2009-02-04

ソニータイマー

崖っぷちのソニー - 東京のはじっこで愛を叫ぶ

「購入したソニー製品が予定より早く壊れてがっかりしたことがありますか?」

という設問に、ソニー社員が85%も「ある」と答えているというアンケートです。

ソニーより製品品質が高いと思うメーカーは?」という設問に、4000人(約40%)の社員がパナソニックを上げています。さらには「約半数の社員が、ソニー製は競合他社より、耐久性・信頼性の面で劣ると答えている」

他にもこの特集は見逃せない事実のオンパレードで、個人的に衝撃を受けたのは、対iPod戦略に関する記述です。

冒頭のカンファレンスに先立つ16日。ある《敗北宣言》がひそかに発表された。「《iPod王国》に今後、ウォークマンは戦いを挑まない」。オーディオ・ビデオ事業部の新年キックオフ会議で、事業部門の幹部がそう明らかにした。

(中略)今回の宣言で、今後ソニーは米英などiPodが圧倒的に強い市場には、ウォークマンの新製品を大々的に投入しない公算だ。(中略)同時に米国だけで販売してきたiPodiPhone接続型のスピーカーや目覚まし時計、ヘッドフォンなどを、日本を含む各国市場で順次展開する。これまで妥当すべきライバルと位置づけてきたiPodが、今後は部分的ながらもソニーのビジネスの拠り所となるのだ。

こりゃまたびっくり。ソニーの生ける伝説、盛田氏のアイデア商品「ウォークマン」は、事実上の撤退。俗に言う『フェードアウト』が決定していたのです。2008年第3四半期の業績発表会の資料によると、ソニーの赤字の約7割がソニーエレクトロニクスであり、テレビ事業の採算悪化です。公開された業績発表会の質疑応答によると、高値で買いすぎた液晶パネルが原価を押し上げ、価格競争で大きく利幅が減ったことが大きな原因とのこと。週刊東洋経済の特集では、この状態を抜け出すための七転八倒が描かれています。

品川本社の会議室。集まったテレビ事業本部の若手・中堅エンジニアらは、時折ため息を漏らしながら真剣に耳を傾けた。この日開催されていたのは、テレビ技術の社内フォーラム。テーマは「韓国サムスン電子の徹底解剖」。ソニーのテレビ事業は、サムスンから学ぼうとしている。

特集のコラムの1つ。覆面座談会では

パナソニックの製品を分解すると、現状では負けを認めざるを得ない。驚くほど低コストの汎用部品を使って、ソニー以上の性能と品質を実現している」

と語る技術系の社員の言葉が胸をつきました。

思えばPS3も、何十倍もの拡大画像で比較しないとわからない程度しか、Xbox360との性能差を出せていません。Xbox360が1年先行しているはずにも関わらずです。

0 件のコメント:

コメントを投稿