2008-09-23

ニューディール政策

私設顧問団に操られたルーズベルト(EJ第2357号)
 金の問題を考えるとき、フランクリン・ルーズベルトの治世を
重視するのは、彼が米国大統領をしているときにやったことが、
その後の金のありようを決めてしまったからです。
 ルーズベルトの経済政策は「ニューディール政策」といわれて
います。これは既に述べたように、「トランプ札の配り直し」と
いう意味なのです。総やり直しを意味しているのです。
 ルーズベルト政権は、第1次世界大戦のときに制定された対敵
通商法の、ほとんど世に知られていない条項を基にして、金を保
有する法案が起草し、直ちに成立させています。世界大恐慌によ
る経済の立て直しの時期であり、国民もあまり反対できない雰囲
気が米国中に広がっていたと考えられます。
 米国市民は、この法律によって、自ら保有するすべての金貨証
券を強制的に政府に売却させられたのです。そして、契約を交わ
すさいの決済単位として金を使うことが禁止されたのです。
 もちろん米財務省で証書を提示し、金との兌換を求めても、金
が支払われることはなくなったのです。金貨の鋳造も中止され、
単に金を保有しているだけで、隠匿とみなされ、犯罪とされるよ
うになったのです。
 1934年1月30日に「金準備法」が議会を通過して成立し
ます。これによって大統領は金の価格を決定する権限を持つこと
ができるようになったのです。具体的にいうと、次のような権限
です。
―――――――――――――――――――――――――――――
 1ドル相当額を、純金23.33グレインの50%~60%の
 間に設定する権限である。
―――――――――――――――――――――――――――――
 これによって大統領は、1ドルを純金13.71グレインと決
めたのです。これは、41%の平価切り下げを意味しており、逆
にいうと、金価格は1オンス20.67ドルから1オンス35ド
ルに上昇したのです。
 これに加えて第2次世界大戦がはじまると、金は他の金属類と
同様に戦略物資として指定され、これによって米国は個人も企業
も海外との金取引が禁止されたのです。
 しかし、諸外国が米国製の兵器を購入するときは、決済通貨と
して金地金を指定したのです。個人の金保有を禁止し、企業の海
外取引に金を使うことも禁じたのですから、金はどんどん米国に
流入し、財務省の金準備は増大の一途をたどったのです。
 その結果、第2次世界大戦終了後の1949年9月の時点で、
米財務省の金備蓄は、1オンス=35ドルと計算して、1246
億ドルにも達したのです。このようにして、米国の金の戦争は計
画通りに進んだのですが、経済政策はうまくいっておらず、米国
が経済危機から脱出できたのは、日本軍による真珠湾攻撃のお陰
であるといってよいのです。
 ところで、フランクリン・ルーズベルトとは、どういう人物な
のでしょうか。
 実は、あまり知られていないことですが、ルーズベルト大統領
を裏から支えていたチームがあるのです。そのチームは「大統領
私設顧問団」といわれていたのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
 ・バーニー・バルーク
  ・・・・・・・・・ ユダヤ系/ニューヨークの株式相場師
 ・フェリックス・フランクファクター
  ・・・・・・・ ユダヤ系/ニューヨーク、連邦最高裁判事
 ・ヘンリー・モーゲンソー
  ・・・・・・・・ ユダヤ系/ニューヨーク、連邦財務長官
 ・サム・ローゼンマン
  ・・・・・・ ユダヤ系/ニューヨークの裁判官、伝記作者
 ・ベン・コーエン
  ・・・・・・・・・・・ ユダヤ系/ニューヨークの弁護士
 ・ハリー・L・ホプキンズ
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 身許不明
   ――ジョージ・アームストロング著/馬野周二監訳・解説
 『ロスチャイルド世界金権王朝/一極世界支配の最奥を抉る』
―――――――――――――――――――――――――――――
 これを見ると、私設顧問団のメンバーは、ほとんどユダヤ人で
あることがわかります。その中心人物はバーニー・バルーク――
彼は大統領補佐官と呼ばれており、大統領に強い影響を与える存
在であったといえます。
 バルークは第1次世界大戦当時、戦時産業局の長官であり、米
国の産業界の独裁者として権力をほしいままにした人物です。彼
は財務長官にもなれる力があったのですが、バルークは自分の息
子のヘンリー・モーゲンソーを財務長官にしています。大変な政
治力の持ち主であったことがわかります。
 このように、バルークが支配するルーズベルトの私設顧問団に
ついて、前掲書の著者、ジョージ・アームストロングは次のよう
に述べているのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
 「大統領の私設顧問団」は、実質的に政治を動かしている黒幕
 の人たちからなっている。今日まで、ルーズベルト政権は、こ
 の「私設顧問団」に支配されてきた。「私設顧問団」の一人な
 いしは複数のメンバーがまず承認しないことには、いかなる重
 要処置もとられず、いかなる重要任務も行われず、いかなる重
 要演説もなされなかった。
   ――ジョージ・アームストロング著/馬野周二監訳・解説
 『ロスチャイルド世界金権王朝/一極世界支配の最奥を抉る』
―――――――――――――――――――――――――――――
 ルーズベルトは先例のない4選を果たしていますが、1945
年4月12日に昼食中に脳卒中で倒れ、亡くなっています。しか
し、ロスチャイルド系のユダヤ人が立てた計画通りに金の戦略は
進んだのです。            ―[金の戦争/16]


≪画像および関連情報≫
 ●地球史探訪/「操られたルーズベルト」より
  ―――――――――――――――――――――――――――
  2000年の米大統領選に名乗りを上げている保守派の元テ
  レビ・コメンテーター、パット・ブキャナン氏(60)が、
  最近刊行した米国の外交政策に関する著書「帝国でなく共和
  国を」で「第二次大戦で米国がドイツや日本と戦ったのは戦
  略的に間違っていた」と主張したことが波紋を広げている。
  ・・・日本に関しては、当時の仏領インドシナに進駐した後
  米国のルーズベルト大統領が極めて厳しい経済制裁を発動し
  たことが、日本にとって「のど元をつかまれた」形になり、
  真珠湾攻撃を決意させたと指摘。開戦には米国の政策が大き
  な役割を果たしたとしている。
  http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h11_2/jog116.html

Electronic Journal: 金の戦争

0 件のコメント:

コメントを投稿