1997-03-06

現物価格はさや取りのばあいは気にしないのですか?

Q:現物価格はさや取りのばあいは気にしないのですか?
・現物と先物のさや取りをする人は気にする。3つとも見ているときもある。三角形の変なさや取りの方法もある。
・ある程度拡大した後の「ビヨーン」は、仕掛けのチャンスです。注意しなければいけないのは、ビヨーンの後では、翌日寄りつきが飛ぶことが結構あるのです。ゴムとゴム指数のさや取りは特にそうです。
・為替を絡めた運用が個人でも現実的になってきたので楽しみです。
・後藤は売買して稼いだやつのシステムしか信じないし、それは10年連続以上だと考えています。ですから10年間一度もルールを変えなくてもそこそこ稼げるなと思うまで、あまり公言したくない。
・日経平均が嫌いと言っているのは、まずいいかげんなものだということ、税金が馬鹿みたいに高いこと、それ以外に、日経平均より儲かるものがいっぱいあるからです。
・日経平均よりも債券先物、債券先物より為替がいい。だいたい日経平均売買で儲からないテクニカルって、ないんじゃないですか。よく弊社の秘密のシステム売買法は日経平均なら儲かるのですが、というやつは、儲かっていないやつばかり。例外は見たことがありません。
・現物を扱っていて、常に現物と先物のさや取りを考えている人はいます。ちなみにそのような人たちは、たいていサヤ棒グラフも3番限固定ではなく2番限固定が多いのですが。
・さらに3つ見ていると言っても、ポジションの基本はシンプルがベストですから、分解して説明できないほど複雑にはならないです。複雑になり始めたら曲がりはじめであります。
・そういう人々は現物ありきですから、両はずし専門の後藤などおまえらダニみたいなやつだな、くらいに嫌う人がいて、現物があって、そのヘッジ・コストダウンに先物がある。

Q:3つ見ていても、軸となる限月がある?

・個人的に好みでこの限月がらみの仕掛けを考えようとか、注目ポイントはありがちですね。

Q:穀物やゴムでは、一般投資家は現物とのさや取りは無理でしょうね?

・金などの貴金属は腐らないし、一応基準があるが、穀物は基準があると言いながら部外者だとカスをつかまされることが多い。例えば小豆は基準合格品しかないですが、合格基準の幅があるから、ぎりぎり合格品か、めちゃめちゃ品質がよいかで、かなり差がある。
・だいたい現受けなんてめんどくさくて、してくれないところが多い。
・赤の他人が来てどの小豆でも同じ値段で買うと言ったら、一番品が悪いやつを出すのは仕方ないですね。で、空調をしっかりした倉庫を借りると、倉庫料などのコストが余分にかかってくる。
・現物商店の出で、金看板取っているところはいまでも受けてくれるが、素人と商売すると間違いが多くて、正直やりたくないというのが本音。
・パンスプレッドの正しい使い方は1日15分まで。

・ここからは売り屋だと思われている後藤が、買いもするんだよという話。
・昨年の秋の底もそうでしたが、サヤがはっきりしない例外的な動きで反転しても、上値もたかが知れているし、本玉などとうてい出せなくなる。それがもし今後3つほど条件がそろえばがんばろうかなと思える。
・11,000円~13,000円の相場でなにを頑張れと言うのだという話。投資というのはそもそも割に合うからリスクを冒すわけです。それた、割に合わないことが最近多い。正解はのらりくらり泳ぐだけです。だいたいいまの時点で小豆がどうのこうのと考えるのは大変なだけです。
・おおざっぱにしか言いませんが、種を明かすと配分がみそで、買い方へ売り方から偏り始めるのに、ちょっとした技術がいります。
・サヤの動きですが、本来、サヤの転換は天底と中段のモミでよくおこると言われます。それが下げにおいては中段のモミでの転換がおきないことがよくある。
・だから下げの途中で、サヤ転換すると、これからもう一段下げるか、それとも底うちしたのか(つまり買いなのか)、真反対のポジションを選択しなくてはならなくなる。
・ここをどう対処するかの話ですが、元々売り方になってから買い方に変更するのはキチンとした根拠(たとえばさやすべりも終わったとか)がない限り、一歩人より遅れるつもりでいく。
・これはローリング屋が良く取る作戦なのですが、みんなが買いで取ったと喜び出すくらいではじめて、よっこらしょとポジションを変更する。そのあいだ当然本玉に対してツナギはじめているのですが。
・その基本姿勢があって、その上で買ってペイするのはどこら辺か、どの期間で儲かるかを設定するときに、いつもの小豆相場における感覚より、少々ルーズにする。96年2月もそうですが、納会値が買値より高ければよしくらいで買い始める。
・そして途中、よっぽど急騰やサヤで有利な展開がない限り、ツナギも入れない。ここは素人と同じようなポジションになる。
・春はツナギが難しいと言われていますが、本当は本玉維持の売りツナギで構えておけば、勝手に売りに傾いて、総合利益でプラスに持ち込みやすい。途中頭を使ったやつほど利益を減らしやすい。
・ウネウネしたところで買いだ売りだと頭を使って、つないだりすると逆にマイナスが増えるのが春の天井です。ここは決めうちがいいです。
・まあ、春の天井の話でも、これからの構え方の話でも、発想の根底は同じなのですが。

Q:取るのがたいへんな時でも、売りか買いかを書かねばならない林先生は大変ですね。休めと書くと、文句が一杯来たり。

・大変ですね、林先生。だいたい、いつも相場を張りたがる馬鹿相手にするのをやめておけばいいのに。後藤はいつもそう思う。
・みんなしらないもん、中段のサヤ転換の例外に関して。
・サヤのことを書くと相場のレベルがばれるとよく言います。
・林先生がよく、恥ずかしいから後藤はサヤのことを書くなといいます。馬鹿がばれるそうです。笑。

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