2008-10-11

ショックへの反応

死ぬ瞬間 - 地球の裏からまじめな話~頑張れ日本
彼女は医者になってアメリカの大きな病院でホスピスの患者を受け持っているうちに、最期の迫った人間の感情の流れには4段階あることに気付いた。
「怒り」「抑鬱」「取引」「受容」である。
ある日余命宣告されたとすると、まずその人は「怒る」。何故俺なんだ?ふざけんな!そして「抑鬱」期に入り、その後色々と心の中で取引を試みる。これをするから俺を助けてくれ、あるいは俺が死んでもあいつの事だけは神様頼む・・・
そして最後は「受容」、全ての現実を受け入れる。
先生は故に、受容段階にある人に対しては「頑張って生きて」みたいなことは一切言わず、静かにしたい事をさせてあげたり、って事をしていたそうだ。
さて、マーケットである・・・
何故こんな話を持ち出したかと言えば、少なくともマーケット関係者はみんなそろそろ「受容」期に入っている気がすごくするからなのだ。
実はこの4段階、私が人間観察をずっとしているうちに思ったんだけど、要はその人にショッキングな事態が起こるとほぼみんなこの4段階を経るのだね。
例えば解雇の場面。外人君たちがその憂き目に会うのを何度も見て来たけれど、一様にまずは「怒る」何故あいつじゃなくて俺が切られるんだ!ほんと顔を真っ赤にして怒る。そしてど~んと落ち込む(抑鬱)。そして色々取引を始める。この場合の取引は精神的なものではないけれど、弁護士を立てて戦う選択をする人、やら、今回の解雇が如何に酷いかを、新しい会社の面接で使う人、様々である。そしてそれら全てが終わって、上手く再就職出来た人・出来なかった人、裁判で勝ち負けが決まった人、要はこれはまあ当たり前だけれど全てを最後は受容する。

今のマーケットもまさにそんな感じで、各国政府が入り乱れての一種取引合戦、きっと間もなく受容期を迎えて、みんなが、それこそ世界中の人間が「これは何だったんだろう」って時期は必ず来る。

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