2008-06-30

春山さんの「週末の定点観測」

週末の定点観測 : 全体観
<日本>
> 給料が日本国人に満遍なく平等に増えることは困難だ。
> したがって、日本の内部要因でインフレは起こらない。起こるのは現在のように外部要因で発生する。外部要因だから日本の努力で解決できない。単に日本の富(潜在的なGDP)が資源国に奪われてしまうだけだ。

> 少ない貯蓄は低金利で増えないし、月々の支出が増えて貯蓄可能金額も減少する。いわば、ジリ貧インフレが発生しているのだ。日本の富(潜在的なGDP)が資源国に奪われているのだから、仕方がない。

> ジリ貧を我慢するか、戦争をしかけて資源を奪うかの二者択一問題だ。第二次世界大戦前は、我慢ができずに戦争を選択した。しかも、勝つ確率が非常にすくないにもかかわらず、我慢ができずに戦争をした。

<アメリカ>
> 世界の上昇気流(住宅バブル&金融バブル)の中心から、暴風雨の真っ只中に突っ込んだのがアメリカだ。
> 金融がガタガタしている国の株式市場のパフォーマンスが良かったというのは、私は知らない。
> 90年代以降の日本が良い例だ。

<中国>
> 株式市場は数年単位の波を打ちながら変動している。
> 上昇局面では、PER格差は広がる。下降局面では格差が縮小する。
> 普段は、高い期待成長=高いPERだ。07年の夏までがそういう状況だ。
> しかし、現在は高い成長期待を疑うがゆえに、低い成長期待の日本、アメリカとのPER格差が非常に少なくなっているのだ。いわば、お買い得状態なのだ。

> 前FRB議長、グリーンスパンが考案した『不動産の値上がりを担保に、ローンを借りた金額』(=消費を楽しんだ金額)の推移だ。Mortgage Equity Withdrawalと言われている。
> パーティが終わり、借金は残っている。
> だれが、どうやって返済できるのだろう????

コメントと回答
> 香港ハンセン指数ではなく中国上海総合指数を使用しているのは
> ①成長があるのは、香港ではなく、中国本土です。
> ②センチメントは、A株に方に上にも、下にも明確に現れる。
> タイミングを計るには、A株のほうがバロメーターとしては分かりやすいと思いました。
> 現状は、H株とRedチップ以外の投資はしなくても良いと思います。
> A株投信は、待っても良いと思っています。

> 今後辛い時代が終わって、とは?
> 大きなボトムから1年間だと思います。
> ですから、09年3月17日まで、、ということになりますね。
> その間は、将来の勝ち組はあまり下がらないですが、
> 負け組みは安値を更新します。
> 今回の負け組みは欧米株(特に金融セクター)が典型だと思っています。

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