2008-08-01

東京スター“ただ乗り”問題?

三菱UFJとの利用契約解除で再燃する、東京スター“ただ乗り”問題
顧客獲得のために他所のATMをただで使えるようにするには、銀行自身が使用料を払わなければならない、ただそれだけのことだと思うのですが…

と思っていたら、2chでもっと詳しい話がありました。

ゼロバンクを始めとした統合ATMサービスは、自行のATMを他行預金者が利用すると
利用者と他行に各100円づつ請求する仕組。

例えば統合ATM行を糖蜜預金者が利用すると
糖蜜利用者から100円+糖蜜から100円の計200円が統合ATM行に入る。

ところがゼロバンクは利用者手数料100円を徴収せずに、糖蜜からのみ100円の手数料
を徴収する仕組。
利用者にしてみればATM手数料が只なので、どんどんゼロバンクを利用するが糖蜜から
は手数料がどんどん流出してしまう。
これでは糖蜜にとっても影響が甚大でゼロバンク利用禁止措置が検討された。


セブン銀行の場合は統合ATMでは無いので、利用手数料をセブン銀行と利用銀行との交渉
で決めている。
実際には利用行のATM維持費用を利用率で頭割りして1取引あたりのATMコストを、セブン
銀行の利用手数料として設定するため、糖蜜にしてみれば自行のATMを利用してもらっても
セブン銀行のATMを利用してもらってもATMコストが変わらない仕様になっている。
(セブン銀行ATM利用手数料無料の場合)

単純に言うとセブン銀行の利用率が増加すれば糖蜜のATMを削減することで、全体として見た
糖蜜のATM維持コストが変化しない構造になっている。
セブン銀行からみれば他行のATM維持コストよりも、安いATMコストを実現することで利益化
する。

ゼロバンクとセブン銀行の戦略の違いは、他行にとって手数料負担が重いゼロバンクと負担が
変わらない(あるいは軽くなる)セブン銀行ということになる。
都市銀行はともかく中小金融機関のATM維持コストは、非常に重いため今後はセブン銀行に
ATM維持管理の受託運用をさせるところが出てくると業界では予測されている。

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