2008-10-17

サーチナの記事から

リンクはすぐ切れるので記事だけ。

ジム・ロジャーズ氏:今現金あるなら、買うべきは日本円
2008/10/16(木) 15:21
  著名投資家のジム・ロジャーズ氏はメディアの取材を受けて、持論である銀行破たんが金融危機解決の方策であることに触れ、「大量の現金を今お持ちの投資家は日本円、スイスフランを買い入れるべきで、コモディティでは農産物に注目すべき。将来起こりうる過剰流動性リスクに備えるべきだ」と指摘した。中国のウェブメディアでファイナンス情報に強い和訊網が報じた。

ロジャーズ氏シンガポールで大絶賛「アジアの施策は賢明」
2008/10/14(火) 18:02
  アメリカの大物投資家、ジム・ロジャーズ氏がシンガポール国立大学で13日、同大学の学生約1600人を前に約1時間の講演を行った。同氏は演説中「欧米がとった市場救済措置は無効で、インフレーションの問題を防ぐためにも銀行を倒産させるべきだった」と言及。シンガポールなどアジア諸国が欧米の措置に同調しなかったことを「評価」した。聯合早報網が14日付で配信した。

  ロジャーズ氏は、「欧米諸国やオーストラリアは預金の保障のために紙幣発行でその場をしのごうとしたが、結果的にインフレーションを悪化させてしまった」と指摘。同氏は、シンガポール政府やその他アジアの諸地域が敢えて紙幣発行を行わず、市場を「救済」しなかったことで、世界的金融市場による混乱を最低限に抑え、危機を免れたと述べ、アジアの市場への信頼感を示した。

  講演終了後、ロジャーズ氏はメリルリンチの「救済劇」にアジアが関わっていることに触れ、「資金は今アジアに集まっている」と語り、アメリカ市場にある資金がアジアに流入するとの予測を示した。


ジム・ロジャーズ氏:米国の金融危機は短期では終らない
2008/10/10(金) 12:19
  ジム・ロジャーズ氏というと、コモディティ(商品)や中国株式市場の上昇をいち早く予測し、的中させた投資家として紹介されることが多いが、ここ最近または今後の発言・動きでもっと注目するべきなのは米国経済についての予測、または投資動向に思える。

  米金融危機の引き金となったサブプライムローン問題が表面化し、市場に影響を与えはじめたのは昨年の7月頃、ロジャーズ氏はそれ以前より米国不動産市場のバブルを警告していた。

  実際に、金融セクターをはじめとする米国株を売り払い、ファニーメイ(米連邦住宅抵当金庫)や金融セクターなどの空売りをしていた。

  サブプライムローン問題が表面化してからも、この問題は短期で解決するものではない、とし、何度か市場が楽観的なムードになり株価が戻る場面もあったが、空売りを続けた。

  さらに30年近く住み続けたニューヨークの自宅も昨年12月頃に売却し、現在は米国からシンガポールへ移り住んでいる。

  結果はご存知の通り、サブプライムローン問題を発端とした金融不安による信用収縮は収まる気配すら見せず、米国の金融機関やファニーメイの株価は大きく下落し続けており、現在でもなお不安定な状況が続いている。

  おそらく直近の1年ぐらいの期間だけを見れば、ロジャーズ氏のポジションは中国株やコモディティより米国株のほうが収益率は高かったと思われる。

  しかし、ロジャーズ氏の予測に従えば、最近の米金融危機も大きな時代の流れのほんの一部にしか過ぎない。

  ロジャーズ氏は、やがて米国経済は没落し、米ドルは機軸通貨としての地位を失うと明言していることは有名だ。先日、東京で行われたセミナーでも「世界史に残るバブルが弾けつつあり、2-3年では回復しない。いつまで続くかはわからないが危機は長期化する」と発言し、米国株は安くなってきたのではという質問に対しても、「私は米国株を買うつもりはない」と強く主張していた。そして、「自分の米ドル資産も機会をみて全て処分する予定だ」と明かしている。

  これから先も米国経済が楽観的なムードになることは何度かあるだろうが、そういうときこそ彼の動向に注意すべきだと思う。


ジム・ロジャーズ:東京セミナー、中国への強気姿勢は不変
2008/10/06(月) 07:38
  9月27日にイニシア・スター証券株式会社主催のジム・ロジャーズ氏の緊急セミナーが東京都千代田区の帝国ホテルで開かれた。事前の参加応募に申込みは殺到し、抽選に漏れて参加できなかった人も多くいたようだ。

  当日も会場は開演30分前にすでに多くの参加者が集まり列をつくる人気ぶりで、約1000人の一般参加者と約30社の報道関係機関が取材のために集まった。

  講演は最初に「今後の世界経済の展望」として、ジム・ロジャーズ氏の現在の世界経済の見解が披露された。

  彼の長期的な世界経済の見通しは数年前からぶれておらず、「19世紀はイギリスの時代、20世紀はアメリカの時代、そして21世紀は中国の時代」になると。長期的にはアメリカが没落し中国が発展していくと見解を述べ、中国に問題が起こった時こそ絶好の投資の機会だと語った。

  また中国をはじめとする新興国が先進国と同じ豊かな生活をはじめれば、エネルギー・金属・農産物などのコモディティが不足し、価格はさらに上昇すると指摘。特に農作物に関しては深刻で、耕地面積・農業に従事する人間・在庫量などあらゆる農作物の生産に必要なものが減少しており、やがて食糧不足となるだろうと警告した。

  後半は参加者との質疑応答。世界的に有名な投資家に質問できるチャンスとあって、なんとか質問しようと会場中の多くの参加者が手を挙げた。

  アメリカ金融危機についての質問に対して、第二次世界大戦以来、最悪の景気後退で、いつまで続くかわからないが、まだまだ続くだろう、数年の短期で終るものではない、との認識を示し、今どうしても投資しなければならないなら、日本・ブラジルなどアメリカ以外の国の株を買うと答えていた。

  コモディティに関しては、農産物全般、そして金属・レアメタルにも注目していると語り、「太陽電池などに使われるインジウム関連の株を最近買った」と明かした。

  中国市場の注目セクターは何かという質問に対し、水処理セクターだと答えていた。「水問題を解決しなければ中国は上手くいかないだろう」。ジム・ロジャーズ氏は過去にも、「中国が戦争・伝染病・不景気または政治の大変動になっても心配していないが、唯一、常に中国の成長について心配していることは水問題だ」と話しており、改めて中国にとって水問題がいかに重要な課題であるかを示すことになった。

  最後に中国株の現状をどうみているかという質問に対して、中国は規制を緩めているようなので、中国株・台湾株を買い増したと語り、身をもって中国経済への強気なスタンスを示していた。

0 件のコメント:

コメントを投稿