2008-11-13

貿易赤字をプレゼント

とりあえず、4兆元へのコメント
> 春山様、いつも拝見させていただいております。世界の消費を引っ張った国が米国、その対極に生産を引っ張った国に中国があると思います。5年間好景気でしたから、借金による過剰投資が気になります。設備の稼働率低下、在庫の増加、借金返済できず破綻企業続出、アメリカ以上に景気後退が激しくなるというシナリオも考えてしまいます。このあたりはどうお考えでしょうか?
という質問なさった方に対して
> アメリカの商品のへこみ=中国の生産のへこみ、だとしましょう。
> 消費産業(小売・サービス)の利益と、製造の利益も、同じだとしましょう。
> つまり、米中の痛みは同じです。
> であれば、痛みを緩和する策(=経済対策)できるか否かが、痛みを緩和できるか否かです。多分、中国の方が対策が多く打てるので、緩和効果も大きいでしょう。
> ただし、痛む会社や人と、対策で恩恵を受ける会社や人は、同じではなく、ズレがあります。このズレがあるので、恩恵のない被害者は悲惨です。
> メディアは悲惨さを報道し、恩恵者は報道しないでしょう。

> 過去10年で、中国とインドに巨大自動車メーカーができたので、その分誰かが割りを食わねばなりません。
> それが、GM、フォード、クライスラーだという経済の冷徹さですね

中国ダメなら、世界は地獄・・・人気外資系ストラテジストのご神託へのコメント
> なぜ、いつもアメリカ人は貿易黒字をプレゼントするなどいう言い方をするのでしょうか? 彼らが貪欲だから沢山ものを買っているだけで、彼らはやりたいようにやっているのでしょう? それに米国債沢山買ってあげてこちらは損させられているのですから、何を文句言う事ができるのでしょうか?
という質問なさった方に対して
> 貿易黒字をプレゼントと表現すること、、、不満な表現だと感じると存じます。私も投資を始めた最初の10年は違和感を持っていました。
> しかし、世界のマクロ経済的な観点からすれば、過剰な消費による貿易赤字とは、国際政治経済的にはプレゼントと同義語だと、体で理解できるようになりました。
> そう理解して世界を眺めるほうが相場を理解するには適切だと判断して以降は、積極的にこの表現を使うようにしています。

> 中国の本格対策は09年にならないと動きません。
> それまでは、いわゆる補正予算のような規模しか実弾が撃てません。
> でも、口はたくさん言えます。
>市場が持ちこたえられるよう願っています。

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