2008-08-01

破綻の織込

不動産株について
資金繰りが厳しいと噂されている銘柄群の今の株価というのは、破綻の可能性をある程度は織り込んではいるのでしょうが、この場合の株価に「織り込む」というのは、確率的に織り込んでいるだけなので、当然、実際破綻すると株価は0に向かって下落していきます。
確率的に織り込んでいるという意味は、例えば、50%の確率で生きのびることができれば300円の価値があるけど50%の確率で破綻すると0円になるから株価は150円といった感じで株価が決まっているのだろうということです。

そうだとすると、破綻の確率がどのくらいか分からないと、安いのか高いのか判断できず、こうした破綻リスクのある株を客観的に評価して売買することは非常に難しいということになります。

一方で、一般論として、「○○危機」と言われる時は、実際の価値以上に売り込まれることが多いので、逆張りの投資家にとってはいい買い場となる可能性があることはたしかなのです。
金融危機の時に国有化されるかもしれないとして58300円まで売り込まれたみずほが3年後には103万円まで上昇したことは記憶に新しいです。

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