1997-03-03

後藤語録

・富士銀行が外貨送金の手数料を大幅値下げすると発表しました。20分の1ですから、世界の常識に近づこうと考えている証拠です。
・ここ数年は商品相場の世界の常識が相当変わります。手数料自由化になると、半分の店はつぶれると思います。アメリカで1984年に手数料自由化が始まって、10年で、約500の商品会社が250になってしまいました。
・今は3市場場帳を付け始めました。3市場の場帳を並べて、のりで貼ってあります。
・それと、各市場の3番限固定の階段式さや棒グラフを付けて(3枚)、そのうえで市場間の仕掛けというやつを、手で書いてみたり色々試しています。
・同市場間で難しいと思われるポジションは、異市場になると難しさが倍増する。これは意識の中だけの問題かと思っていましたが、コンピュータで統計を取ってみても、例外パターンの方が異市場の方が多いことが判明しました。
・パンスプレッドはこれからのソフトですが、異市場のさやを見るのには便利。手書きでグラフをかいていると特に大豆はいやになってしまう。棒グラフはかけないことがおい。大豆は平気ではみ出してしまう。折れ線が多くなる。
・大豆でおいしいのは、先3本よりも納会にかけての3本を少しからませることで、リスクとリターンの問題ですがこれは非常に有効です。
・小豆はさらに下がってくれば久々に玉を入れられるのですが、それまでは毎日が退屈です。
・後藤が毎日手書きで書いているグラフも、小豆の順番が、大豆、為替の後になっています。大豆の期近とさやの動きは魅力的ですが、リスキーなので今は安全第一で資金の増加をはかっています。
・これが日経平均の後になってくると怖い。笑。後藤はちなみに日経平均があまり好きではない。

Q:稼働資金は、50%くらいが適切でしょうか?

・YES、50%。逆に言うと、50%以内の稼働率で年20%しか行かない人が、残りの50%を使ってもいいことはない。意外と資金の投入量は少ない。
・内緒の話として、パターンその1(b)の、さらに特定パターンだけは、4分の3くらいつぎ込んでも大丈夫。だけど小豆で言えば出現回数は2年に1回程度。
・相場で成功しているひとの建て玉は意外と少ないのです。しかし建てるときにはキチンと建てる(これが本当に難しい)。これができるから儲かっている。
・うちのおやじにさや取りを教えて、こんなに儲かるならなんで全部つぎ込んではいけないのかとうるさい。笑。この2年くらい言われ続けている。落とし穴にはまるまでわからないでしょう。
・後藤は元々小豆のさや取り屋だったのですが、それ以外に春の売りをしたくて中源線を覚えたくらいです。うちのおやじなど、今度は片バリも覚えると張り切っていて困る。康徳より俺の方がもう上手だと、さいきんいばる。
・パターンの説明上、順ざや時期の順ざや取り、逆ざや時期の順ざや取りと分類していますが、パターンその1も3も基本は同じであります。それが慣れてくると逆ざや取りも同じであります。
・だいたい天井圏で順さや取りを仕掛けるポイントは、片バリでも売りを仕掛けて良いところだったりします。
・天井圏に限らず言えるのですが、天井圏が一番プレミアムがはっきりしているし、ボラティリティが高いから売り得を実感しやすい。
・売りがしっくり来る人は少ない。だいたい買いしか思いつかない人が多いし、勉強でもしなければ売りが好きになることは少ないし、その有利性は一生わからないでしょう。
・相場で一番悩むのは、まず仕掛けました、その次に引かされました。このとき損切りで撤退なのか、増し玉で前進なのか。全く逆の選択を強いられるのがつらい。
・パターンその4は、はずれくじを引かされることが多いさや取りの組み合わせの中で一番多い。元々悩まないパターンよりも悩みが甥だけという話。パターンその1(b)は、強気でもOK。(a)は増し玉でなく撤退がよいばあいも多々ある。
・おもしろいのが、小豆のさや取りの特にリズム取りで、パターンその1(b)あたりだt、第一弾を厚めに張るのが成績がよい。普通、第二第三弾なのですが。平均値を有利にする意味でも、増し玉を厚めにしがちなのですが、統計を取って気が付いて、みんなでへーと言っていたことがある。

Q:パターン1の(a)(b)の意味?

・期近が下がって開いた順ざやの拡大が(a)。期先が上がって拡大した場合は(b)。更に仕掛けた場合の増し玉でも、仕掛けた後に、期近上がりました、期先もっと上がりましたの場合は、強気に増し玉な訳です。
・仕掛けた後でも期近がずるずるとなり始めて、拡大した場合は、増し玉より損切りのほうが良いことが多い。
・だから前に、東京8買い-関西8売りというのは、東京上がりました関西もっと上がりましたの、パターンその1(b)ですから、無責任に人にも言ったりした。それくらい確率が高いわけです。
・結構目に見えてバブっているなというさやは取りやすく、需給関係のさやは取りにくい。
・今週関大は10月買い-12月売りの同市場異限月を仕掛け始めたのですが、すぐ拡大し始めて、それほどの玉を仕込めませんでした。
・これも、どうも関西の12月って、他の限月に比べて高い、例えば関大の10月に比べてもとか、色々考えるわけです。
・この頭で考えるさや取りは一歩間違えると危険なのですが。例えば東京関西の各限月を比べてみる。4なら4,6なら6と。すると当限以外では、12だけ余分に開いている。
・この数字が大きくなるというのがさや取り屋にとって重要なのがわかると思います。更に倍率が大きければもっとよい。
・先ほどの同限月のさやの話ですが、12が閉じるか他が全て開くかすれば、その両方を仕掛ければほぼノーリスクのポジションになります。現実問題としてそんなに一杯仕掛けてもコスト的にあわないので、関大の10月だけに絞ってみたわけです。

Q:東京大豆の抜け幅は?

・だいたい500円で計算しています。小豆とは動きで言えば倍違う感じです。

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