2008-07-19

ファニーなど:ロジャーズ氏は支援酷評

ファニーなど:ロジャーズ氏は支援酷評、ゴールドマンは株一段安予想
7月14日(ブルームバーグ):米投資家ジム・ロジャーズ氏は14日、米 政府による米住宅金融投資会社ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディ マック(連邦住宅貸付抵当公社)の支援策は「救いようのない大難」との考え を示した。両社は「本質的に支払不能に陥っている」と指摘した。

  ロジャーズ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、上限を 設けずに両社株を購入することや両社への融資について議会に許可を求めたポ ールソン米財務長官の案が承認されれば、納税者が負担を負うことになるだろ うとの考えを示した。また、ゴールドマン・サックス・グループのアナリスト、 ダニエル・ジマーマン氏は両社の株価がさらに35%下落すると予想した。

  ロジャーズ氏はシンガポールでのインタビューで、「米政府が納税者のカ ネを使ってファニーメイ株を買う神経を疑う」とし、「これによって米連邦準 備制度理事会(FRB)のバランスシートは悪化し、ドルの一段安とインフレ 加速をもたらすだろう」と語った。

ロジャーズ氏は「ばんそうこうの上にさらに1-3年分のばんそうこうを 貼ってどうなるというのか。3年後に状況がもっともっと悪化していたら何が 起こるか」と疑問を呈した。

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