言うのは、その通貨の流通圏が経済成長を続けるならばと言うことです。

実は中央銀行の発行する紙幣と言うのは中央銀行にとって負債となるために、バランスシート上はお金を刷ってもプラマイゼロです。しかし経済が成長するのであればその分通過の利用範囲が広まるのですから、そこへ供給した通貨は回収する必要がありません。つまり返す必要の無い借金です。

つまり経済が成長する限り、お金を刷った分だけ中央銀行が儲かります(返さなくても良い借金をすることが出来ます)。基軸通貨だということは、世界の成長によるマネーサプライ増加分を自分のものにできると言うことです。サムライ債ということはその打ち出の小槌をよこせと言うことですから大変なことです。よその国の領土や油田をよこせと言うのと変わりません。

逆に世界経済がシュリンクしてドル経済圏が縮小したり、基軸通貨から転落して既存の経済圏から追い出されたりするとドルが余剰になります。吸収しなければ余剰で暴落します。こういうときが中央銀行が借金を返さなくてはならないときです。ドル安で返すか、ドルを吸収してマネーサプライを減らして返すかだけの違いです。

2009-07-13

仮に総選挙で民主党が政権を取った場合

株式祇園精舎 2.0 : 9連敗~解散風
仮に総選挙で民主党が政権を取った場合、株式市場的に気にされるのが証券優遇税制の撤廃論議がおこりうるという懸念があります。もちろん政策によって景気浮揚すれば上がるのでしょうけど、優遇税制撤廃前に売っておきたいという動きが懸念されるのでしょうね。なぜかこの問題についてベンダーさんがあまり伝えていないのは?とも思いますね。

2009-04-24

事前に心配されていること

おかねのこねた : 豊かで、健康で、活動的な、人生のために: 投資判断 : 三分割の最後の投入
ストレステストは、相場を動かす材料にはならないと判断しました。事前にこんなに「あーでもない、こーでもない」と心配していることに対しては、よっぽどヒドイことが出ない限り、材料出尽くしで上昇要因になります。

おかねのこねた : 豊かで、健康で、活動的な、人生のために: 捨てられない「3枚の切抜き」
サッチャーイズムのど真ん中で育った我々の価値観そのものが古びているのでしょうか?
=>絶対にそんなことはない!「Only the Paranoid Survive」は、古代ローマ時代から現在まで生き続けています。モラルを逸したヤカラが悪いのです。
この辺のことは、昨年7月ごろからずーっと調査をしています。真面目に長期間投資を志す人への辞書的な本を造りたいと志しています。結構ライフワークかも・・

堂本剛と草なぎ剛

その時2ちゃんが動いた 堂本剛と草なぎ剛の見分け方
堂本剛と草なぎ剛の見分け方

           硝子の少年だったのが堂本 全裸の中年になったのが草なぎ
              雨が踊るバスストップが堂本 亀が踊るポリスストップが草なぎ
            愛されるより愛したいのが堂本 逮捕されるくらい出したいのが草なぎ
         波はジェットコースターなのが堂本 人生がジェットコースターなのが草なぎ
            全部抱きしめてと歌うのが堂本 全裸だしきめぇと言われるのが草なぎ
                   夏の王様が堂本 裸の王様が草なぎ
            やる気まんまんソングが堂本 出す気ちんちん全裸が草なぎ
          HEY!みんな元気かい?が堂本 一人で元気だったのが草なぎ
           街でソロデビューしたのが堂本 街でソロでビューしたのが草なぎ
        エンドリケリ☆エンドリケリが堂本 ゼンラオドリ☆チンコブラリが草剪
          金田一少年の事件簿が堂本 金出し中年のオチンポが草なぎ
       じっちゃんの名にかけたのが堂本 実際にナニ出したのが草なぎ
                  犯人はお前だ!が堂本 犯人は私です!が草なぎ
           愛犬ロシナンテの災難が堂本 体面失って災難が草なぎ
              33分もたせるのが堂本 34歳でもたなくなったのが草なぎ
           正直しんどいに出てるのが堂本 公園でちんこ出てるのが草なぎ
            堂本ブラザーズバンドが堂本 堂々とぶらぶらバンザイ\(^O^)/が草なぎ
                    服が異様なのが堂本 服が不要なのが草なぎ
                  光一の相方が堂本 公園でアイタタが草なぎ
            地デジでも見れるのが堂本 地デジでも見れなくなったのが草なぎ
          歌が上手いと言われるのが堂本 メシがうまいと言われるのが草なぎ


堂本剛と草なぎ剛

その時2ちゃんが動いた 堂本剛と草なぎ剛の見分け方
堂本剛と草なぎ剛の見分け方

           硝子の少年だったのが堂本 全裸の中年になったのが草なぎ
              雨が踊るバスストップが堂本 亀が踊るポリスストップが草なぎ
            愛されるより愛したいのが堂本 逮捕されるくらい出したいのが草なぎ
         波はジェットコースターなのが堂本 人生がジェットコースターなのが草なぎ
            全部抱きしめてと歌うのが堂本 全裸だしきめぇと言われるのが草なぎ
                   夏の王様が堂本 裸の王様が草なぎ
            やる気まんまんソングが堂本 出す気ちんちん全裸が草なぎ
          HEY!みんな元気かい?が堂本 一人で元気だったのが草なぎ
           街でソロデビューしたのが堂本 街でソロでビューしたのが草なぎ
        エンドリケリ☆エンドリケリが堂本 ゼンラオドリ☆チンコブラリが草剪
          金田一少年の事件簿が堂本 金出し中年のオチンポが草なぎ
       じっちゃんの名にかけたのが堂本 実際にナニ出したのが草なぎ
                  犯人はお前だ!が堂本 犯人は私です!が草なぎ
           愛犬ロシナンテの災難が堂本 体面失って災難が草なぎ
              33分もたせるのが堂本 34歳でもたなくなったのが草なぎ
           正直しんどいに出てるのが堂本 公園でちんこ出てるのが草なぎ
            堂本ブラザーズバンドが堂本 堂々とぶらぶらバンザイ\(^O^)/が草なぎ
                    服が異様なのが堂本 服が不要なのが草なぎ
                  光一の相方が堂本 公園でアイタタが草なぎ
            地デジでも見れるのが堂本 地デジでも見れなくなったのが草なぎ
          歌が上手いと言われるのが堂本 メシがうまいと言われるのが草なぎ


米金融「好決算」

第241回 米金融「好決算」の真相 - 堀古英司の「米国株式の魅力」 - 楽天ブログ(Blog)
> -収入は200億ドル、合併前のウェルズファーゴから2桁増収!貸倒償却は61億ドルから33億ドルに減少!
ご存知の通り、現在のウェルズファーゴは実質破綻となったワコビア銀行と合併した銀行です。一年前のウェルズファーゴの収入は137億ドル、ワコビアは 130億ドル、合計265億ドルですので、実際は増収ではなく減収なのです。

> -純利益18億ドル、一株利益3.39ドル、2008年2月29日期の3.23ドルを上回る!ゴールドマンは銀行持ち株会社への移行に伴い、これまでの12-2月期から1-3月期に決算期を変更して初めての決算発表でした。1-3月期に18億ドルの利益が出た事は一行目で発表されましたが、今回の決算期から外れた去年の12月、1ヶ月間で10億ドルの損失を出していた事に関する記載は発表資料の下の方でした。

> バンクオブアメリカの決算は中国建設銀行株の売却に伴う一時的な利益が大きく貢献していたにも拘わらず、ルイスCEOは「会社自体の強さだ」と強調しました。

デヴィ夫人

日本の「政児家」 「害務省」 「公無員」 「家族傀」 と 「マスゴミ」|デヴィ夫人オフィシャルブログ「デヴィの独り言 独断と偏見」by Ameba
まぁそんなものですよね、この国は。

2009-04-20

中国株長期投資

おかねのこねた : 豊かで、健康で、活動的な、人生のために: 雑感 : ここまで来たのですか・・・へのコメント
「株は長期投資」これが本当に通用するのは、高度経済成長を続けている間が条件と思っています。
日本の場合は 1950~1990年までの約40年間。
中国の場合は 1990~2030年までの約40年間。

現在の日本株長期投資は、私の中ではありえませんが、
中国株では まだまだ長期投資が通用すると思っています。
第一期の長期投資を北京五輪まで(1998~2007年)、
第二期を生産年齢最多値到達まで(2008~2017年)、
第三期を中国経済総仕上げ期まで(2018~2027年)、

一期10年をワンクールと考え、銘柄の入換え等を考えています、第一期は不動産/電力/道路等インフラ中心で大変うまくいきました。(07末に手じまい)
第二期は、証券株/金融株/サービス等に比重を移しています。(08末~09年に再投資開始)

春山先生には、いつも貴重な情報提供を有難うございます。
先生の著作「サブプライム問題とは何か」「サブプライム問題とは何か」2冊とも読ませていただき、第一期の切り上げ作業を比較的早めに実行出来ました。
この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。

2009-04-19

池尾和人

「わたしたちが不況の原因を正確に診断できないのはなぜか」~池尾和人・慶応大学教授に聞く(下)|辻広雅文 プリズム+one|ダイヤモンド・オンライン
単に需要を付けるだけだと、その場しのぎにしかならなず、生産性向上、供給能力の強化には役に立たない。財政刺激をやめると、元の木阿弥になってしまう。むしろ農業にしろ小売業にしろ金融業にしろ、その虚弱体質は、政府による長年の参入規制、過保護政策に原因がある。規制改革を進め、競争を促進しなければ問題の根本的解決にならないことは、明白だ。

 多くの人々――政治家にも官僚にもジャーナリストにも、日本経済は輸出型の製造業が主力だという思い込みがあるのではないか。だが、GDPに占める輸出の比率は15%に過ぎない。また、就労人口のおよそ80%は、それ以外の産業に属している。輸出型の製造業で働く者は、関連産業も含めて20%程度だろう。日本経済の主体は、それ以外産業である。つまり、日本経済の決定的な病根は、サービス産業を中心とした“それ以外の産業の低生産性”にある。ここのメスを入れなければ、病状の回復はありえない。

「わたしたちが不況の原因を正確に診断できないのはなぜか」~池尾和人・慶応大学教授に聞く(下)|辻広雅文 プリズム+one|ダイヤモンド・オンライン
今回の経済対策も、もちろんフリーランチではなく、将来世代に負担を強いることになる。しかし、そうした負担を残すことに対する「後ろめたさ」のようなものすら、いまの日本社会にはみられない。

 将来世代に負担をかけることになるという自覚がしっかりとあれば、その経済対策によって日本経済の潜在成長率を高め、将来世代にも恩恵を及ぼすことができるようになるかどうかについて、真剣に考慮するはずだ。ところが、コストについては考えないような思考枠組みに囚われてしまっているので、潜在成長率を高めることになるかなどという「長期の」問題には関心を示さず、目先の便益さえあればよいということになってしまう。

 こうした経済政策運営が続くならば、仮に現在の不況から脱却できたとしても、いま生きている者たちがみな死んでしまう将来においても生きているはずの若者や、これからこの国に生まれてくる者たちが不幸になるのは必至だというしかない。

希望を捨てる勇気

希望を捨てる勇気 - 池田信夫 blog
昨今の経済状況をめぐる議論で、だれもが疑わない前提がある。それはこの不況が、いずれは終わるということだ。日本経済にはもっと実力があるので、政府が景気対策で「GDPギャップ」を埋めて時間を稼いでいれば、「全治3年」で3%ぐらいの成長率に戻る――と麻生首相は信じているのかもしれないが、昨年の経済財政白書は次の図のような暗い未来像を描いている:


これは秋以降の経済危機の前の予測だから潜在成長率は1%弱だが、今はマイナスになっている可能性もある。90年代の「失われた10年」と現在はつながっており、そしてこの長期停滞には終わりがないかもしれないのだ。これを打開するには、生産性(TFP)を上げるしかない。特に雇用を流動化して労働の再配分を行なう必要があるが、それには非常に抵抗が強い。日本の産業構造が老朽化しており、これを再編しないと衰退する、と多くの人が90年代から警告してきた。20年間できなかったことが、これから数年でできるとは思えない。政治家にも、与野党ともにそういう問題意識さえない。

こういう状況は若者の意識にあらわれている、と城繁幸氏はいう。それは「希望のなさ」だ。かつては誰にでもチャンスはあり、一生懸命働けば報われるという希望があったが、もう椅子取りゲームの音楽は終わった。いま正社員という椅子に座っている老人はずっとそれにしがみつき、そこからあぶれた若者は一生フリーターとして漂流するしかない。だから彼らは意外に「正社員になりたい」という願望をもっていない。気楽なフリーターに順応すれば固定費も少なく、それなりに生活できるからだ。

この状況から「派遣村」のように労働組合と連帯しようという方向と、赤木智弘氏のように「戦争」を求める方向の二つにわかれる。前者のほうが建設的にみえるが、実はその先には何もない。彼らが連帯を求めている労組は、椅子にしがみついている人々だから、同情して仮設住宅を世話してくれるが、決して席を空けてはくれないのだ。この椅子取りゲーム自体をひっくり返すしかない、という赤木氏のアナーキーのほうが本質をとらえている。

しかし残念ながら、若者にはその力はない。かつてのマルクス主義のような、彼らを駆り立てる「大きな物語」が失われてしまったからだ。こうして実社会の共同体から排除された若者は、仮想空間で共同体を築く。「2ちゃんねる」に見られるのは、似たもの同士で集まり、異質なものを「村八分」で排除することに快楽を見出す、ほとんどステレオタイプなまでに古い日本人の姿だ。世界のどこにも見られない、この巨大な負のエネルギーの中には、実社会で闘うことをあきらめた若者の姿がみえる。

これから始まる長期停滞においては、少子化とあいまって、ほぼゼロが自然な成長率になるだろう。こんな狭い国に1億3000万人も住んでいるのは多すぎるので、少子化は悪いことではない。しかし椅子にしがみついた老人たちは、退場するとともに椅子も持ち去り、将来世代には巨額の政府債務とマイナスの年金給付だけが残る。

こういう将来を合理的に予測すれば、それに適応して生活を切り詰め、質実で「地球にやさしい」生活ができる。日本は現在の欧州のように落ち着いた、しかし格差の固定された階級社会になるだろう。ほとんどの文明は、そのようにして成熟したのだ。「明日は今日よりよくなる」という希望を捨てる勇気をもち、足るを知れば、長期停滞も意外に住みよいかもしれない。幸か不幸か、若者はそれを学び始めているようにみえる。

> 城氏もいうように、若者は「希望がないが絶望してはいない」。世界的にみれば絶対的な生活水準はまだ高く、今のところは父親の世代に寄生できるからです。しかし団塊の世代が年金生活に入ると、この「宿主」の所得にも限りがあります。そして宿主を失った「高齢フリーター」には、技能も所得もコミュニティもない。彼らが中年のコア世代の多数派になったとき、日本社会の姿はかなり変わるでしょう。
> だから10年以内に、もっとはっきりした形で破局が来るような気がします。大きなマイナス成長が続いてトヨタぐらいの大企業が倒産し、だれもが「このままではだめだ」と気づかないかぎり、現状を変えるエネルギーは出てこない。まだ絶望が足りないのです。

> 戦後の日本の成長率をみると、50年代から成長率が上がって60年代に年率10%以上の成長率を記録し、その後(70年代を除くと)ゆるやかに成長率が減速するS字型のロジスティック曲線になっています。今はその最後の「高原状態」で、生態学のモデルでは後は落ちるしかない。
> 長期停滞は、新古典派成長理論などでも想定されている「収穫逓減」で、きわめて当たり前のことが起こっているのです。これを打破するためには、生産関数そのものを変える「創造的破壊」しかない。アメリカも80年代には長期停滞に入ったといわれ、"The Rise and Fall of Great Powers"などという本がベストセラーになりましたが、90年代に立ち直った。それはIT産業という、80年代までとは異なる生産関数が登場したからです。
> だから日本が立ち直れるチャンスがあるとすれば、収穫逓減期に入った「日本型」の生産関数を変えるしかないが、そういう転換に成功した国は少ない。アメリカは歴史を背負っていないためにそういう転換がしやすい例外的な国です。それ以外ではイギリスぐらいでしょうが、これも衰退期に入ってからサッチャー政権までに50年以上かかった。日本はまだ20年だから、変化はかなり先でしょうね。その前に財政破綻とかハイパーインフレとか、破局的な形で滅亡するかもしれない。

> 図をみると、少子化(労働投入)の減少が成長率低下の最大の原因のように見えますが、これはGDPにとっては本質的ではありません。一人当たりにすれば成長率はもっと上がるし、TFPが上がればGDPは上がります。
> 問題は所得分配で、年齢構成が逆ピラミッドになると、現役世代の負担が耐えられなくなる。この限界も、20年以内には来るでしょう。

信託銀行=年金?

おかねのこねた : 豊かで、健康で、活動的な、人生のために: 週末の定点観測 : 日本
> 小額でも売却すると、まだ大量の投資残高を抱えているにもかかわらず
> 「相場が下がって、売った分を安く買い戻して、その後に大幅に上昇したら、完全に売り抜けたい
> と思うようになる。
> しかも、売却した翌日から相場が下がることを願う気持ちで一杯になる。
> これが、ポジション・トークを生み出す心理的な原因だ。
>
> 今週の私はこのような感情をもっているので、冷静に日本株を評価できていないと思う。
と仰れるだけ、冷静にご自身を観察なさっています。

> 信託銀行=年金と思われるかもしれませんが、普通は違います。事業会社の株が信託勘定に入っていて、それが事業会社の都合で出たり入ったりしています。
> でも、今年に限っては、企業年金は株のウェイトを減少させますから、生保・信託・投資顧問の全てが内外株式を売ります。それは6月までに終了します。

> 年金のFMはタイミングのリスクをとらないので、さっさと実行するのです。4月、5月に決まったことを6月末(=Q末)を超えて放置するリスクをとらないです

太陽熱温水器

Fast&First情報掲示板
今は太陽熱給湯器はこっそりと、しこも在庫が無くなるほど昨年は
売れたそうです。知らなかった。

昔のように、水道栓と別にもう一本配管があって蛇口から単にお湯を
注ぐやつなら、機器工事費込みで20万以下だそうです。でもそれじゃ
自分で湯加減を見なければいけないので、不便ですよね。

普通の家庭だと、水道からガス給湯器を経て使ってますよね。通常風呂の
お湯張りはリモコンで自動の時代。

その場合は、例の一番プアな太陽熱温水器(屋根の上にパネルとタンクがある
やつ)からのお湯をポンプ付きブレンダーなる装置(ノーリツ)で給湯器の
前に割り込ませると、こいつが湯温を見て、ガス給湯器に供給するので、
すでにあるガス給湯器の機能はすべて使えるそうです。湯音が低下したら
水道スルーになるようです。

昔ながらの重力式の場合はポンプ内蔵のブレンダー、重力式でない(太陽熱
給湯器の入り口も出口も水道の給水圧がかかもの)用のブレンダーの
2種類あり、どちらも数万円(工事費別)だそうです。

これだと30-40万コースなので、温暖地では3年で元がとれるそうです。

問題は屋根の上にタンク(200L)がのっていると総重量が250キロで古家だと
不安がありますよね。その場合は、溶媒(不凍液)を循環させて、タンクは
地上に置くものがあります。ただし、循環ポンプが必要になるので+20万
なんだそうです。循環ポンプは太陽電池が主流とか。

もちろん、これらをシステムにして暖房、給湯などまかなうシステムもあり
これだと100万近くになるとか。

というわけで、売れてないわけではなく、こっそりブームになっているようです。
おそらく宣伝しないのは、この手のコストゼロ、安価なシステムを拡販すると
電力会社やガス会社からにらまれるからだと思う。インセもこないし。

環境負荷的には、屋根の上に載せる太陽光発電システム+いろいろ、はペイしない
という意見が多いです。ただの配管とステンレス板金だけのシステムの方が
環境にやさしい気がしますが。。。。。

電力は大規模大量生産?効果でかなり安く作られています、これに対抗して安価に 発電することが難しい。したがって温暖地ではエアコンの冷暖房に匹敵することは なかなか難しいです。コジェネと言っても家庭用はわずか1kwですから湯を沸かす ついでに発電機能もあります、といったレベル。

ノーリツ製品の説明を見ると次のような動作になるようです
 ブレンダーは
 ・夏場、暑すぎる太陽熱温水器の出力温水に水道水を混ぜて設定温度のブレンダ
  ー出力温水を出す。
 ・太陽熱温水器のお湯が切れると(水道水との温度差で検地か?)水道水を出す

 ブレンダーの後段にあるガス湯沸かし器は入力された水温と設定温度で火力を決
 めるらしい、温度が十分なら点火せず、設定温度に満たない場合は加熱。

 結果、太陽熱温水器の出力温水の揺らぎは水道水とのブレンド(下げる場合)と
 ガス湯沸かし器の加熱(上げる場合)で設定通りの温水を出す仕組みになってる
 ようです。

すみません、違ってたら誰か突っ込んでください^^;


どうも今時の給湯器はどれも
 「入力された水温と設定温度で火力を決めるらしい、温度が十分なら点火せず、
  設定温度に満たない場合は加熱。」
という作りになっている(全部とは言いませんが)ようです。

こうなると、太陽熱温水器とブレンダーとガス湯沸かし器の組み合わせは一見どうにでもなりそうに見えますがブレンダーとガス湯沸かし器に関しては双方へ同じ温度設定がうまく伝わるコントローラがあるかの方が肝になって、結局その2つは同じメーカじゃないと・・・ってことになる様な感じでしょうか?

ノーリツの温水器+スカイブレンダとボイラを使っています。
スカイブレンダの温度設定は単体の場合は専用リモコンが必要なのですが、
我が家の場合はボイラのリモコンとパラ
 そう、本当に2芯をひねってある
につないでいます。
ボイラ本体とリモコン間は2芯で直流電源に信号を冗長する方式のようです。
よって、メーカが異なると通信プロトコルが合わないために
ここまでの統合化は望めないでしょう。

ノーリツの追炊き付湯沸かし器で、ブレンダの代わりに安物のサーモスタット混合水栓をソーラーと給湯器の間にかましています。
夏場80度以上になる熱湯を、水と混合させて50℃ぐらいの湯を給湯器に接続しています。
季節によって多少混合水栓の調整をしていますが、今時期ですと夕方6時ぐらいで給湯リモコンのモニターで見る限り点火せずにお湯が蛇口から出てきます。

この仕様の良いところは「風呂自動運転」にしても点火することなく浴槽にお湯が溜めれます。      冬場は無理ですが。
ただ、ブレンダだとポンプ付で水圧も高く保てますが、この仕様だと2階の屋根からの水圧(湯圧?)なのでシャワーには向かないです。

プロパンガスを使っている田舎で、この仕様で5年目ですが最初の頃はメーターに何か細工をしたのではないかとガス屋が調査しに来たぐらいガス代は安いです。

気になる事は
飲料に使う場合は、切替レバーでソーラーの湯を入れなくするか、給水を使うようにしていますが配管内がどうなっている事か・・・
ソーラーの水は毎日極力使うようにして新しい水を補充しないと衛生的に良くないような気がします(汗
屋根にベタ置きなのでカラーベストの塗り替え時は困りますね。
言われるとおり長い目で見ると家の歪みも出るかもしれません。250kgですもんね。

朝日ソーラーの24時間風呂で
・強引な販売
・レジオネラ菌の増殖
の2点がクローズアップされてから、一気に廃れたなぁと思っていました。

たった1%の賃下げが99%を幸せにする、城繁幸

金融日記:たった1%の賃下げが99%を幸せにする、城繁幸 - livedoor Blog(ブログ)
日本の雇用問題を真摯に綴った一冊です。
分かりやすく日本の労働市場の問題点を浮き彫りにし、構造改革の必要性を説きます。

最近、何かと話題の格差ですけど、規制緩和や市場原理がその原因だと言う意見があります。
しかし、これはまったくのデタラメです。

ボリュームの点からは日本で一番おおきな格差である中高年正社員と若年非正規社員の格差は、実は市場原理が働かないから引き起こされているのです。
そして、それは日本経済の活力を奪い社会問題にもなっています。

日本の労働市場の一番の問題は同一労働同一賃金と言うマーケットメカニズムから見れば極めて当然のことが実現していないことです。
大企業の正社員があまりにもガチガチに法律で保護されているから、経営者はダメな正社員の給料を減らすことも首にすることもできません。
そのシワ寄せが派遣社員のような非正規労働者にすべて押し付けられているのです。

そして、最近の派遣社員の大量解雇に伴い、会社が社員を解雇できないようにますます規制を強くしようとする意見があります。
これこそ本当に欺瞞に満ち溢れた間違った考え方です。
そんなことしたら大企業はますます日本での正社員の雇用を抑制して、国内の空洞化を加速させるだけです。
その結果、派遣社員よりも何倍も悲惨な失業者が日本にあふれかえるのです。

そもそも派遣社員と言うこの日本で問題になっている雇用形態は、コストの面で見れば企業にとってそんなにいいものではありません。
なぜなら派遣会社にかなりピンはねされからです。
手取り20万円の派遣社員を雇うのに企業は50万円ぐらい負担しないといけません。
ピンはね分が高いからです。
それでもなぜ派遣社員を使うかと言うと景気が悪くなったときに簡単に解雇できるからです。
企業は派遣社員を使うことによって人件費を変動費にすることが出来るのです。
そのためには少々割高な費用も割に合うわけです。

しかし、派遣社員にとってはたまったものではありません。
景気が悪くなったら雇用調整に使われるし、普段は派遣会社に給料はピンはねされて自分の手取りは安いままだからです。

それでは派遣社員を法律で禁止したらどうなるでしょうか?
会社はますます正社員の採用を躊躇するようになります。
ダメな人を雇っても解雇できないなら莫大なコストになります。
そして法律が変更されて派遣社員が禁止されたり派遣社員の雇用規制が始まる前に、派遣社員の駆け込み解雇が行われるでしょう。

その結果、派遣社員はその何倍も悲惨な失業者になります。
会社は正社員の採用に慎重になるので、今いる少数の正社員で仕事を回すことになります。
すると社会は忙しすぎて死にそうな正社員と、貧しくて死にそうな失業者に二分されていくのです。
経済にとってこんなに効率の悪いことはありません。

だから派遣社員を規制しても何も問題は解決しません。
正規社員も含めて日本の雇用を流動化させることが極めて大切なのです。
「給料の何か月分払えば会社都合で解雇できる」みたいな分かりやすいルールを法制化して、解雇された正社員の失業保険や職業訓練などのセーフティーネットを手厚くするのが急務なのです。

しかし、こんなまともな意見はなかなかテレビや新聞から聞くことは出来ません。
なぜなら大手マスコミのサラリーマンがこの社会の歪みから最も大きな恩恵を受けている人たちだからです。

2009-04-18

商品

おかねのこねた : 豊かで、健康で、活動的な、人生のために: 週末の定点観測 : 全体感
ゴールド(赤線)も頭が重たくなってきた。
世界の株式が安定を始めたとき、「商品相場は終わりだ」という投資家がユックリと増えると想定している。
下は、昨年の11月に作成したものだ。
2009年のどこかで「商品の投げ」が出ると考えている。
ドカンという投げではなく、ユックリと風船がしぼんでいくような感じだと思う。
私は原油がピークを打って以降は、「ゴールドには強気ではない」という気持ちを維持している。
しかし、秋になってドル不安が高まるような事態が生じれば、ゴールドに風が吹くと思う。
その時は以前のエントリー(8%台に上昇した失業率 )で予想した「もしゴールドが新値になるのであれば。。。」というチャートから見た想定のような推移になると思う。少なくとも、それまではゴールドは休みだと思う。

中国だけでは、ここまで減少した需要を復活させるには力不足だと判断しています。
一方、投資家には中国が触媒となって世界の需要をほぼ元通りに復活させるという淡い期待が残っています。
私は、その期待が裏切られる=中国だけではヤハリ足りなかったか・・・という期待裏切りが起こると判断しているのです。
とはいえ、中国の需要回復分だけは盛り返すわけですから、足元の商品価格が戻っているのは正しいと思います。

調整があった際は、どれくらい下落する感じなのか、どういう風に予測する?

おかねのこねた : 豊かで、健康で、活動的な、人生のために: 週末の定点観測 : アメリカへのコメント
どれくらい下落する感じなのか=>法則はありません。上昇トレンドに入ったときは、下値はチャートだと言われますから、前回安値を少し上回るところではないでしょうか。
どういう風に予測するのが良いのか=>上がる銘柄の数が減少すると、何かのきっかけで調整が始まるので、上げ下げ銘柄の数の観察ですね。
調整時のリズムの捉え方と、調整の底の感じ取り方=>言葉ではうまく書けません

インデックス運用

外国株ひろば (米国株、欧州株、CFD取引、ETF、インド株、ロシア株、ブラジル株、中国株、テクニカル・チャート、ゴールド、金鉱株、スキャルピング、シリコンバレー、ウォール街、世界経済、金融危機): ぶち切れるクレーマー インデックス・ファンドをBUY&HOLDすることの愚





クレーマーがまたぶち切れました。
彼の言っていることは正論。
インデックス・ファンドを擁護している左のスピーカー(誰だか知らないけど)のコメントは空虚に響いている、、、。
CNBCのスタジオのスタッフはみんなニヤニヤしながらこのやりとりを眺めている、、、
最後に怒涛のような非難がインデックス・ファンドの擁護者に浴びせられるところが圧巻。

ETFひろば

2009-04-17

Jim Rogers本人?

Jim Rogers Blog: Jim Rogers Business Week Interview-How He’s Investing After the Crisis

Veteran investor and world traveler Jim Rogers’ new book, A Gift to My Children: A Father’s Lessons for Life and Investing, will be published by Random House on Apr. 28. BusinessWeek investing reporter David Bogoslaw spoke by telephone with Rogers, who now lives in Singapore with his wife and two young daughters (ages five and one). Here’s what he had to say about investing, the financial crisis, and lessons learned.

n your book, you advise people to thoroughly educate themselves about a subject before they ask for advice from reputed experts so that they can truly evaluate the worth of the advice. How practical is that for investors who aren’t professionals like yourself?

The people you’re describing should not be investing at all, unless they invest in things they know a lot about. If you’re an auto mechanic, you’ll know much more about your field than anyone on Wall Street ever will. You’ll know when new products or processes are coming out. Those people can get extremely rich by just staying with what they know. It could be products that go into cars, like tire companies, or glass companies, rather than [only] auto companies. They shouldn’t try to compete with Warren Buffett.

So you reject the advice about diversified portfolios?

Diversification is something that stock brokers came up with to protect themselves, so they wouldn’t get sued [for making bad investment choices for clients]. Henry Ford never diversified, Bill Gates didn’t diversify. The way to get rich is to put your eggs in one basket, but watch that basket very carefully. And make sure you have the right basket.

You can go broke diversifying. Ask anyone who’s diversified in the last three years. They’ve lost money. Nonprofessionals are always jumping around, thinking they have to do something. If they have a big success, they think they need another one right away. That’s when hubris sets in at its worst. That’s when people really should go to the beach. It happens to me too.

You believe there is a need for more restrained spending and a higher savings/investing rate in the U.S.—closer to what you observed in China two decades ago. But economists warn that if everyone opts for higher savings at the same time, it will kill consumer spending completely and hamper economic recovery.

You’ll never see America save one-third of its annual income [the way the Chinese once did]. Even Japan is down to a 15% savings rate. America should increase its savings rate. Thirty years ago, America was saving 9% or 10% of its income.

The reason we’re having this crisis is everyone borrowed too much. The idea that you can solve a period of horrible borrowing and spending with more borrowing and spending is not going to work. We’ve had the worst credit excesses in world history, mainly in the U.S. You can’t end a problem like that with no pain. Somebody’s got to suffer.

You’ve been very vocal in criticizing the government policy responses to the financial crisis. Doesn’t the Lehman example show how much harm would have been done if the government had allowed other big financial institutions to fail?

It would be better to let some of them fail now, rather than wait for six or eight of them to happen all at once. The system can recover from bankruptcies. After Lehman went down, the stock market didn’t really collapse right away. It happened a month later, but people started blaming it on Lehman in hindsight. We’ve got to have some pain. Even if AIG (AIG) and Fannie (FNM) and Freddie (FRE) and Lehman all went bankrupt, it cleans out the system.

South Korea went through this in the late 1990s. They didn’t have anyone to bail them out, and they had to go through the pain. Sweden did it in the early 1990s, Mexico did it, Russia did it. The list goes on and on. Competent people take over the assets from incompetent people and rebuild from a solid base.

You’ve spoken a lot about the 21st century belonging to China and the investment opportunities there. As the Chinese middle class grows, do you expect a big change in Chinese savings habits as they become more able to afford consumer goods?

Look at Japan’s and Korea’s extremely high savings rates. Those have come down as those countries have become more prosperous. China is developing [social] safety nets now. When you have safety nets, there’s less reason to have very high savings. That will happen in China as well.

China is maybe one fifth the size of Europe’s economy. China can’t save the world, no matter what they do. They are investing in their own economy and have huge reserves and huge savings, The World Bank has predicted that in 2020, China will be the world’s largest economy. But the World Bank has never been right about anything. It could well happen in the next 10 or 20 years, but on a per capita basis probably not within my lifetime, unless the U.S. really collapses and China really booms.

Do you think the up cycle for commodities has farther to run?

If history is any guide, we have further to go. The only sector of the world economy where the fundamentals are getting better is commodities. Farmers can’t get loans for fertilizers [which is constraining crop supply]. It takes 10 years to open a new mine. Stocks peaked in October 2007 and commodities kept going up until July 2008.

If the world economy is going to revive, commodities are going to lead it back up. If the world economy is not going to revive, commodities are still the place to be—especially with governments printing so much money. Look at the 1970s. The world economy was in the tank, but commodities did very well. We have supply constraints. Oil production is declining.

How are you investing in commodities?

I use my indexes [he created the Rogers International Commodity Index in 1998] because my lawyers won’t allow me to buy individual commodities because I’m always talking about them in public. Most of my indexed products use futures, Ultimately, you’ll be buying futures, even if you buy an ETF or ETN.

Your favorites are agricultural commodities?

The prices historically are still very depressed, compared with most other commodities. I bought all commodities recently, but I probably bought more agriculture than anything else.

Can you share an example of an investing insight your experience on the ground in foreign countries has given you that most economists and top-down strategists miss?

Crossing into Botswana by motorcycle, there was no hassle from guards at the border. It was perfectly efficient and straightforward. I filled out forms and nobody asked me for bribes. In the country there was no black market for the local currency. There were real roads and real hotels and stores with real products in them. When I got to the capital, there were real traffic lights and office buildings. I did more homework and found that Botswana had a huge trade surplus and a balanced budget, compared with many other countries. There was a democracy where they have elections and a stock market. It’s been one of the greatest stock markets in the world for the past 20 years.

Bloomberg News

2009-04-16

バブルは未然に防げるか?

池尾・池田本で意見が違う点はあまりなかったのだが、ほとんど唯一違ったのが「バブルは事前に防げるか」という問題だった。私は「バブルを予防するのは無理だ。政府や中央銀行にできるのはバブル崩壊のショックを緩和することだけだ」といったが、池尾さんは「それはFEDビューで、今回の問題の元凶になった。BISビューではバブルについての客観的基準を設けようとしている」という。

バブルの生まれようとしているとき「これはバブルだ」というとバカ扱いされるが、あえてやると、私は環境が次のバブルだと思う。オバマ政権の最大の柱も、日本の追加補正も「環境」とつけば何でも通る状態だ。10年ほど前に「IT」といえば何でも通ったのとよく似ている。そして環境問題そのものは悪いことではなく、長期的にみれば化石燃料がなくなることも明らかだ。ITが21世紀の基幹産業になることが今でも間違いないのと同じだ。バブルは、長期的には正しいのだ。問題は、それが今ビジネスになるかどうかである。

本書のような「提灯持ち」が出てくるのも、バブルの兆候だ。著者の前著『フラット化する世界』は、グローバル資本主義によって世界はフラットになり、アメリカ型ライフスタイルが世界中に広がる、という2000年代のバブル的言説の典型だった。こうした自民族中心主義は本書にも一貫しており、アメリカが環境にやさしいエネルギーを開発してエネルギー問題を解決し、地球温暖化を防いで人類を救うというストーリーになっている。

しかし、この夢物語には落とし穴がある、とRobert Samuelsonは指摘している。太陽光などの再生可能エネルギーが「ソフトエネルギー」として注目されたのは石油危機のときだが、それから30年以上たっても、その経済性は化石燃料や原子力にとても及ばない。密度が低すぎて、ビジネスとして成り立たないのだ。政府が補助金を出せば採算がとれるようになるが、それは自律的に持続可能ではなく、長期的にはかえってエネルギー効率は悪くなる。さらに地球温暖化に至っては、問題そのものが幻想かもしれない。

バブルというのは、行動経済学でいうフレーミングである。ITバブルが崩壊したとき、FEDはその再発を監視したが、住宅バブルは見逃した。今度も投資銀行ばかり見ていると、次のバブルを見逃すだろう。FEDが大量に供給した余剰資金が、石油などエネルギー分野に向かう兆候も見えている。こういうとき恐いのは、誰もが「次の本命」とみて投資が集中する分野である。世の中がみんなそのフレームにはまりこむと、どんな現象もそれに都合よく見える。本書はそういう錯覚の典型としてはおもしろい。

農薬

ねたミシュラン ★★はたしてどっちが正しい?

イチロー語録

孤高のバットマン イチロー語録(産経新聞) - Yahoo!ニュース
日米通算3085安打を達成したイチロー。「孤高のバットマン」の軌跡を語録で振り返る。

  [フォト] 3085安打を満塁弾で達成したイチロー

 「毎試合1本ずつの気持ちなら苦しくはないけど、これだけ騒がれると意識してしまいますね」(1994年9月20日、プロ野球初のシーズン200安打を達成)

 「そりゃ、悔しいですよ。でも三振ひとつで、これだけ盛り上がるのだから僕は幸せ者です」(97年6月25日、連続打席無三振記録が216でストップ)

 「前の打席から狙ってました。その方が喜ばれると思って」(99年7月6日、松坂=当時西武、現レッドソックス=から通算100本塁打)

 「才能のある人が世界中から集まるメジャーのユニホームを着ることができ、きょうは自分と家族にとって最良の日となった」(2000年11月30日、マリナーズと正式契約)

 「間違いなく、一生忘れることのできないゲームになりました。最も特別な日になるんじゃないでしょうか」(01年4月2日、メジャーで2安打デビュー)

 「現役中に過去を懐かしんではいられない。2001本目が打てたので、次の目標は2002本」(04年5月21日、日米通算2000安打)

 「僕らはプロ。チームとして期待ができないなかで、どれだけ自分が楽しんで、どれだけ見ている人を楽しませるかです」(04年10月1日、チームは不振のなか、メジャーシーズン最多の257安打を更新)

 「遠すぎます。あまりにも目標が遠く、大きくなってしまうと、つらくなってしまう」(06年6月7日、日米通算2500安打を達成し、大リーグ記録であるピート・ローズの4256安打について聞かれ)

 「僕にとって大事なのは数よりもスピードですから。やっぱり一番でないのが腹が立つ」(07年7月29日、1900年以降3番目の速さでメジャー通算1500安打)

 「これからも(記録と)戦っていけることを喜びにしたい」(08年7月29日、日米通算3000安打)

 「一番になりたかった。ボクはナンバーワンになりたい人。競争の世界に生きている者として『オンリーワンがいい』なんて言っている甘いやつが大嫌い」(08年9月28日、シーズン最終戦で『張本超え』がならず)

 「3打席目のバント失敗で、ほぼ折れかけていた心がさらに折れた。ボクだけがキューバのユニホームを着ているように思えた」(09年3月18日、WBCのキューバ戦でバント失敗)

 「ボクは持ってますね。神が降りてきました。今回はひとつ壁を超えたような気がします」(09年3月23日、WBC決勝で延長十回に決勝打)

Twitter

海外速報部ログ > Twitterのやりすぎは道徳感をマヒさせるかも、という研究 : ITmedia オルタナティブ・ブログ
道徳感につながる感情(賞賛とか同情とか)がわくには時間がかかるので、次から次へと情報が流れ込むTwitterのようなツールを使い続けると人間はそうした感情をしっかり体験できなくなり、結果的に道徳感が損なわれることになるかも、という研究結果を南カリフォルニア大学の心理学教授、アントニオ・ダマジオ氏が来週国立科学アカデミーのサイトに発表するそうです(PHYSORG.comより)。

 脳のどの部分が反応するかをスキャンする機械をつけた被験者に数種類の感情を引き起こさせるストーリーを読ませて、反応時間を調べるという実験(かなりおおざっぱな説明ですが)を行ったところ、他人の身体的苦痛のサインにはすぐに反応するのに、賞賛や同情など、美徳や精神的苦痛に関する情報で引き起こされる感情が立ち上がるのには6~8秒かかったそうです。

 でもいったん引き起こされたそうした感情は、身体的苦痛に対する感情より長く持続したそうな。だからあまりにハイスピードでさまざまな情報が流入してくると、人間的な感情がわく前とか感情を整理できないままに次の情報が入ってきちゃう状態が続き、道徳感がマヒしちゃうということらしいです。

 それってでも別にTwitterじゃなくてもテレビのニュースでもそうだよね(幼児惨殺事件の直後に「桜が見ごろです」とか)、と思っちゃいますが、まあ、ゲームでもインターネットでも携帯電話でも、社会現象化すると必ずこういう研究が発表されます。

 研究者の1人は、デジタルメディアを批判しているわけではなく、「ツールの問題ではなく、ツールをどう使うかの問題です」とちゃんと言ってます。

 私はTwitterをITニュースの情報源として使っているのであまりぴんときませんが、たしかに数秒ごとに入ってくるつぶやきに「魂の叫び」がまじっていても、やりすごしてしまいそうです。

2009-04-15

山崎元

「お金持ちの気持ちが分かる総理大臣」が考えた追加経済対策|山崎元のマルチスコープ|ダイヤモンド・オンライン
少子化対策として、3~5歳の子供を持つ世帯を対象に、子供一人当たり3万6000円を1回だけ支給するという話が盛り込まれた。率直に言って、1 回のみの支給は、少子化対策にはなるまい(そもそも3~5歳の子供を今年中に作るのは無理だ!)。また不妊治療を受けやすくするといっているが、制度の必要性はよしとして、一時的に1回のみの支給であっていいわけがない。
 同じことは、医療・介護分野への対策にも言える。追加経済対策には、女性特有のがん対策(乳がんや子宮子けいがんの検診費用を免除する方針で、今年度の実施費用として約200億円を計上)、後期高齢者医療制度における保険料軽減の継続、介護施設の整備に向こう3年間3000億円を投入することなどが掲げられているが、介護施設の整備を除いては、医療・少子化対策の重要な要件である継続性がない。こうした、一回限りの施策が、今回の経済対策の中に雑多に盛り込まれていることは、金額だけ決めて後は積み上げた、哲学の欠如の証左ではないだろうか。

「お金持ちの気持ちが分かる総理大臣」が考えた追加経済対策|山崎元のマルチスコープ|ダイヤモンド・オンライン
政府がお金を使うことはやはり非効率的なのではないかと思わせる例は、教育対策に見られる。たとえば、追加経済対策には、パソコンを使って教材の内容を映し出せる電子黒板を公立校に配備したり、教員が使えるパソコンを増やしたりする「学校ICT(情報通信技術)化」事業に約4000億円を充てること、加えて小学生5~6年を対象に4月から始まった英語授業に対して約10億円の予算を組み、2万3000人の小学校教員に英語研修を実施することなどが書き込まれた。
 だが、いうまでもなく教育は内容が大切であり、足りないのは優秀な教師であり、教育の内容ではないのか。電子黒板ではあるまい。具体的には、教師のレベルアップや増員など、教育内容をグレードアップするために本来はもっと予算が使われるべきではないか。英語研修に10億円、対して学校ICTの機材購入には4000億円。この対比は何とも象徴的だ。経済対策が名目になると、機材購入でお金を使うことに重心が偏るのだろう。
 また、学校の屋根への太陽光発電施設の導入や校庭の芝生化に1000億円を計上、学校施設の耐震化事業にも約2000億円を充てるという。耐震化は確かに欠かせないが、学校の屋根に太陽光発電施設は本当に必要で効率的なのか。太陽光発電や芝生化に、教育内容を改善する積極的な意味があるわけではないだろう。ここでも機材の購入に支出が偏っている。主に公立校に対する投資だから、この部分に限って言えば、メリットは割合均等に行き渡り、貧しい人に対してより手厚くという意味合いはあるだろうが、総合的なおカネの使い方がまずいのではないか。また、高校生や私大生への授業料の減免措置や奨学金の拡充といっているが、たとえば、どういう私大に対して、どんな奨学金を出すのかよほどよく考えないと、悪く言えば、暇つぶしに補助金を出すことになる可能性があるのではないか。教育への支出は全体として評価できない。本来は、教師の増員、質の向上、さらに特に公立の中学・高校のカリキュラムの充実が必要ではないだろうか。

「お金持ちの気持ちが分かる総理大臣」が考えた追加経済対策|山崎元のマルチスコープ|ダイヤモンド・オンライン
配分のフェアネスから言っても、今この不景気の時に、車を買おうという人を後押しするのだから、これは明らかに余裕のある人に対してお金をつける政策だ。かつては輸出主導の景気回復のけん引役として頼られ、円安介入で側面支援してもらい、外需が崩れると今度は補助金で買い替えを国に促進してもらうとは、「自動車産業はそんなに偉いのか」と皮肉の一つも言いたくなる。こと環境に対しては、不必要な自動車が減るのが一番良い。

「お金持ちの気持ちが分かる総理大臣」が考えた追加経済対策|山崎元のマルチスコープ|ダイヤモンド・オンライン
視点を変えてみよう。非常に不評だった定額給付金にこの15兆円をまるまる使ったとすればどうなるのか。日本の人口約1億2700万人(平成17年の国勢調査)で割ると、1人あたり11万7000円となる。丸めて12万円とすれば、4人家族で48万円だ。普通の勤労者世帯の平均所得は年間400万円台だから、48万円は1割強に達する。その額をそっくりそのままもらったほうが、学校の電子黒板などにいろいろお金を使われるよりもよっぽどいいと思われる人は多いのではないか。総合的に見ると、今回の追加経済対策は、国民に対してお金の使途を強制するお節介の色彩が濃い。所得の再配分効果も、上から下を目指しているのか(the rich → the poor、これが普通)、下から上を目指しているのか定かでない。
 ところで、筆者は、追加経済対策が出てから、複数のメディアの取材を受け、その際、「景気対策の支出にはメリットはあっても、財政悪化が心配ではないか」といった誘導的な質問を多く受けた。テレビなどのメディアの場合、「〇」がこっちで、これは「×」と整理できると安心なのだろうが、財政支出は〇であるとして、財政赤字を×とするというのはどうだろうか。筆者は、財政赤字は喫緊の問題ではないと思っている。
 そもそもOECDの見通しでは今年来年の日本の消費者物価指数は、1%以上のマイナスになることが予想されている。デフレへの逆戻りだ。しかも、これだけ大きな需要の落ち込みがあるわけだから、赤字国債を出さないという選択肢は現実的ではない。むしろ赤字国債がきちんとファイナンスされるか、つまり日銀が長期国債の買い入れを増やして増発される国債をきちんと消化するかどうかが重要なポイントだ。国債増発で長期金利が上がると、設備投資の資金コストや住宅ローン金利が上昇し、悪影響が出る。
 日銀が国債を買い入れるとインフレにつながるから困るという意見も出るだろうが、当面はデフレなのだから、通貨の環境整備としてインフレ的な政策を行うことは構わないと考える。また、財政赤字も低水準の金利で国債がファイナンスされている限り喫緊の問題ではない(世代間の損得は、支出の行き先が関わるし、税制などで後からも調整可能だろう)。デフレ自体は、通貨およびその背後にある政府の債務への「過剰な信認」でもある。
 財政支出について一応メリットを認めつつ、財政赤字が問題なのでいつか増税しなければならないというパターンで話す人たちが多いのは、霞が関の側(一口に財務省とはいえない)からのすりこみの効果が大きいのではないだろうか。これは、霞ヶ関の官僚の利害(1.財政支出には多く関与したい、2.増税で将来の財源を確保したい)に誘導された見方だと思う。

池尾和人

「わたしたちが不況の原因を正確に診断できないのはなぜか」~池尾和人・慶応大学教授に聞く(下)|辻広雅文 プリズム+one|ダイヤモンド・オンライン
単に需要を付けるだけだと、その場しのぎにしかならなず、生産性向上、供給能力の強化には役に立たない。財政刺激をやめると、元の木阿弥になってしまう。むしろ農業にしろ小売業にしろ金融業にしろ、その虚弱体質は、政府による長年の参入規制、過保護政策に原因がある。規制改革を進め、競争を促進しなければ問題の根本的解決にならないことは、明白だ。

 多くの人々――政治家にも官僚にもジャーナリストにも、日本経済は輸出型の製造業が主力だという思い込みがあるのではないか。だが、GDPに占める輸出の比率は15%に過ぎない。また、就労人口のおよそ80%は、それ以外の産業に属している。輸出型の製造業で働く者は、関連産業も含めて20%程度だろう。日本経済の主体は、それ以外産業である。つまり、日本経済の決定的な病根は、サービス産業を中心とした“それ以外の産業の低生産性”にある。ここのメスを入れなければ、病状の回復はありえない。

「わたしたちが不況の原因を正確に診断できないのはなぜか」~池尾和人・慶応大学教授に聞く(下)|辻広雅文 プリズム+one|ダイヤモンド・オンライン
今回の経済対策も、もちろんフリーランチではなく、将来世代に負担を強いることになる。しかし、そうした負担を残すことに対する「後ろめたさ」のようなものすら、いまの日本社会にはみられない。

 将来世代に負担をかけることになるという自覚がしっかりとあれば、その経済対策によって日本経済の潜在成長率を高め、将来世代にも恩恵を及ぼすことができるようになるかどうかについて、真剣に考慮するはずだ。ところが、コストについては考えないような思考枠組みに囚われてしまっているので、潜在成長率を高めることになるかなどという「長期の」問題には関心を示さず、目先の便益さえあればよいということになってしまう。

 こうした経済政策運営が続くならば、仮に現在の不況から脱却できたとしても、いま生きている者たちがみな死んでしまう将来においても生きているはずの若者や、これからこの国に生まれてくる者たちが不幸になるのは必至だというしかない。

2009-04-12

アルファブロガーの情報力

おかねのこねた : 豊かで、健康で、活動的な、人生のために: 春夏秋冬の順調な推移と、日中米の格差の顕在化
春山昇華氏による「おかねのこねた」(http://haruyama-shoka.blogspot.com/)は、現在の投資環境などをわかりやすく解説しているブログだ。トップページにある「中期投資(3~9カ月)で、月1%の絶対リターンを獲得しよう!」というメッセージが目を引く。個別株の短期売買をあおるようなブログが多い中で、じっくりと投資の勉強に役立てられる内容であることが人気の理由だろう。
 投資分野のアルファブロガーとなった春山氏は、書籍でも「サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉」(宝島社新書)をヒットさせ、情報発信能力の高さは折り紙つきだ。投資顧問会社などで運用を担当してきた経歴を持ち、現在も金融機関の資産運用部門に勤務する。プロの投資感覚や経験がブログのいたるところに生かされている。
 毎週更新するのは、重要な市場の動きについておさらいする「週末の定点観測」のコーナー。世界各国の主要株価指数、商品(コモディティー)や社債の金利などの指標をチェックする。
 定点観測は異常がないのが普通で、「異常があるときだけ詳しく調べればいい」(春山氏)。相場の「平熱」が肌感覚として身についていれば、熱が出たときに自然と対応できるようになるという。投資で失敗しないためには「常に自然と体が動くようにしておくことが大事」と強調する。
 世界全体を見渡した後は、個別の国々に視点を移し、日本や中国、米国などの経済指標や業種別の株価を観測する。ただし「日本は世界に振り回される尻尾のような存在で、経済の中心の動きを見ることが重要」と話す。
 運用の現場を経験してきた人だけが知る臨場感のある描写も魅力だ。週末の4月4日のブログでは、日米株式相場の上昇を受けて、「月曜(6日)の午前中に世界中の運用会社は会議を開くだろう」と書き出す。相場に乗り遅れることを恐れて、会議の結論は「一応少しは相場に対応しておこう…」。案の定、6日に日経平均株価は9000円目前まで上昇した。
 読者の質問やコメントに丁寧に対応する姿勢もいい。例えば、最近では自動車株について意見を求められ、「今年は(相場の)ボラティリティー(変動率)が高いので、ド天井の買い、大底の売りでないかぎり損をせずに逃げられるチャンスはある」と独自の見解を書き込んだ。
 春山氏は、プロしか知り得ないデータを常に駆使して解説を書いているわけではない。情報源は日本経済新聞と英フィナンシャル・タイムズ(FT)が中心。日経では毎週月曜日の朝刊に掲載される「景気指標」のページを特に重視する。国内外の主要統計を網羅しているページで、必ず切り取って持ち歩く。FTはネットでも読めると薦める。
 ネットでは、「グーグル」のニュース検索もよく使う。「中国」といったその時々に気になったキーワードを打ち込み、どんなニュースが引っかかるかに注目する。
 読んだ記事やデータが重要だと思えばメモしておく。後で見返した時に断片的な情報がつながって全体像がすんなりと理解できることがある。これらに基づいて「週末の定点観測」などを発信するのだ。
 もともとは自身の情報整理のために始めたブログだが、読者が増えるにつれて真剣に取り組もうと考えるようになった。また、自身の相場観についてもはっきりと書くよう心がけており、目先は「5月の大型連休に向けていったん調整が入る」との立場だ。

> 運用にマル秘、特効薬などは存在せず、コツコツ努力をすること、感性をみがくことの二つの大切さを話しました。

2009-04-09

投資とは関係ない話ですが

こんな純粋そうな14歳の少女が数年後AVデビューとは泣けてくる。。。 - アルカン速報
1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/09(木) 23:56:54 ID:auaorjsP0
将来の夢を語っていた中学時代
http://www.veoh.com/videos/v17078605sszQzbBF
AVデビューで騎乗位でつかれて号泣
http://www.badongo.com/vid/974982

「こんなはずじゃなかった・・・」心の声が聞こえてきそう

これ有名なの?
類似例を知ってるヤツいたら教えてくれwwww

2009-04-06

筋金入りのギャンブラーは死ぬまで直らない?

筋金入りのギャンブラーは死ぬまで直らない? | 株式十八番! 
先日賭博のネタを書いていて、ふと最近読んだ本を思い出しました。
大江戸とんでも法律集 (中公新書ラクレ)という新書本で、江戸幕府による御定書やお触れ書きなどを現代語訳で多数収録してあり、読みやすくてなかなか面白い内容でした。
その本の中で、賭博に関する幕府のお触書や、それに違反して処罰された例などが書かれている箇所があります。いくつか抜粋して紹介します。

かるた博奕その他なんでも諸勝負をしてはいけません。そういう者に場所を提供したら、家主はもちろん、五人組までからなず処罰します (慶安二年(1649)二月「正宝事録」)

碁将棋双六、当座の(ほんの)慰みにも金銀はもちろん蝋燭一本、一紙、一銭を賭けての勝負はしてはいけません (慶安五年(1652)八月「正宝事録」)

博奕はかねてよりご法度です。今後金銀財宝衣類を取られて困っている者は、いつでも訴え出るように。お上はその罪を許し、取られたものを取り返して遣わします (寛文四年(1664)十月「正宝事録」)

とみつきという博奕のようなことが行われているようですが、このような類のことは停止と何度も触れています。不届きなので、この族はきっと召し捕ります (元禄十七年(1704)一月「正宝事録」)
-大江戸とんでも法律集 (中公新書ラクレ) P148~149より引用-
こうして何度も同じようなお触書が出続けているのも、賭博を行う例が後を絶たないことの裏返しなんでしょう。
幕府首脳の「やれやれ」という気持ちが文面ににじみ出ているような気がします。
江戸期は娯楽が現在と比べて少ない時代なので、賭博の社会への浸透性と影響は今とは比較にならないくらいに大きかったのかもしれません。
中には過度に賭博に依存し、ちょっと信じられないくらいの中毒性をみせてくれるギャンブラーもいたようです。
築地本郷町の小左衛門は、奉行所が取り調べることがあって、手鎖をかけて家主に預けておいたところ、手鎖を抜けて博奕をしていたと訴える者があり、死罪。(寛文九年二月「御仕置裁許帳」)

鮫河橋の六兵衛は、訴訟の件で評定所が手鎖をかけて家主に預けておいていたところ、手鎖を外して博奕をしていた。手鎖をしていたのでは渡世ができず、外して人を集めて博奕を催していたと白状したので、手鎖を外した科で斬罪となった。(貞享三年(1686)九月「御仕置裁許帳」)
-大江戸とんでも法律集 (中公新書ラクレ) P151より引用-
この二名に共通するのは、お上からの取調べを受けるために手鎖(今でいう手錠)をかけられて家主のもとに預けられている身分にもかかわらず、許可無く手鎖を外し、自由になった手で賭博を行ったという点です。
余談ですが、当時の家主というのは現代の感覚での単なるアパート・マンションのオーナーとは意味合いが違います。江戸期は士農工商という身分序列が存在しましたが、この「工商」に携わる人全般がすなわち町人というわけではなかったのです。都市の「町人」とは家屋敷を所有する者のことを言い、町政や公事への参加や町年寄を選ぶ選挙権および被選挙権を持つなど、社会的身分や公的権利・義務を持つ人のことを指します。つまり、賃借人や店子は町人とはされず、大家や家主の監督下に置かれていました。文面だけで判断すれば、小左衛門と六兵衛はこうした身分だったのでしょう。そうした江戸期の社会制度を知ると、なぜ家主のもとに罪人が留め置かれていたのかが理解できます。

話を戻しますが、結局この両名は賭博行為が露見したことにより共に死罪となってしまいました。幕府が賭博に対して厳罰をもって臨んでいることは彼らにもわかっていたはずなのに、何故に賭博に走ったのでしょうか。

彼らに生来備わっていたのかもしれないスリルを過度に求める性向がそうさせたのか、もしくはただ単に愚かだったのか、私の中では判断が分かれるところですが、少なくとも彼らは人生最後の大博打には負けてしまったということだけは確かです。

JMB-WAON

ちぎっては投げ:イオンの反省 - livedoor Blog(ブログ)
「反省」のCMで「WAONを12,000円チャージしたら1,200円分のポイントをくれる」と言うのでチャージして、ふとポスターを見ると小さな文字で「但しJMBのWAONは除く」。
そして私のはJMB(泣)
インフォメーションに言いましたが当然「返金は出来ません」

チャージ前にちゃんと読まなかった私が悪いんですが、「変わらなきゃ」「変わらなきゃも変わらなきゃ」と言いつつ、ゴーン氏が来るまで変わらなかった日産を思い出しました。

歴史とは、合意の上に成り立つ作り話以外の何物でもない。

忘れるという合意 - 池田信夫 blog

NHKは、いまだに「ドイツはナチの負の遺産を清算したが、日本は・・・」という図式で歴史を語ろうとしているようだが、これは神話にすぎない。本書は、欧州の戦後処理がいかに首尾一貫しない中途半端なものだったかを具体的に明らかにしている。

西ドイツが「戦後処理」を終えたあとの1951年、バイエルンでは判事・検事の94%、大蔵省職員の77%が元ナチ党員だった。新たに結成された西ドイツ外交団の43%が元SSで、17%が親衛隊かゲシュタポにつとめていた。アデナウアー首相の主任補佐官は、ユダヤ人の「最終解決策」をつくった責任者だった。公職追放された実業家も1950年代前半には「社会復帰」をとげ、ダイムラー=ベンツやクルップなどの経営者になった。

彼らが復権した理由は、日本と同じである。冷戦が始まり、経済の再建に彼らの力が必要だったからだ。こうした集団的な記憶喪失がなかったら、欧州の再建は不可能だっただろう、と本書は指摘する。戦争犯罪に手を貸したという点では、ほとんどすべてのドイツ人が戦争犯罪者であり、その一部だけを戦犯として処刑したニュルンベルク国際軍事裁判は、大部分のドイツ人を免罪する儀式だったのである。

ところがアジアでは、戦後60年以上たっても、不毛な「歴史論争」が蒸し返される。その違いは、欧州各国は互いに忘れることによる利益を共有していたが、中国と韓国は日本と利害を共有していないということだ。いまだに南京事件についての誇大な数字や慰安婦をめぐるデマゴギーを中韓の政府が流すのは、それが国内政治に利用でき、日本を攻撃しても失うものがないからだ。

戦争責任は法的には終わっており、現在の日本人のほとんどは戦争に参加したこともない。戦争責任を追及する政治的な意味はないのに、いつまでも歴史問題で混乱が続く原因は、日本人の「歴史認識」の不足ではなく、中韓の民主主義の未成熟(あるいは欠如)である。他のアジア諸国からは、そういう話はほとんど出ない。中韓に過去を忘れるという「大人の合意」ができず、日本国内に彼らのデマゴギーを支援する他民族中心主義が残っているかぎり、不毛な歴史論争はいつまでも続くだろう。

歴史とは、合意の上に成り立つ作り話以外の何物でもない。――ナポレオン

2009-04-05

日本のメディアに共通する特徴

日清戦争─「国民」の誕生 - 池田信夫 blog
日本がなぜ勝ち目のない対米戦争に突っ込んでいったのか、というのは近代史の最大の疑問だが、最近の研究ではメディアの役割を重視するものが多い。二・二六事件のような軍事クーデタについても、当時の新聞は圧倒的に青年将校に同情的だった。対米戦争についても、軍の中枢では慎重論もあったのに、新聞は一致して主戦論だった。あの「空気」を読むと、対米開戦に反対することはむずかしかっただろう。

今も昔も日本のメディアに共通する特徴は、多様性の欠如である。かつて新聞が軍を絶対に批判しなかったように、今はテレビも新聞も総務省の電波政策は絶対に批判しない。それを批判する(私のような)者はブラックリストに載せられ、大手メディアには執筆も出演もできない。このような言論統制が破局的な結果をもたらすことは過去の歴史で明らかだが、その教訓も学ぶことのできないNHKが近代史を説教するのはおこがましいというしかない。

2009-04-02

高橋洋一

経済ニュースゼミ :高橋洋一氏が容疑者に - livedoor Blog(ブログ)
警察発表について - 池田信夫 blog
メディアに出ているのは警察発表だけで、読売の第一報には不自然な点が多い。「庭の湯」に電話した人の話によると、

  • ロッカールームには監視カメラはない
  • ロビーの貴重品ロッカーにはカメラがある
とのことなので、「防犯カメラに似た男が写っていた」という話と「ロッカーは無施錠だった」という話は矛盾する。わざわざ貴重品ロッカーに入れて施錠しないということは、(犯罪を誘う目的でもなければ)普通は考えられない。警察が来るまで風呂に入っていたのも変だし、「どんな人が持っているのか興味があった」という動機も意味不明だ。警察がかなり作文している疑いがある。

livedoor ニュース - 「東大出身者は逮捕されない」の神話、本当に崩れたのか
政財界の東大出身者は何をやっても逮捕されないという“神話”も崩れてきた。良くも悪くも国家の命運を担ってきた東大出身者のレベルが劣化しているのだろうか。

 東大OB(85年医卒)で、精神科医の和田秀樹氏は「うがった見方かもしれませんが……」と前置きした上で、こう分析した。

「気がかりなのは、逮捕者に“お上の方針”に逆らった人物が多いこと。いざ逮捕されると、明らかな捜査当局のリーク情報が洪水のようにあふれ、世間に“アイツならやりかねない”とレッテルを張られたのも共通項。彼らが冤罪(えんざい)とは思いませんが、権力サイドの異端者を拒むムードを感じるのも事実です。東大出身者が多くを占める霞が関の“論理”を踏み外せば、同じ東大卒といえども許さない。歪んだ排他主義が強化されているようで、私もいつ自分が逮捕されてもおかしくはない、と恐ろしくなります」

謙虚なイチローと検挙な一郎

国家破綻研究ブログ : 謙虚なイチローと検挙な一郎 (あいうえお順)



○甘いコースを見逃さないのがイチロー ●甘い汁を見逃さないのが一郎
○足が速いのがイチロー ●逃げ足が速いのが一郎
○愛犬の名前までがイッキュウ(一弓)なのがイチロー ●愛犬の名前までがクロなのが一郎
○アメリカをぶった切るのがイチロー ●アメリカに切り捨てられたのが一郎
○安打マシーンイチロー ●アンチマシーン一郎
○アドバイスを活かすのがイチロー ●アドバンスを活かせないのが一郎
○汗をして金をつかんだのがイチロー ●斡旋をして金をつかんだのが一郎
○現人神なのがイチロー ●現金神なのが一郎
○安打製造機イチロー ●あんた正常か?一郎
○値千金なのがイチロー ●迂回献金なのが一郎
○青いサポーターが手首をガードするのがイチロー ●赤いサポーターがすねをガードするのが一郎

○引導を渡すのがイチロー ●インドを避けるのが一郎
○「イキそうになりました」とテロップで流れたのがイチロー ●「秘書が起訴されました」とテロップで報じられたのが一郎
○一抹の不安を払拭できたのがイチロー ●西松の不安を払拭できないのが一郎
○一弓なのがイチロー ●ファッキューなのが一郎
○引退したら永久欠番になりそうなイチロー ●引退したら永久裁判になりそうな一郎
○イチローは偉いやっちゃ ●一郎はエライコッチャ

○右翼なのがイチロー ●左翼なのが小沢
○右翼を守るのがイチロー ●サヨクに守られるのが一郎
○迂回しなくてもホームに届くのがイチロー ●迂回しないと献金が届かないのが一郎
○打って良しなのがイチロー ●逝って良しなのが一郎

○エラーを嫌うのがイチロー ●エラを好むのが一郎
○エリアを守るのがイチロー ●コリアを守るのが一郎

○王さんを尊敬しているのがイチロー ●金さんを秘書にしているのが一郎
○尾張のイチロー ●終わりの一郎
○男泣きするのがイチロー ●ウソ泣きするのが一郎
○追い込まれてもイチロー打法 ●追い込まれたら小澤で脱法
○おいしいところをいただくのがイチロー ●あやしいところから頂くのが一郎




○外野フライを背後からキャッチ出来るのがイチロー ●献金を背後からキャッチ出来るのが一郎
○韓国を破ったのがイチロー ●法律を破ったのが一郎
○韓国に憤るのがイチロー ●韓国に行き踊るのが一郎
○韓国から勝利を掴むのがイチロー ●西松から商利を掴むのが一郎
○韓国を嫌うのがイチロー ●監獄を嫌うのが一郎
○神が降りてきたのがイチロー ●金が下りてきたのが一郎
○神が舞い降りてきたのがイチロー ●紙(領収書)が舞い降りてきたのが一郎
○神にあいされた男・イチロー ●お上にアレされた男・一郎
○カレーが好きなのがイチロー ●マネーが好きなのが一郎
○活躍してお金を多く貰っているのがイチロー ●暗躍してお金を多く貰っているのが一郎
○勝って泣くのがイチロー ●勝手に泣くのが一郎
○神技を見せるのがイチロー ●審議を拒否るのが一郎
○数々の記録を持つのがイチロー ●数々の疑惑を持つのが一郎
○風のように盗塁するのがイチロー ●風邪を装い逃亡するのが一郎
○カキーンがイチロー ●献金が一郎

○金(きん)を取るのがイチロー ●金(かね)を取るのが一郎
○金メダルをもらうのがイチロー ●金塊をもらうのが一郎
○金字塔をたてるのがイチロー ●マンションを建てるのが一郎
○期待がかかると闘志が燃え上がるのがイチロー ●疑惑がかかると事務所が燃え上がるのが一郎
○期待に応えるのがイチロー ●北に応えるのが一郎
○希望の視線を集めるのがイチロー ●違法な資金を集めるのが一郎
○記憶に残る活躍をするのがイチロー ●時々記憶が無くなるのが一郎
○記録を塗り替えるのがイチロー ●記載を書き替えるのが一郎
○球場でキッチリ仕事するのがイチロー ●窮状でもチャッカリ昼寝するのが一郎
○筋トレするのがイチロー ●金クレするのが一郎
○キューバをぞくっとさせたイチロー ●急場に続投したがる一郎
○キューバをしのぐ素晴らしい活躍をし、民衆に感動を与えたのがイチロー ●急場をしのぐ見苦しい会見をし、民主に動揺を与えたのが一郎
○強肩なのがイチロー ●強権なのが一郎
○記者会見で原を立てるのがイチロー ●釈明会見で腹を立てるのが一郎

○クールなのがイチロー ●尊師(グル)なのが一郎
○クリーンナップを任されることもあるイチロー ●クリーンな民主党を任されている一郎

○謙虚なイチロー ●検挙な一郎
○謙虚なのがイチロー ●検挙されるのが一郎
○決定打を決めるまで諦めないのがイチロー ●決定打を受けるまで諦めないのが一郎
○決勝打者なのがイチロー ●敗戦党首なのが一郎
○献身的なのがイチロー ●献金好きなのが一郎
○牽制に反応するのがイチロー ●献金に反応するのが一郎
○建設的に語るのがイチロー ●建設業にタカるのが一郎
○強肩イチロー ●虚言一郎
○契約を更改するのがイチロー ●公約を後悔するのが一郎

○国民の期待に応えるのがイチロー ●国民の疑問に答えないのが一郎
○国民の称賛に値するのがイチロー ●検察の勝算にあたふたするのが一郎
○国民が栄誉賞をやりたいのがイチロー ●国民が刑務所にやりたいのが一郎
○ここぞというところで闘志を燃やすのがイチロー ●ここぞというところで証拠を燃やすのが一郎
○ここぞというところで闘志を燃やすのがイチロー ●ここぞというところで事務所を燃やすのが一郎
○ここぞと言うとき頼れるのがイチロー ●ここぞと言うとき倒れるのが一郎
○個人で三億稼ぐのがイチロー ●企業献金で三億稼ぐのが一郎
○ゴロを出して叩かれるのがイチロー ●ボロを出して叩かれるのが一郎
○ゴロを出してもセーフなのがイチロー ●ボロを出してアウトなのが一郎
○攻守走のスキがないのがイチロー ●胡首相が好きなのが一郎
○後悔をしない努力をするのがイチロー ●国会をしない努力をするのが一郎



○最後に決めるイチロー ●最後は辞める?一郎
○最後にやるのがイチロー ●最後にヤるのが一郎
○最終的に勝つのがイチロー ●済州島を買うのが一郎
○三割以上を狙うのがイチロー ●三億以上を貰うのが一郎
○侍のイチロー ●痔の一郎

○試合前にウォームアップするのがイチロー ●選挙前にアップアップになるのが一郎
○信頼を取り戻したのがイチロー ●信頼を失ったのが一郎
○自分に厳しいのがイチロー ●自民に厳しいのが一郎
○自己を磨くのがイチロー ●自公を叩くのが一郎
○10回表に2点取ったのがイチロー ●事務所の裏で2億取ったのが一郎
○十回でトドメを刺したのがイチロー ●樹海でトドメを刺しそうなのが一郎
○疾走するのがイチロー ●失踪するのが一郎
○殊勝になるのがイチロー ●首相になれないのが一郎
○至宝扱いなのがイチロー ●司法扱いなのが一郎
○勝利に貢献するのがイチロー ●勝谷が貢献するのが一郎
○出塁してほしいのがイチロー ●出頭してほしいのが一郎
○身体が鋼鉄なのがイチロー ●進退が更迭にならなかったのが一郎
○城島に指示するのがイチロー ●鹿島に指示するのがイチロー
○失策を出さないのがイチロー ●政策を出さないのが一郎
○心・技・体のイチロー ●審・疑・逮の一郎

○スポーツ面トップなのがイチロー ●社会面トップなのが一郎
○スゴイのがイチロー ●スパイなのが一郎
○スーパースターなのがイチロー ●スパイしたのが一郎

○世界の一位を奪ったのがイチロー ●政界の地位を失ったのが一郎
○世界で活躍するのがイチロー ●政界で暗躍するのが一郎
○選球眼がすばらしいのがイチロー ●請求額がすさまじいのが一郎
○全力疾走するのがイチロー ●全力失踪するのが一郎
○制球力のあるのがイチロー ●請求力のあるのが一郎

○速攻で決めるのがイチロー ●速報で決められるのが一郎  
○尊敬されるのがイチロー ●送検されるのが一郎
○存在感あるのがイチロー ●ぞんざい菅といるのが一郎




○大リーグなのがイチロー ●大リークされたのが一郎
○打撃不振を装うのがイチロー ●体調不良を装うのが一郎
○打球を裁くのがイチロー ●法に裁かれるのが一郎
○打法が凄いのがイチロー ●脱法が凄いのが一郎
○叩かれてもゴロを出すのがイチロー ●叩かれるとボロが出るのが一郎
○球を飛ばすのがイチロー ●首が飛んだのが一郎
○タイムリーを打ったのがイチロー ●タイムリーにゲロられたのが一郎
○大砲に繋げるのがイチロー ●逮捕で繋がれるのが一郎
○大事な場面で二点入れるのがイチロー ●大事な場面で地検が入るのが一郎
○大人気なのがイチロー ●大人気ないのが一郎
○タッチをかいくぐるのがイチロー ●法をかいくぐるのが一郎
○たまたま全部ヒットにするのがイチロー ●たまたま全部灰にするのが一郎

○チチローが支援するのがイチロー ●ジチローが支援するのが一郎

○使い続けて発揮するのがイチロー ●使い続けて発覚するのが一郎
○次は監督なのがイチロー ●次は監獄なのが一郎
○ツキがまわって来るのがイチロー ●ツケが回ってきたのが一郎

○点数をひっくり返すのがイチロー ●国をひっくり返すのが一郎
○伝説に詠われるのがイチロー ●検察に疑われたのが一郎
○鉄人でカッコイイのがイチロー ●鉄でできた囲いに入るのが一郎
○手の打ちようがないのがイチロー ●手の施しようがないのが一郎
○鉄壁のイチロー ●鉄面皮の一郎

○トップバッターがイチロー ●トップに待った、は一郎
○投手の隙をつくのがイチロー ●法律の隙をつくのが一郎
○投手から転向したのがイチロー ●党首から転落しそうなのが一郎
○投手としては敬遠したいのがイチロー ●党首としては敬遠したいのが一郎
○投手を困らせるのがイチロー ●困った党首が一郎
○土壇場に強いイチロー ●土建屋に強い一郎
○特殊な打法なのがイチロー ●明らさまな脱法なのが一郎
○トンネルしないのがイチロー ●トンネル送金するのが一郎




○何かやってくれそうなイチロー ●何かでてきそうな一郎
○内角を叩くのがイチロー ●内閣を叩くのが一郎
○内野ゴロをヒットにするのがイチロー ●利権ゴロを秘書にするのが一郎
○仲間を惹きつけるのがイチロー ●仲間がひきつけを起こすのが一郎
○涙を見せないのがイチロー ●涙が見えないのが一郎

○日本に夢を与えるのがイチロー ●日本に汚名を与えるのが一郎
○日本を救うのがイチロー ●日本に巣喰うのが一郎
○日本人美人局アナを嫁にするのがイチロー ●特ア人美人局に引っ掛かるのが一郎
○日産なのがイチロー ●悲惨なのが一郎
○二死から塁にでてもあきらめないのがイチロー ●西松から証拠がでてもあきらめないのが一郎



○背面で球を捕るのがイチロー ●背後に手が回るのが一郎
○バットで結果を出すのがイチロー ●バッドな結果を出すのが一郎
○バットコントロールがうまいのがイチロー ●マネーコントロールがうまいのが一郎
○バットコントロールがうまいのがイチロー ●メディアコントロールがうまいのが一郎
○バッティング技術に定評があるのがイチロー ●ロンダリング技術に定評があるのが一郎
○バッティングが得意なのがイチロー ●バッシングが得意なのが一郎
○バントが凄かったのがイチロー ●番頭が捕まったのが一郎

○ヒットが話題になるのがイチロー ●秘書が話題になるのが一郎
○ヒットを打つのがイチロー ●ヒットマンに撃たせるのが一郎
○ピッチャー返しするのがイチロー ●手のひら返しするのが一郎
○ヒッティングがイチロー ●ビルディングが一郎
○ピンチをチャンスに変えるのがイチロー ●チャンスをピンチに変えるのが一郎
○ピンチになると燃えるのがイチロー ●ピンチになると燃やすのが一郎
○批判を辛抱するのがイチロー ●批判を陰謀にするのが一郎
○秘所がイキそうだったのがイチロー ●秘書が逝きそうだったのが一郎
○日の丸の為に頑張るのがイチロー ●金丸の為に頑張ったのが一郎

○不振が続かないのがイチロー ●不審死が相次ぐのが一郎
○不振を自分のせいにするのがイチロー ●不審を自民のせいにするのが一郎
○不敗を目指すイチロー ●腐敗に根ざす一郎
○不動の一番打者なのがイチロー ●不動産を買いあさるのが一郎
○古畑任三郎に逮捕されたのがイチロー ●東京地検に逮捕されそうなのが一郎
○ファンが神と崇めるのがイチロー ●関係者をホトケに変えるのが一郎
○ファンで一杯なのがイチロー ●不安で一杯なのが一郎
○ファンが感動して金メダルを取り囲むのがイチロー ●保安官が「どうしたの?」って金の棒を取り調べるのが一郎
○ファウルで粘るのがイチロー ●ファウルなのに粘るのが一郎

○併殺を取るのがイチロー ●検察に調書を取られるのが一郎
○塀際の魔術師なのが、イチロー ●塀際の魔術師なのが、一郎


○捕殺をして喜ぶのがイチロー ●お札を見て喜ぶのが一郎
○ホームランも放てるのがイチロー ●ブーメランしか放てないのが一郎



○民衆を感動させるイチロー ●民主から勘当される一郎(もうすぐ)
○みんな脱帽するのがイチロー ●みんな脱法だったのが一郎
○見事なカットで相手を追い詰めるのがイチロー ●仕事のカットで業者を追い詰めるのが一郎

○向こう30年手が出せないようなと言うのがイチロー ●向こう30年出てこれなくなるかもしれないピンチなのが一郎
○向こう30年は日本に手が出せないな、と思わせたのがイチロー ●向こう30年は檻から出られないかもな、と思わせたのが一郎
○ムダがないのがイチロー ●ダムがあるのが一郎
○昔はオリックスにいたのがイチロー ●いずれ檻に入るのが一郎

○めちゃくちゃミートがうまいのがイチロー ●めちゃくちゃみっともないのが一郎

○猛打賞で5対3がイチロー ●もうダメポでご退散が一郎



○やってくれたのがイチロー ●やってくれたのが一郎
○やばい時、頼りになるイチロー ●やばい時、便りが無い一郎

○優勝を決めるのがイチロー ●首相にキレるのが一郎

○良く頑張ったイチロー ●欲張った一郎




○塁を盗むのがイチロー ●国を盗むのが一郎

○レーザービームで敵を刺すのがイチロー ●ブーメランが自分に刺さるのが一郎
○連覇に貢献したイチロー ●連座で後見した一郎

配当落ち日の制限値幅

配当落ち日の制限値幅 - ゲーマーよ。 株で自由をつかみとろう! - 楽天ブログ(Blog)
配当落ち日って、配当分を引いた金額を基準価格として、ストップ安/高の値幅制限をするんですね。

2009-03-27

後ろ髪を引かれる思い

おかねのこねた : 豊かで、健康で、活動的な、人生のために: 長期投資を真面目に考える② : 長期投資が成立する環境へのコメント

現金重視で定期預金、国債の比率を大きくすることはインフレはおきないという「賭け」であり思っているほど保守的運用ではないですからね。特に現在の通貨大量発行による経済政策を考えれば5年から10年ぐらいの間でかなり激しいインフレが起きる可能性が高いと考えていて減らさないためには株式、不動産というのが定番で悩ましいです。

との書き込みに対して

その悩ましさが「後ろ髪を引かれる思いがあったので、売りを決断できなった」というように、心理的な要因として、毎度のことですが一番大きいです。
2007年の秋も「インフレが・・・」だったと思います。

2chのログ

http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1234696965/

【あなたの預金がすべて消されてしまう!】
●近い将来、銀行を狙ったサイバーテロが発生する。
 このテロにより、銀行のデーターシステムはダウンし、世界中に網羅された銀行のネットワークシステムも全面ストップ!
 顧客データー、預金データーなど、あらゆる電子情報を抹消される!
つまり、あなたの預金も、全く消え去ってしまうのだ!
●この裏には、莫大な債務を帳消しにしようとする勢力が、自作自演のサイバーテロを起こし、
でっち上げのテロ組織と戦うシナリオである。

【30分限定極秘情報】追加情報です。2009年2月15日 08:59
ただ今、入った、
一人のエージェントの追加情報によれば、
首謀者の計画では、
2009年9月までに起きる!
首謀者は、
ロスチャイルド一派(国連、世銀、IMF)の関係者だ!
なお、彼らは、中国を"犯人"にデッチあげる。

【時間限定極秘情報】2009年2月21日 19:42
ある筋の裏情報によれば、
【 日本は、鎖国状態になる! 】
●航空会社の破綻、米国内乱、中東戦争など有事による渡航渡海の制限、
 また、輸入物資の断絶、国内統制管理強化などにより
 実質、鎖国状態となる。
●この間、軍備増強を図り、また海外移住や資産海外逃亡をブロック!
 報道規制やインターネット規制で海外情報を入らない!
●これにより、自給率40%以下の日本は、"北朝鮮化"する!
 鎖国状態でも乗り切る方法は、会員のみにお伝えする。

【時間限定極秘情報】 2009年2月22日 18:14
ロスチャイルド一派の計画によれば、
【恐慌を起こすのは、戦争を起こすためである!】
●まさに恐慌情報で有事の件を再三言ってきたのは、この一点に尽きる。
●つまり、恐慌状態をつくれば、企業がどんどん倒産し、失業者が溢れる。
その失業者に兵役を課し、軍備拡張をする。
●その間、国際間の火種をたくさんつくり、
 準備が整ったところで戦争を引き起こす。
●そして、戦争ビジネスによる収支がプラスになったところで終戦し、
 新世界秩序をつくる!

【時間限定極秘情報】 2009年2月26日 19:39
ある科学者の研究によると、
【電子レンジで調理した料理を食べると、血液中に発ガン性物質が増加する!】
●電子レンジで調理した肉には、発ガン性物質「d―ニトロソジサノラミン」が発生する。
●電子レンジで温めた牛乳や穀物からは、発ガン性をもったアミン酸がつくられる。
●これらの発ガン性物資が増えた食物を摂取することにより、血液中に発ガン性物質が取り込まれ、発ガン率が高くなる。
●1976年、ロシアでは電子レンジの使用が禁止された。

【時間限定極秘情報】 2009年2月27日 18:00
ある政界の裏情報によると、【小沢の背後と麻生の背後が手を結んだ!】
●最近来、小沢代表の発言が問題視されているが、これは背後の力が作用している。
●麻生首相の発言も変わってきている。
●本音を言い始めた。言える環境になったのだ!
●この二人のフィクサー達が手を結び、あることを画策している!

【時間限定極秘情報】 2009年2月28日 19:05
ある裏情報によると、【 癌・エイズは100%治せる! 】
●しかし、その奇跡の医療技術は、医療関係者、製薬会社の利益を損なうため、彼らによって、研究者もろとも隠蔽・封印されてしまった。
●同様に、素晴らしい医療技術が既得権らに隠蔽されている!

【時間限定極秘情報】 2009年3月 5日 14:29
どの通貨が生き残るのか?すでに決定されていた!
3大通貨 ドル・ユーロ・ポンド  
+ 
5大通貨     円・元
答は、単純である。
ロスチャイルド一派が保持している通貨である!
それは何?
ヒント:当分、円はダメである。また、「金」ではない。上記の中に答がある。
この解答は、会員の方にお知らせる。

【時間限定極秘情報】2009年3月 6日 19:28
本日、政府・宇宙開発戦略本部が
「30年までに月面に人を送る」有人宇宙開発構想をブチ上げた。
この真相は、
【日本消滅である!】
この計画は これ以上、言えない。
だが、一つだけで申し上げておく。
現在の技術では、「月」へは行けない。
いや、どんな生命でも月へは行けない。

【時間限定極秘情報】 2009年3月 7日 17:05
ある研究によると、
【ロック音楽は、体に悪い!】
●アンプやスピーカーを多用するため、激しく電磁波が飛び散る!
●ミュージャンの声とメッセージの中に、恐ろしい暗示効果が隠されている!
これらにより、特に若者に悪影響を与える!

【時間限定極秘情報】
ある極秘情報によると、
【FRBバーナンキ議長は逮捕される!】

【時間限定極秘情報】 2009年3月10日 19:51
ある自動車業界の裏情報によると、
  【近い将来、自動車は水で走る!】
●電気自動車よりも優れ、燃費がほとんど0!
●これにより水の需要が高まる!

【時間限定極秘情報】 2009年3月12日 20:44
ある裏情報によると、【ヒトラーの遺産で、日本は戦後復興した!】以上。

【時間限定極秘情報】 2009年3月13日 20:28
ある朝鮮系筋の裏情報によると
【日朝韓統一を目論む勢力が政界で暗躍している】

★90分限定!情報公開!★2009年3月16日 23:41
私どもが調査した結果、
以下のファンドが、老後の資金1億円以上を確保できる可能性が高いことが判明した。
M社のAファンドやTファンドよりも優秀なパフォーマンスが見込まれ、
また、少額の資金からでき、将来性やボラティリティも低く、
経験の浅い方でも安心のできる、新設のファンドである。
●「3ATファンド」(MF&FF)
この詳細については、セミナーが行われる予定があるので、下記のアドレスから情報をご覧いただきたい。
【参照URL】
http://offshoretoushi.com/2009/03/-vol-3.html

【時間限定極秘情報】2009年3月18日 19:36
ある裏情報によると
 【日本の学校給食制度は、
  日本人改造計画の一つであった!】
●1954年に制定された学校給食法。そこには遠大なる野望が隠されていた...。

2009-03-16

AdSenseアカウント停止と負債

AdSenseアカウントが理由もなく無効になった場合、Googleを訴えれば受け取っていないお金は取り戻せる - GIGAZINE
■事の発端は未使用ドメインへのトラフィック流入
■Googleに連絡しても自動返信ばかりで、Googleの中の人が返信してこない真の理由
■徹底的に無視し続けるGoogle、そして裁判へ
■Googleは莫大な額の負債を生む「停止アカウント」を今も抱えている

「俺ね、5年以内に起業して年収1000万超えるから。」 - 機械
所謂悪徳商法ですね。

サーキットブレーカー

先週は後半に大きく上がりました。こんな週は、買っていない人やショートの人の持つ「意図せず上がる怖さ」の方が大きいので金曜後場とか夜間に上がります。
恐怖で上がった分は剥げ落ちるのも早いので、こんな時に売っておけば損する確率は低いのですが、月曜日はさらに上がっています。

日経平均先物、夜間取引で取引一時中止 初のサーキットブレーカー発動
日経平均先物6月物は13日大引け後の夜間取引(イブニング・セッション)で上昇。大引けに比べ一時90円高い7600円を付けた。12日の日中取引の終値(7090円)からの上昇幅が規定の500円超となったことから、大阪証券取引所は先物にサーキットブレーカー(一時停止措置)を発動。夜間取引で一時停止措置を発動するのは昨年12月15日に同制度を導入してから初めてで、売買は17時22分から15分間停止した。
 取引が始まった英市場のFT100株価指数やドイツ市場のDAX指数が上昇していることや、GLOBEX(シカゴ先物取引システム)で米株価指数先物が堅調に推移していることで買い安心感が強まった。

2009-03-15

少し気をつけておきたい

週末の定点観測 : 全体感へのコメント
投資家は対策なんて、、、と馬鹿にすることに慣れてきてしまったようです。
少し気をつけておきたいです
こういうのもあります。悲観の中の3月はラリーの季節?
まさか政府がETF転換権付き政府保証債を検討するとは・・・ | ホンネの資産運用セミナー

別の意味で気をつけておきたいのが本石町日記 : Smith & Wessonの売上急増=不安になる動きです(追記あり)

2009-03-11

ジム・ロジャーズの言葉

おかねのこねた : 豊かで、健康で、活動的な、人生のために: 新興国に「専用機種」へのコメント
> 農民がランボルギーニに乗ることになろう。
たぶんJRの言葉を正確に翻訳すれば
農産物系の商品相場で儲けた投資家や一部の裕福な農民は、有機系バイオ燃料で走るスーパーカーに乗るような身分をえるだろう

倒産は底値の兆候であって、高値の兆候では断じて無い」
=>投資の教科書に書かれていますね。
正確には、倒産の多発です。
倒産が始まった=>株価が突っ込む
増えた=>底値近辺
減少した=>既に株価は上昇している

米国の中古車卸売り販売価格の指標

米国の中古車卸売り販売価格の指標 大きく改善 - 石油監査人 - Yahoo!ブログ
下のリンクを開いて、表示されるグラフをクリックして下さい。
Used Vehicle Wholesale Prices Rebound

グラフから、二月に入って指標が大きく反発していることが分かります。

CR氏の分析では、米国の消費者は、新車の購入から中古車の購入に大きく、意識を変えているとのことです。

歴史的に見ても、米国民の自動車の使用期間が極端に長くなっていることから、潜在需要は大きく、中古車の需要回復が、いずれ、新車の販売増に繋がると、考えられます。

今年の始めに、米国の中古車ディラーが、楽観的な見通しを持っているという記事を紹介しましたが、彼の予想は、当たったように思えます。
米 中古車ディーラーの楽観見通し
現場で何十年もビジネスをしている人の見通しは、侮れないですね。

2009-02-25

Gmail障害

Gmailで大規模障害、世界中で2時間半にわたり利用不能に
GoogleのWebメールサービス「Gmail」において、日本時間の2月24日夜に大規模な障害が発生し、2時間半にわたって利用できない事態となった。

 Googleの公式発表によれば、障害は太平洋標準時の24日午前1時30分ごろ(日本時間午後6時30分ごろ)発生し、およそ2時間30分にわたり続いた。障害は全世界で発生したとされており、すべてのGmailユーザーとGoogle Appsユーザーが影響を受けた。ただし、Google Appsユーザーは、Gmail以外のアプリケーションは利用できたようだ。

 これについてGoogleのAcacio Cruz氏(Gmailサイト信頼性担当マネージャー)は、Gmail公式ブログにおいて事態を説明し、「我々は、アクセスを回復するために可能なことをできるだけ早くすべて実行し、現在、問題は解決されている」とコメント。併せて、全ユーザーに対して謝罪した。

 なお、この障害の間にGmailに何度もログインを試みたユーザーに対しては、CAPTCHAと呼ばれる数文字のアルファベットを入力するよう求められる場合がある。Googleによれば、これは、Googleアカウントへのアクセスを繰り返し要求した際に自動的に適用される動作だという。

 一方、Gmail Labsで実験公開しているGearsを使ったオフライン機能を利用していたユーザーは、少なくとも受信箱にはアクセスできた模様だ。この場合、新しいメールを受信したり、メールを送信することはできないにしても、すでにバックグラウンドでダウンロードしてあったメールは閲覧できた模様だ。皮肉にも、オフライン機能には障害時にこのようなメリットがあることも明らかになった。

 Gmailはクラウド時代の代表的なサービスだが、それだけにその信頼性には大きな関心が集まっている。2008年中に少なくとも4回の大きな障害が確認されているほか、2009年1月にも障害が発生し、Gmail公式ブログで謝罪コメントが発表された。Gmailは多くの人が依存しているサービスではあるが、依然としてベータ版サービスであることにも留意する必要がありそうだ。

 今回、Gmailの大規模障害が発生している間、TwitterにはGmailに関連した多数の投稿が溢れた。その中にはGmailという言葉だけでなく、「gfail」という新たな造語も現れた。失敗続きのGmailに引っかけた言葉だ。

 大規模障害の根本的な原因について、Googleでは現在、調査中だとしている。

ジム・ロジャーズ氏インタビュー

『ダイワ・コモディティインデックス・ファンド(ジム・ロジャーズ世界探検記)』ジム・ロジャーズ®氏インタビュー

  1. コモディティ市況
    小さなリバウンドはあるものの、依然としてコモディティ市場は低調に推移しています。加えて、エネルギー需要の落 ち込みは欧米の経済停滞によるものだけでなく、インド・中国でも深刻との声もあります。コモディティ市場が現在の 一時的な停滞を抜け出し、再び上昇局面へ転じるための条件としては何があると思われますか。

    ファンダメンタルズが向上あるいは改善しているのは、私が知る限りコモディティだけだ。例えば、肥料購入のため の銀行融資が受けられない農家がある。また、資金が調達できないために、ここ数年新たな鉱山が開発されていな い。一方で、現存鉱山の埋蔵量は枯渇しつつある。新たな鉱山を開いて、生産を始めるには10年間もかかる。国際 エネルギー機関は、信頼できる調査を行い、世界の原油埋蔵量は年間6.7%減少していると結論付けた。もちろん これは新たに発見された油田を含めており、もし今後油田が発見されなければもっと大きな数値になることは明白 だ。この数値が間違っていたとしよう。例えば6.7%の代わりに4-5%と仮定する。もし、何も起きなければ、20年後に は原油はなくなってしまう。従って、今後原油の供給は減少する。一方、我々の経済は世界的な景気後退にあり、 需要も減少する。需要と供給はともに減少するが、供給の減少スピードの方が速い。このようにファンダメンタルズが 良くなっているのはコモディティだけだ。
    1970年代には、世界は大変な不況であった。しかし、コモディティは、かなり値上がりした。1930年代、1940年代も 株式市場は不振であったが、コモディティは堅調に推移した。1987年には、国により異なるが株式市場が40%から 80%値下がりした。しかし、株式の強気相場は終わったというものはいなかったし、強気相場は終わっていなかった。 今回のコモディティ市場も全く同じことだ。我々は、ファンダメンタルズは引き続き改善しているが、ポジションの清算 が強制的に行われている時期にいる。何がきっかけになるか、私には分からない。しかし、現在世界中の国が大量 の紙幣を印刷している。これはいつもコモディティの価格上昇に繋がっている。上記のファンダメンタルズの改善と あわせて、コモディティにとって好材料が揃っている。

  2. 米国不動産市場について
    昨今の世界的な金融危機の根源である米国不動産バブルの崩壊により住宅価格の下落が続いていますが、一方 では2008年12月の米中古住宅販売が予想外に増加し、住宅市場が最悪期を脱したとの意見もあります。ロジャーズ 氏の、今後の米国住宅市場動向についてご意見をお聞かせ下さい。また、住宅市場回復の条件は何だとお考えで しょうか?

    米国の住宅価格は、これからも下がる。全ての地域ではないが、ある地域では大幅に下がるだろう。私の考えが正 しければ、農業は今後10年間好調だ。農業、鉱業、原油地域の近くに不動産を有しているならば、他の地域ほど値 下がりしないだろう。アリゾナ、フロリダ、カルフォルニア、ネバダ等の州で今起きている住宅差し押さえは、誰もが影 響を受ける。私は、景気が回復するために必ずしも住宅価格が立ち直る必要はないと思う。住宅価格の上昇は、経 済が回復している一つの兆候に過ぎないからだ。過去には、住宅価格は動かないのに株価は大きく上昇した時期が 何度かある。例えば1980年代には、住宅はそれほど良い投資対象ではなかったが、株価は大きく上昇した。住宅価 格の上昇はあくまで経済活動の一つの表れに過ぎず、景気回復をもたらす要因ではない。

  3. オバマ新大統領の政策について
    大規模減税案
    個人中間所得世帯および企業向けの大規模減税を実施し、個人消費の刺激および雇用創出を図るとのことですが、 長期的には米国の財政赤字に拍車をかけることになり逆効果との批判もあります。ロジャーズ氏のお考えはいかが でしょうか?

    減税は米国経済のためにならない。また、オバマ大統領は、日本の1990年代と全く同じ過ちを犯しつつある。減税 がいかなるものであろうが、それは主に低所得者のための政策だ。これでは景気を回復させることはできない。アメリ カ経済は、史上最悪の膨大な債務を負い、それを返済するのは1年や2年ではとても済まない。

  4. 米国のゼロ金利政策
    米国が史上初のゼロ金利政策を実施していますが、実質破綻企業の破綻を先送りしているとの見方もあります。また、 信用緩和の財源確保のために行っている米国債増刷が、米ドル・米国債の暴落を引き起こすとの意見もあります。ロ ジャーズ氏は現在の米国のゼロ金利政策及び信用緩和をどのように評価されますか?

    ゼロ金利政策が今後、非常に大きな問題を残すだろうという意見に私は賛成する。それは、米ドルが今後益々その 地位を失うということであり、また債券市場で莫大な額の米国債を吸収しなければならないということだ。
    私は将来、高金利・高インフレになると思う。2007年のインフレが顕在化した時に、金利を下げる代わりに、もし金利 を上昇させていれば非常に辛い2年間を経験したかもしれないが、今頃、景気後退は終わっていただろう。今、瀕死 の企業を救済し、日本の1990年代と同じ過ちを犯そうとしている。日本は失われた10年を経験した。まるで、米国も 同じ轍を踏んでいるように見える。ことによると、今回の米国の方が、問題の解決には日本よりも長い時間が必要だ。 何故なら、当時日本は貯蓄率が高く債権国でもあった。一方、今の米国は世界史上最大の債務国で、しかも貯蓄は ない。
    現在、私は米国債の空売りのポジションは取っていない。以前は空売りしていたが、FRBのバーナンキ議長が米国 債を買うと発言したので、多少の損は出たが手仕舞った。しかし、空売りの機会は今でも狙っている。

  5. 中国の米国債保有
    2008年に中国が日本を抜いて世界最大の米国債保有国になりました。この背景には、米国に対しての外交上の発 言力及び対米輸出力を高める狙いあるように見受けられますが、今後ロジャーズ氏が予想されるように米国債が下 落すれば、最大保有国である中国に多大な損失が想定されます。大量の米国債発行が予想されるなか、今後中国 はどのような戦略をとるべきなのでしょうか。また中国が買い増しを行わない場合、誰が大量の米国債の買い手となり 得るとお考えでしょうか。

    もし私が中国であるならば、米国債を満期まで保有するだろう。そうすれば市場を混乱に陥れることはないし、軍事 的あるいは外交的な行動にも出ることはない。もし、中国が米国債を買わなくなったら、一体誰が買うのか、私には分 からない。日本銀行が買っても、中国の分を全て吸収することはできない。中国のみならず、韓国やシンガポール台 湾が米国債の購入を停止するあるいは減少することを考え始めている。
    米国政府の債務は、昨年、3倍ないし4倍に膨れ上がった。2年、3年後には、信じられないくらい大きな数値になる だろう。米国政府は、ファニーメイ、フレディマック、AIGの債務も負担している。更に米国政府は、これらの3社がバラ ンスシート外に保有する数10兆円におよぶデリバティブにも責任があるのだ。これらの額は余りに莫大で、米国政府 でも一体いくらあるか正確に把握しているのか疑わしいものだ。ファニーメイもフレディマックもAIGも自社の財政状態 を十分理解していなかった。だからきっと、我々の想像よりもずっと大きな数値であろうことは、間違いないだろう。

  6. 日本株・円見通し
    日本を代表する企業が営業赤字を計上するなど苦しい状況が浮き彫りになってきていますが、現在のロジャーズ氏 の日本株の見通しをお聞かせ下さい。また、円に対して依然強気でしょうか。

    日本株は少し持っている。前に話したとおりだ。このところ日本株はさっぱりだ。しかし、私は依然として日本円に対 して強気だ。市場の力は、日本銀行や経済産業省よりも強大だ。日本円は、過去最高の80円まで行くかもしれない。 いや、勢いに乗れば、過去最高を更新するかもしれない。その時は、日本円を売るというのが私の計画だ。何故なら 日本もまた、多くの問題を抱えているからだ。実際にそのようなことが起きて円を売ったら、その次に資金をどこに投 資するのか非常に困難な問題だ。世界中の貨幣価値が低下しているので、全てコモディティにつぎ込むかもしれな い。

  7. 魅力的な投資対象
    現在の深刻な金融危機の中で、底を打ったと思われる投資対象はありますか。あるようでしたら具体的な資産とその 理由、背景をお教え下さい。

    昨年10月と11月に中国株を少し買った。そして、コモディティと日本円も買い増した。私は、これらの資産は、底打 ちしたのではないかと願っている。何故日本円か、何故コモディティが良いかは、すでに説明した通りだ。中国の株 式市場は、1年もの間悲惨な状況が続いた。そして中国政府は財政出動を行い始めた。中国と米国の一つの違いは、 中国には経済を改善する準備金があり、米国にはないということだ。米国は、債務国で余裕はないのだ。米国は、中 国やシンガポールあるいは他の準備金がある国のようには、上手くいかないだろう。

  8. ロジャーズ航空会社インデックスについて
    指数について下記の事項についてお教え下さい。
    ・設定した経緯
    ・今後、原油価格が上昇した場合の指数への影響
    ・時価総額で比率を決めた理由
    ・特に注目している航空会社

    ・航空会社の株価も底を打ったかもしれない。私は、航空業界は世間が考えているよりも上手く現況を乗り切り、業績 を伸ばすと考えている。もちろん、世間の人々は、景気後退が航空会社にとって大きな障害と思うだろう。しかし、今 後それほど多くの航空機が供給されないし、しかも数多くの航空機が引退する。従って業界全体のキャパシティが減 少する、これが私の見方だ。また、景気が悪くとも人々が旅行を完全に止めてしまうことはない。最悪の期間が終了し た時には、航空業界は人々の予想よりも優れた業績を示し、私を含めて多くの人々を驚かせるに違いない。
    ・もし原油価格が上昇したとしても、航空会社はどのようにして自分たちを守るのかよく分かっている。想像するに、原 油価格が上昇した時には株価が下がって、インデックスのパフォーマンスが多少損なわれることがあるかもしれない。 これは、原油価格や景気の後退やその他諸々の事象に対して、航空会社が人々の思惑よりも上手に対処し、我々 を驚かせることの一部でもあろう。これが、航空株が有望と考える理由だ。
    ・市場の時価総額、あるいは他の何かで加重平均するかは、議論の分かれるところである。RICI®指数では、原油は オレンジジュースよりも重要なので、高いウェイトになっている。同じようにある航空会社は他社よりも重要だ。市場の 時価総額がベストな方法かどうか私には分からない。しかし、我々は何かを選択しなければならない。時価総額によ る加重平均は、すべての航空会社を等しく扱う単純平均よりも優れていることは確かだ。いつの日か、もっと良い方 法が見つかるかもしれない。皆さんからの提案は大歓迎だ。
    ・日本航空を含めて、複数の航空会社株を保有しているが、アメリカの航空会社株は全く持っていない。持っている のは、アジアとヨーロッパの航空会社だけだ。

2009-02-12

投信販売『顧客本位』どこへ

「投信販売『顧客本位』どこへ」という記事 - 投資信託のブログ|ファンドの海

国民生活センターへの投信を巡る相談も急増している。08年度は1月22日現在で1090件。前年同期の53%増だ。この勢いで年度末まで増えれば5年前の3.5倍に達する。

バイロン ウィーン氏の大予測

このままでは日本は滅びてしまう 「気骨を持ち、歴史書や英文の経済記事に目を通せ」:株/FX・投資と経済がよくわかるMONEYzine
・SP500は1200ポイントを回復
・金は1オンス1200ドル
・原油は1バーレルは80ドル、一部商品は08年の安値から倍になる
・十年債利回りは4%に上昇(債券安)
・中国の成長率は7%超え、株価も反騰する
・米住宅着工件数は秋に底を打つ、第三・第四Qは成長率がプラスになる
・消費は回復しクリスマスセールは過去最高になる

家計簿からみる日本

家計簿からみる日本:持ち家神話/上 ローンが払えない
家計簿からみる日本:持ち家神話/中 マンション、高い修繕費
家計簿からみる日本:持ち家神話/下 老後の支え、頼りなく

もう甦らないアメリカ経済

ジム・ロジャーズ インタビュー by 大野和基

金融危機はまだまだ続く

現在起きている危機には、金融危機と経済危機の二種類かあります。まず、金融危機はまだまだ続きます。経済危機に至っては、さらに長く続くかもしれません。通常は経済が底を突く前に市場が底を突きますが、今回もそうなると思います。にもかかわらず、世界中の政治家たちは間違いをしつづけ、状況はますます悪化しています。

ご存じのように、1930年代に起こった大恐慌は、初めはたんなる株式市場のバブル崩壊でした。そこから景気後退(リセッション)が起こりましたが、そのとき世界中の政治家は次から次へと間違いを犯し、大恐慌を招いたのです。現在のように政治家が間違いつづけるかぎり2009年に景気が回復することはありません。まだまだ長い道のりがあります。われわれはいま、政治家が何をするか、静観するしかありません。

今回の危機を受け、最近よく「投資銀行のピジネスモデルは終わった」という人がいます。しかしそれは正しくありません。たしかに投資銀行は多くの間違いを犯し、その結果、ベアー・スターンズもリーマン・ブラザーズも破綻しましたが、しかるべき人たちかピジネスモデルを適切に実行していれば、何の問題もなかったのです。事実、世界中の投資銀行をみても、過ちを犯さず、困窮していないところぼたくさんある。問題はピジネスモデルではなく、投資銀行を運営する人問のほうなのです。


彼らはどういう、間違いを犯したのでしょうか。世界中には「理論上のおとぎの国」はたくさんありますが、正しい実行方法を知らないと失敗します。たとえぱ私は100メートル走を非常に速く走る方法を説明することはできますが、実際にはそれほど速く走ることはできません。どのように走るぺきか完全に理解してていても、世界記録を打ち立てることはできません。成功しようと思えぱ、実行ができなければならないのです。

投資銀行はサブプライムなど多くのモーゲージ(不動産を担保にした貸付)のところに楽に儲かるお金があると勘違いし、その前提で理論を組み立てたのです。初めはモーゲージ証券を使ってまともなピジネスを行なっていたのですか、あまりにも楽をしすぎて、質がどんどん落ちていきました。だからその対象をどんどん拡大していったのです。

彼らがやっていたことは、自分のためにできるだけお金を稼ぐということだけで、ほとんどの会社は投資銀行がいったい何をしているか、よく理解していませんでした。彼らはそのまま狂ったように拡大路線を走り、最終的にはそのシステム全体が崩壊したのです。

投資銀行だけでなく、証券化もよく批判の対象に上ります。しかし、投資銀行の場合と同じく、健全なやり方がとられていれば、証券化には何の問題もありませんでした。

わかりやすい例を挙げましょう。私はポルシェでアメリカを横断した人を知っていますが、彼は暴走し、クラッシュして死んでしまいました。このとき悪かったのはポルシェだったか。あるいはその間違いを犯した男だったか。明らかに男ではありませんか。証券化もポルシェと同じです。健全でかつ慎重に行なえぱ、何の問題もないのです。

とにかく何もかもが証券化されてしまったこと。これが最大の間違いだったのです。これはおかしい、と私を含めて警鐘を鳴らした人もいましたが、当時は誰もがあまりにぽろ儲けしていたので、その声に耳を傾けられることはありませんでした。当事者たちは、できるだけ会社からお金を取って逃げたかった。その心性が今回の危機を引き起こしたのです。

アメリカ型消費モデルの是非にしても同じことです。ここまで危機が進んでも、過度な借入資本に頼らないで済んでいる人はアメリカにはたくさんいて、彼らにとっては物価が下がって望ましい状態となっていますから、これからもどんどん消費を行なうでしょう。いまならもし欲しければ、湖畔の家が買えます。かなり安くなっているはずです。

しかしもちろんトータルでみれば、アメリカの消費はこれから滅少していくでしょう。多くの人が、過度に借入資本に頼っているのは事案だからです。


グリーンスパンは最悪のバンカー

今回の一連の危機がきっかけとなって、政府は規制の方向に向かおうとしています。しかし、規制は事態をさらに悪化させるだけです。監督機関はいま何をすべきか、まったくわかっていません。

皮肉な言い方ですが、最善の規制は、問題のある組織を倒産させることです。1998年にLong Term Capital Management(かつてアメリカのコネチカット州に本部を置いたヘッジファンド、ノーペル経済学賞受賞者が取締役会に名を連ねた)を倒産させていれば、現在のような状態にまで事態は進まなかったでしょう。あの時点で倒産していれぱ、ベアー・スターンズもリーマン・ブラザーズも大きな打撃を受けたでしょうから、彼らがそれから始めたようなピジネスは実行できなかったでしょうし、やる気もなかったに違いありません。

いちばんの問題は、アメリカの中央銀行に当たるFRB(連邦準備制度理事会)にあります。FRBは誰も倒産させてはいけない、救済しなくてはいけない、と言い続けました。前議長アラン・グリーンスパンの言葉を借りれば、"Nobody could fail."です。しかし繰り返しますが、もし10年前にLong Term Capital Managementを倒産させていれぱ、今日発生したような問題は起こらなかったのです。

グリーンスパンは誰も倒産させませんでした。ゴールドマン・サックスなどウォールストリートにいる友人たちが彼に電話して「救ってくれ、救ってくれ」というたびに救済していたのです。グリーンスパンはそれほど頭かいい人ではないので、そうしてしまった。その代償をいま、世界中が払っているのです。

2008年10月に米下院で開かれた公聴会で、グリーンスパンは自分が間違っていたとはいいませんでしたが、「金融機関を信じたのが間違いだった」と発言しました。正気の沙汰ではありません。彼がやったことは明らかに間違っていましたが、そもそもグリーンスパンかあのような輩を救済していなかったら、彼らも間違いを犯さなかったでしょう。前回のインタピュー(Voice 2007年12月号)でも話しましたが、グリーンスパンは世界史上最悪のセントラルバンカーとして歴史に残るでしょう。そして現議長バーナンキのFRBも失敗します。グリーンスパンとパーナンキのどちらが悪いバンカーかはいえませんが、どちらも最悪であることは間違いありません。

今回バーナンキは大量に紙幣を印刷し、すべての不良債権を引き取ってFRBのパランスシートの債務を3倍に増やしました。これを誰が負担するのか。アメリカの納税者です。その結果、システム全体がひどく弱体化していく。彼らは自分で何をやっているか、わかっていない。毎日、"Oh, my God!"、と叫んでパニックに陥っているだけです。一歩引いてアプローチが間違っていることに気づけぱいいのですが、彼ちにはそうする時間もなく、脳もありません。愚の骨頂です。本当に間抜けです。

そういう意味で、ブッシュ政権の財務長官ポールソンがリーマン・ブラザーズを救済しなかったのは賢明な判断でしたが、ファニーメイ(連邦柱宅抵当金庫)、フレディマック(連邦住宅貸付低当公社)も倒産させるべきだったし、AIGもそうすぺきでした。ファニーメイとフレディマックだけで、5兆~6兆ドルの負債があり、ある週末だけで、国の借金は2倍以上になりました。ファニーメイが破綻するだろうことを2007年に私は予想していましたが、そのと通りになりました。

彼らが理解していないのは、ファニーメイとフレディマックの簿外の負債がどのくらいあるかです。おそらくその金額は何十兆ドルに上るでしょう。気の遠くなるような数字です。それも連邦政府は肩代わりするといっているのですから、これでアメリカは終焉です。ボールソンは自分が何をしているか、まったくわかっていません。私は見たことがありますが、そもそも彼はファニーメイのバランスシートを見たことがないでしょう。『ヴァニテイ・フェア』という雑誌にポールソンが過去2年間で行なったことがリストになっていましたか、そのどれを見ても、すべてが間違っていました。彼はそもそも会社人間で、元はといえぱゴールドマン・サックスの会長です。しかし経済や市場について業績を残して会長になったわけではなく、ゴルフや会食をしただけでした。ゴールドマン・サックスの現社長は市場について元会長よりもはるかに深い理解をもっていますが、ポールソンかゴミを大量に残していったので、もう手遅れです。

すぺてがボールソンのせいではなくても、いま起きていることはこれから彼のせいにされるでしょう。あれだけ輝かしいキャリアを積んできたのにかわいそうなものです。間違いをしつづけて自分のキャリアを台無しにしているのですから。

結局いま起こっていることは、かつて日本でも起こったように、自信のある人から資産を取り上げ、自信のない人に配分している、ということです。システム全体は自信のある人か多くの資産をもって再出発しなければ始まらないのに、そうすると弱体化したまま留まってしまう。モラリティが低くなっていますが、政治家はそんなことを気に掛けもしません。ほったらかしです。数年たてば、それがどんなに間違いだったか、わかるでしよう。

もっかの話題はGM、クライスラー、フォードの「ビッグ・スリー」の救済でしたが、破産させることがいちぱんましな選択肢だったでしょう。これを機にすぺての借金や債務を一掃し、やり直すべきだったのです。彼らがいま行なっているのは、従業員の年金と医療費を払っているだけで、破産宣告すれば、借金はぐっと少なくなり、負担も減る。そうすれぱ、再ぴ競争力が付いてきます。彼らがどれほど想像力をたくましくしてもトヨタにはなれないでしょうが、破産したほうがよくなっただろうことは間違いありません。


ドル支配の時代は終わる

そのアメリカで1月20日、オバマが第44代大統領に就任します。私の見るところ、彼は二つのプランをもっています。一つは、資本に税金をかけることです。このときお金を貯めて投資する人にも税金をかけるようですが、現在世界では資本が深刻に不足しています。そういうときに税金をかけれぱ、資本ほどんどん逃げていく。正気の沙汰ではありません。

もう一つは保護主義です。オバマは自国の労働者を守りたいと考えています。しかし世界は、保護主義がつねに悪いということを幾度も学んだはずです。それは1930年代の失敗の主な原因の一つだったではありませんか。保護主義は短期的にはプラスになると考えがちですが、じつはそうではなく、いつもマイナスになるのです。1930年にアメリカは国内の失業対策としてスムート・ホーレイ法を制定し、外国製品にきわめて高額の関税をかけました。これがきっかけで各国での関税の引き上げ合戦が始まり、世界貿易は縮小していったのです。オバマが本気で保護主義を考えていないことを望みますが、もし本当にそう考えているなら、ますます経済は悪化するでしょう。

オバマが大統領になって行なう経済政策がよくないことを皆知っていたので、大統領に選ばれる前から、景気は悪化しはじめたのです。いま私がオバマの立場ならどうするか。すぐにFRBを廃止し、すぺてを倒産させて辞任するでしょう。

認識しておかねばならないのは、アメリカには現在のような事態が起こることを手ぐすね引いて待っていた投資銀行やブローカーがたくさんいることです。彼らは、このような事態が起こるだろうことを理解していました。当事者が馬鹿であることはわかっていましたが、彼らは自らが市場を占有すぺく、じっと待っていたのです。しかも政府がこの輩から負債をもっていってしまったので、システム全体が弱体化してしまった。だからアメリカは衰退の一途をたどっているのです。

オバマが大続領になることはかなりはっきりしていましたが、もしマケインが就任していれぱ、彼はガンですから任期中に亡くなる可能性があります。もし亡くなれぱ、サラ・ペイリンが大統領になったでしょう。彼女は政治のことも外交のこともまったく無知であるといわれますが、かえってそのほうがよかったのかもしれません。下手に何かを知っていると事態を悪化させるからです。彼女はイラクがどこにあるか知らないので、イラクに侵攻することもないでしょう。そもそもイラクという言葉を聞いたこともなかったようです。

これからアメリカの実体経済はどうなって、いくでしょうか。第二次世界大戦以来、最長の景気後退を迎え、1930年代の景気後退にそれは匹敵するでしょう。日本は「失われた10年」を経験しましたが、アメリカもこれから同じことを経験するのです。10年にならないとよいのですが、どうもなりそうな気配かします。これからアメリカは段階的に下降していくでしょう。長期的に見た場合、アメリカに楽観的な考え方をもつことはできません。

第一次世界大戦か終わったころ、イギリスは世界でもっともパワフルな国家でした。そこから突然落ち込んだのではありません。50年間かかって沈んでいったのです。北海油田を発見するまで衰退は続きました。北海油田が見つかっていなければ、もしかしたらザンピアと変わらない経済状態だったかもしれない。そこまではいかなくても、現在のギリシアくらいであっても不思議ではなかったでしょう。そのイギリスと同じように、すでにアメリカは衰退の一途をたどっている。だから私はアメリカを離れ、シンガポールに移住したのです。

現在のアメリカのアプローチは紙幣をたくさん印刷することですが、いってみれぱ、これは人為的な復活です。紙幣を印刷すれぱするほど、ドルはそれだけすべての人にとって望ましくない状態になる。いずれこれ以上はいかない、という部分まで進んでしまえぱ反発があるでしょう。

2008年10月半ぱ、私は空売り株の買い戻しをたくさん行ないましたが、正しかったかどうかはわかりません。反発があるかもしれないからです。私の考えではまだ最悪の状態には至っていません。2009年、2010年、事態はもっと悪化するかもしれません。

アメリカの衰退を受け、ドル支配の時代も次第に終わりつつあります。基軸通貨としての地位をまだ維持していますか、それを失う方向に向かっているのです。現在は反発が生じてドルが上がっていますが、ある程度それは予測できたもので、皆が莫大な売りもちの金額を清算せざるをえない状況に追い込まれているからこそそれは生じているのです。この反発を利用して、タイミングは悪いかもしれませんが、私は早めにドルから脱却することを計画しています。反発のままに任せておけぱ、このまま本当にドル覇権の終焉を見ることになるでしょう。

アメリカだけではなく、イギリスもいま急速に衰退しています。ポンドは下落し、イギリス経済全体ももうわずかで崩壊する、といっても過言ではありません。ニューヨークはまだ終わっていませんが、ロンドンはもう終わってしまった都市といってよい。

ニューヨーク、ロンドンはこれからの金融センターにはなりません。どちらも銀行に問題を抱え、ひたすら衰退の道を歩んでいます。バランスシートもなけれぱ、しかるぺき人もいないまま、すぺてが運営不能になっている。ドルとポンドが落ちぶれた通貨であることに、皆は気づきはじめました。

人々は他の通貨を探しはじめていますが、それはユーロ以外にありえません。しかしユーロにも欠点かありますから、この2、3年のあいだ、世界は本当に混乱する可能性があるでしょう。

現在、円に対してドルが弱くなっていますが、他の通貨に対してはそうではありません。この状態で保護主義になると、volatility(予想変動率)が大きくなり、それが外国為替市場に入ってきます。商人たちはコストを知るために安定性を求めますが、この状態ではますます不安定になるだけです。ドルがもう一度下がりはじめたら、そのときにはさらに多くの人が損をして、形勢は不快な方向に展開しつづけるでしょう。

逆にいま、アジアに大きな注目が集まっています。新しい金融センターとして、まだどこも浮上はしていませんが、香港とシンガポールが健闘しています。日本にも頑張ってほしいと思っていますが、どうもその能力かなさそうです。韓国も努力はしているでしょう。

一部では今回の打開策として、新しいプレトンヴッズ体制のような仕組みが議論されているようです。しかし、これは何を意味しているのかまったくわかりません。もしそれが変動相場制をやめて固定相場制に戻す、という意味ならば、もう狂気の沙汰といってよい。最善の策は私が支払いをもちますから、皆でバーに行ってピールを飲んで、そのまま忘れてしまうことです。飲みすぎて何をいったか、翌日には忘れているでしょう。


アメリカの農業に注目せよ

最後に産業を見てみましょう。現在、世界中で景気後退が起こっていて、衰退していない産業を思い付かないほどです。世界で最大の経済大国であるアメリカが景気後退をして、影響を受けない国はない。アメリカと深い関係にある日本もまともに影響を受げるでしょう。すでに日本の自動車産業はかなり打撃を受けています。

エネルギーはこれからどうなるでしょうか。現在の状況が石油や金属など資源に与える影響は計り知れません。ローンが組めないので、亜鉛、ニッケルの炭鉱は閉鎖され、価格は生産コスト以下になっています。エネルギー価格も下がっています。風力発電と競争しなくてもいいほどです。太陽発電も同じ。いま効率よくエネルギーを供給している人は儲けるでしょう。IEA(International Energy Agency 国際エネルギー機関)がちょうど研究結果を発表しましたが、世界のエネルギー埋蔵量は年に6~7%の率で下がっているということです。すぺての油田に行って調ぺたのです。エネルギーについていえぱ、石油が問題になるのはそう遠くありません。

このような状況下における投資対象は何でしょうか。儲けるためには、ファンダメンタルズが無傷であるものを見つけることです。それが無傷である唯一のものは商品、なかでもとくに農業です。

アメリカにはいい農業かあります。政府から助成金を受けてはいますが、それでも得意分野です。現在、世界で起こっていることは、農業にとっては望ましいことなのです。肥料やトラクターを買うたあのローンを組むことができないので、そのぶん、純粋に農産物の生産に力が注がれます。

現時点で人々はすぺてのものを売っています。ファンダメンタルズにかかわらず、強制的にすぺてを清算しているのです。過去150年間を振り返っても、このような時期は8回、9回くらいしかないと認識すペきなのです。

台湾、シンガポール

私は台湾と韓国への投資をあきらめました-ジム・ロジャーズ情報ブログ-
私は平和になるという理由で台湾に興味を持っていました。しかし、台湾に投資するためには悪夢のような規定があるので、私は台湾株を売り払いました。
 そして韓国にも興味を持っていました。しかし、これらのの国々はいまだに資本の自由な流れを規制しています。両国とも金融センターになりたいと思っています。しかし、人々が自由に内外にお金を動かすことができない状況で、金融センターになれると思うのは少し滑稽です。
 そういうわけで、可能性はあるかもしれないしれないが、私は台湾と韓国をあきらめました。

私は、その国に引っ越す以上に大きい投資をすることはできません。私たちは世界中の全ての国を見てきました。そして私たちはもっとも住みたい国はいろいろな理由でシンガポールであると決断しました。私たちはその決断を実行にうつしました。

オーストラリアドル下落

豪ドル/円を国内勢が巨額の売り、仕組み債を処分 | Reuters
為替市場では、国内勢のまとまった豪ドル売り/円買いが話題となっている。高金利通貨として人気を集めた豪ドルは個人投資家のみでなく、企業など多くの法人が積極的に投資していたが、相場の下落をきっかけに3月決算期末を前に手じまい売りが出ている。

 市場関係者を驚かせたのは、前週2日の値動きだった。日本時間夕方、豪ドル/円が日中の高値58円半ばから55円半ばへ一気に下落、昨年10月以来の史上最安値に急接近した。急激な円高は他通貨にも波及し、それまで89円台後半でもみあっていたドル/円は88円後半へ1円弱下落、ユーロ/円も113円前半まで3円近い円高となるなど、円は一時全面高となった。

 複数の関係者によると、豪ドル/円を大きく下落させたのは国内のある法人の売り。海外ファンドの売りをきっかけ豪ドルが下落し、その国内法人が保有する複数年契約の仕組み債が契約の下限レートを下抜けたため「投げざるを得ない状況となった」(市場筋)という。複数年契約で複雑なオプションを絡めた仕組み債は規模が大きく膨らみ、その日の市場で売却された豪ドル/円は、市場筋の推計でおよそ10億豪ドル規模。クロス円の取引量としては異例の大きさだった。

 巨額取引が行われた2日は値が大きく振れたため、多くの市場関係者の注目を集めたが、こうした国内勢の「解消売り」は小規模のものも含めると、今回が初めてではないという。高金利通貨として一時、個人投資家の人気を博した豪ドルは「法人向けに数多くの投資商品が作られた。オプションを絡めたものも多い」(外銀関係者)といい、同様の仕組み債を持つ法人は少なくないとされる。

 上場する大手企業では昨年、イタリアンレストランのサイゼリヤ(7581.T: 株価, ニュース, レポート)が豪ドル建ての仕組み債で150億円超の損失を計上したが、前週の急落を経た市場では、「損失を抱えた非上場の法人が決算を控え、損失確定に動く可能性があるのではないか」(都銀の外為市場関係者)との思惑が広がり始めている。

 前週の巨額取引が参加者に与えた衝撃は大きく、今週に入っても仕組み債に絡んだまとまった円買いに敏感になっている。9日の取引で豪ドル/円が1カ月ぶり高値62円後半から夕方に60円前半まで急落すると、その過程では「豪ドルに仕組み債絡みの大規模な売りがまた出た」との観測が出回ったほか、10日、12日の取引でも「豪ドル/円に数億豪ドル単位で国内勢の売りが出たらしい」とのうわさが流れている。

 円相場全般は米国の金融安定化・景気刺激策の行方と株価反応をにらみ一進一退。ドル/円もテクニカル的に上昇基調と下落トレンドの分かれ目とされる90円をめぐる攻防が続くなど、今度の値動きを左右しかねない分岐点に差し掛かっている。3月末にかけて豪ドル/円で同様の売りが相次げば、円相場全般に与える影響は決して小さくない。

2009-02-04

関西一の女相場師失踪

関西一の女相場師 - たーちゃんファンド - 楽天ブログ(Blog)
こういう毎月の高配当・元本保障を謳い文句に

怪しげな投資を奨める詐欺師や

それに乗ってしまう阿呆な人は

いつの時代でもいるものなんですが、

このケースはちょっといつもとは違うような気がします。



20年前から他人の資産運用をまかされて

7~8年前から本格化したのに

月2~3%の配当も出していたという事は、

これは詐欺とは言えないような。

多分、この人は真面目にやってきて

投機の腕前もそれなりだったんじゃないですかねぇ。

単なるねずみ講ではこんなに長く続かないと思いますよ。



20年前どころか、4年前からお金を預けた人でも

余裕で元本回収出来ていますし、

得をしている人も結構いるのでは!?




毎月2~3%の配当を出すってのは

投資を実際にやっている人間からすると

かなり高いハードルで、

複利で30~40%の運用をする方がよっぽど楽です。

(それでもとんでもない数字ですが・・)


毎月一定のマイナスキャッシュフローがあるというのは

投資に於いては不利になりますからね。




ここからは憶測の域をでない話ですが、

これだけの配当を7~8年続けて

リーマンショックで破綻したという事は、

プットオプションの売りで逆噴射を

食らったんじゃないですかね。



オプションって商品は基本的に売り方が圧倒的に有利で

大抵の場合で行使期間が過ぎると

利益が自動的に確定するという

定期的な配当を出すにはもって来いの商品です。

オプションの売りは、ギャンブルとしては珍しい

プラスサムの商品ですからね。



しかし、損失は青天井なために

一度でも大きく負けると全てを失う危険な取引であり、

今回はジョーカーを引いてしまったのでしょう。

まあ所詮はギャンブルです。

こんなもので本格的な配当を7~8年も続けていたという

健闘ぶりに拍手を送ります。

推奨株

【ギョーカイ裏話】 アナリストの「推奨株」は買ってはいけない:株/FX・投資と経済がよくわかるMONEYzine
【ギョーカイ裏話】 アナリストの「推奨株」は買ってはいけない:株/FX・投資と経済がよくわかるMONEYzine

あなたはまだアナリストの注目株を信じて買う?

 相場見通しほど大掛かりな予想ではないが、個人投資家に人気があるのは、いわゆる注目株というやつだ。ここで出番となるのは、証券会社のアナリストだろう。アナリストの世界であれば、アナリストランキングで名前が出るような方が世間的には大物という風潮がある。プロフィールの欄などに、『○○セクターで○年連続1位』などと書いてあれば、「機関投資家に評価された、さぞかし立派なアナリストなんだろうな」と思わされてしまう。

 ただ、ある機関投資家に聞いたところ、これには悲しい裏事情があるようだ。この有名なアナリストランキングというのは、ファンドマネージャー等が投票対象である。ただ、某国内系ファンドマネージャーは、「ここ数年は投票すらしていない」という。

 実際、順位付けの基準となる「獲得点」は、年々減少しているのだ。これは、個人情報保護法などが背景にあるそうで、投票できなくなった証券会社もあるためという。機関投資家ですら興味を失いつつあるランキングであり、もはや「上位ランカーは組織票集めが上手なアナリスト」なんて見方すらでる始末だ。

 そんなアナリストの銘柄推奨、これが当たっているかどうかも振り返る必要がある(これも大きなお世話だが・・・)。多くの証券会社がカバーしている大型株のうち、昨年大ブレイクした銘柄「ファーストリテイリング」と、昨年大暴落した「コマツ」の2社を対象に2008年の年始の段階で、主要証券会社がどう見ていたかを掘り返してみたい。

ファーストリテイリングの異彩高は予想外だった?

 まず、ファーストリテイリングについては昨年初め、メリルリンチ、JPモルガンが「強気」、その他の証券会社は「中立」(大和証券が「弱気」)といった見方だった。年末に一時14550円に達したファーストリテイリング株に対し、当時アナリストが予想した平均目標株価は8500円程度。

 ファーストリテイリングの異彩高は、アナリストにとって予想外だったようだ。ここでもう1つ触れておきたいことがある。ファーストリテイリングは3月後半から上昇相場に入ったが、上昇のピークを打ったのは昨年末である。

 しかし、当初強気派だったJPモルガンは4月に「中立」に引き下げし、メリルリンチは6月に二段階格下げして「弱気」とした。つまり、当初こそ当たっていた証券会社についても、彼らのレーティング変更に従ったとすればパフォーマンスは悪く、かつ、売り転換して空売りでも行ったものなら多大な損害を被っていた可能性が高いのだ。

 ちなみに、10月頃から、多くの証券会社(UBS、ゴールドマン、野村、大和)がこぞってレーティングを引き上げ始めた。8000円台の頃は割高といいながら、10000円の大台を越えた辺りで「ファーストリテイリングは割安!」と主張しているのである。こんなものなのだ・・・。

 では、次に暴落のコマツを見てみたい。

 コマツといえば、昨年10月に一時安値702円を付け、現在も1100円近辺を推移している銘柄である。この銘柄の昨年年初はほぼ3000円程度だった。その当時、証券会社の大半がレーティングを「強気」としていた(メリルリンチ、クレディ・スイス、JPモルガン、ゴールドマン、野村など)。

 目標株価の平均は約4000円。その後も株価が急落するたびに目標株価は引き下げられ、現在の目標株価の平均は約1300円になっている。目標株価は当初予想の3分の1だ。これを見て、なお「アナリストが推奨したから」という理由で株を買える人がいるとすれば、ある意味尊敬してしまうのは私だけだろうか・・・。

優良企業のトップが選ぶ注目株も

 また、個別銘柄でいえば、経営者・有識者が挙げる「経営者が選ぶ有望銘柄ランキング」なるものもよく知られている。某経済紙が毎年年末に恒例で行う企画だが、昨年は

1位コマツ
2位トヨタ
3位三菱商事
4位信越化学工業
5位東レ

が注目銘柄トップ5だった。これらが昨年どうなったか、これはもはや答える必要もないほど野暮な質問であろう。ちなみにトップ10に入った銘柄を見ても、日経平均の高値から安値までの下落率▲54%を上回れたのは信越化学の1銘柄だけ。しかも、人気1位のコマツは下落率トップである・・・。

この「有望銘柄ランキング」は、今年もお馴染み経営者・有識者40名に聞いたもようで、トップ5は

1位信越化学
2位東京電力
3位任天堂
4位ファーストリテイリング
5位アサヒビール
  武田薬品工業
  東日本旅客鉄道

 昨年上昇したファーストリテイリングは早速人気銘柄に仲間入りしている。同業者の間では、「ちょっと空売りしてみようかな」なんて声まで出始めている・・・

バブル後最安値

名実ともに2月相場入りとなった2日。日経平均は前週金曜日に続いて値下がりし、1月26日に記録した今年の安値7682円14銭に接近した。米国の金融安定化策が頓挫しかねない状況となってきたうえ、内外の景況感、企業業績がともに急激に悪化していることが、市場に暗い影を投げかけている。記録的な赤字計上を発表した日立は歴史的な安値圏に沈んでしまった。

 この日の市況を象徴したのは日立かもしれない。先週金曜日(1月30日)の取引終了後、09年3月期業績見通しの減額修正を実施した。最終損益が7000億円の赤字(米国会計基準、従来予想は150億円の黒字)に転落すると発表した。

 この7000億円の赤字というのは尋常な数字ではない。日経新聞によると、00年3月期に日産自動車が計上した6800億円赤字を上回って日本の製造業で過去最大のもの。同社の自己資本の3分の一が吹き飛ぶ規模である。その内訳は、為替の円高差損500億円、関係会社の赤字1400億円、リストラ費用1500億円、税金費用の負担増3300億円…など、ありとあらゆる要素の積み上げといった印象だ。

 朝方は300万株近い売り物を集め、始値は239円(前週金曜日に比べて55円安)だった。前日に東芝が減額修正(700億円の最終黒字→2800億円の最終赤字)を発表していたこともあり、ある程度の赤字を覚悟するムードは市場にもあったが、アナリストから「これほどの著しい下方修正は想定外で、ネガティブサプライズ」(三菱UFJ証券)との声が飛び交っていた。この株価水準は1980年5月以来、28年8カ月ぶりのものである。

 この決算処理をどう読むか。翌3日に正式な決算発表が予定されていることもあり、この日は投資評価を変更せず、簡単なメモを発表するアナリストがほとんどだった。それも「事業選別が加速する可能性が高まっており、中長期での投資機会となる可能性に注目している」(日興シティ証券)と前向きに評価しようとするもの、「環境変化ごとに課題事業が出る体質。赤字削減よりも主軸事業の育成が不可欠」(UBS証券)と構造的な問題を指摘する声など、評価はまだ定まっていない。大和総研では「同業他社に比べての構造改革の遅れが一気にマイナス方向に働いている」とし、株式レーティングを「3」(ニュートラル)から「4」(アンダーパフォーム)に引き下げていた。

 市場から見ると、日立は“変われない日本企業”の代表株のような存在。28年ぶりの株価水準へ里帰りしたのもある意味で当然かもしれないが、「選択と集中」を標榜し、原子力やフラッシュメモリーなど成長分野に重点投資を行ってきたアグレッシブ派の代表格・東芝にしても、この日の安値は1982年8月以来の水準だから、日立と比べて威張れるほどのものではない。いずれにしても、このセクターの置かれた状況の厳しさを物語っているのだろう。

 問題は、この歴史的な安値への落ち込みが日立、東芝で止まるのかどうか、であろう。パナソニック、シャープ、ソニーのエレクトロニクス3社やNEC、三菱重工、川崎重工などはこの日そろって年初来安値を更新しており、株価位置は極めて不安定。先週半ばには「業績悪も織り込み済み」という雰囲気が出ていた市場だが、余りにも過激な数字の横行で安閑として入られないような状況となってきた。

 日経平均が年初来安値を更新するようだと、昨年11月の安値7162円90銭(1982年以来の安値!)を再び試す展開となる可能性がある。

ソニータイマー

崖っぷちのソニー - 東京のはじっこで愛を叫ぶ

「購入したソニー製品が予定より早く壊れてがっかりしたことがありますか?」

という設問に、ソニー社員が85%も「ある」と答えているというアンケートです。

ソニーより製品品質が高いと思うメーカーは?」という設問に、4000人(約40%)の社員がパナソニックを上げています。さらには「約半数の社員が、ソニー製は競合他社より、耐久性・信頼性の面で劣ると答えている」

他にもこの特集は見逃せない事実のオンパレードで、個人的に衝撃を受けたのは、対iPod戦略に関する記述です。

冒頭のカンファレンスに先立つ16日。ある《敗北宣言》がひそかに発表された。「《iPod王国》に今後、ウォークマンは戦いを挑まない」。オーディオ・ビデオ事業部の新年キックオフ会議で、事業部門の幹部がそう明らかにした。

(中略)今回の宣言で、今後ソニーは米英などiPodが圧倒的に強い市場には、ウォークマンの新製品を大々的に投入しない公算だ。(中略)同時に米国だけで販売してきたiPodiPhone接続型のスピーカーや目覚まし時計、ヘッドフォンなどを、日本を含む各国市場で順次展開する。これまで妥当すべきライバルと位置づけてきたiPodが、今後は部分的ながらもソニーのビジネスの拠り所となるのだ。

こりゃまたびっくり。ソニーの生ける伝説、盛田氏のアイデア商品「ウォークマン」は、事実上の撤退。俗に言う『フェードアウト』が決定していたのです。2008年第3四半期の業績発表会の資料によると、ソニーの赤字の約7割がソニーエレクトロニクスであり、テレビ事業の採算悪化です。公開された業績発表会の質疑応答によると、高値で買いすぎた液晶パネルが原価を押し上げ、価格競争で大きく利幅が減ったことが大きな原因とのこと。週刊東洋経済の特集では、この状態を抜け出すための七転八倒が描かれています。

品川本社の会議室。集まったテレビ事業本部の若手・中堅エンジニアらは、時折ため息を漏らしながら真剣に耳を傾けた。この日開催されていたのは、テレビ技術の社内フォーラム。テーマは「韓国サムスン電子の徹底解剖」。ソニーのテレビ事業は、サムスンから学ぼうとしている。

特集のコラムの1つ。覆面座談会では

パナソニックの製品を分解すると、現状では負けを認めざるを得ない。驚くほど低コストの汎用部品を使って、ソニー以上の性能と品質を実現している」

と語る技術系の社員の言葉が胸をつきました。

思えばPS3も、何十倍もの拡大画像で比較しないとわからない程度しか、Xbox360との性能差を出せていません。Xbox360が1年先行しているはずにも関わらずです。

東京タワーと国会議事堂

asahi.com(朝日新聞社):「100万円払うので内定辞退を」1月7日、届いた手紙 - 社会

就職は白紙に戻った。気分転換で1泊2日の旅に出た。27日の夜、中学時代の友人と東京タワーの展望台に行った。そこで気になる場所が目にとまった。国会議事堂だった。

 そして叫んだ。

 「麻生、出てこい」

 麻生首相は経済対策はスピードが大事だという発言をしていた。今ごろになって身にしみた。「雇用、経済対策を早くしてほしい。何がスピードですか? 遅いですよ。政治が生活に直結していること、実感しましたよ」

痛いニュース(ノ∀`):【朝日新聞】内定取り消された女子大生、東京タワーで「麻生、出てこい」と叫ぶ
東京タワーのHPに行って見てみたんだけど、今は、展望台からは国会議事堂は見えないんだよ。 確かに昔は見えたんだが、中間に高層ビルができてしまって、現在では見えないんだ。

東京タワー * TOKYO TOWER * 展望台
今度行ってみたいと思います。

2009-01-30

家電量販店のポイントはどうなる? 通知なく変換率を変えることも

家電量販店のポイントはどうなる? 通知なく変換率を変えることも (1/2) - ITmedia News

虚偽の業績を有価証券報告書に記載した疑いがあるとして、監理銘柄に指定された「ビックカメラ」。ほとんどの家電量販店ではポイント制を行っているが、もし万が一の場合……ためたポイントはどうなるのだろうか?
2009年01月27日 08時16分 更新

 東証1部上場の家電量販店大手「ビックカメラ」が、虚偽の業績を有価証券報告書に記載した疑いがあると証券取引等監視委員会から指摘され、監理銘柄に指定された問題の余波が広がっている。「監理ポスト入り」を経営悪化と受け取った利用客たちが「これまでためたカードポイントはどうなる?」とネット掲示板などに不安を書き込む騒ぎになっているのだ。同社は経営もポイントも「心配ない」とするが、ほとんどの家電量販店がポイント制による顧客の囲い込みを行っている。万が一の場合、ためたポイントはどうなるのか?

通知なく変換率変更も可

 監理ポスト入りしたビックカメラ株は23日、値幅制限いっぱいとなる前日終値比3000円のストップ安となった。同社が昨年6月に虚偽の業績をもとに公募増資を実施して東証1部に上場したことや、同時期に東京国税局から約3億円の所得隠しを指摘されていることなどが嫌気されたとみられる。

 一方、利用者の間では、企業の上場廃止などの際に登場する「監理ポスト」という言葉が飛び出したことから噂が噂を呼び、とくにポイントの行方を危ぶむ書き込みがネット上にあふれている。

 同社は「経営には何の問題もない。ポイントも発行残高に応じて十分な引当金を積んでいる」と不安説を一蹴する。引当金とは、企業が特定の支出や損失に備えるための準備金だが、ここで思い出すのが10年以上前のある出来事。ネット上で某量販店倒産の噂が流れ、利用客が店舗に殺到した、ポイントの“取り付け騒ぎ”だ。

 現在は当時よりはるかにポイントの利用が浸透している。万が一、取り付けのようなことが起きればどうなるのか? 家電量販各社に対応状況を聞いてみた。

 業界最大手のヤマダ電機は「コメントできない」。同2位のエディオンは「引当金として99億8300万円を準備している」。3位のヨドバシカメラは「引当金は相当額準備しており、まったく心配ない」。4位のコジマは「34億2900万円の引当金を用意している」。6位のベスト電器は「防御策として引当金18億3800万円を積み立てている」。7位のケーズデンキは「ポイント制は導入していない」――。

 ポイント制に詳しいクレジット評論家の岩田昭男氏は「業界では、発行ポイントの未使用分数%を引当金として準備するのが慣例。その割合は各社それぞれ違う」と語り、各社のコメントもこれに合致する。だが、数千億円から1兆円超に達する各社の売上額から考えると、引当金の額はまさにすずめの涙ほどだ。「けれど、引当金以外に補償と呼べるものは何もないのが現状です」と岩田氏は言う。

 カードの約款にも、補償についての条文を設けている企業はほとんどない。さらに、「事前の通知なく、企業側の都合でポイントの変換率を変えることができるようになっている。これも大きな問題」(同)だ。

 消費者にとって、ポイントは現金と同じ。それがなぜ、こんなにもいい加減な扱いを受けているのか? 民法に詳しい学習院大法学部の野村豊弘教授は「ポイントに関する消費者救済の法律がまったくないためです」と指摘する。

yd_big.jpg ポイントとは「もらうもの」ではなくて「預けているもの」という認識が必要だ 家電量販店のポイントはどうなる? 通知なく変換率を変えることも (2/2) - ITmedia News

 「現行のままだと、企業が破たんすると、使い残しのポイントは他の債権と同じように扱われる。その場合、不動産に担保をつけている金融機関などのほうが優先されるため、利用者に(ポイント分の現金が)返ってくることは、まずないでしょう」(野村教授)

 同様の問題は、JR東日本の「Suica」や「Edy」などの電子マネーも抱えており、金融庁は昨年から電子マネーに関する消費者保護のための法整備の議論を本格化。量販店各社のポイントについても、同時期の法制化を目指している。

 諮問会議のメンバーである慶応大経済学部の吉野直行教授は「法制化されれば、企業は会社の運転資金とは別に消費者への補償金を用意しなければならなくなる。その場合、残存ポイントの50%が消費者の還元分として確保されるようにする方向で議論を進めている」と説明する。法案はほぼまとまっており、「あとは国会の情勢次第」(吉野教授)という段階だ。

 前出の岩田氏は「ポイントには1-2年の交換期限もある。結局は、むやみにためこまないことです」とアドバイスしている。

ジョージ・ソロス

【相場師列伝】 イングランド銀行をつぶした男「ジョージ・ソロス」の投資哲学:株/FX・投資と経済がよくわかるMONEYzine
【相場師列伝】 イングランド銀行をつぶした男「ジョージ・ソロス」の投資哲学:株/FX・投資と経済がよくわかるMONEYzine
今回取り上げるのは、ジョージ・ソロスです。ヘッジファンを率いてデリバティブを駆使し、空前の利益を毎年のようにたたき出した相場師です。彼の数あるエピソードの中でも有名なのはやはり「ポンド売りでイングランド銀行を破産させた」というものでしょう―。(バックナンバーはこちら

一貫した思想を持つジョージ・ソロス

 今回も引き続き歴史上の偉大な相場師を振り返るシリーズで、ジョージ・ソロスを取り上げます。まだ現役なので歴史上と言ってしまうには問題があるかもしれませんが、その輝かしい実績は歴史に残るのは間違いないところでしょう。僕は個人的には相場にかかわる人の中で最も好きな人物です。

 今年の金融危機においても、最近米議会の公聴会で証言をしました。以下に少し引用します。

 同氏は「人為的規制で市場の流動性を低下させるべきではない」と強調。緊急首脳会合(金融サミット)などで浮上する市場規制強化の行き過ぎに懸念を表明した。 ( 引用ここまで、全文はこちら [日経新聞2008年11月13日] )

「人為的規制で市場の流動性を低下させるべきではない」という信念はソロスの一貫した思想です。ソロスのもっとも有名な取引である、イングランド銀行にケンカを売ってポンド下落を勝ち取ったエピソードもまさにこの信念を体現したものでした。

 ソロスは1930年にハンガリーで生まれました。第二次世界大戦(1939-45)では9歳から15歳だったことになるので少年時代は決して明るいものではなかったはずです。ハンガリーは枢軸国側で参戦したため、戦争末期の1945年にはソ連の侵攻で母国が戦場になった上、政府が転覆して共産主義政権(事実上ソ連の傀儡政権)が成立する動乱がありました。

 さらに、戦争直後の1945~46年にかけて、ハンガリーはすさまじいインフレに襲われ、物価はなんと「1垓倍」以上になりました。1垓は10の20乗です。別の書き方をすれば、1垓は10000京、1京は10000兆、1兆は10000億です。

 こういう状況では紙幣や銀行預金は物凄い勢いで価値がなくなるので、持っていても意味がありません。ソロスの少年時代にこういう現象を経験したということは、経済や相場に対する考え方に大きな影響を与えたのは想像にかたくないところです。

 余談ですが、このハンガリーのインフレはつい最近まで人類史上最も大きなインフレでしたが、ここ1~2年のジンバブエではそれに匹敵するインフレが起きています。この原稿を書いている時点ではまだだと思いますが、ジンバブエのインフレはまだ収まる気配がないのでハンガリーを超えるのは確実な情勢です。

 さて、ソロスは共産主義を嫌って1947年にハンガリーを脱出してイギリスに逃れ、大学で経済学の勉強をしたのち相場の世界に入ります。1956年には拠点をウォール街に移し、成功を重ねていくことになります。

 今回紹介するエピソードは1992年のいわゆるポンド危機です。

通貨・金利・景気の基本的な関係

 ポンド危機のエピソードをお話しする前に、その前提として通貨・金利・景気の基本的な関係についての理解が必要なのでそれを簡単に説明しておきます。

原則1 金利が高い通貨は強く、安い通貨は弱い

 これは非常に単純です。高金利の通貨は、低金利の通貨の国から見ると利回りがよいので投資を呼ぶことができ、その結果高金利通貨への買い圧力によって通貨自体も高くなります。日本でも豪ドルやニュージーランドドル建ての金融商品の案内はよく目にしますね。なので、政府は自国の通貨が安くなりすぎると利上げで短期的に対抗措置をとります。

原則2 為替が固定相場制なら金利も固定

 たとえば、もしドル/円相場が固定されていて、日本の銀行に預けると金利が1%、アメリカの銀行だと2%だとします。このときは、手持ちの円資産を全部ドルに換えるほうが絶対に有利なのは分かりやすいと思います。固定相場制なら為替レートの変動による損を心配する必要がないからです。さらに、ドル建ての借金を抱えている人は、金利の安い円で借りてそれでドルを買って返済するのがよいこともわかります。

 問題は、このような状況下ではドル買い・円売りの注文ばかりでこの取引に応じる人がおらず、為替取引が成立しないことです。なので、貿易や投資活動を円滑にするには、為替を固定するなら金利も同一水準にしなければなりません。

 変動率を一定以内に規制するような、固定相場制と変動相場制の中間のような場合もありますが、それでも金利の高い通貨に過剰に買いが集中するという傾向は変わりません。相場を固定するなら金利を同一にする圧力が働きます。

原則3 金利を低くすると景気が良くなる

 金利が低ければ、銀行に預金したり国債を買ったりといった安全な運用の魅力が薄れるので、株式のようなリスクの高い投資の意欲が高まります。また、金利が低ければ借金がしやすくなるので企業も設備投資がやりやすくなり、景気が良くなります。金利を高くすれば、まったく逆の理由で景気が悪くなります。

原則4 金利を低くしすぎるとバブルを誘発する

 金利を低くすると投資が活発になりますが、それは株式や不動産への過剰な投資、すなわちバブルと表裏一体です。ひとたびバブルが破裂すると影響は大きいので、政府や中央銀行はそれは避けるような水準に金利を誘導しようとします。なので、バブルの兆候が見られる場合は景気減速を覚悟してでも早めに金利を上げようとします。

ソロスが目を付けたイギリス病

 さてここからが本題です。

 1989年にベルリンの壁が崩壊し、翌1990年に東西ドイツは統一を果たします。すると、経済的に立ち遅れていた旧東ドイツ地域への支援のためドイツの政府支出は増大し、ドイツにインフレの兆候が見えてきます。そのためドイツ政府は利上げをしてこれに対応しました。(上記の原則4です)

 一方、当時のヨーロッパにはERM(欧州為替相場メカニズム)という機構があり、ヨーロッパ各国間の為替レートの変動率を規制していました。当時はユーロ導入前なので、各国は別々の通貨を持っていました。ドイツはマルク、フランスはフラン、イギリスはポンドです。

 変動率の規制だけなので固定相場制ほどではないにしても、金利を一致させようとする力が(上記の原則2によって)働きます。

 このころのイギリスは不況で、経済は低迷していました。いわゆるイギリス病の末期(結果的にはソロスがそれに終止符を打つのですが)です。

 1992年、ここにソロスは目を付けます。

金融の信用収縮の悪影響

週末の定点観測 : 全体感②へのコメント
「毎朝10万円借りて朝市で仕入れをして10万円の野菜を販売していた八百屋が、今日から8万しか借りられなくなると、8万円の売り上げに減る」

http://www.doblog.com/weblog/myblog/17202/2622325#2622325へのコメント
> 旧来からの古典的経済手法に近隣窮乏化政策というのがあるそうです。ロシアは通貨の切り下げを行っていますが、もしロシア当局の予定通り順調に進めば中国より早く景気回復する可能性があるようにも感じます。日本でもダルマ蔵相の金融政策もあり、世界的にWTO体制であることを思えばこのような古典的手法に案外無防備ではと感じ、ひょっとすると大きな影響もなんて妄想してます。
とのコメントに対して
> はい、可能性ありますね。
> そしてロシアい金が戻りだせば、なおさら・・
とのことでした。

2009-01-24

アメリカよ・新ニッポン論:第1部・同盟と自立

アメリカよ・新ニッポン論:第1部・同盟と自立/1(その1) - 毎日jp(毎日新聞)

 ◆三菱UFJのモルガン出資決断

 ◇米政府、異例の謝意 経済安保で連携

 三菱UFJフィナンシャル・グループ(三菱UFJ)から米金融大手モルガン・スタンレーへの約90億ドル(当時約9000億円)出資。「100年に1度」の金融危機で崩壊寸前の市場を支えた昨年10月13日の巨額資本提携の陰には、日米両政府の緊密な関与があった。ビジネスの論理を超えて同盟の経済安全保障が発動された緊迫の舞台裏を明かす。【後藤逸郎、井出晋平】

 「こちらとしても大変喜んでいる。ぜひ成功させてほしい」

 モルガンとの交渉が大詰めを迎えていた時、米国にいた永易(ながやす)克典・三菱東京UFJ銀行頭取の元に、ヘンリー・ポールソン米財務長官から電話が入った。交渉中の日本の民間企業に、米財政当局トップが「祝意」を伝えるのは極めて異例だ。

 合意を目前に控え、あえて「激励」とも「謝意」とも受け取れる言葉を伝えた裏に、米政府の並々ならぬ「決意」がうかがえた。

 「市場」対「国家」の戦いで米政府は劣勢に立っていた。10月10日、ワシントンで開かれた先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)。米政府が公的資金投入をためらい、モルガン株は急落。9月に破綻(はたん)した米証券大手リーマン・ブラザーズの二の舞いとなる恐れが高まっていた。

 永易頭取と共にワシントンにいた三菱UFJの畔柳(くろやなぎ)信雄社長、国際担当の副頭取や執行役員らも、苦しい選択を迫られていた。

 提携は9月に基本合意していたが、出資額は当時の株価が基準。株価が下がったため損失は免れない。米政府が公的資金を投入すれば出資価値はさらに下がり、株主代表訴訟の恐れがある。とはいえ、ここで出資をやめればモルガン破綻の引き金となりかねない。

 G7に臨んだ日本政府高官は、中川昭一財務・金融担当相、篠原尚之財務官、玉木林太郎国際局長、山崎達雄金融庁参事官ら。

 進退窮まった三菱側は政府側に極秘に接触。政府側は、米側の意向を探った。

 「米の政・官・民は、三菱UFJからの出資を、ダン(完了)させることで一致していた」(日本政府高官)

 日米当局間の折衝は10日夜から断続的に続いた。焦点は、米政府の公的資金投入の方法。11日未明、三菱UFJを含む外資が後で損を出さない方法であるとの情報が日本側にもたらされた。

 「結局はG対Gですよ」(三菱UFJ幹部)。Gは英語のガバメント、政府を指す。

 永易頭取はモルガンのジョン・マック最高経営責任者と最後の交渉に臨み、株の種類を変えて損失発生を抑える出資条件の変更で合意。ニューヨークのモルガンに額面90億ドルの小切手が持ち込まれた。13日のニューヨーク株式市場でモルガン株は急騰。危機はひとまず去った。

 「三菱のためじゃない。日米のためにやった。日米だからできた」(日本政府高官)

 1960年の日米安保改定から間もなく半世紀。軍事・経済・社会・文化まで、同盟は広範に深化してきた。次の半世紀の成熟した関係はどうあるべきかを探っていく。

アメリカよ・新ニッポン論:第1部・同盟と自立/1(その2止) - 毎日jp(毎日新聞)

 ◇モルガン出資なら処分解除--FRBしたたかに誘導

 先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が終わった昨年10月10日夜から13日朝にかけての実質3日間、世界金融システムを支えるため、米政府は日本政府とも連携し、邦銀からの巨額出資取り付けへ遮二無二動いた。だが、その前から米政府や米連邦準備制度理事会(FRB)は、外国資本から米系金融機関への出資を促すため、したたかに動いている。

 「モルガン・スタンレーへの出資があるので、米当局が当行への処分を解除する」

 東京の三菱UFJフィナンシャル・グループ本店に、米国から極秘情報がもたらされたのは、9月23日だった。

 同月、三菱UFJ米州本部の検査に入っていたFRBが、翌週中に現地法人の処分を解除する準備をしていると伝えてきたのが根拠だったという。検査は2週間で終わった。

 01年の米同時多発テロの後、米国はマネーロンダリング(資金洗浄)の監視を強化。防止体制が不十分だった内外の金融機関に「リットン・アグリーメント」(業務改善命令の一種)を出した。処分中は金融持ち株会社の認可が得られない。

 三菱UFJ現地法人は06年に処分を受け、翌春を目指していた米金融持ち株会社設立計画が崩れた。この資格がなければ投資業務などが自由にできず、事業が展開しにくい。傘下の現地銀行も04、07年の2度処分されていた。

 「米系金融機関に投資すれば、業務改善命令を解除する」

 ウォール街で07年から、うわさが流れた。米政府に強いパイプを持つ米系法律事務所が、海外の金融機関に話を持ち込んだからだ。

 日本の大手金融機関幹部は、同年来日した米財務省幹部から「米系金融機関への出資と処分解除はセットだ」と示唆されたと証言する。

 米系金融機関への投資の動きが広まった。08年9月に破綻(はたん)した貯蓄貸付組合最大手ワシントン・ミューチュアルとの提携話も当時、邦銀に持ち込まれていた。だが、処分解除の見通しが立たない三菱UFJは出遅れた。

 「モルガン出資=処分解除」の情報に先立ち、モルガンは株価急落で経営危機に陥っていた。9月19日、三菱UFJ、邦銀大手みずほフィナンシャルグループ、中国政府系ファンド中国投資有限責任公司に、一斉に提携の話が持ち込まれた。

 いずれも不調に終わったが、モルガンは三菱UFJに的を絞って21日、再度出資を要請。投資銀行業務を強化するため「モルガンには長年あこがれを抱いていた」(同行幹部)三菱UFJは翌日、最大90億ドルの出資方針を決める。米投資銀ナンバー2の巨大金融機関の資産査定を、わずか2日で済ませた。

 FRBの処分が解けない限りは出資できないが、処分は30日、解除された。三菱UFJは直ちに宿願の米金融持ち株会社設立を申請。認可は10月6日、史上最短で下りた。

 ◇「オバマ氏側近も喜んだ」

 しかし、モルガンの株価は下がり続け、10日には米政府が公的資金投入の方針を発表した。米政府の投入方法次第で、民間からの出資は価値が下がる恐れがあった。FRBとの呼吸合わせは、証拠のない「裏の事情」。三菱UFJは「降りるに降りられない」境遇に置かれた。

 10日夜から11日未明、三菱側はワシントンで日本政府高官と接触。日本側が米側と情報交換を重ねた。交渉の大詰めで、ポールソン米財務長官が永易克典・三菱東京UFJ銀行頭取に掛けた異例の電話が、「謝意」や「激励」に形を借りた「催促」とも受け取れたのは、こうした経緯があったからだ。

 日米両政府が裏で最後の環境を整え、米当局トップが決断を促す息詰まる交渉のさなか、畔柳信雄・三菱UFJ社長は米国時間11日正午過ぎ、慌ただしく帰国の途についた。

 日本時間10月13日夕(米国時間同日早朝)、米系法律事務所サリバン・アンド・クロムウェル日米事務所を結んだテレビ会議で臨時取締役会が開かれ、畔柳氏は日本、永易氏は米国で臨み、出資は決定された。

 「モルガンがつぶれていたら今の世界はない。米金融当局やオバマ次期大統領に近い人からも非常に喜ばれたと聞いている」(三菱グループ幹部)

 モルガンのジョン・マック最高経営責任者は12月17日の決算発表で、事業展開の柱に「三菱UFJとの戦略的提携」を挙げた。=つづく