2008-09-13

勇気をもって退却が潔し

不動産株…わたしのピークアウト。小さな波はやりすごしたけれど、今度の波は長期戦覚悟。わたしの判断は勇気をもって退却が潔し。
だいぶ長い終点を見ているかたは別として、 不動産株は石にかじりつく銘柄ではありません。
この業界の構造的体質で、ピークとバーストは不可避で、 ダンパーぎみの大きな波は乗ってはいけないのです。
あくまで自分の行動のはなしをしていますが、 五輪前に一度清算したのは、不動産屋のカンです。
いまが中国不動産の頂点かは別のはなしです。
不動産の波はおおきいので、 逆らって持ち続けても、長い時間ノーアイディアです。

ところで、 われわれは、土地の仕入れは将来価値をみこんで買付けます。
すくなくとも、全区画のうち7割くらいを、 1年半くらいでさばいてしまうよう計画をたてます。
それくらいらな、プロとして不動産の価格変動を読めるからです。
しかし、すべてがうまくいくものではないので、 ときには、想定外の物件だと気がつくと、 はやめにその土地は売りにまわします。
当初の景気判断と変化してしまったときも、 はやめに値引きして、大局を切りぬけるのが利口なのです。
間違いに気づいたまま進めても売れないものは売れないのです。
だから不動産屋は状況の変化にすなおです。
性質的に、執着心のない世界で生きているとでもいいましょうか。

しかしながら、 万科の値引き販売は正しい手法とはいえ、 それだけに、かなり先行きが厳しいことを示してます。
こわいのは万科の影響力で、他社もつぎつぎと追随する動きです。
しかたありませんが、消費者の買い控えがやってきます。
あれほど隆盛を誇ったデンウェイなどの自動車株と、 しばらくおなじ状態になるかもしれません。
しばらくは、安直にできすぎた不動産会社が整理され、 高値で仕入れた土地を売りきり、 需要の伸びる郊外で、適価で土地を仕入れるまで、 次の波はやってこない気がします。

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