2004-11-03

My Trading Life (4) ちょっとブレイク

ここで、ちょっと、休憩です。

この回想って、そもそもは僕が掲示板で、「マーケットの奇術師」というハンドルで書き込みをされていた方から、一体、何を学んだのかということを確認するために書き始めたのでした。

はじめの予定では、バブル期について1回、氷河の90年代について1回、売り専掲示板時代について1回、その後について1回の計4回くらいでまとめようと思っていたんですけど、バブルがなかなか終わらない。(^_^;)

っていうか、こんなに書くことがあったっけというくらい、あれこれいろんなことを思い出してしまって困る。

多くの方からコメントをもらって、それも好意的なコメントばかりで、本当にありがたい話です。
でも、こんな個人的な回想との自分の心理分析みたいなものって、他の人が読んで面白いのかなというのが、正直なところ、半信半疑です。
あらかじめ申し上げておきますけど、僕はずっとロンリートレーダーだったので、他のトレーダーとの交流とかは、ネット以外ではほとんどありません。ですから、この先、読んで頂いても、投資家人生で出会った面白い人、変な人、アッと驚く抱腹絶倒のエピソードのたぐいはいっさいありません。
それから今回はtrading lifeに限定しますので、仕事の話、家族関係や友人関係や愛人関係の話も書きません。
株で儲けたお金を抱えたでっかいちんちんが出向いた先の冒険譚とかも(まあ、今回は)書く気はありません。

まあ、でも、トレーディングにおける心理的変化や動揺を、自己分析していく回想録なんて、僕は読んだことないし、たぶん誰も書いてないよね。
そういう意味では、確かに変わっているし、面白いのかもしれない。

My Trading Life (3)

翌年の春だったと思う。チャートを眺めていて8014蝶理という商社が数ヶ月を単位とするきれいなうねりを作りながら次第次第に上昇していくこと、そして、今がいいタイミングで波の底の部分であることに気がついた。

さっそく、この会社について調べてみることにした。
調べてみるといっても、株式関係の雑誌を探ったり、証券会社の店頭で株式新聞を読んだりして、評論家の先生方がこの銘柄を推奨している記事があるかどうかを探しただけの話なのだが。(^_^;)

ほんとに、とことん馬鹿である。(-_-)

蝶理を推奨する評論家は誰もいなかった。どうやら忘れられた銘柄らしい。評論家の先生方が誰も勧めないこんな銘柄を買っていいんだろうか。
しかし、チャートは上に行きそうな気配を漂わせているし、四季報を読む限りは業績も好調のようだった。

悩みに悩んだ末、買ってみることにした。誰も推奨していない銘柄を買ったのはそれが初めてだったと思う。
証券会社に電話すると、証券レディーから「えっ、チョウリ?」と聞き返される。「そう、チョウリ、ハチ、マル、イチ、ヨン」と説明するのも恥ずかしい。緊張する。

訳の分からない銘柄を買おうとしている馬鹿で弱小の投資家だと思われてるんだろうな。鼻で笑われてるんだろうな。。。

とっても惨めで、ひとりぼっちになったような気分がした。

証券会社に電話して、証券レディーに売買の注文を出すときのあの妙な緊張感って、ネットトレードしか知らない人には想像できないでしょうね!
あの時代、個人投資家と言っても、数千万円、数億円の資金を動かしている者がザラにいたのである。少なくともザラにいると言われていた。
たった1000株の注文をわざわざ指し値で入れてくるような弱小トレーダーが、証券レディーたちからどのように見られているかは想像がついた。僕自身と同世代である彼女たちから、自分がどのように見られているかを勝手に想像して、僕は恥じた。カネが全て、そんなバブルの時代のど真ん中の話である。

こちらの名前を言い、買いたい銘柄を言い、株数と、成り行きか指し値かを言う。(まあ、株数は毎回1000株だったんだけどね。)
それだけのことなのに、何故か、電話をし終えると、いつも、電話を持つ手が汗ばんでいることに気がつく。
どうして、いつもいつもあんなに緊張したのか、今となっては全く理解できないのだが。

(所詮、株屋のねーちゃんじゃないの、あっちはさ。どう思われようが、関係ね~よ。そう、今は思うけどね。)

さて、1000円前後で買ったその株は、小さなうねりを繰り返しながら、1100円、1200円と、徐々に上がりはじめた。このまま順調にいくのかなあと喜んでいると、いきなり、1日に100円近く下がったりすることもある。また、不安な気分にさせられる。
いつもならば、不安な気分になったときは、スクラップしてある評論家の先生方の推奨記事を読んだりすれば、自分のポジションは間違っていないのだと安心することが出来るのだが、この銘柄の場合は誰の推奨もない。不安を癒してくれるものはなかった。

いったん1300円台に上がって、それから1200円台に大きく下がったときに、もう堪えきれなくなって、ある日、昼過ぎに、成り行きで売った。何日も何日も売った方がいいのかどうしようかと煩悶していたので、電話で成り行き売りの注文を出したときには、ほっとしたものである。

株価はその日の大引け近くに、大きな買いが突然入り200円近く上昇した。その後も大きく乱高下しながら、上昇を続けた。
北浜流一郎や松本亨が蝶理の推奨をはじめたのは、1600円を越えほぼ最高値に達してからだったと記憶している。

株って簡単に売ってはいけないんだ。どんな株も、じっとホールドしていれば、もっともっと上がるものなんだ。何度も悔しい経験をする中で、そうした教訓を学んだ。

株式投資の恐いところは「経験」を積むことが必ずしも良い「結果」に繋がるわけではないことだろう。相場は、トレーダーに間違った教訓を教え、間違った決心をするように促す。
特に、失敗体験は、というか、もっと正確に言うと、トレーダーが失敗だと思いこんでいるトレードの体験は、トレーダーに対して間違った教訓を与えることになることが多い。

相場環境にもよるだろうが、株式トレードをはじめて半年ほどは、教科書通りに運用していれば、たいていの場合、ある程度の利益は上がるのではないか。少なくとも、確定益だけに関して言えば、たいていの人が、はじめはプラスになると思う。
問題はその後である。おそらく、ほとんどの株式ビギナーのトレード開始から半年後のポートフォリオは、「確定益はややプラス、含みは大幅な損失」といったものになっていると思う。つまり、利食いは素早くできるが、損切りは出来ないため、含み損がどんどん大きくなっていくのである。
こうなってから、うまく対処するのは実に難しい。経験を積んだ投資家でも、大きな含み損銘柄ばかりのポートフォリオを、プラスに転換させるのは至難の業だろう。まして、経験のないビギナーではほとんど不可能なのではないか。
だいたいの投資家が、このあたりで潰れていくと思う。

89年の暮れには、ビギナーの誰もが突きあたるであろうそうした壁に、僕もぶち当たりつつあった。その年も200万円くらい利食ったと記憶しているが、持ち株はどれも含み損状態で、どうにも動かすことが出来なくなっていた。

じっと待っていればどの銘柄も買値を越えていくだろう。これまでもそうだったし、これからもずっとそうだろう。僕はそう信じて、含み損の状態で耐えた。

指数は4万円を手前にして、やや足踏みになりつつあった。

(日経平均が4万円の目前まで行ったのである。本当に今となっては信じられない話だが。)

マスコミは、翌年の1990年の日本の株式市場の不安材料は、ソ連のゴルバチョフ書記長の失脚の可能性「だけ」だと告げていた。国内経済は不安材料はない。仮にゴルバチョフが失脚したとしても、絶好調の日本経済に死角はない。

株価も地価も永遠に上がり続けるように見えた。

My Trading Life (2)

最初のトレードは大失敗だったが、相場環境が良かったためだろう、それからは連勝続きだった。銘柄は、株式関係の雑誌や新聞を見て、多くの評論家の先生が推奨している銘柄から選んでいた。日経新聞や雑誌の記事の切り抜きスクラップもやってた。

北浜先生や松本先生、木村佳子先生などの本を繰り返し読み、印象に残った言葉には横線を引いたりしていた。そんな自分を思い出すだけでも恥ずかしい。もう、とことん馬鹿である。救いがたい馬鹿である。

北浜流一郎の本を、横線引きながら、なるほどなあと感心しながら読んでいたのである。それが僕の青春の一ページなのだ。出来れば記憶から消してしまいたい、しかし決して消すことの出来ない悲しくて、とほほのエピソードである。
でも、それが株の「研究」であり、「勉強」だと思っていた。当時は。

評論家の先生方の推奨銘柄を買っていくと、たいていの場合、目先のてっぺんで買ってしまうことになる。
その時は後悔して、そうしたトレードは止めようと思う。自分の頭で判断しなければいけないのだと思う。
しかし、株価はその後しばらく調整した後、また急騰するので、効率は悪いものの結果的には利食いが出来た。
そして、また、雑誌を読み、評論家が推奨している銘柄がやはり良さそうに見えてきて、また飛びついてしまうのだった。
だいたい、こうした評論家の先生に頼る以外、誰に投資法を聞けばよいのだ。株式投資などとは全く無縁な世界に生きていたので、相談する株仲間もいなかったし、自分で考えようにも何を基準にどう考えればいいのか全く見当がつかなかった。

株をはじめて思わぬ効果もあった。それまでアカデミズムの世界にどっぷり浸っていたので、僕は日本の経済とか個々の会社の業績とかにはあまり関心がなかったのだが、身の回りの商品を作っている会社名とかが気になりはじめた。

これまで大きな灰色のビルの連なりでしかなかった街並みが、ふいに、突然、ビルに書かれた一つ一つの会社名が見え始めた時の衝撃は忘れられない。

街がまったく違った風に見え始めた。これには本当に驚いたなあ!

同じ現実を見ていても、人によって全く違った見え方をするのだろう。株式投資をするかしないかで、世界が全く別に見えてしまうように。このことは認識についての僕の考え方を一変させた。

ある時、5401新日鐵にうまいタイミングで乗ることが出来た。連日、上場以来の高値を続ける。鉄鋼株は皆信じられないような大相場を演じていた。とりわけ川崎製鉄は千葉の土地の含み益を材料に狂乱的な高騰を続けていた。

連日、含み資産が少しずつ増えていく。とはいっても、まだまだ数千株単位のトレーダーなのだが、それでもバイトで一日頑張って稼ぐ金額の数倍の金額を株が連日膨らませてくれる。楽しい毎日である。
しばらくして、ちょっと株価が重たくなってきた。大丈夫かなと心配になっていた頃、日経の株式欄に「鉄鋼株に危険な匂い」という鉄鋼株の過熱しすぎを警告する記事が出た。案の定、その日、相場は下げて始まる。
これはもうやばいなと判断して、成り行きで逃げる。このまま暴落するのではないかという恐怖の中、うまく約定できているのを知ったときはほっとした。

そして、引け後、いつものようにテレフォンサービスで株価をチェックして仰天することになる。新日鐵はとんでもない高値で引けていた。

悔しかった!

悔しかったり、驚いたり、株式投資はそんなことの繰り返しだった。

しかし、自分の売値より高くなってしまった新日鐵に再度挑むのはプライドが許さない。絶対にそれは出来ない。翌日、新日鐵よりもずっと安くて、まだまだ上がりそうに見えた日立造船を買った。もっとも新日鐵より安いといっても、年初の安値と比べれば、日立造船株はすでに、異常なくらいの高い水準に達していたのだが。

そして、その日から、大型株は調整に入り、日立造船は僕の買値から100円以上も下がってしまうことになる。

しかし、そんな愚かなトレードをしていても、数ヶ月後には、日立造船は僕の買値を上回った水準まで上がり、余裕で利食いをすることが出来た。

株は永遠に上がり続けるかのようだった。

その年だったか、翌年だったか、年末にJラインでうまく儲けたのは、会心のトレードだった。
僕はその頃から、いくつかの銘柄には方眼紙に手書きで日足のチャートを書き始めていた。チャートを睨みながら売買のタイミングを計り、Jラインの押し目をつかみ、ほとんど最高値で売り逃げることが出来た。
Jラインと山下新汽船の減資合併による暴落のほんの数日前のことである。

こうして今、あのころのことを思い出しながらこの記録を書いているのだが、一つ一つの銘柄の、買ったときのだいたいの値段、売ったときのだいたいの値段、手がけた時期、その時の株価の動き方など、意外に鮮明に覚えていることに、結構驚いている。
今では、一週間前に買った株でさえ、買い単価や売り単価など、全く覚えていないのに!
きっと一つ一つの銘柄に対する愛着が今よりもずっと深かったんだろうな。
株を買った会社について、日経新聞などで良いことが書いてあったりすると、自分のことを褒められたようで、嬉しかったりしたものである。

なにはともあれ、トレードをはじめて半年後には、チャートを見ることの重要性、利食いのタイミングなど、株式トレードで大切なことが分かりはじめたような気がした。
含み損になっても決して投げてはいけない、株価はやがて戻るのだから。我慢我慢。焦ってはいけない。来年はもっとうまくやろう。そしてうまくやれるだろう。そう思った。



しかし、本当は何も分かってはいなかった。

2004-11-01

My Trading Life (1)

最初に株式トレードをしたのは、まだ、大学院に在籍していた頃、87年か88年の春だった。そう、バブルのまっただ中、そしてバブルの崩壊の直前のことである。

その少し前に『オンリー・イエスタデイ』という1920年代の大恐慌直前のアメリカについて書いた名著を読んでいて、強い印象を受けていた。だから、株価や地価の狂乱の後で何が起きるのかは「知識」としては十分に持っていた。しっかし、「知っていること」と「行動すること」が、人間の場合必ずしも同じとは限らないのが不思議なところである。

そして、やってはいけないと分かっていながらやってしまうという人間の心理の不思議さと愚かさを、その後の十数年間の株式トレードの中で、僕はもう嫌というほど思い知らされることになる。

何故、株式トレードをする気になったのか、直接的なきっかけは思い出せない。ただ、その頃には、身近で、ワンルームマンション投資で一財産作ったり、株で大儲けたりした人の話などをけっこう見聞きするようになっていた。そして、僕自身も、アルバイトの塾や予備校の講師の収入で、ある程度の余裕が出来てきた頃だった。

そうそう、何かの雑誌で邱永漢が、神戸製鋼をはじめとする鉄鋼株の買いを強力に推奨しているのを読んだことを覚えている。そして、その数日後、電車の中で、酔ったサラリーマン数人が、神戸製鋼がいかに素晴らしい会社かということ、株価が倍になっても神戸製鋼の株を手放さないぞなどなどと、興奮した口調で大きな声で喋ってるのを聞いて、株って本当に一般的になっているんだなと驚いたことを覚えている。

あの時のおじさんたち、あの後、神戸製鋼の株をどうしたのだろうと、ふと思うことがある。

実際には、あのあと数倍になったのだから、じっとホールドしていれば、数千株であれ、ちょっとした余裕資金になったはずである。あるいは、途中で手放してしまい、悔しい思いをしたのかもしれない。どうなったのかは分からない。が、おそらく可能性として一番高そうなのは、神戸製鋼をどの水準で利食ったにせよ、その資金をさらに別の銘柄に注ぎ込み、次々と銘柄を回転させているうちに、やがてバブルの崩壊にぶちあたり、結局、資金のほとんどを溶かしてしまったというパターンだろう。

そう、多くの者たちが、そうやって、その後、株式資産をなくしていくことになる。
しかし、その時には、僕も、そして誰もが、そんな未来が来ることになるとは夢にも思ってもいなかった。

夜の会社員の帰宅時間の電車の中で、あたりを見渡すと、一台の車両で何人もの人が夕刊紙の株式のページを読んでいることにふと気がつき、びっくりしたことがある。

果実は腐る寸前が一番美味しいし、祭りは終焉の直前が一番盛り上がる。そうした最終段階に時代は入り始めていた。

それでも僕は慎重だったと思う。というか、慎重にやっているつもりだった。
まず、何冊も株式関係の本を買った。チャートブックを買ってきて、飽きることなく何度もページをめくった。チャートの動きには、明らかに何らかのリズムがあるようにも見えたし、また、全くランダムな模様のようにも見えた。
野村など4大証券では弱小個人投資家はまったく相手にされないらしいという話を小耳に挟んだので、小さめの地場証券に出向き、50万円入金して口座を開いた。

最初に買いオーダーを出したのは1518三井松島。
三井松島は株式雑誌の袋とじのページで推奨されていたのを、その雑誌の発売日の翌朝、電話で証券会社にオーダーを入れた。「指し値はいくらにしますか」と電話口の証券レディ(そうそう、証券レディーなんて言葉も死語になりましたね)に聞かれて、その時まで寄りつきで買うつもりだったのに、きっと緊張していたのだろう、なぜか指し値注文になってしまった。
当時はインターネットなど、もちろんあるはずもなく、確か、日経がやっていたテレフォン株価情報で、ほとんど10分おきくらいに株価をチェックしていたことを覚えている。
その日、三井松島はいきなり高値で寄りつき、いったん少し下げたものの、僕の注文の指し値の少し上から、急騰を始め、数日間で300円ほど駆け上がっていった。そして、指先から数十万円が逃げていった。

あのときの悔しさは忘れられない!

今なら、いきなり高値で寄りついた銘柄なら、少し下がったところで、すかさず成り行きで当初の予定購入株数にゼロをひとつ加えてオーダーするだろうね。
ただ、あのときは、仕手株や急騰株に飛び乗ることは危険なので絶対にやってはいけないという北浜流一郎先生や松本亨先生たちの教えに従って、じっと堪えていた。ただただ悔しかった。儲け損なった30万円を思うと、気が狂いそうだった。

その次にオーダーを入れたのは大阪ガスである。こちらはまだ動いていないので、買えなくて悔しい思いをすることはないだろうと思ったのである。

こちらはしっかり買うことが出来た。買うことは出来たがちっとも動かなかった。三井造船がストップ高を演じるような狂乱ディーリング相場のただ中である。他の銘柄は動くのに自分の買っている銘柄だけぴくりともしないのだ。

これも悔しかった!

株式投資を初めていきなり「買えなかった銘柄が急騰してしまう悔しさ」と「自分が買った銘柄だけが動かない悔しさ」を経験してしまった。

その頃になると、昼間、時間のあるときに、証券会社に行き、株式ボードやクイックで株価をチェックすることを覚えた。あの頃の証券会社の店頭の熱気は思い出すと懐かしい。

バブルのただ中である。東証のどの銘柄も上がっていくように見えた。
どの証券会社の店頭にも、まるで出勤するかのように前場の寄りつきにはやってきて、一日中張り付いている常連たちがいた。彼らは、一日中、株価ボードを見上げ、クイックを独占し、もうもうと漂うタバコの煙の中、仲間同士で喋っていた。

しかし、不思議なことに、こうした常連たちはちっとも儲かっているようには見えなかった。
相場は、鉄鋼、造船、海運などの大型低位株を中心とする機関投資家によるディーリング相場が続いていた。ところが、店頭の常連たちの多くは、その1年前、あるいは半年前に大相場を作った銘柄を、売り損ねてじっと持っていたり、下げの途中で値惚れでつかんだまま、ホールドしているらしかった。
彼らの多くは鉄鋼株や造船株が狂ったように急騰する中で、じっと悔しそうにボードを眺め、ため息をつき、自虐的に笑い、そして、またボードを見つめていた。

あの光景から、株式トレードをするにあたって最もしてはならない大切なことを学ぶことが出来たはずだった。

しかし、おそらく、何も学ばなかったのだろう。あのときの僕は。




それから10年ほど後になって、当時、時々顔を出していた証券会社に株価のチェックに入ったことがある。店内はきれいに改装され、あのもうもうとしたタバコの煙もなかった。十年一昔。何もかもが変わっていた。がらんと人気のないフロアーの株価ボードの横におかれたクイックにしがみついている老婦人が一人。その横顔には見覚えがあった。10年前、その店にいつもいた常連の一人だった。彼女は10年分確実に年老いていた。いや、10年以上の年をとっていたように見えた。まるで玉手箱を開けた後の浦島太郎である。髪の毛はぼさぼさで服装もちぐはぐな感じだった。身なりなど構わないのだろう。証券会社の店内には他に誰もいない。彼女には話し相手もいなかった。ぞっとするような光景だった。

たった一度だけの人生。それなのに、彼女は10年間、株価が点滅するのを見つめながら、神経をすり減らし、資産をすり減らしていったのだろう。彼女はそれを自ら選んだのだ。株価を見るのを止めて、他の楽しみを求めることも出来たはずだ。友との語らい、ゴルフ、カラオケ、ゲートボール。株価ボードに背を向け、自動ドアの外に出て、街へ、青空の下へ、彼女は出て行くことが出来たはずなのに。しかし、彼女は自らの意志で、株価を見つめ続ける人生を選んだ。

考えられる限り、これほど痛ましい人生ってないと思う。


(おいおい、2,3回でまとめるつもりだったのに、とんでも長くなってしまったじゃないか~。どうしよう。)

2004-10-31

株式投資で必要なことは全てネットで学んだ。

株式投資で必要なことは全てネットで学んだ。俺はほんとにそう思ってるよ。

大阪ガスを1000株買ったのはバブルの頃。それが最初のトレードだった。当初は相場環境が良かったこともあり、はじめは面白いくらいに儲かったけどね。
でも、90年代の十年間は年間の収支がプラスになったことは一度もないと思う。
そもそも、損ばかりしていたから、きちんと収支を計算することさえ放棄していたな。

ようやく利益が生まれだしたのは2000年。ネットで株を売買することを覚え、株価を毎日ダウンロードしてチャートソフトでチャートを書き、掲示板で情報を入手したりしはじめてからだ。

とりわけ「お気楽株式投資掲示板:売り専科」という掲示板との出会いは決定的だった。その掲示板でアクティブに活動されていた「マーケットの奇術師」という方の書き込みは本当に衝撃的だった。
彼の書き込みを読んだ後は、彼の書き込みの言葉がずっと頭の中に残響する感じで、翌日も普通の生活をしながらも何度も彼の言葉を思い出したりしていた。

それでは、彼から何を学んだのかというと、実はうまく説明できない。
たぶん、言葉ではうまく伝達できないものなんだと思う。
ちょうど長嶋茂雄のバッティング理論みたいなもので、「ばっと来るボールに、がっと構えて、だっとバットを振る」みたいな、感覚的な表現でしか伝達できないものだと思う。
しかし、株式投資を行う上で、非常に決定的なこと、大事なことを彼から学んだ。あるいは、彼をはじめとする何人かのトレーダーから学んだ。

>>あなたがマーケットの奇術師さんから学んだものを
>>また気が向いたら、バラ園なりカブ畑に書いてみてください

なあんてことを、掲示板で俺の天敵みたいな奴から言われてしまったよ。

そうだな、ほんとに俺は何を学んだんだろう。もう一度、見つめ直してみる時かもしれないなとふと思った。

というわけで、明日から、ここまでのトレーディングの過程を書いてみたいと思う。結局、一番最初から語り出すしかないわけで、株好きの下手くそのアホだったときからのこと、ちょっとここで書いてみようかな。

ただし、あくまで、自分自身を確かめる意味でというスタンスでいくので、うまく書けないと分かったら、途中で打ち切るけどね。

2004-10-03

819

チャートは極力単純な方がいいと思います。
結局、株は上がるか下がるかだけの話なので
複雑にチャート分析しても単純にチャート分析しても
上がるか下がるかの予想が付けばそれでいいのです。
むしろ複雑にチャート分析をしすぎてこっちの指標的には買いだけど
こっちの指標的には微妙なんだよなぁという状態になり
買い場を逃すようなことになっては本末転倒だと思います。
それなら単純なチャート分析の単純な買いパターンに
入っている株を探すのに集中した方がいいと思います。

株で重要な要素の一つは銘柄の視野の広さだと思います。
結局、複雑にチャート分析しても単純にチャート分析しても
銘柄の視野が狭ければ有効利用はできないからです。
まったく同じ実力のAさんとBさんがいたとして
Aさんには10銘柄しか取引可能な銘柄がなくて
Bさんには100銘柄取引可能な銘柄があるとしたら
おそらくBさんの方が1年後資産を増やしているのでは
ないでしょうか?チャート分析上、上がるか下がるかの
パターンは意外と単純でその単純なパターンに入っている株を
いかに多く見つけられるかが重要だと思います。

812

>>774
短期の逆張りで重要なのは乖離率だと思います。
乖離率がきつければきついほど反発しやすくなるのは当然ですが、
その時の地合によって買うべき乖離率の水準はだいぶ違ってきます。
01年や02年の相場では25日移動平均線からのマイナス乖離が最低20%
安心して買えるのは35%以上の乖離率という感じでした。

35%乖離した株を買い反発したところで売り、その段階でその株の乖離率は15%前後になり、
しばらくするとまた30%以上の乖離率の水準まで落ちてまた反発狙いで買いの繰り返しでした。
短期の逆張り専門の人には天国のような相場だったと思います。

しかし、去年後半から今年の今現在までの相場にかけては15%も乖離したら反発しちゃうって感じでした。
というより、乖離率を見て逆張りすべき場面すら余りなかったです。
新興市場などできついマイナス乖離をする場面は何回かありましたが、
2年前3年前と比べると地合が良すぎて東証一部の株で30%以上乖離している株が
うじゃうじゃあるような状態は、あまり記憶にありませんね。
その時の地合に合わせてどの程度の乖離率で株が反発するのかを
自分の相場観にしたがって判断していけばいいと思います。

2004-03-06

36

>>33
別に嫉妬とかやっかみだなんて思わないですよ。
証拠を見せたわけではないので疑うのは当然だと思います。
私が180万から1億にする過程ではすごい下げ相場でしたが現物のみの短期の逆張りで簡単に儲かりました。
というのは私は逆張りが好きで株は逆張りが有利だと思っているからです。

その理由は例えば短期筋が順張りする場合・・・
   (この話の短期は一泊二日長くて二泊三日の短期です)
  その株が動意づく前に買ってた人を1とすると、
  その株を常に監視して上がり出す雰囲気を感じてまだ大して上がってない時に、勇気出して買う人を2として
  その後、完全に上がり出したのを確認してその株が次の日も、上がると思って買う人を3
  その日の高値で買う人を4とすると、
大体そういう動意づいた株のその日の出来高の推移を見ると3~4の間での出来高が多い気がします。
  そして次の日買い気配で始まればその寄りで買う人を5、
  寄った後に更にそれより高値で買う人を6とすると
短期のつもりで3~4の間で買った人は良くて6の人に売って利益を出すって感じですが
これでは1で買った人の膨大な利益には到底及びません。
しかし、1の段階で買ってる人は長期の人でしょうから、資金効率的なリスクを負っているので
短期のつもりで3~4の間で買う人の投資方法も、1の人と比べて悪いわけではないでしょう。
一泊二日の短期での順張りでは到底1の段階で、買うことは難しくコツコツ
細かい利益を積み重ねる感じになる気がします。細かい利益と言っても1%~6%ぐらいはいける気がしますが。

一方、一泊二日の短期の逆張りに目をやると
  過去の25日移動平均線から何パーセント乖離したところで株は反発するのか?
  相場の雰囲気がいいから乖離が浅めでも反発するんじゃないか?
  相場の雰囲気が悪いから今回の乖離は相当きついところまでいくんじゃないか?
  出来高はどうか?ボリンジャーバンド的にはどうか?
などを考慮して底を見極め買うことができれば一泊二日の短期なのに短期売買での順張りでは買うことの難しい
動意づく前の水準である1の段階と同等の水準で買うことができるのです。
底打ったかな~?ぐらいで買う人は、短期の順張りで言えば2の人ぐらいで
完全に底打ってから買う人は短期の順張りでは3~4の人に相当すると思います。
私は一泊二日の短期なのに短期の順張りでの1の水準で買えるおいしい相場が
下げ相場だと思っているので下げ相場でも上げ相場でも現物だけでもいいかなぁって感じです。

落ちてるナイフは危険じゃんという意見もあるでしょうが、前の日までのマイナス乖離のきつい株が
当日もそれなりのマイナスである場面で、自分のテクニカルの判断で反発すると思ってる株を買っても
その日、そこから更に下落するのは余地は少なくなり、上がりそうもなければさっさと損切ればいいわけです。
私の感覚ではただでも乖離のきつい株がダウやナスの下げなどで朝から結構売られてれば、
そこで買っても損切り早ければそんなにリスクを感じません。
むしろ短期の順張りでの1の水準で買えるかもとわくわくします。

こんな感じで180万から1億までは逆張りで儲けた比率がかなり高いです
そこからは去年の上げ相場でアホになって順張りして儲けた感じですね。
ってもそれまで逆張りで儲けてきたのでかなりビビリ捲くりの順張りでしたから利益率はそれほどよくないです。
  騰落レシオ25
   http://www.opticast.co.jp/cgi-bin/tm/chart.cgi?code=0188
  一部騰落レシオ10
   http://www.opticast.co.jp/cgi-bin/tm/chart.cgi?code=0172

2003-04-18

GAN

◆主要価格水準に適用されるルール◆
主要価格水準

G1水準
最高値÷2

G2水準
(最高+最安値)÷2

G3水準
最高値÷4

G4水準
最安値+(最高値-最安値)÷4

ルール1
トレンドに逆らって買う時には、最初にG1水準に達した時が、常に最も強力かつ安全なポイントとなる。その後のG1水準のテストはそれぞれ、安全性は劣るものの、トレンド転換の強力なポイントとなる。
ルール2
G1水準は支持水準とも抵抗水準ともなり、G1水準までの下落または上昇を反転させる効果を同等に持っている。
ルール3
G1水準とG2水準の間が離れていれば、その両者の間にトレーディング・レンジができることが多い。
ルール4
価格がG1水準を下抜いた場合、G3水準に達するまで反発しないケースが圧倒的に多い。
ルール5
価格がG1水準を下抜き、G4がG1とG3の間にある場合は、G4から反発することが多い。しかし、この反発は一時的なもので、反落して最終的にG3水準に達する可能性が高い。
ルール6
G1水準とG2水準の間が遠く離れている場合、その中間点が支持水準や抵抗水準となることが多い。

トレンドレポート ジョージ・ソロス特集(上)
http://www.dainikaientai.co.jp/dkt/d/d330.html
第二海援隊なので話半分に読んでおくこと。

為替関連
http://homepage2.nifty.com/wordbooks/si/oanda.html#ドル転法
http://homepage2.nifty.com/wordbooks/si/minimal_fx.html

「精確に間違うよりは、漠然と正しい方がいい」( I'd rather be vaguely right than precisely wrong. )ケインズの言葉

2001-07-11

投信の業種別組み入れ比率の推移の研究

ルークさまのコラムを読んで・・

『指数連動型運用へ回帰』、興味深く拝見いたしました。
とても参考になりました (^^) ありがとうございました。

ご指摘の、投信の業種別組み入れ比率の推移・・・あらためて検討してみますと…


投信の業種別組み入れ比率の推移

      2000/08末    2001/05末
………………………………………………………………
電機    30.8%  →  24.8%
輸送用機器  4.0%  →   5.5%
電気ガス   0.6%  →   1.9%

同時期の、東証一部時価総額に占める各セクターの比率は、次のようになっています。

       2000/08末    2001/05末
………………………………………………………………
電機    21.6%  →  17.4%
輸送用機器  7.9%  →   9.1%
電気ガス   2.7%  →   3.8%

・・・非常に面白いですね。


対比してみて気がつくことは…

1.下落しつつあるセクター(電機)をオーバーウェイトし、上昇しつつあるセクター(輸送用機器、電気ガス)をアンダーウェイトしている

 つまり、去年8月の時点で、すでに一山越えて衰亡しつつあった電機セクターを大量に買い持ちしていた。逆に、反転上昇のきざしが見えつつあった輸送用機器、ディフェンシブセクターの代表格の電気ガスなどは、極端なアンダーウェイト状態に放置していた・・・ということでしょうか。

これが1999年8月のポートフォリオであったなら、非常に良好なパフォーマンスが得られたのでしょうが・・・2000年8月の時点で、こういう攻撃的なポートフォリオを組んでいたら、さすがにその後の成績は推して知るべしでしょう。


2.今年5月末の時点で、いまだにその傾向は変わっていない。

 電機で見ますと、2000年8月の市場ウェイト21.6%に対して、ポートフォリオのウェイト30.8%、オーバーウェイト比率は30.8÷21.6=142.6です。同様に2001年5月の比率は24.8÷17.4=142.5です。ほとんど同じです。


 つまり、信じられないことですが、去年の8月から今年の5月まで、投信はポートフォリオに占める電機セクターの比率をほとんど変えなかった、ということではないでしょうか。
 積極的に動かさず、ホールドしているうちに、株価のほうがどんどん下がって、市場ウェイトの低下に伴ってポートフォリオ内のウェイトも自動的に低下しただけ、とも言えます。(もちろん個々のファンドはいろいろ動かしているでしょうし、銘柄は入れ替えているでしょうけど、トータルとして見れば、ということです)

輸送用機器や電気ガスに関しては、積極的な組み入れの意思がそれなりに伺えるのですが・・・

 もちろん、ここで言う投信には、指数連動型(いわゆるインデックス型)のものも含まれていますので、比率の変化はゆるやかになるのが当然なのですが、それにしても、という感じです。
『長い目で見れば、ハイテクの成長率は市場平均を大きく上回るはずだ』という信念に基づく運用であるなら、それはそれで筋は通っていますけど。


さて、ここで興味深いのは…

 ルークさまの、レポートにある
>某大手投資顧問の知人は「ハイテク株の比率を下げつつ、都市再生や雇用拡大など
>政策テーマに沿った銘柄を新規に組み入れている」と言っていました。
というご指摘です。

 もしこれが投信全体の最近のトレンドなのであれば、なぜハイテクがここまで売られるのか、またなぜ内需関連銘柄が底固く堅調に推移しているのか、そのあたりの重要なヒントになりそうです。

 つまり、最近になってようやく投信が、ハイテクに見切りをつけて積極的に比率を下げ、内需関連に軸足を移してきたのかもしれません。

 前に私も『市場内の資金流動』というテーマで書きましたけど、なぜある時期に特定のセクターが明らかに割高な領域まで買われ続けるのか、またそれが終わると、なぜ逆に割安な領域まで売られ続け、その後もしばらく冴えない動きとなるのか、その原因の一端はこういうところにあるのでしょう。


では我々はどうすれば良いのか?

 答えはある意味簡単で、彼らの動きに無理に逆らわなければよいのではないでしょうか。
 つまり、ここ数年の高値に慣れて、ハイテクを値頃感で買わないこと・・・もちろんリバウンドはあるでしょうけど、全体として見ればまだ少なくとも数ヶ月(長ければ数年)は、低迷が続きそうです。

 逆に、内需関連銘柄は、ここ数年の安値を見慣れていると、買いにくい値位置まできているものも多いですけど・・・あえて逆らわず、流れに乗って行くのもいいかもしれません。

みなさまはどうお考えでしょうか? (^^)

2001-07-04

市場内の資金流動

 早いもので、今年も上半期が終了いたしました。
みなさまの投資の成績の方は いかがでしたでしょうか。
TOPIXが昨年末とほぼ同水準ですので、ここまでトントン程度というのが最低合格ライン(?)かもしれませんね(^^)下半期もがんばって行きましょう。
 さて、ここまでのセクター別の騰落率を計算すると、次のようになります。2000年末~2001年6月末までの半年間の騰落率ですが、比較のために 去年一年間の(1999年末~2000年末の)騰落率も併せて見てみましょう。
(いずれも、時価総額ベースでの比較です。単純平均ベースではありません)


セクター別の騰落率
99年末~00年末            00年末~01年6月末
1. 窯業     +52.22%         1. 石油石炭    +36.01%
2. 非鉄金属   +50.44%         2. 鉱業      +29.75%
3. 空運     +48.91%         3. その他金融   +28.53%
4. 薬品     +43.56%         4. 海運      +28.05%
5. 不動産    +25.95%         5. ゴム      +22.97%
6. 倉庫運輸   +18.55%         6. 農林水産    +21.01%
7. 石油石炭   +15.67%         7. 輸送用機器   +20.81%
8. 海運     +13.03%         8. 電気ガス    +19.71%
9. 損保     +9.20%          9. 倉庫運輸    +19.12%
10. 電気ガス   +9.18%         10. その他製造   +18.24%
11. 陸運     +8.32%         11. 繊維      +17.83%
12. 紙パルプ   +7.86%         12. 金属製品    +17.64%
13. 化学     +6.10%         13. 証券      +14.29%
14. 食品     +5.44%         14. 鉄鋼      +13.75%
15. 繊維     +3.48%         15. 陸運      +13.64%
16. 建設     +3.21%         16. 建設      +12.81%
17. 鉱業     -3.40%         17. 卸売      +11.39%
18. 金属製品   -4.75%         18. 不動産     +8.37%
19. 農林水産   -5.63%         19. 機械      +7.79%
20. 機械     -7.70%         20. 化学      +4.56%
21. 輸送用機器  -10.57%         21. 損保      +3.42%
22. その他製造  -11.01%         22. 食品      +2.72%
23. 鉄鋼     -12.03%         23. 通信      +2.65%
24. 証券     -12.50%         ★ 市場平均    +1.35%
25. 銀行     -19.59%         24. 紙パルプ    +0.47%
26. 精密     -21.41%         25. 精密      -3.91%
★ 市場平均   -25.46%         26. 小売      -4.03%
27. その他金融  -27.37%         27. サービス    -8.15%
28. 電機     -34.41%         28. 電機      -9.02%
29. ゴム     -41.58%         29. 窯業      -9.64%
30. 小売     -45.12%         30. 銀行      -12.03%
31. サービス   -53.40%         31. 薬品      -12.19%
32. 卸売     -53.85%         32. 空運      -12.69%
33. 通信     -55.53%         33. 非鉄金属    -23.98%


 改めてざっと眺めてみますと・・・案の定、非鉄金属・空運・薬品・窯業は轟沈です。
この4業種は、昨年の上昇率でダントツのベスト4でしたから、反動がきついです。おそらく値幅・日柄とも、まだ調整の余地が多分にあると思われますので、下半期も引き続き冴えない動きに なるんじゃないでしょうか。

 電機・通信・小売・サービス・精密あたりは、一昨年のITバブルの後遺症が未だ癒えず、という感じですね。とはいえ、昨年からこの上半期にかけて、相当に調整が進展して いますので、これから年末に向けて、徐々に下げ止まりの気配が見えてきてもよさそうに 思います。

 一方、石油株は飛ばしてますね・・・昨年後半からずっと上げてきていますので、そろそろ 息切れが心配される時期にさしかかってきました。同じことが、海運・倉庫運輸・電気ガスなどにも言えるかもしれません。

 輸送用機器・ゴム・その他金融・その他他製造あたりは、昨年の不振から底入れを経て立ち直ってきた上り坂組ですね。こちらは下半期もまだ強気で行けそうです。

  さて、このように株式市場では、ある程度の期間ごとに、主たる物色対象が循環して行く傾向があります。なぜこういった現象が起きるのかと言いますと、もちろん常に割安を買い割高を利食おうとする機関投資家の習性によるものだと思います。
 ファンダメンタルズを重視し、ポートフォリオ運用を大前提とする彼らは、企業本来の 価値や、利益成長から予測される将来価値を見据え、割高な銘柄をポートフォリオから外し、割安な銘柄を新たに組み入れ、トータルのパフォーマンスを市場平均以上に維持 しようと、常に管理調整しています。

 こういった市場内の資金流動が起きる結果、経験則として・・・
●ある年に市場平均(TOPIX)よりも大幅に上昇したセクターは、次の年は市場平均以下のパフォーマンスしか示さない傾向が非常に強い
●逆に、市場平均よりも大幅に下落したセクターが次の年に大幅上昇するかと言うと、そうとも言い切れないが・・・少なくとも、下げ止まりの傾向を見せることは多い
・・・といったことが、読み取れます。

 ですから、前の年に大幅に上昇したセクターの銘柄を持っていたなら、強気になって買い増しするのは危険で、むしろ利食いから、場合によっては売りを念頭において対処なさったほうがいいかもしれません。
 逆に、前の年に大幅下落したセクターのカラ売りは、深追いし過ぎないほうが無難です。

 昨今の東京市場は機関化・国際化が進んでいて、昔の感覚ではどうもやりにくくなってしまっていますが、逆に彼らの行動を読んで、その力に逆らわず、うまく利用していけば、流れに乗り易い一面もありますね。

 指数の動きや全体相場の見通しはよく話題になりますし、一方で個別銘柄の ミクロな動き も興味深いものですが・・・
 その中間段階、つまり市場内での大きな資金の循環流動を観察し、その流れに沿ったポートフォリオ構成や、売買のバランスを考えて行くのも、これまた大切なんじゃないかな、と思います。
 特にある程度(数千万円程度以上)まとまった資金を運用しておられる方は、こういった側面も考慮なさいますと、パフォーマンスを上げやすいかもしれません。
(2001/01/04,2001/01/11,2001/06/30記、2000/07/02改稿)

マーケットの奇術師の自己紹介

こんにちは、みなさま。マーケットの奇術師と申します。
 このたび、縁あってこちらにお邪魔するようになりました。どうぞよろしくおねがいいたします。
 おわかりの方もいらっしゃると思うのですが、私の投稿名の由来は、魔術師と呼ぶにふさわしい、世界的に有名なトレーダーたちへのインタビュー集のタイトル  \"Market Wizards\"  をもじったものです。
(邦訳も出ています『マーケットの魔術師』(日本経済新聞社))

 魔術師とはいかなくても、その真似事ぐらいはできるようになりたいと思って、奇術師と名乗りました。まだまだ魔術師への道は遠いですけど、先人たちの貴重な経験を学びながら、一歩一歩努力して行きたいと思っています。
 現在、私自身は、じつは純粋な個人投資家のみなさまとは立場的にちょっと異なる部分があるのですが、そのあたりはなるべく抑えて、ここではあくまでキャピタルゲインを主目的とする現物株の売買を主たるテーマといたします。ときどき脱線するかもしれませんが、その節はご容赦下さいまし。

 ところで、みなさまは 『戦略の失敗は戦術では補い得ない』 という言葉をご存知でしょうか。
 クラウゼヴィッツの一節ですが・・・つまり、戦略的に不利な態勢で、戦術的勝利をいくら積み重ねても、労多くして益は少ない、というぐらいの意味でしょうね。株式市場という経済戦争の戦場で、限られた兵力(資金)で戦いに臨むわけですから、なるべく天の時・地の利を得た上で、有利な態勢で事を運びたいものです。そのためにはどうすればいいのか、やり方は人それぞれだと思いますが、みなさまご自身でオリジナルな戦略を考えるための、きっかけやヒントのようなものをご提供できればそれにまさる喜びはありません。

2001-02-04

タイトル不明

ヴォルテールさま、ハント姉妹さま:
個人的には、貴金属の長期定額購入をなさるなら、金よりもプラチナを
お勧めしたいです。休日モードということで、少し詳しく述べてみます。

金というのは、不思議な商品です。いや、商品とは言えないのかもしれません。
なぜなら、金には、本当の意味での需要、つまり実需というものがあまり
存在しないからです。

この世に存在する「商品」とは、すべて消費されるために生産されています。
採掘された原油は精製され、燃料や石油化学製品原料として消費されます。
生産された穀物は、飼料や食料として消費されます。
非鉄金属も、繊維も、鉄鋼も、セメントも、紙も木も、すべて同じことです。
そして、消費という需要と、生産という供給のバランスするところで最終的な
価格が決まります。『需給に勝る材料無し』というのは商品界のことわざですが、
一時的に思惑で相場が動いても、結局のところは需給関係が価格を妥当なところへ
収斂させて行きます。

金以外の貴金属には、宝飾品としての需要以外に、それぞれ工業物資としての
重要な用途があります。
銀は写真感光剤や抗菌剤としての、プラチナやパラジウムは触媒や電極材料としての
需要が、総需要の半分以上を占めています。
ところが金には、そういった実需がほとんどありません。せいぜいメッキや歯科材料
程度のもので、「需要」の大部分は宝飾品・投資・退蔵需要です。
しかも金は化学的に安定な物質で、錆びたり腐ったりしません。
ソロモン王やミダス王の昔から、永久にそこに存在するのです。
これを言い替えますと、世界中の金鉱山から採掘される年間約4000トンの新産金の
かなりの部分が、地上在庫として毎年繰り越されて行くということです。

要するに、穀物は食べたら消滅します。石油は燃やせば消滅します。
しかし、金はあまり消滅せず、地下から掘り出された金が毎年どんどん地上に
あふれかえってくるのです。「不思議な商品」とは、そういう意味です。
ですから、はっきり言えば金価格は毎年下がるのが当然なのです。

そう、プロにとって、金市場は売るためにあるのです。永遠の戻り売り銘柄と言っても
過言ではありません。

ニクソンショック以後の現代は、もはや金本位制の時代ではなく、実物通貨としての
価値は幻想になっています。つまり、昔は、金の本質的価値に「通貨的側面」という
プレミアムが乗っていたわけですが、それが徐々に剥げ落ちてきているのです。
一挙に急落しないのは、それがいまなお消費者の「共同幻想」に支えられている
からに過ぎません。

産金会社や商社、貴金属商、宝飾品業者などは、こういうことは口が裂けても言いま
せんけど、彼ら自身は常に市場で売り方に立ち、大規模なヘッジ売りをしています。
南アや豪州の鉱山会社がCOMEXでどれだけの売り玉を持っているか、あるいは
純金積立を派手に広告している商社がTOCOMでどれだけの売り玉を持っているか、
調べてご覧になれば、おそらく驚かれることと思います。
彼らが必要としているのは、富の象徴というイメージに幻惑され、自分たちの売りに
喜んで買い向かってくれる消費者なのです。

金地金は、持っているだけでは利息を生みません。各国の中央銀行は、準備資産として
莫大な地金在庫を持っていますが、それを貸し出してリース料を取り、利息の代わりに
しています。
しかし、その貸し出された地金がフォワード売りを生み、ますます金価格の低迷を招く
結果になっています。近年、欧州の中央銀行が相次いで保有金の売却をしているのは、
通貨的側面というプレミアムが消滅した金を大量保有する意味が薄れているからです。

株に例えて言いますと、万年無配のくせに毎年定期的に公募増資をする会社の
ようなものです。大株主たちは、株を貸し出して貸株料を受け取っていますが、
需給悪に加え、その貸し株がまた慢性的な売り圧力となる悪循環で、株価は
いっこうに上がりません。
それでもおおかたの大株主たちは、昔からのしがらみもあるので、なかなか持ち株を
売りに出すまでには至っていません。しかし、それも限界に近づき、思い切りの良い
一部の大株主は、少しずつ持ち合い解消売りを出し始めています・・・
と、こんなイメージでしょうか。
この会社の株、みなさまなら買う気になりますか?

2001-01-27

タイトル不明

セガその他の規制の件で、みなさまの議論をたいへん興味深く拝見しておりました。
ただ、やや誤解があると思われる意見もあったようですので・・・

まず「規制」とはなにか、そして「規制」が発動されると一般にどういう影響があるのか、
そのあたりを確認し、そしてそれを踏まえて今回のセガの規制の影響について具体的に
考えて行くとわかりやすいかもしれないと思います。

★規制とはなにか

ひとくちに「規制」と言っても、それは大きく分けて2つの意味があります。

1.東証の信用取引規制
これは、信用取引を利用した売買が異常に過熱し、過当投機や混乱を招く恐れがあると
東証が判断した場合に発動される取引規制です。

1-a. 日々公表銘柄指定
1-b. 増担保規制(保証金率のアップ)
1-c. 担保制限(現金保証金の要求など)
1-d. 取引停止

などがあります。普通は1-aまでで、1-b以降に進むことはめったにありません。
ちなみに現在は、丸善と洋シャタが日々公表銘柄になっています。

2.日証金の貸借取引規制
これは、制度信用売り残高が急増し、必要な貸株の調達が困難になる恐れがある、あるいは
実際に困難になった場合に、日証金が証券会社に対して随時発動する規制です。

2-a. 貸株注意喚起指定
2-b. 新規売り停止規制
2-c. 現引制限・現引停止規制
2-d. 買返済制限・買返済停止規制

と、株不足が深刻になるに従って進んで行きます。

なぜ現引きや融資(信用買い)の返済が規制の対象になるのかと言いますと、簡単に言えば
絶対的な売りの多さではなく、売りと買いの差分が問題になるからです。つまり、現引きや
買いの返済で相対的に売りが買いより多くなると、それだけ日証金が外部から株券を調達
してこなければならなくなるからです。(はしょった説明ですけど)

ちなみに、来週月曜日約定分からかかるセガの規制は、正確には
『新規売り停止(2-b)および買いの現引きに伴う融資返済申込停止(2-c)』です。
・・・普通、注意喚起指定があり、その後しばらくして新規売り禁止規制がかかるのが
通例ですが、今回は第3段階まで一気に進んだわけで、これは相当の株不足が現実に発生
していることが推測されます。
現に、最新の日証金残は、

貸株残 7782.1
融資残 1465
差引 -6317.1 (前日比 -1715.9)

となっており、逆日歩も3円ついて、株券調達の困難を伺わせています。

★規制がかかるとどうなるか

通常、東証の規制にしても日証金の規制にしても、公的規制がかかると証券会社は早い段階で
社内規制を敷きます。各社、厳しいところもあればゆるいところもあり、また客の信用度に
よって個別に対応が異なってきますのでいちがいには言えませんが、たとえば
・新規信用取引注文の禁止、または数量制限
・担保率や維持率の引き上げ
・代金の前受け徴収
・現物も含め、全面的な新規売買禁止
など、なるべく取引をさせず、既存建玉は決済を促す方向に持っていきます。
私はネット取引は口座こそあるもののほとんど使っていないので、詳細はわかりませんが、
おそらくネット取引では通常取引以上に厳しい規制がかけられるのではないでしょうか。

先日から『仕手株の売り禁止は上げか下げか?』というのが話題になっていますね。最近は
下がることが多いそうですが、私の個人的な考えでは、その理由は次のようなものでは
ないかと。

1.参戦していた一般の個人投資家(いわゆる提灯)が、手仕舞う方向に動きがちなこと
2.いわゆる本尊、あるいは大口の投資家筋が、規制のさらなる強化を恐れていったん
  手持ちの売り玉に見合う分まで信用買いを減らす方向に動くこと
3.資金いっぱいに勝負している投資家に、証券会社が建玉を削減するよう圧力をかけること

などなど。

ではセガも下がるのか? 私は、必ずしもそうは言えないと思っています。
でも疲れたので続きはのちほど・・・ (^^;

2001-01-19

タイトル不明

投稿者:草笛  投稿日:2001年 1月18日(木)12時11分10秒

マーケットの奇術師さんへ愛をこめて

尊敬する奇術師さんに、初めてちょっと噛みついたのは
実を申し上げますと、少し感情を害したからです。

温和と礼儀正しさを売り物に改名した草笛が一瞬、清春に戻ってしまいました (^^ゞ
お年玉として渾身の力を振り絞って推奨したTECにいち早く、買いましたと返事を
いただき、その上に100円の逆指値で買い増ししたとの投稿をいただいたことは
さすが奇術師さん、銘柄を見る目があり、他の人とは違うと感じいっていました。

ところが、1月16日にほぼ売りきって、宝くじとして、少し残しているとの
投稿です。僕は200円目標と言っているのです。130円や140円で
売ってしまわれては、面白くありません。残りは宝くじだという書き方も
奇術師さんにしては、人を馬鹿にした言いぐさです。
TECは宝くじみたいな会社ですか?
宝くじというのは、ほとんど当たらず、紙切れになるものの代名詞ですよ。

僕はつなぎ売りして、また買い戻しておきました。
そのやりかたは奇術師さんから学んだものです。
売りきってしまうと、下げたとき買おうと思ってもなかなか買えないものだから
つなぎ売りしておいて、本玉は持続しておくべし、というのは奇術師さんの教えです。

人にはそういっておいて、なぜ自分では、おやりにならないのか?
それは、TECなんか、どうせたいしたことない、という侮りの気持ちがあるからではないか?
それで、ついポロリと宝くじ、だの、怪しい会社などの発言がでるのです。

僕は最初から、「TECなんか3月まで上がらない」と言いきっていたhydeさんには
カチンときません。それも一つの相場観だからです。
しかし、「買いました、また買い増しました」といっておいて、少し動きだしたら「売りました
あとは宝くじです」こりゃあ、ないじゃないですか?

前にXXさんに噛みついたのも、XXさんが「丸善は加藤氏が参戦してストップ高する!」
と投稿しておいて、自分は売りぬけて、その後で「売り売り売り」と投稿されたからです。

最初から、ダメだと言っている人より、自分も買いだと言っておいてから、
ダメだ、売りました、宝くじだ、と言われると悪い方への影響力が大きいのです。
わけて、奇術師さんや、XXさんのように、売り専の顔となっている人の影響力は大きい。

奇術師さんは、売り専の投稿なんて、相場に影響ないと頑固に信じておられますが、
そんなことはありません。相場は人のこころで動くのです。
奇術師さんほどの有名人が、TECを買ったといえば、草笛の煽りでは、踏みきれないが
奇術師さんが買うなら、俺も買おうと思う人は多いのです。
同じく、あなたが売りぬけたといえば、投げも出てきます。

1月16日の売買高1位のとき、日経新聞は、相場解説で、
「東洋エンジニアリング、東洋シャッターの手口は松井証券やネット系証券が目立つ」
とちゃんと解説しています。

願わくば、宝くじ発言を取り消して、押し目があれば、TECはまた仕込みたいと
訂正していただきたいものです。伏してお願い申し上げます。
----------------------------------------------------------
投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月18日(木)19時16分41秒

草笛さま:
うーん、なるほど、草笛さまの考え方はもともとそういうものですよね。

>TECは宝くじみたいな会社ですか?
>宝くじというのは、ほとんど当たらず、紙切れになるものの代名詞ですよ。

1日で30円幅取れたので、少し残した分は倒産して紙切れになっても全体として
元はとれる計算です。万一大きく上げれば非常に嬉しいです。そういった意味で
「宝くじ」と書きました。コールオプションと書くよりは風情があるかな、と。

>僕はつなぎ売りして、また買い戻しておきました。
>そのやりかたは奇術師さんから学んだものです。
>売りきってしまうと、下げたとき買おうと思ってもなかなか買えないものだから
>つなぎ売りしておいて、本玉は持続しておくべし、というのは奇術師さんの教えです。
>人にはそういっておいて、なぜ自分では、おやりにならないのか?

私が売り繋ぎをするのは、原則として長期保有の現物株を所有している銘柄だけです。
短期で売買差益を取るのが目的の売買については、あまりツナギはしません。
利食いになるか損切りになるか、いずれにしても反対売買するのが基本です。
これは以前にも申し上げたとおりです。

>それは、TECなんか、どうせたいしたことない、という侮りの気持ちがあるからではないか?
>それで、ついポロリと宝くじ、だの、怪しい会社などの発言がでるのです。

たいしたことあろうがなかろうが、私が見ているのは株価の動きであって
会社の評価ではありませんので、それは関係ありませんです。
あやしげな会社を使って云々、というのは、別に洋エンジだけのことを指して言った
わけではありません。

>しかし、「買いました、また買い増しました」といっておいて、少し動きだしたら
>「売りましたあとは宝くじです」こりゃあ、ないじゃないですか?

どうしてですか? 買ったら最後まで草笛さまにお付き合いして200円を目指さなければ
ならないということはないはずですけど。
誰がいついくらでどれだけ買おうが売ろうが、それはその人の判断次第なのでは
ないでしょうか。なぜそういうことをおっしゃるのかわかりません。

個人的には、
・・・安値でとりあえず少し買って上げはじめるのをじっと待ち、
・・・いざ上げ始めたらすかさず初動に乗って思い切って買い増し、
・・・深追いせず出来高のピークでさっと売り抜ける
というのは、ひとつのやり方として、否定されるべきものではないと思うのですが。

・1日で3割取れれば十分、他にもいくらでも銘柄はあるので目先のピークで一旦降りる
・時間はかかるかもしれないが、乗った以上は苦労してでも200円以上までとことん取る

どちらの考え方をとるのも、人それぞれ、その人の判断次第ではないでしょうか。

>最初から、ダメだと言っている人より、自分も買いだと言っておいてから、
>ダメだ、売りました、宝くじだ、と言われると悪い方への影響力が大きいのです。
>わけて、奇術師さんや、XXさんのように、売り専の顔となっている人の影響力は大きい。

???
では私は買いましたとか売りましたとか、投稿してはいけないのですか?
「悪い方への影響力」って、どういう意味でしょう。草笛さまが買っているのに
売られるのはマズイ、ということでしたら、それは考え違いだと思いますよ。

>願わくば、宝くじ発言を取り消して、押し目があれば、TECはまた仕込みたいと
>訂正していただきたいものです。伏してお願い申し上げます。

宝くじというのがお気に召さないようですので、
「残りは次回の上げ相場の種玉として大切に残しておきます」
・・・というふうに訂正したいと思います。
もちろん深押しがあれば、再度買ってみることもあるかもしれません。
----------------------------------------------
投稿者:草笛  投稿日:2001年 1月19日(金)00時24分30秒

マーケットの奇術師さんへ

ご丁寧なレスありがとうございます。
僕の言い分は勝手なところがあるのは重々承知の上で申し上げました。
本心を赤裸々に申し上げ、失礼もあったかと存じますが
余裕のご返答をいただき、感謝しております。

>1日で3割取れれば十分、他にもいくらでも銘柄はあるので目先のピークで一旦降りる

3割ですか。そういう意識が僕にはなくて、まだ30円しか上がっていないと・・・・・
運用資金のスケールの違いなのかな、と思い知らされます (^^ゞ

>宝くじというのがお気に召さないようですので、
>「残りは次回の上げ相場の種玉として大切に残しておきます」
>・・・というふうに訂正したいと思います。
>もちろん深押しがあれば、再度買ってみることもあるかもしれません。

子供がダダをこねているようで忸怩たるものがありますが
そういっていただくと、ほっとします。
ご配慮、ありがとうございます。

2001-01-17

タイトル不明

投稿者:草笛  投稿日:2001年 1月17日(水)17時41分22秒

マーケットの奇術師さんへ

> 何度も同じことを書いて恐縮ですが、TOPIXが25%も下がるような年に、
>元本割れしないファンドがあれば、それは奇跡のようなものです。

奇跡ではありません。プロならそれくらいなことやれなきゃ失格です。
それができないようなら、手数料を返却して、投信運用なんかやめてしまえばいいんです。
下がると読んだらTOPIXの先物を売っておくとか、いろんなやりかたがあります。
プロなら素人に負けてはいけない。

僕は株矢さんがおっしゃるように投信販売が投資家の利益より、設定する側の利益を
優先していることを憂えているのです。やりかた次第では、どんな相場でも利益は
上げられます。それがプロというものではないですか?

投信販売の最前線の証券マンを泣かすような運用はしないでいただきたい。
いろいろな内部事情で、証券会社サイドの利益に偏った運用があるかもしれません。
これを言っては、証券会社に嫌われるでしょうが、公募の引きうけシェアを増やすため
相場見とおしを度外視して、特定の株を仕込んだりしていないでしょうか?
本日、ドコモが219万円+14万円と飛ばせていますが、8000億円の
大型増資をするのに、個人投資家が果たしてドコモを買いあがったりするでしょうか?
NTTの公募のときも同じ動きがありました。こういうシェア争いの買支えに
投信の資金が回されてはいないでしょうか?通信業界の将来性を見込んで
相場観で買ったといえばいくらでも、理由がつけられますからね(笑)

投信が真に投資家の立場に立って運用されて、いい成績を上げて
むしろ投資家のほうから、証券マンにお願いして投信をわけてもらうような
時代がくることを切望してやみません。

この話しはこれまでにしましょう。
投信を理想論で額面どおり論じている奇術師さんと、実態を論じている僕とでは
どこまでいっても平行線です。

それより、売り禁止でどうして、このごろは株価が急落するのか
教えていただけないでしょうか?
売り禁止は買いだ!!と僕の古い頭には刷り込まれているのですが
いつから、売り禁止は売りだ!!に変わったのでしょうか?
----------------------------------------------------
投稿者:マーケットの奇術師  投稿日: 1月17日(水)19時58分22秒

草笛さま:(1)
>奇跡ではありません。プロならそれくらいなことやれなきゃ失格です。
>それができないようなら、手数料を返却して、投信運用なんかやめてしまえばいいんです。
>下がると読んだらTOPIXの先物を売っておくとか、いろんなやりかたがあります。
>プロなら素人に負けてはいけない。

なんだか意固地になっておられるようですね・・・
相場が上がればそれ以上に上がり、下がっても絶対に下がらない、
そんなことができるファンドがあったら、誰も苦労しません。
世界中の富がその奇跡のファンドに殺到するんじゃないですか?

TOPIX先物を利用できるのは、目論見書に先物やオプションを利用して運用すると
明記された投信だけです。ご存知ですよね?
具体的には、各種デリバティブ型投信、もしくはインデックス型投信です。
一般の株式投信は、デリバティブズを利用したヘッジはそもそも運用方針に入って
いないのです。

なぜ機関投資家がデリバティブズを駆使してパフォーマンスを稼がないのか?
それは、それをすることにより、リスクが高まる、もしくは逆にパフォーマンスが
悪化する可能性があるからです。
レバレッジを効かせると、どうしても逆に行ったときの損失が拡大します。
基準価格が年間で3割下がっただけで罵られるファンドが、わずか一日や二日で数割の
損失を出したら、それこそ大問題視されるのではないでしょうか?
「損失を出さないように利用すれば良い、それがプロというものだ」などというのは、
机上の空論であることは言うまでもありません。

それともうひとつ、流動性を考えると現実問題として利用しにくい、ということもあります。
資産残高が1200億円のファンドなら、TOPIXでフルヘッジをしようとすると
1万枚もの建玉が必要です。こんな建玉が現実の先物市場で可能でしょうか?
ヘッジのための建玉が、裁定取引を誘発して肝心の現物資産の価値を下げてしまう、
などという馬鹿げたことになってしまいかねません。
また仮に強引に建てたとして、こんな玉を機動的に動かせるとお考えでしょうか?

これまた前にも申し上げましたが・・・そもそも、株式投信とは、債券や預貯金よりも
『長期的に平均して』利回りの高い運用を狙って作られたものです。
魔法のようなノーリスクハイリターンを約束するものではないのです。

>僕は株矢さんがおっしゃるように投信販売が投資家の利益より、設定する側の利益を
>優先していることを憂えているのです。やりかた次第では、どんな相場でも利益は
>上げられます。それがプロというものではないですか?

パフォーマンスを上げることを最優先するなら、もちろんいろいろな手段はあります。
しかし、ファンドにとって何より大切なことは、信託財産を必要以上にリスクに
さらさないことです。仕手の真似事をしたり、先物やオプションのレバレッジを
目一杯効かせたりするのは、機関投資家の運用ではありません。
『プロ』とおっしゃいますが、プロの個人投資家とプロのファンドマネージャでは、
期待される要素が全然違うのです。
草笛さまのおっしゃっていることは、ファンドマネージャに個人投資家のまねをして
どんどんリスクを取れ、というのと同じことだと思います。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月17日(水)19時59分16秒

草笛さま:(2)
>投信販売の最前線の証券マンを泣かすような運用はしないでいただきたい。

セールスマンが顧客に文句を言われて泣くのは、その投信の詳しい内容も理解して
いないくせに、上から言われるままに流暢なセールストークで顧客を丸め込んで
強引に販売したからではないでしょうか?
「プロならどんなときでも元本を割らず、高い利回りを出して当然だ」
などというとんでもない認識で売っていたのなら、トラブルになるのも
当たり前のことです。

>いろいろな内部事情で、証券会社サイドの利益に偏った運用があるかもしれません。
>これを言っては、証券会社に嫌われるでしょうが、公募の引きうけシェアを増やすため
>相場見とおしを度外視して、特定の株を仕込んだりしていないでしょうか?

憶測でそのようなことはおっしゃらない方がよろしいかと存じます。

ちなみに、バブル以前は、もっとひどいこともいろいろありました。利益の付け替えなど
多発状態だったそうです。そのあたりも証券スキャンダル事件のときに明るみに出て、
それ以後当局の監査が厳しくなり、特定の証券会社の利益の為にする売買は
(少なくとも表面上は)有り得ないことになっています。

だいたい、系列とは言え別会社の運用担当者に、わざわざそんな圧力をかけてまで
なぜファンドの資金を動員させなければならないのでしょう?
自己勘定で買えば済むことではないでしょうか。

>この話しはこれまでにしましょう。
>投信を理想論で額面どおり論じている奇術師さんと、実態を論じている僕とでは
>どこまでいっても平行線です。

その方がよろしいかと存じます。
失礼を承知で申し上げますと、私の目から見れば、草笛さまこそ、『実態を論ずる』と称して
単なる思い込みや空論で批判しておられる部分が多すぎるように思います。

>それより、売り禁止でどうして、このごろは株価が急落するのか
>教えていただけないでしょうか?
>売り禁止は買いだ!!と僕の古い頭には刷り込まれているのですが
>いつから、売り禁止は売りだ!!に変わったのでしょうか?

えーと、これは私に対する問いかけなのでしょうか?
残念ながら、私は仕手株はなるべく触らないようにしておりますし、貸株規制の
入るような銘柄もほとんど手がけることはありません。
ですので、そのようなことはあまり考えたことがなく、わかりません。
株矢さまや時の行者さま他の、仕手戦に詳しい方々にお尋ねになった方が
よろしいかと存じます。

タイトル不明

投稿者:草笛  投稿日:2001年 1月17日(水)11時30分51秒

マーケットの奇術師さんへ

僕は誰よりも、奇術師さんの相場の知識に尊敬の念を覚えています。
奇術師さんほどの人に出会ったことがありません。
僕など足元にも及ばぬ相場の知識と腕と人格をお持ちだと感じ入っています。

それゆえ、奇術師さんの投稿に対して、反論をしたことはありません。
たまに、一言いってみたいと思うこともありますが、恐れ多くて
言えませんでした。

今日はひとつだけ、あえて言わせていただきます。
TECのような無配株を投信がかわず、横並びで、誰もが買うような株ばかり買うから
投信の運用成績が、どれも同じく悪いのだという僕の意見に
「投信がTECを買わないのは、無配だからなのでなく、5億円のロットで
 TECを買うのに、TECは一日1000万円の商いしかなく、日数が
 かかりすぎるからである」 とお答えになりました。
それは、間違いだと思います。90円前後で買おうと思うから5億円分は
買えませんが、110円まで買えば買えるのです。110円で買えなければ
120円で買えばいいのです。それだけのことです。200円まで買えば
10億円でも20億円でも買えます。

投信運用者は200円台のときの日揮は見向きもせず、10万円台のSBを買い、
日揮が800円台になると、3000円台のSBに見向きもせず、日揮は有望だといって
800円でも900円でも1000円でも買うのです。

TECも500円を超えるようなことがあれば、有望株として投信運用者が
競って買いあさって、投信に組み入れることでしょう。

我々個人投資家は、彼等より身軽ですから、その利点を生かして儲けなければ
なりません。僕はそう思います。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月17日(水)12時57分06秒

>それは、間違いだと思います。90円前後で買おうと思うから5億円分は
>買えませんが、110円まで買えば買えるのです。110円で買えなければ
>120円で買えばいいのです。それだけのことです。200円まで買えば
>10億円でも20億円でも買えます。

もちろん買えますが、その後はどうなるのですか?
その後も株価が上昇し出来高が増えればいいのですが、ほとんどの場合、
それまで一手に買っていたファンドが買いをやめ、一転売りに回れば、とたんに
相場は急落してしまうでしょう。その後、買い玉をどうやって捌くのでしょうか。

洋エンジを5億円も買えば、数百万株持つことになります。四季報に上位株主として
名前が出るほど買いこんでしまい、身動きが取れなくなったら困りませんか?

ファンドは仕手筋ではありません。ファンドマネージャがあやしげな銘柄を使って
そういうことをやり、失敗して売るに売れない大量のしこり玉を抱えてしまったと
したら、委託者にどういいわけすれば良いのでしょう。良くてもお払い箱、最悪
告訴されてしまいます。

>投信運用者は200円台のときの日揮は見向きもせず、10万円台のSBを買い、
>日揮が800円台になると、3000円台のSBに見向きもせず、日揮は有望だといって
>800円でも900円でも1000円でも買うのです。

そういう例もあるでしょうが、逆の例もいくらでもあるでしょう。
「投信運用者は」と一般化してこきおろすのは、どうかと思います。
値嵩株を順張りでどんどん買うこともあれば、売り込まれた低位株を
逆張りでコツコツ買うこともあります。それは結果としてそうなるので
あって、その時点で割安で有望と判断すれば、現在の株価にはあまり頓着せず
買うのがファンドです。
ちなみに、基本的な部分で誤解があると思うのですが、ファンドの運用は
ポートフォリオ運用を大前提にしています。日揮を買うということは、その分
何か他の銘柄を売っているということです。仮に日揮がその後たいして
上がらなかったとしても、売った銘柄がその後それ以上の比率で下がっていれば、
結果的にそのポートフォリオ組み替えは失敗ではなかったという事になります。
仮に今、武田を売って日揮を買っているファンドがあったとして、現時点で
その判断を誤りだと断言できますか?

>TECも500円を超えるようなことがあれば、有望株として投信運用者が
>競って買いあさって、投信に組み入れることでしょう。

そのためには、洋エンジ自体が500円でもファンダメンタル的に割安だと
評価される銘柄になることが大前提です。個人投資家やディーラーと違い、
単にその時の人気や値動きだけで買う、というものではありません。

草笛さまの論は、先入観に基づく悪口に近いものだと思います。
個人投資家の投資手法をそのまま延長して機関投資家にあてはめて考えると、
たいていその手の誤解に至ってしまいます。
おそらく投信がお嫌いなのでしょうが、だからと言って侮辱するような
言い方は控えるべきではないでしょうか。

>我々個人投資家は、彼等より身軽ですから、その利点を生かして儲けなければ
>なりません。僕はそう思います。

これは全面的に賛成です。前にも書いたような気がしますが、機関投資家と
個人投資家では、プレイしているゲームのルールが違うのです。
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投稿者:草笛  投稿日:2001年 1月17日(水)14時23分52秒

マーケットの奇術師さんへ

僕は一般投資家の感覚なので、別に高名な経済評論家なわけではありません。
調子はずれの意見かもしれまんが、まずもってお断りしお許しを願いたいと思います

> 洋エンジを5億円も買えば、数百万株持つことになります。四季報に上位株主として
>名前が出るほど買いこんでしまい、身動きが取れなくなったら困りませんか?

別に困りません。500円になってから100万株買うより100円で500万株
買ったほうが、有利です。
TECを研究して1000円が妥当値だと運用者が判断すれば100円で買えるとき
1000万株買ったっていいと思います。

>あやしげな銘柄を使って

TECを論じていて、そういう言い方をすると
TECから名誉毀損で告訴されるかもしれませんよ(笑)

>おそらく投信がお嫌いなのでしょうが、だからと言って侮辱するような
>言い方は控えるべきではないでしょうか。

日経平均が2倍になっても、投信は10%~20%も運用利回りを出せれば
大成功。日経平均が下がれば、先駆けて元本割れする投信が多いのです。
嫌いというより、同情して、こういうふうにやれば、儲かるよと
ヒントを与えてあげているのです。侮辱してるなら、話題にもしないで無視します。

日経が下げても、元本が増えるような運用をして、世間から信頼をかちえることが
先決です。手数料までとっておいて、元本を3割も減らすようでは世間様から
信用されません。僕は思いやりと親切心で、投信のことを心配しているのです。
----------------------------------------------------------
投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月17日(水)16時02分45秒

草笛さま:
>別に困りません。500円になってから100万株買うより100円で500万株
>買ったほうが、有利です。
>TECを研究して1000円が妥当値だと運用者が判断すれば100円で買えるとき
>1000万株買ったっていいと思います。

その場合はもちろん買ったっていいでしょう。しかし、現在の洋エンジをリサーチして、
1000円が妥当株価だという判断を下すアナリストはいないと思います。

なお、いわゆる5%ルールというものがありますので、普通は1000万株までは
買わないと思います。

>TECを論じていて、そういう言い方をすると
>TECから名誉毀損で告訴されるかもしれませんよ(笑)

あまり現実離れした仮定や、揚げ足取りのようなレスを返されては、まともな議論に
なりませんです・・・

>日経平均が2倍になっても、投信は10%~20%も運用利回りを出せれば
>大成功。日経平均が下がれば、先駆けて元本割れする投信が多いのです。

そんなことはないと思います。上手な運用をしている投信の過去の基準価格の推移を見れば、
そんなにいわれるほどひどい成績でもないのがおわかりいただけるかと思います。

現実に、現時点でも6ヶ月前比で成績がプラスを維持しているファンドもあります。
もちろん、ベア型投信などではなく、普通の株式投信です。
時期を考えると、極めて優秀な成績だと思いますが、いかがでしょうか。

>嫌いというより、同情して、こういうふうにやれば、儲かるよと
>ヒントを与えてあげているのです。侮辱してるなら、話題にもしないで無視します。

草笛さまのような優れた技量をお持ちの個人投資家の成績と比較すれば、機関投資家の
運用がまだるっこしく愚かしいものに見えるのは当然のことです。
しかし、それは機関投資家のリスクの取り方が小さいこと、動かす金額が大きいこと、
そして運用の方法論とその根底に流れる考え方が根本的に違っていることによるものです。
草笛さまのおっしゃることは、彼らにはおそらくヒントにはなり得ないと思います。

>日経が下げても、元本が増えるような運用をして、世間から信頼をかちえることが
>先決です。手数料までとっておいて、元本を3割も減らすようでは世間様から
>信用されません。僕は思いやりと親切心で、投信のことを心配しているのです。

フィナンシャルプランナーでいらっしゃる草笛さまのご意見とは思えませんが・・・

何度も同じことを書いて恐縮ですが、TOPIXが25%も下がるような年に、
元本割れしないファンドがあれば、それは奇跡のようなものです。
同じ時期に、TOPIXを上回る成績を残せた個人投資家が、はたして全体の何割
いたでしょうか。それを考えると、あながち非難されるような成績でもないと
思います。

どんなときでも元金を減らしたくないなら、預貯金や公社債投信で運用するしか
ありません。そのかわり、もちろんリターンは微々たるものです。
ダウが2倍になれば2倍以上になり、ダウが3割下がっても元金を割り込まない、
そんな魔法のような商品は有り得ません。
株式というリスク資産で高いリターンを期待して運用する以上、リスクは
つきものです。その旨覚悟して投資家は資金を出しているのです。

・・・でも、おそらくそんなことは充分ご承知の上で、こういう感情的なレスを
されているのでしょうね。
お気持ちはわかりますが、掲示板という公の場に投稿なさる際は、なるべく
冷静さを保たれたほうがいいのではないでしょうか。私からもお願いいたします。

タイトル不明

もし本当に底入れが近いのであれば・・・
相場が上げに転じる端境期というのは、スポットが当たる銘柄群がめまぐるしく変化
していく傾向があります。上げ始めは、買い方は誰でも半信半疑ですから、
少し利が乗るとすぐに利食って資金を回転させようとしますね。
そして、徐々に上げが鮮明になってくる頃、相場の柱になる主力セクター群もまた、
はっきりと全貌をあらわしてきます。腰の据わった資金がセクター間、あるいは
セクター内の銘柄間でゆっくりと循環を始めると、息の長い上げ相場に発展
して行きます。

目先、足の速い資金が集中して上げている銘柄は、呼び水、先導役に過ぎません。
本命はどこか、そして本格的に上げ始めたときに水準訂正が期待できる銘柄は何か、
そのあたりを考えて今から布石を打っておくのもいいかもしれません。
ただ、慌てる必要はないと思います。まだまだこれから一波乱も二波乱も予想されますので、
資金配分を考えて、じっくり行きましょう。

2001-01-16

タイトル不明

投稿者:マーケットの奇術師  投稿日: 1月 7日(日)22時49分43秒

のぶりんさま、ファルコンさま:
機関投資家というのは、人様のお金を一任勘定で預かって運用する会社のことを
言うものだと考えておけば、間違いはないと思います。

>「充分安い水準ではある。しかし持ち合い解消もあるし、明るい材料は何もないから
>まだまだ下げそうだ。こんなところで一人で無理して買って、ドンキホーテになるほど
>馬鹿じゃないぜ。もうたっぷり損を抱えているし、上げトレンドがはっきりしてから
>出動しても充分。みんなもそうだろう。ここから相場が下げれば、株を持ってないだけで
>ベンチマークを上回れる。いわば防御が最大の攻撃というわけだ。いまは利益より
>これ以上損失を増やさないことだなあ...。」というわけで買いは入れませんね(^_^;)。

(^_^;)

・・・そうですね・・・おそらく、大多数のみなさまは、ファンドというものの運用の
仕組みを、漠然と個人投資家の延長線上で理解していらっしゃるのでしょうね。
実は、そのほとんどが誤解であろうと思います。

株式市場というひとつのグラウンドで、機関投資家も個人投資家も入り乱れてゲームを
しているわけですが、よく見ると、投信・外資・公的資金・そして個人と、実はそれぞれ
ゲームの進め方や目的が全然違うことにお気づきなのではないかと。

大納会前の引け際の上げは、PKOというよりはドレッシング買いの面が強かったと
考えています。これなど、「違うゲーム」の最たる例かもしれませんね。
普通、個人投資家は、安く買って高く売ることを目的として参加するはずです。
しかし、機関投資家や証券自己は、場合によっては「値段を上げるために買う」ことが
あります。個人投資家の目から見れば、愚かしいことですが、彼らの目的からすれば
それはごく自然に取られる行動パターンなのですね。
個人投資家でも、仕手と呼ばれる人たちは、一般の投資家にはなかなかその真意が
理解できないような不思議な行動を市場で取ることがありますけど、それと同じような
ものかもしれません。

また、ファンドマネージャの仕事がディーラーの仕事と混同して理解されていることも
多々あります。ファルコンさまの想像は、おそらくそういったところから出ている
ものでしょうね。
ファンドマネージャには、株を買わない自由というのはありません。アロケータから
与えられた株式運用枠、すべて株を買わなければならないのです。
また、ファンドマネージャには、タイミングを計る自由もほとんどありません。全体相場が
どうであれ、また個別の目先の動きがどうであれ、資金が入ってきたら機械的に買わな
ければならないのです。
一部外資系のファンドでは、テクニカルアナリストが運用スタッフに入っていて、
テクニカル分析を利用して売り買いのタイミングを調整することがありますが、
それはむしろ例外だと思います。
----------------------------------------------------------
投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月12日(金)19時51分56秒

草笛さま:
草笛さまのご投稿中、一部誤解があると思われますので、ファンドとその運用スタッフの
名誉の為に、弁護させていただきたく思います。

>投信運用者は、無配のTECなんか見向きもしないでしょうが、僕等個人投資家の有利さは
>TECのような割安株を買うことができることです。
>投信運用者は横並びで、同業者が買っている株しか買わないから、いつも失敗するのです。

ファンドは、無配の銘柄を絶対に買わないということはありません。明らかに一時的要因で
赤字無配に転落して株価が割安になった銘柄、あるいは現在無配でも、積極的なリストラや
新分野への進出などで企業体質を変え、近い将来業績の大幅な伸びが期待できる銘柄などは、
無配でも買われることがあります。

しかし、現在の6330 洋エンジがファンドに大々的に買われることはおそらくないでしょう。
それは、致命的に流動性が不足しているからです。
仮に運用資産額100億円の中規模株式投信があり、簡単のため20銘柄均等配分で
ポートフォリオを組むとします。1銘柄あたりの買い付け額は5億円です。
洋エンジの1日あたりの平均売買代金は1000万円強しかありませんから、仮に
毎日一手買いを続けても、当初設定額を買い切るだけで二ヶ月かかることになります。
実際にはとてもそんなことはできません。洋エンジでは器が小さすぎて、このファンドの
運用対象になり得ないことはおわかりいただけると思います。
日揮は良くても洋エンジはダメ、新日鐵は良くても中山鋼はダメ、ソフトバンクは良くても
ヱスビー食品はダメ(笑)というのは、業績や配当や将来性云々とは別の問題なのです。

横並びで、同業者が買っている株しか買わない、たしかにそういった面はあります。
しかし、それは単にファンドマネージャが横並び意識が強すぎるから、というだけの
理由からではないのです。ベンチマークの問題、保守的な委託者の意識の問題といった
側面からくる、やむを得ない理由もあるのです。
たとえば総合型株式投信では、持ち合い解消があるから銀行株を一切買わない、あるいは
割高だから電機や自動車を買わない、そういう極端な運用は非常に難しいです。
なぜなら、TOPIXがベンチマークになる以上、時価総額に占めるウェイトの高い
これらのセクターを一切ポートフォリオに採用しなければ、あまりにもリスクが大きく
なりすぎるからです。うまく行ったときはいいのですが、経済状況や相場の流れが
急変したとき、ベンチマークに大負けしてしまうことになります。
ファンドというものは、一発勝負で短期に大儲けするために存在するものではなく、
ある程度の長期間、安定して市場平均に勝ち、複利効果の助けを得て結果的に有利な
資産運用を行なうために存在するわけです。そして委託者もそれを望み、短期的には
ともかく、長期的には預金金利や債券よりも株式による運用が利回りが高くなることを
知ってファンドに運用を任せているのです。
ある意味、ファンドほど株式市場を(ひいては日本経済を)信頼している投資主体は
ないとも言えます。ファンドマネージャの仕事とは、TOPIXが10%上がれば
13%上がり、TOPIXが10%下がれば7%しか下がらないポートフォリオを
作成し、維持調整管理することなのです。そして長期的に市場平均はマクロ経済の
成長に伴い、インフレ率を上回るリターンをもたらすことを信じているのです。

私の知るかぎり、横並びというよりはむしろ、特徴のある小型成長株を少しでも多く
見つけて、許されるかぎりポートフォリオに組み入れようと、日々情報収集や分析に
苦労しておられるファンドマネージャの方々が多いです。
腕に自信のある個人投資家の方ほど、ファンドマネージャへの不信が強いのは
わかりますが、よく言われる「サラリーマン」的な面は、誤解に基づく部分も
多いのではないかと。
少なくとも、横並びでみんなが買う大型主力銘柄だけを買っていれば、失敗しても
言い訳ができる、というような甘い世界でないことだけは確かだと思います。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月12日(金)22時22分32秒

草笛さま:
>説明よくわかりました。そうあっていただきたいと思います。
>せめて郵便貯金の金利なみに運用していただければ皆感謝するでしょう (^O^)

ほんとうによくご理解いただけたのでしょうか?
長期間平均すれば、郵貯金利など問題にならないぐらい株式投信のパフォーマンスは高い
はずですが・・・?

たとえば去年の3月頃に新規設定された投信をその時に買い、そのままにするような
おおざっぱな買い方をすれば、現時点では3割ぐらい減価しています。
そうじゃなくて、オープン型投信を毎月一定額積み立てて行くような買い方をすれば、
バブル崩壊以後の不安定な時期でも、充分なリターンが得られていますよ。
自然とドルコスト平均法的な効果が出ますので。
ファンドとは本来、そういうふうに買うものだと思います。

一年で東証一部時価総額の25%が失われるような時期に、元金保証の預貯金に
勝るパフォーマンスを上げるファンドがほとんどないのは、あたりまえのことです。
そのかわり、良い時期には一年で50%近いリターンをもたらしてくれるファンドも
たくさんあります。
責められるべきはファンドの運用ではなく、平均株価が天井をつける近辺で
よく考えずにまとめて株式投信に資金を投下した投資家の方ではないでしょうか?

もちろん、市場平均にすら勝てないファンドは、その運用手腕を責められて当然ですけど・・・(^^;
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月16日(火)01時07分31秒

あの手この手で投信を売りたがる証券会社の無茶な営業実態は、よく見聞きする
ところです。末端のセールスマンは、投信の販売高が成績に直結する仕組みになって
いますから、お客のためになるかどうかは二の次で、とにかく売ることに血眼になります。

ではなぜ証券会社が投信を勧めたがるのか? それはもちろん、投信販売が証券会社にとって
ノーリスクで法外な手数料を取れる、おいしい商売だからです。手間ばかりかかる小口株式の
売買注文をちまちまもらうより、ドーンと投信を買ってもらったほうが証券会社にとっても
ありがたいのですよね。
投信の仕組みに付いてはここでは触れませんが、実際の運用は投信会社、信託財産の管理は
信託銀行、そして販売するのは証券会社、というふうになっているのが一般的です。
注意すべきは、証券会社は投信の販売窓口に過ぎない、ということです。

投信の販売に際しては、『適合性の原則』というルールがあります。
顧客の知識や経験、あるいは資産の状況をよく考慮し、不適当な勧誘をしてはならない、
という重要な原則です。特に問題になるのが、リスク面も含め、顧客の理解力に応じて
充分な説明をし、顧客が理解し納得したことを確認してから販売しているかどうかです。
少し前から、銀行での投信窓口販売が解禁されましたが、そこでの商品説明は押し売りとは
程遠い、もっと言えば「買ってほしいのかほしくないのかわからない」ほど、腰の引けた
ものだそうです。本来、リスク商品の勧誘はそれぐらい慎重であるべきなのかもしれません。

しかし、もう一方では、『自己責任の原則』というルールも、厳然としてあります。
元金保証でないリスク商品を購入した場合の結果は、最終的に購入を決断した顧客自身が
背負うべきものである、という原則です。言うまでもないことですね。
その投信の運用方針も、過去の実績も、現在の相場環境も確認せず、勧められるままに
なんとなく買ってしまった結果を、営業にすべてなすりつけるわけにはいかないでしょう。
投資家は被害者ではありますが、その過失責任割合はゼロではないと思います。

なお、投信と言っても、その運用方針は多種多彩です。債券運用の比率が高く、比較的
成績の安定したバランス型投信もあれば、ほぼ100%株式で積極運用するタイプの
投信もあります。特に後者のようなタイプには、買う側にもそれなりの相場観が必要に
なってくるのは当然のことではないかと考えています。
逆に、自分の相場観に自信のある場合には、デリバティブズを利用したブル型・ベア型
投信とか、業種選択型投信なども面白い存在だと思います。
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投稿者:マーケットの奇術師  投稿日:2001年 1月16日(火)01時08分31秒

継続的に資金が入ってくる事業体、というのは、みなさまオープン型投信などを
想像なさるかもしれませんね。もちろんそれもありますが、それよりも典型的かつ
重要なのは、生保・年金・簡保などの資金を運用する機関投資家のファンドです。
身近な株式投信などとは異なり、これらのファンドは規模も大きく、また運用に
際しての法的な規制もありますので、株式のみで運用しているわけではありません。
5・3・3・2規制などという言葉がありますが、だいたいどの信託銀でも、
国内債券・国内株式・外国債券・外国株式・転換社債・貸付金・譲渡性預金、といった
順で運用比率を決めています。国内株式は総資産の2割から3割程度でしょうか。
この運用比率を決めることを、アセットアロケーションと呼んでいます。
理想的には、上げ相場を予測して株式運用比率を高め、下げ相場を予測して
運用比率を下げる、というふうになれば一番効率的ですが、なかなかそうも
いかないようです。むしろあまり極端に比率を上下させるようなことはせず、
ご指摘のように追加資金が常に流入することによるドルコスト平均法的効果を
利用して長期的な平均リターンを維持する方向で運用しています。

ですから、株式に投資する場合、ファンドマネージャが責任を負うのは、
糸魚川さまがおっしゃるようにベンチマークに対するパフォーマンスなのです。
株式市場全体の騰落についての相場観が問題になるのは、ファンドマネージャ
よりもむしろ委託者とアロケータなのです。
もちろん、ファンドマネージャも、目先の相場が弱いと思えばディフェンシブな
ポートフォリオを組むのは当然のことですが。

2000-12-31

タイトル不明

清春さま:
>変な質問ですが
>国と地方自治体の債務(借金)は5年もすれば1000兆円の大台に乗ると思います。
>国と地方に貸し込んでいるのは、国民と、国民の金を預かっている金融機関です。
>仮に政府が徳政令を発布して、国と地方の借金の棒引きを決めたら
>国民の1000兆円の金融資産がゼロになりますよね。
>ということは、日本国民には、預金なんかないということになりませんか?

まあ、おおざっぱな計算ではそういうことになりますね。
徳政令というのは冗談のように聞こえるかもしれませんが、政治や経済が混乱すれば
有り得ないことではないのです。

少し昔話をさせてください。

うちの先々代、つまり私の祖父の代の頃は、泥沼の戦争がいよいよ拡大し、経済は統制色を
強めておりました。働いていた若い衆は次々と徴兵されて行き、人手不足が悩みのタネ
だったそうです。政府は膨れ上がる軍事費をファイナンスするため、国民に倹約を強制し、
貯金を奨励していました。

大叔父(祖父の弟)はインドシナで戦死しました。まあこの人は陸士出の将校、つまり
職業軍人でしたから、お国の為に殉ずることは当然のことだったのかもしれませんが・・・
やがて敗戦・・・

経済混乱の中、GHQと政府はインフレ抑制を大義名分に、預金封鎖を行ない、
旧貨幣を新円に切り替えました。金融資産は、事実上、没収されたのと同じです。
さらに追い討ちをかけたのが、農地解放でした。
もちろん、祖父はたいへんな苦労をしたそうです。私も幼い頃、当時の話を幾度も
聞かされました。
「それでも、空襲で家を焼かれ、家族のほとんどを失った人々に比べれば、まだうちは
幸せな方なんだよ」と言って、静かに笑っていたのが思い出されます。

戦争に負けるということは、こういうことなのですね。個人の生命も財産も、
国の後ろ盾があってのものに過ぎませんです。
そしてこの国の政府は、どうしようもなくなったら最後はツケをすべて国民に回します。

「だから日本政府が破産しないように支えましょう」ということが言いたいのではありません。
むしろ逆です。「政府の破産に道連れにされないよう、自分の身は自分で守りましょう」と
いうことですね。
幸い、当時と違って、今は自分の財産を守る手段が豊富にあります。最悪のケースに
備えて、多少なりとも外貨や貴金属に資産を割いておくのもひとつの考え方だと思います。

郵貯も国債も、今のところ安全な投資先ではありますが、絶対ではない、ということですね。

>例えていえば、隣り合う2軒の家があり、1軒は倹約家で1000万円の金をもっている。
>隣に飲んだくれの親父がいて、その親父が倹約家から1000万円の借用書を書いて
>1000万円持って帰り、遊びで使い果たしてしまうとする。
>倹約家は1000万円の金をもっていると思っているが、
>この2軒の預金を合計すると、ゼロである。
>政府と国民の関係は、シンプルにいえば、こういうことではないのでしょうか?

・政府支出は(大部分が)国内企業所得および国内雇用者所得になる
・政府は徴税権を持っている
・政府は国内で最高の信用を持っている(経済規模が許す限り国債を発行できる)
・政府は中央銀行に不換紙幣を増発させることができる
・個人はmortalな存在であるが、政府はimmortalな存在である

など、ちょっとそのたとえではカバーし切れない部分が多いので、あまり話を簡単に
しすぎるのもまずいかな、という気はします。