2008-07-05

春山さんの今週の記事とコメント

センチメントの変化を起こす価格帯へのコメント
> 欧米はダメだと判断しています。
> 私は、日中米しか見ていないので、08年はアメリカは不要と判断しています。アメリカの大きなリバウンドは、09年に始まると思いますが、それでも日本のように長期低迷の可能性も考慮しています。
> ただ、アメリカの重要性は時々刻々と縮小していますから、時間とともに、世界の株に悪さをしなくなると思います。
> 欧州は、ECBがインフレ退治のために不景気を感受せよと宣言しているわけですから、相当景気は悪化するでしょう。
> それを株式市場は織り込みつつあって、下方修正反映前の09年PERは、10倍を割っています。
> 多分、欧州のEPSは▼20%の下方修正でしょうから、実際の09年PERは12倍弱だと思います。欧州株は、6月末からさらに▼10%程度下がっても不思議ではありません。

> 色んな楽観、悲観を想像しますが、投資に際しては現実味がある程度まで上昇しないと、考慮しないことにしています。
> メインシナリオ:60%
> 悲観シナリオ:20%
> 楽観シナリオ:20%
> の類は、実際の売買判断上は何の役にも立ちません。
> 結局、判断は一度に一つしか採用できませんから。

> 欧米人は、中国が大嫌いです。
> 基本的に彼らは、アジアが好きではないので、BRICsではブラジル、ロシアを好みます。
> 私は、オリンピックが終わった後の、政府の一般人民に対する政策がどうなるのかを興味を持って観察しています。天安門のようになると、心配する人も多いですからね・・・・なにごとも、悲観せず、楽観せず、淡々と観察するつもりです。

金くれ虫
> 欲しい物がるけど、お小遣いでは不足しているので、ねだっちゃえ!
> 子供がお小遣いをねだっている台詞と変わらないですね・・・
> 多分、「俺たちには、経済成長する権利がある。金を調達する権利がある。」という当然の権利意識を感じます。
コメントでは
> 年初来だったか、過去1年だったか、、FDIの70%が不動産に流れたと言うレポートを見ました。
> こりゃ、ダメです。
> 資金が生産設備に使われない場合は、バブルになっておしまいです。
また
> 日本の箱物や空港、道路に橋、金持ち蔑視の税制、とてもベトナムを笑えないと思います。
とのコメントに対し
> はい、そうです。だから、今のべトナムが見えてしまうように感じております。同じ道を歩んでほしくないですよね。
私の感じたこと
投資資金の7割が日本人とのこと。ベトナムの経済をこれだけかき回したら、日本人が嫌いにならないかな?投資を制限しなかったベトナム政府の責任とも言えますが。

量が来て、、そして価格が来る、、、天井形成の宿命か? NUEの大幅下落
> 重要なことは、
> 天井の形成、ピーク・アウトは、
> まず量がピークを打って、
> そして価格の下落が追いかける、

という宿命だ。
> 昨夜のNUEの大下げに対して、アナリストは、「鉄鋼価格は上昇が見込まれる。NUEの下げは懸念しすぎで、買いのチャンスだ!」と、寝ぼけたことを言っている。
> 住宅バブルの崩壊も、
> 住宅販売(量)が、2005年の夏にピークを打って、
> 住宅価格(価格)が、2006年初~夏に天井を形成した。
> 株価は、2005年夏に天井だった。

> 素材株の本格下げはこれから加速するのだろう。
> こういう状況では、自国の内需に基づき、足を地に付けた企業が省みられるようになるのだと思う。
コメント
> 生き残っているオイルに、短期的には資金が群がると思います。
> それゆえ噴水のようなチャートとなって上昇し、滝のように落ちるのだと思います。
> 今回の相場は、そうでもしなければ終わらないように思います。

> 一般的に、国境を越えると、情報の株価への反映の効率性が落ちるものです。モダンポートフォリオ・セオリーや、コンサルタントが言う効率的な価格形成は小さくなっていきます。株価形成って非効率性が大きいのです。
> また、(私の経験では)、アメリカ人は概して海外情勢を知らないし、考慮しない傾向が世界で一番だと思います。
欧州の建機株のチャート
> 価格転嫁が無理=注文が減る、、と言うことです。
> 小口契約で数量減少が始まります。小口契約者は体力が無いし、値上げ撤回など言える立場ではないので、静かに数量を減らすしかないのです。
> 体力のある大口契約者は、数量確保優先なので値上げを甘受します。
惨状の確認、、、イギリスの住宅バブル、不動産バブルの崩壊の様子へのコメント
> 「英国は日本やアメリカのように乱開発や郊外開発をしないから需給が崩れない」などの「○○はXXの点で特殊だから」というトーク。
> 私がLDN在住だった80年代後半も同じような状況でした。

間違いを認めたECB②
> 7月3日の+0,25%の利上げが、08年最後の利上げです。
> もし、これを証券市場が待ちに待っていた転換点だと解釈するのなら、
> ①ユーロ/ドルが、反転下落を始める
> ②株式市場の下落が止まる
> という状態になります。
コメント
> 為替の意見を聞いてみました。一社以外は、全員がもう一回利上げがあると言ってます。転換点はまだ先だと言ってます。
> つまり、私は、一社と同意見なので、非常に少数派です。

> 疑心暗鬼が渦巻いていますね。
> エントリーには書けないのですが、偉い人が『おい大丈夫か?』ってヒアリングをしてました。3月の底打ちの日にも同様な光景を見ました。
> だからそうだとは言いいませんが・・・・・投資家は同じ程度の心理状態なのだと思いました。

> 2日前に、『***だから、08年の中国KH株は、アメリカよりもひどい下げになる。アメリカ株を買え!』というアメリカ人のレポートを読みました。
> 中身はさておき、チベット、人権、非民主主義、決算のうそ、、、、そんなトーンであふれてました。今に始まったことじゃないし、80年代までは日本だって似たようなものだったし、、何をいまさら、と思いました。

中国と台湾の連携
> 台湾の投資信託が中国関連株を購入する制限が緩和された。
> H株、Redチップ:10%=>無制限
> 本土株:0.4%=>10%(A株も含めるのかは未確認です。)

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