2008-11-16

CQを駆使して

PIMCO - IO Gross November 2008 So CQish JPN
今、幕が引かれようとしている時代は、1980年代初頭に、それまでの2桁に上るインフレの終息と民間へのさまざまな規制の緩和で生まれた、たった1世代の強気相場ではありません。それよりもはるかに大規模で、長期間続いてきた時代が終わったのです。

おそらく、半世紀以上にわたる信用供与とレバレッジ金融の拡大の時代が終わったと表現することが最も適切でしょう。

しかし、いずれ民間部門のレバレッジの解消に対して、政府によるレバレッジの積み上げ、すなわち、金融安定化法(TARP)やコマーシャルペーパー購入制度(CPFF)や、マネー・マーケット・ファンド向けの資金供給制度(MMIFF)による数兆ドルの流動性供給がわずかな期間に行なわれることになります。それを機に、原子核は安定し始め、利回りと潜在的なリターンがきわめて魅力的な外辺部に向けて、安全に移動することが可能になると考えられます。その際、PIMCOは次の点に軸足を置くことになるでしょう。

  1. 利回りが6%近い政府系機関モーゲージ債に対する平均以上の配分の継続。
  2. 財務省が資本注入した銀行の債券と優先証券のオーバーウエート。政府のサポートにより、デフォルトの可能性はより低くなると考えられます。
  3. イールドカーブの短期セクターを重視。FRBは長期間にわたり、低金利を継続する一方、政府による救済により、イールドカーブの長期セクターには必然的にインフレ圧力が生じることになります。

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