2001-01-17

タイトル不明

投稿者:草笛  投稿日:2001年 1月17日(水)17時41分22秒

マーケットの奇術師さんへ

> 何度も同じことを書いて恐縮ですが、TOPIXが25%も下がるような年に、
>元本割れしないファンドがあれば、それは奇跡のようなものです。

奇跡ではありません。プロならそれくらいなことやれなきゃ失格です。
それができないようなら、手数料を返却して、投信運用なんかやめてしまえばいいんです。
下がると読んだらTOPIXの先物を売っておくとか、いろんなやりかたがあります。
プロなら素人に負けてはいけない。

僕は株矢さんがおっしゃるように投信販売が投資家の利益より、設定する側の利益を
優先していることを憂えているのです。やりかた次第では、どんな相場でも利益は
上げられます。それがプロというものではないですか?

投信販売の最前線の証券マンを泣かすような運用はしないでいただきたい。
いろいろな内部事情で、証券会社サイドの利益に偏った運用があるかもしれません。
これを言っては、証券会社に嫌われるでしょうが、公募の引きうけシェアを増やすため
相場見とおしを度外視して、特定の株を仕込んだりしていないでしょうか?
本日、ドコモが219万円+14万円と飛ばせていますが、8000億円の
大型増資をするのに、個人投資家が果たしてドコモを買いあがったりするでしょうか?
NTTの公募のときも同じ動きがありました。こういうシェア争いの買支えに
投信の資金が回されてはいないでしょうか?通信業界の将来性を見込んで
相場観で買ったといえばいくらでも、理由がつけられますからね(笑)

投信が真に投資家の立場に立って運用されて、いい成績を上げて
むしろ投資家のほうから、証券マンにお願いして投信をわけてもらうような
時代がくることを切望してやみません。

この話しはこれまでにしましょう。
投信を理想論で額面どおり論じている奇術師さんと、実態を論じている僕とでは
どこまでいっても平行線です。

それより、売り禁止でどうして、このごろは株価が急落するのか
教えていただけないでしょうか?
売り禁止は買いだ!!と僕の古い頭には刷り込まれているのですが
いつから、売り禁止は売りだ!!に変わったのでしょうか?
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日: 1月17日(水)19時58分22秒

草笛さま:(1)
>奇跡ではありません。プロならそれくらいなことやれなきゃ失格です。
>それができないようなら、手数料を返却して、投信運用なんかやめてしまえばいいんです。
>下がると読んだらTOPIXの先物を売っておくとか、いろんなやりかたがあります。
>プロなら素人に負けてはいけない。

なんだか意固地になっておられるようですね・・・
相場が上がればそれ以上に上がり、下がっても絶対に下がらない、
そんなことができるファンドがあったら、誰も苦労しません。
世界中の富がその奇跡のファンドに殺到するんじゃないですか?

TOPIX先物を利用できるのは、目論見書に先物やオプションを利用して運用すると
明記された投信だけです。ご存知ですよね?
具体的には、各種デリバティブ型投信、もしくはインデックス型投信です。
一般の株式投信は、デリバティブズを利用したヘッジはそもそも運用方針に入って
いないのです。

なぜ機関投資家がデリバティブズを駆使してパフォーマンスを稼がないのか?
それは、それをすることにより、リスクが高まる、もしくは逆にパフォーマンスが
悪化する可能性があるからです。
レバレッジを効かせると、どうしても逆に行ったときの損失が拡大します。
基準価格が年間で3割下がっただけで罵られるファンドが、わずか一日や二日で数割の
損失を出したら、それこそ大問題視されるのではないでしょうか?
「損失を出さないように利用すれば良い、それがプロというものだ」などというのは、
机上の空論であることは言うまでもありません。

それともうひとつ、流動性を考えると現実問題として利用しにくい、ということもあります。
資産残高が1200億円のファンドなら、TOPIXでフルヘッジをしようとすると
1万枚もの建玉が必要です。こんな建玉が現実の先物市場で可能でしょうか?
ヘッジのための建玉が、裁定取引を誘発して肝心の現物資産の価値を下げてしまう、
などという馬鹿げたことになってしまいかねません。
また仮に強引に建てたとして、こんな玉を機動的に動かせるとお考えでしょうか?

これまた前にも申し上げましたが・・・そもそも、株式投信とは、債券や預貯金よりも
『長期的に平均して』利回りの高い運用を狙って作られたものです。
魔法のようなノーリスクハイリターンを約束するものではないのです。

>僕は株矢さんがおっしゃるように投信販売が投資家の利益より、設定する側の利益を
>優先していることを憂えているのです。やりかた次第では、どんな相場でも利益は
>上げられます。それがプロというものではないですか?

パフォーマンスを上げることを最優先するなら、もちろんいろいろな手段はあります。
しかし、ファンドにとって何より大切なことは、信託財産を必要以上にリスクに
さらさないことです。仕手の真似事をしたり、先物やオプションのレバレッジを
目一杯効かせたりするのは、機関投資家の運用ではありません。
『プロ』とおっしゃいますが、プロの個人投資家とプロのファンドマネージャでは、
期待される要素が全然違うのです。
草笛さまのおっしゃっていることは、ファンドマネージャに個人投資家のまねをして
どんどんリスクを取れ、というのと同じことだと思います。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月17日(水)19時59分16秒

草笛さま:(2)
>投信販売の最前線の証券マンを泣かすような運用はしないでいただきたい。

セールスマンが顧客に文句を言われて泣くのは、その投信の詳しい内容も理解して
いないくせに、上から言われるままに流暢なセールストークで顧客を丸め込んで
強引に販売したからではないでしょうか?
「プロならどんなときでも元本を割らず、高い利回りを出して当然だ」
などというとんでもない認識で売っていたのなら、トラブルになるのも
当たり前のことです。

>いろいろな内部事情で、証券会社サイドの利益に偏った運用があるかもしれません。
>これを言っては、証券会社に嫌われるでしょうが、公募の引きうけシェアを増やすため
>相場見とおしを度外視して、特定の株を仕込んだりしていないでしょうか?

憶測でそのようなことはおっしゃらない方がよろしいかと存じます。

ちなみに、バブル以前は、もっとひどいこともいろいろありました。利益の付け替えなど
多発状態だったそうです。そのあたりも証券スキャンダル事件のときに明るみに出て、
それ以後当局の監査が厳しくなり、特定の証券会社の利益の為にする売買は
(少なくとも表面上は)有り得ないことになっています。

だいたい、系列とは言え別会社の運用担当者に、わざわざそんな圧力をかけてまで
なぜファンドの資金を動員させなければならないのでしょう?
自己勘定で買えば済むことではないでしょうか。

>この話しはこれまでにしましょう。
>投信を理想論で額面どおり論じている奇術師さんと、実態を論じている僕とでは
>どこまでいっても平行線です。

その方がよろしいかと存じます。
失礼を承知で申し上げますと、私の目から見れば、草笛さまこそ、『実態を論ずる』と称して
単なる思い込みや空論で批判しておられる部分が多すぎるように思います。

>それより、売り禁止でどうして、このごろは株価が急落するのか
>教えていただけないでしょうか?
>売り禁止は買いだ!!と僕の古い頭には刷り込まれているのですが
>いつから、売り禁止は売りだ!!に変わったのでしょうか?

えーと、これは私に対する問いかけなのでしょうか?
残念ながら、私は仕手株はなるべく触らないようにしておりますし、貸株規制の
入るような銘柄もほとんど手がけることはありません。
ですので、そのようなことはあまり考えたことがなく、わかりません。
株矢さまや時の行者さま他の、仕手戦に詳しい方々にお尋ねになった方が
よろしいかと存じます。

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