2008-07-31

ZAI ONLINE

第1回  米国経済、これからどうなる?(前編)
第2回  米国経済、これからどうなる?(後編)
> 「悲観していたほど悪くない」というムードが出てこなければ、ボトムを打つのは難しい。少なくとも今は、「ほら、やっぱり悪かった!」という反応だから……。
> おそらく、今回の痛みが消費者の記憶に鮮明なうちは、回復を期待できそうにない。09年も住宅価格の下落は続き、本当に良くなってくるのは10年に入ってからだろうね。

> 米国の住宅価格がボトムをつけるのが09年末頃だとすれば、その半年前には米国株が反発する可能性があるだろう。ただし、そこが本当の大底になるかどうかは現時点ではわからない。 > おそらく、エレベーターが急降下するようなパニック的な動きは収まっただろう。これからは1階ずつ、ゆっくりと下がっていくような感じ。

ブログでのコメント
> こんなに金融の世界が緊迫している年は、本当に久しぶりです。
> なにも知らずに、のほほーーんと数年過ごして、全てが無事終了してから、「へーっ、大変だったんだね。。。」なんて言える身分になりたいです

第3回  原油価格、インフレはこれからどうなる?(前編)
> 原油に関して言えば、ここから追いかけていくのはやめたほうがいいと思う。さらに上がったとしても、せいぜい200ドル止まりで、もはや上昇には限度があるだろう。
> 先日、年金基金の運用担当者の会合で、「ヘッジファンドなどの投機資金が入っているから上がるのだ」と意見した人がいた。そこで、僕は彼にこう言い返した。「そういったファンドを買っているみなさんの資金が巡り巡って原油に向かっているわけですよ。だから、すぐにやめてください」と……(笑)。
第4回  原油価格、インフレはこれからどうなる?(後編)
> 残った資金がすべて原油に向かってきたわけだし、大相場の最後はとことん燃え尽すからね。だけど、昔からよく言われるように、「魚の頭と尻尾はくれてやれ」が正解だろう。
> それでも、とことん欲張りたい人は、危険を覚悟でどうぞやってください。でも、僕は普通の投資家だから、絶対に手を出しませんというのが本音だ。
第5回  では,どこに投資すべきか? 中国株は? 日本株は?
> マーケットが好調な場面では市場間でPERの格差が拡大していくが、相場がダメになってくると、逆に縮小傾向を示すものだ。
> したがって、ほとんどの国々のPERが似たり寄ったりで格差が縮小しきった今のようなタイミングで仕込んでおけば、再び格差が拡大する局面でハイリターンが得られることになる。
> 中国株の中ではETFなどを使って、中国本土の上海A株に投資する方法もあるが、バリュエーションの面からも、企業経営の質という点からも、香港上場のH株やレッドチップに投資するのがいい。
> また、業種としては、内需関連のほうが下値不安も限定的であるし、短期的な景気の変動を乗り越えて着実に中国人が豊かになっていくというストーリーを享受できそうだ。
> 建設や不動産、保険、食品などがその代表例で、そういった業種は高度成長期の日本が苦しんだ“40年不況” も乗り越えて成長していった。

第6回  ベトナムは大丈夫か? ドバイはどうなる?
> アジア通貨危機の出発点はタイがおかしくなり始めた95年。そして、98年にクライマックスを迎えた。つまり、アジア通貨危機は4年にも渡るストーリーだったんだよね。今回も似たようなことになるんじゃないかという気はする。
> 今回、どこをスタート地点にするかわからないが、長期的に周辺国へ影響が及ぶ可能性は全然ないとは言えないと思う。
> 海外からベトナムに入ってくる資金の7割が不動産投資に回っているというデータがある。生産設備にお金が向かわないというのは最悪。

最終回  インド、ブラジル、ロシアは買いか?
> 投資というものは、口に入れた瞬間に豊かな味が広がるケーキではなく、噛めば噛むほど味が出るスルメだと僕は思う。そういったものだと思い、心にゆとりをもったスタンスで臨んだほうがいいだろう。
> よく1年で資金を何十倍にもした人が話題になるが、彼らがずっと勝ち残ったという話はあまり聞かない。天才と呼ばれる投資家でないのなら、ゆっくりと気長に取り組んだほうが失敗しない
> そして、投資とは“観察”だ。毎日、自分が保有している銘柄や市場を観察して、微妙な変化や感じたことなどを日記的に記録していくと、いろいろとわかってくることが出てきて、墓穴を掘らずにすむはず。そして、結果的においしい思いを味わえるだろう。

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