1997-07-26

後藤語録

・後藤は練習で覚えたことをそのまま専門にして、さや取り屋になってしまったわけですが、そのとき思ったのは、練習で最低限のことはマスターしたから、これ以上上達しなくても、一生損をすることがないなと。すぐ志の低い発想になるのが、悪い癖ですが。
・練習は、実戦の典型的なパターンを抽出して繰り返すだけですから。実戦の伴わない理論だけの勉強会は成立しにくい。
・相場の勉強会には難しいところがあって、集団だと最低限のレベルに合わせた話をするしかない。あるレベルに達しないと理解できない話というものがある。
・後藤はお金も取らないけれども、責任も取らない。中途半端で終わるくらいなら、相場は絶対覚えない方が良い。ですから、まじめにマスターしようとする人とは結構つきあいが長いです。
・さや取りでよくあるのが、こんなに簡単に儲かるんだと感動して、勉強が止まっているのに、マスターしていないパターンにも大きく張って失敗するやつ。ヘッジと称してでたらめのポジションにしてからメールが来る。
・後藤は魔法使いではないですから、損きり以外にgoodな対策はありません。
・相場は連続性を持っているわけで、一点だけでわかったような気になられても困る。
・だから、相場師養成ギプスをはめてもらって、遊びの要素を限りなくゼロにして、一定期間相場中心の生活をおくる。
・10万20万稼ぐのに、勤め人ならどれだけ苦労しているか。相場でも苦労せずに稼げるわけがない。
・濡れ手に粟を狙う心理的要素を排除して、何が必要最低限のことであるかを理解するのがポイント。

・最近どうも新しいことをマスターて上達したのに、利益率が落ちていると言う人は、1日でも○を作る癖を付けて下さい。このとき大事なことはドテンしないこと。
・すると元の利益率に戻ります。1日と言わずもっと休んでも良い。最低2週間はほしい。
・プロでも「休んでいる」といいながら、年がら年中1枚だけ売り買いの試し玉を入れている人もいて、これはこれでOKなのですが。不慣れな内は○にする。
・利益率が落ちているという人の半分は、「休んでいない」人です。休まない方が利益率が上がると考えている内はタコです。タコの人はだまされたと思って○にするを実行して下さい。
・元タコからのアドバイスでした。笑。後藤も実は典型的な休まないタイプでした。

1997-07-23

後藤語録

・後藤は相場真剣モードの時は、実は無口です。睡眠時間も多めになります。知らないうちにない頭を酷使しているのかも知れない。
・睡眠には、本来不必要なデータを削除(忘却)するフィルターの役目があります。グラフを書いて、場帳を書いて、ゆっくり見て、寝て、次の日おきて、最初に思ったポジションって、いい加減なようで一番間違いが少ないです。
・夜の内にポジションを決めているのですが、注文を出すのは朝までわざと待つ。これはその間に睡眠というフィルターでノイズを消し去る目的があったりする。
・立花さんの「月曜には売買するな」という禁止事項がわからないと質問があったのですが、土日と時間が空きすぎていると、その間に色々考えてしまうのです。
・考えすぎると能率が下がって、悪手を打ちやすい。ベクトルがたいていマイナス方向に向く。
・相場感覚が優れている人ほど、このばからしいようなルールが重要になってくる。システム売買のように、感情を入れない場合は別ですが。
・結局ノイズがないときに出した結論を優先せよということ。

1997-07-21

後藤語録

・澤上のことを、ウソなんかつきやがってと思っていたのですが、悪口ばかり言うと思われるのはいやなので、あまり言いたくない。

Q:クラインでも、さわかみを悪く言っていた。

・あそこも本当のことを言うから。籐丸さんん、いつか刺されるな。笑。
・でも、本のおかげでカネはだいぶ集まったらしい。

1997-07-16

後藤語録

・売りの癖が付いていると、たまった売り玉が起爆剤となって上昇パワーになるときに、つい撤退が遅れがちになります。
・工業品のローリングと違って、消耗品でなおかつ神の恵みによってできる穀物は、人間が生産量を決めるのに対して、それこそお天道様次第なところがあります。
・よって、売り屋の必勝パターンになって、買い方にさや滑り分たかって酔いしれていると、いつのまにか窮地に立たされることがある。
・そのおいしい期間が、工業品に比べて穀物は短い。更に事態が急変して、急遽買い戻しもある。
・相場は売り方が有利だと偉そうに言っても、カネが無尽蔵にあるやつがぶつかった場合は、必ず買い方が勝ちます。極端な言い方ですが。

1997-07-15

後藤語録

・売り屋は穀物をあまりローリングしないのです。消耗品で工業品でないと、荷あまりがいつの間にか品不足になってゆく。工業品なら、一度に作りすぎたら、安心してローリングできる。

1997-07-11

後藤語録

・あくまでも投資はリスクとリターンの関係なのですが、青木建設のばあい、9ヶ月以内に倒産するかどうかと言うリスクに対するオッズは3倍は欲しいですね。どうせ全力投球はできないし。
・ここが買いや、と騒いでいた連中が、バンザイ(損切り)したのを確認して「よっこらしょ」と動き始めるのは間違いがありません。笑。頭に血が上った人ははずれます。

1997-07-06

後藤語録

・自分の財産を殖やす&守るときには、いつかは金に対する投資の比率を考慮しなければならないみたいです。イケイケの間は1%、安定して最高15%くらいまでが目安らしいのですが、15%の根拠が昔からわからない。
・田中金属の人と話していると、非常にまともな話ができて、びっくりしたことがりあります。

Q:日本で金に関心が一番あるのは、開業医とパチンコ業者。

・そういえば畳屋さんも、歯医者の畳はただでも取り替えるそうです。間に挟まった金のかけらで小遣い稼ぎをしていた畳屋は、金の値段に敏感だったな。