FRBがAgency債担保の金融機関向け貸付枠20兆円を設定

positive gammaさんが詳しく説明してくださっています。
今日はpositive gammaさんの書き込みをかなり引用しますが、もし元発言が削除されたら、ここでの引用も削除して、私の要約だけ残します。

理解できた部分を要約すると、
政府機関債（エージェンシー債）や民間格付けでAAA格のモーゲージ担保証券(Mortgage Backed Securities)を担保にFRBが国債を貸してくれる。
これまでAAA格であっても不動産証券は信用なら無いってことで担保としてお金を借りられなかったけれど、国債が担保ならお金を借りられる。
銀行に限らず、国債引き受けを行うプライマリーディーラー資格をもつもの、つまり最近資金繰りに困ってる一部の証券会社（broker-dealer)でも借りられる。
金利を下げるのよりも即効性があると思われる。なぜならば、最近のカネ詰り問題は、いくらで借りられるかではなくて、そもそもおカネを借りられるのかどうかだったから。

踏み上げ太郎さんの長年の疑問金融版マーフィーの法則
> ファニー・メイ（FNM)、フレディー・マック（FRE)ら、GSEの自己資本はそのバランスシートの大きさに対して適切かどうか？、さらにクワザイ・ガバメント・ステータス（擬似政府債格）という、民間企業でありながら政府債並みの格付けを貰うことの是非、そして若し万が一のことがこれらのエージェンシーに起こったら、やっぱり政府はその尻拭いをするべきなのか？（＝インプリシット・ギャランティー）という疑問、、、これは僕がウォール街に関ってきた過去20年来、ずっと折に触れて人々の口角に上ってきた、言わば「永遠の命題」です。それが今、いよいよ実地に検証される時がきているわけです。そう思うと長年不思議に思ってきた手品のタネあかしをされるみたいでワクワクします。
への一つの答えでしょうか。

素朴な疑問:AAA格付けが外れたらどうなるのでしょう?次の借り換えは出来ませんよね。 GSE救済のTSLFも一応頭に入れておきましょう。

何回思い直しても忘れがちになるので引用
究極的にアナタを守ってくれるもの、それは仕入れ値だけだ
レイ：「いいか、よく聞けよ。どんなに財務諸表を徹底的に読んだって、帳簿というのはウソをつけるんだ。もちろん、P&Lやバランスシートを丹念に当たるのは基本中の基本だ。だけど、、、買値にシビアでなければ、どんな努力も水の泡なんだ。平均単価さえ安く抑えることができれば、大抵の見込み違いは大怪我にはつながらない。その事をゼッタイ忘れんじゃないぞ！」

もう一つ、リプスキーの御神託から辿ったリンクの山崎元　ホンネの投資教室
> 利益成長を他人よりも上手く予想することは難しいのだから、「持っていたら、結果論として、上手く行った銘柄が成長株投資だ」というのが現実だ。

さて昨日の相場:当然のごとく指数は大幅高

大幅高銘柄の一例

先週見たMRが下がっています。 マインドレイ（MR)がデータスコープの患者モニター装置部門を買収 のコメントにあるように
> イベント(たとえポジティブサプライズであろうと)に対して上昇しない場合はすかさずショートするというパターンがトレンド化しているように思われます。売る理由発見競争。 なのでしょうか。

他にも、以前から下がっていて注目していたものは今日も下がっていました。

やはり気になる春山さんのコメント
週末観測　中国株 へのコメント
> 色々、記念碑的なできごとが発生したので、一度は売りが出尽くした可能性が高いですね。
> 本当にベアが終わったかは、GWに判定するとして、売り方やめーっ！ですよ、絶対！
増派
> 『ファンダメンタルは悪いのだが、短気の事だから、株を買え』と言っていた人が、
> 『ファンダメンタルが悪いから。。。』と、言い始めている。
> 大証券会社のえらい人々だ。
> おいそれとは、『また間違いました』とは言えまい。
> 増派しても大丈夫だと思う。
及びコメントでポジティブ・ガンマさんが
> 債券畑の話なので、この話の重要性がピンと来ない・消化しきれない株式市場投資家も大勢いるでしょう。なので慌てて本隊を投入する必要はないとおもいますが、何ヶ月かたってアレが一つの契機だったと言われる可能性のあるイベントのひとつかなと直感的に感じています。
その返事として春山さん自身が
> 私も、『事ここに至れば、＊＊＊を実行するのみ！』という事態が起こったように感じました。
とのことです。

日経平均先物:寄り天ですが14:45から少し戻していますね。メジャーSQ週にこんなことがあると、オプションの売り方も大変でしょう。

カード各社の推移。寄り付きが一番遅かった(9時19分)OMCカードが、最終的な上昇率は一番低かったです。

最後に。紺ガエルさんはまだ悲観的。追い詰められたFED

ポジティブ・ガンマさんのコメントは
> 今回の措置は利下げで広く薄く補助金を与えるというのではなく、血管がつまって機能不全になっているところに直接血液を流れやすくするカテーテルをつけたというところがミソなんだとおもいます。
> そんな効果あるのかなという印象をお持ちなぐらいですから、株式市場で消化されるのはまだしばらく先じゃないかしらとおもいます。
ポジティブガンマさんは昨日グロテスクなレストランでの果てることなき飽食の宴 へのコメントで
> >ＰＳ：ベア・スターンズでもショートしてみよっと。
> 2007年2月12日に踏み上げさんはこう書かれてるんですね。
> 2008年3月10日のＢＳＣの5年ものＣＤＳは+640ｂｐｓ（前日比+160ｂｐｓ）で取引されていました。畏れ入りました。m(_ _)m
と書かれていました。