2008-04-03

投資の知恵袋

原油が上がったから?ダウは一休みです。

やはり寄り道せずに読む価値があると分かっているブログから先に読んだ方が良いですね。
質問への回答 : お勧めポートフォリオは?
> 投資をしている銘柄に発生するさまざまな出来事が、株価に与える影響をしっかりと判断するための作業時間を考慮すれば、個人投資家(=週末投資家)として自分の経験・能力・おかれた環境から、おのずと適正な保有銘柄数が決まります。通常10銘柄までが、個人投資家としては限度と思われます。余裕がある場合でも、15銘柄程度でしょうか。
> 何故、個別銘柄がこんなに少なくても良いのか?
> それは、ETF、若しくは投資信託を使うからです。ここでは、低コストのインデックス型を使います。

ポートフォリオの保有銘柄数は少ないほうが良い
> 何故、分散しすぎる(=銘柄を多く持ちすぎる)と、損をするのか?
> ①投資をしている銘柄に発生するさまざまな出来事が、株価に与える影響をしっかりと判断するための作業時間を考慮すれば、自分の経験・能力・おかれた環境(24時間投資に時間を使えるプロ、週末限定の投資家)から、おのずと適正な保有銘柄数が決まります。通常10銘柄までが、個人投資家としては限度と思われます。
> ②人間の性格として、大きな金額の投資ポジションには気を使うが、小さなポジションにはガードが甘くなる傾向があります。これは人間である限りは避けられません。
> ①は事務的な体制(キャパシティ)を超えた投資活動をしていることから発生する損失、
> ②は人間の本来の避けがたい性格から発生する損失です。
> 投資では、損をしないことが最重要です。
> 損をしないためには、損をしない手法を採用するべきです。

> 最初に投資するときに、文章化して作成した投資理由が今でも有効か、当てはまらなくなったかを判定するのが私の手法です。何事も入り口が大事です。

> 1)プロは四半期決算毎に定期的に必ず配分を見直すと伺っています。アマも同様を基本と考えるべきでしょうか?
> ==>プロ・アマ無関係です。投資企業に対する見直しは、『朝顔を育てる』のと同じです。アマでもプロでも、しっかりと面倒を見てあげなければ、綺麗な朝顔の花は咲きません。
> 2)幾つかのシナリオや国別の複数でリスク分散しポートフォリオを作ると思います。
> =>プロが要求されている四半期ごとのパフォーマンスの下振れ防止を気にせずに投資できるのがアマの良い点です。しかし、であればこそ、『何故この企業に投資したのか』という、当初の理由を書いたペーパーをチェックすべきでしょう。その紙が無ければ、今作成しましょう。あすから役に立ちます。

> 自分なりの複数のシナリオのあつまりの結果がポートフォリオと思います。そこへこれも良いなと目移りする新シナリオを見つけた場合はどのようにポートフォリオを再構築されますか?
> ==>紙に書いて、しばらく(1~2週間)放置して、頭が冷えたら、現在ポート銘柄(9銘柄保有しているとして)の投資理由書(9枚)と新しく追加したい銘柄の理由書(1枚)を、全部机に並べて、今現金100%だったら、どういう順番で買うかな?と考えて、順番を付けます。そして10位銘柄を売りって、新規銘柄と入れ替えます。もし、10位が新規候補なら、現ポートを維持します。決して銘柄を増やしません。泣く泣く第10位銘柄を売ります。さもなくば、ポートは趣味の昆虫採集の標本箱になってしまいます。株式投資は遊び的趣味とは厳しさが異なります。

> 投資顧問やFPの答えは『個人が資産・国の選択をするな! ましてや銘柄選択などもってのほか!』という大前提があります。自分で真剣に長期的に学習する気がなければ、Index Fundが安全でしょう。しかし、学習して習熟した分だけ、自分の得意分野に少し投資すれば、Index Fundより儲かるでしょう。

> 40歳前後に、『子供の手が離れる53~58歳のころに、住宅(時価:3~7千万円)、現金・債券(時価:5千万円)、株式(時価:5千万円)、というような状況』を目指して計画をたてて貯蓄・投資をすれば良いのだろうと感じています。

> 理解できる得意分野に絞り込んだ状態(=銘柄数が少ない)ほうが安全なのです。

> 金融資産規模に応じて、とんがった投資は減少させるのが通常です。
> 居住用不動産を除外して、株と現金・債券と投資用不動産だけに限定しますと、
> 資産1億円の場合、現金・債券6000万、先進国株2500万円、エマージング株1500万、
> 資産5億円になれば、不動産5000万円、現金・債券3億円、先進国株1億円、エマージング株5000万、
> 資産10億円では、不動産2億円、現金・債券5億7000万、先進国株1.5億円、エマージング株8000万、
> こんな感じで考えています。お金が増えると保守的になるのです。要は早く、1億円を越すことです。そうすれば精神的な余裕が出来て、次の5億円を目指せるのだと思います。

> 一般的なサラリーマン個人投資家の場合、現金・債券と株で良いと思います。株にはオルタナも含んで良いでしょう。ただ、オルタナは運用手数料が馬鹿高いので、個人は思ったほど儲からないと思います。

> 答えを得るために何をどう考えれば良いかという意味でお勧めするのが、『アメリカ金融・景気指標の読み方 : レイシー H ハント』です。

あなたは、一体いくつのStoryに投資しているのか? ①
> 自分が十分に理解・納得し、投資した後も状況把握がしっかりできる数のStoryに投資すべきである。通常、Storyの数は、片手以下になるものである。
> チェック項目は、Storyとして成り立つか否かをチェックする事だが、このスクリーニング・プロセスを通せば、多くのStoryは成立せずに落語してしまう。
> 残った少数のStoryは、不安かも知れないが自信をもって大胆に投資すべきである。
> 成功する投資Storyの多くは、当初不安なものである。その不安は、賛成者(同意見)の少なさから生じている。しかし、当初の賛同者が少ないほど、あなたが手にする利益は大きいのである。
> 明白に儲かりそうに感じるものは、既にその他大勢の投資家も気づいてしまっていて、短命に終わるか、割高な価格で投資させられるかのどちらかである場合が多いものだ。
あなたは、一体いくつのStoryに投資しているのか? ②
> スクリーニング・プロセスは、何故、その話が面白く、何故、その話に乗ってみようと思っているのかを、『紙に書き出す』ところから出発する。
> 紙に書くことは重たい作業である。熱い気持ちになって、これは買うっきゃないと感じた銘柄でも、『なんで?』を書くとなると、筆が重たくなるのが常である。書きながら、『それは何故?』を自問するのである。そんな30分足らずの単純な作業(プロセス)で、単なる思い付き、勘違い、独りよがり・思い込みを簡単に排除できる。
> また、紙に書けば、いつでも見直して、Storyの指差し確認ができる。これが、また非常に重要である。壁に貼っておくのが良い。

台湾株については、以前掲示板で
・半導体:これまで新しい技術を中国大陸の工場へ持って行けなかった
・中国内需関連:投資資金を中国へ持って行けなかった。0220統一企業が香港でIPOしたのもそのため
・金融:中国とのお金のやり取りが増える。これまでは台湾国内で中国株投信も買えませんでした
と書いたことがありますので、ダービーにはこの中から一つずつ選びます。

あなたは、一体いくつのStoryに投資しているのか? ③
> 何故、その話が面白く、何故、その話に乗ってみようと思っているのかを、『紙に書き出す』と言っても、闇雲に書いても収拾がつかない。
> 私は、①投資テーマ、②利益、③株式需給・Valuation、というように3分類に整理して書き出すことが多い。この辺は、各自の好みであり、自分のやり方・スタイルを見つければ良い。

あなたは、一体いくつのStoryに投資しているのか? ④
> 投資後のチェック・ポイントです。
> 投資する前は、買うか? 買わないか? 選択の自由があります。
> しかし、一旦投資してしまったら、次は、売るという判断をどこでするかになります。選択の自由が無くなるのです。
> 買ったあとのフォロー・ーアップは、『そのStoryは、まだ生きているか?』を冷静に判定する地道な作業です。
> ①テーマの状況・環境に変わりはないか?(Theme);代替製品、強力ライバルの出現で、環境が変わっていないか?
> ②それは、儲かるのか?(Profitability);予定通り利益が出ているか?
> ③既に織り込み済みではないのか?(Valuation);全員が参加状態になって、盛り上がりすぎになっていないか?
> といった、単調な判断作業(指差し確認)が売りの時まで、延々と続くのです。


> 上のチャートだと、『まあ、横ばいの期間が少しあったのね』ぐらいにしか見えませんが、95年の秋にノキアを持っていた人は大慌てだったのです。
> 株価が、半値以下に下落したのです!

あなたは、一体いくつのStoryに投資しているのか? ⑤ 脱出の鐘の後
> ノキアは一瞬にして大天井から転げ落ちたのではありません。約5ヶ月間15%程度の大きな変動(Volatility)を伴いながらボックス圏の動きを続けました。そして、ついに7月27日運命の日、地獄へ落とされる日がやってきました。
> 株価の下落の背景は、業績下方修正です。当然下がります。
> しかし、通常の下落ではなく、大暴落になった理由は、バブル的な超超割高なPERです。

> 暴落前のノキアのPERは、100倍を超えていました。95年~96年のPERは、15倍以下でした。
これほどバブルになったValuationの時に、『青天の霹靂』的な業績下方修正が出たので、大暴落したのです。
> しかも、ハイテク相場全体は、2月のバロンズで『Burnibg Ratio』(中身の無い企業実態)を指摘されて、3月10日に大天井を打って、下落基調になっていたのです。ですから、投資家は、『ワラをもつかむ思いで、ノキアにすがっていた』のです。その最後のワラがブチッと切れたのです
> これは、もう、何が何でも逃げるしかありません!
> Valuationが下がったから買い! などどいう寝ぼけたアナリストのBuyCallに耳を貸してはいけません。バブルから目が覚めたのです!
> もう時代が変わったのです。


> Storyが終わってしまってからの、無残な姿のノキアです。
> しかし、その後一直線で下落したわけではありません。
> 大相場を演じた株は、のた打ち回って、ゆっくりと、しかし大きなVolatilityを伴って、そして徹底的に下落するのです。
> 65から、40割れ(10月)まで下落した後、12月には、60近くまで大幅な戻り相場となります。しかし、それが最後の売り場でした。 あなたは、一体いくつのStoryに投資しているのか? ⑥ 宴の後
> いつからValuationがバブルになったのでしょう?
> なぜ、そんなValuationが正当だと思ったのでしょう?
> 何故、単なる思い付き、勘違い、独りよがり・思い込みを疑う冷静さをなくしたのでしょう?
> ノキアは、バブル前半で、株価が2倍になって、後半(PERが60倍を超えてから)には、株価は3倍になっています。 バブルになったからといって、即売却したら、多くの儲けを見逃してしまいます。 1996年(一旦半値以下になった後)からが、ノキアのメジャー・デビューとしても、4年間の壮大な相場です。株価は、1.36から65まで、4年で48倍になります。
> 壮大なStoryは壮大なバブルになりますので、バブルをうまく利用する冷静なずるさも必要です。要は投資する金額のコントロールですね。冷静に利益を確定させながらポジションを縮小する心です。

あなたは、一体いくつのStoryに投資しているのか? ⑦
> 株価変動には原因・理由があります。事後的に、冷静になって考えれば、ほとんどの株価変動の理由を述べることができます。しかし、一人の投資家として、株価の変動を理解することは、銘柄数が多くなれば不可能に近づきます。何か決断をしなければならないと感じる瞬間においては、一人の投資家としての処理能力をオーバーしてしまうことは確実です。
> また、私たちは、事前に予測していない情報に遭遇した時に、慌てふためき、なすべき反対のことを実行してしまう性癖を特徴とする人間という生物です。株式市場において、潜在秩序(=あれはこうなっているので、通常は今後こうなるはずだ)に対する些細な不安材料が、一時的なオーバー・リアクション(後日、やらなければ良かったと反省する売買)を発生させることが多々ありますが、それは人間の本来的な性癖に基づくものなのです。
> この上記2点を考慮すれば、自分のコントロールできる範囲・数に投資を限定することの重要性が認識できます。

投資にプロとアマの差は無い、投資の基本動作 ④
> ①サイクルに投資する手法
> ②Special Situationに投資する手法
> ①では、(1)景気サイクルを認識すること、(2)景気サイクルに少し(6ヶ月程度と言われます。)先行して動く種々のセクターの株価変動タイミングを的確に捉えること、の2点がポイントになります。
> ②では、投資テーマの発見がポイントです。投資テーマは普段の生活の中にに転がっています。株式市場から離れて、日々の生活で、『流行ってきた事、変化してきた事、必要とされていた解決策が見つかりそうな事』などを、ちょっと深く調べて見ることです。
> 好奇心は、投資テーマの発掘の最強の武器です。

トレーディング・ラリーの始まりと書かれたのが3月6日、
斥侯隊に出撃命令発動!と書かれたのが3月11日、そして
週末の整理 中国 : 賽は投げられた①
> 5ヶ月を経て、市場が私に語りかけた。
> 出発の時が来た、、、と
> 過去の自分を振り返り、「早すぎるクセがある」ことを知っている。
> 今回も、多分まだ下がるだろう、、、、
> この暗い闇の時に出発せざるを得まい、夜明けはまだ先だろうが、、
と書かれたのが3月23日
進軍宣言の定性的な背景を書かれたのが3月26日
この中で
> 私は、トレーディングをしません。
> 心が弱いので、トレーディングに性格が向いていないのです。
> ですから、決めたら即実行、、、しばらく観察しつつ放置です。
と書かれています。
確かにあの時期、成り行き買いで、運悪く素っ高値で買ったとしても今日から見れば凄い安値です。
そして今日
3月の振り返り
> 昨年10月に、2003年から貫いてきた「長期強気」を変えて全面撤退し、半年の予定で冬眠していた。
> 結果的には、1ヶ月早く、冬眠から起きたことになる。
と書かれています。そして
> 今は、Less Negativeを引き金とした、買戻し、short coverだ。
> 新しい投資テーマは、まだ見えない。
とも。

0 件のコメント:

コメントを投稿