2009-02-25

Gmail障害

Gmailで大規模障害、世界中で2時間半にわたり利用不能に
GoogleのWebメールサービス「Gmail」において、日本時間の2月24日夜に大規模な障害が発生し、2時間半にわたって利用できない事態となった。

 Googleの公式発表によれば、障害は太平洋標準時の24日午前1時30分ごろ(日本時間午後6時30分ごろ)発生し、およそ2時間30分にわたり続いた。障害は全世界で発生したとされており、すべてのGmailユーザーとGoogle Appsユーザーが影響を受けた。ただし、Google Appsユーザーは、Gmail以外のアプリケーションは利用できたようだ。

 これについてGoogleのAcacio Cruz氏(Gmailサイト信頼性担当マネージャー)は、Gmail公式ブログにおいて事態を説明し、「我々は、アクセスを回復するために可能なことをできるだけ早くすべて実行し、現在、問題は解決されている」とコメント。併せて、全ユーザーに対して謝罪した。

 なお、この障害の間にGmailに何度もログインを試みたユーザーに対しては、CAPTCHAと呼ばれる数文字のアルファベットを入力するよう求められる場合がある。Googleによれば、これは、Googleアカウントへのアクセスを繰り返し要求した際に自動的に適用される動作だという。

 一方、Gmail Labsで実験公開しているGearsを使ったオフライン機能を利用していたユーザーは、少なくとも受信箱にはアクセスできた模様だ。この場合、新しいメールを受信したり、メールを送信することはできないにしても、すでにバックグラウンドでダウンロードしてあったメールは閲覧できた模様だ。皮肉にも、オフライン機能には障害時にこのようなメリットがあることも明らかになった。

 Gmailはクラウド時代の代表的なサービスだが、それだけにその信頼性には大きな関心が集まっている。2008年中に少なくとも4回の大きな障害が確認されているほか、2009年1月にも障害が発生し、Gmail公式ブログで謝罪コメントが発表された。Gmailは多くの人が依存しているサービスではあるが、依然としてベータ版サービスであることにも留意する必要がありそうだ。

 今回、Gmailの大規模障害が発生している間、TwitterにはGmailに関連した多数の投稿が溢れた。その中にはGmailという言葉だけでなく、「gfail」という新たな造語も現れた。失敗続きのGmailに引っかけた言葉だ。

 大規模障害の根本的な原因について、Googleでは現在、調査中だとしている。

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