2008-10-21

嵐は突然やってはこない

私は遅い学習者でした。

少しだけ最近の世界的なマーケットの下落に際して思い出したことがあるので書いておく。 研修中にN氏から教わったことのひとつに「嵐は突然やってはこない」というのがある。 私はこれの意味するところを理解するのに長い年月を要した。 

もちろん字面というか理屈では理解していた。 だが、それはあくまで頭でわかっているつもりになっているだけで、本当に自分の体験に照らし、腹でわかっていたわけではない。 N氏がいう嵐とは何なのか、そしてどうしたら事前にそれをぼんやりとでも感じ取ることができるのかについて、当時の私はサッパリわからなかったのだ。

いま多くの人がこのところの出来事を「100年に1度の異常事態」であるという。 だが、今回の嵐も突然やってきたわけではない。 以前のエントリーのコメント欄に龍金氏が書いているように、適切に対処する時間はたっぷりとあったのだ。 (ちなみに龍金氏は私の先輩トレーダーにして、非線形モデル構築の師匠でもある。)

商品先物のススメ
本当にそう思います。

確かに今の株式市場は久々のクラッシュですけど、商先やってれば、毎年(どれかの銘柄で)やってくる台風みたいな感覚かな?

今回の株式市場は100年に1度のクラッシュとか書いてるマスコミやブロガーさんもいるけど、ちょっと違和感あるなぁ。ぶっちゃけ、過去に比べたらトレードする上で恐怖感なし。

ソロスが全力売りに回ったバブル崩壊序章の東証や、ソ連クーデターが流れた瞬間の為替市場、LTCMが破綻した時のオプション市場など、もっと怖かったっす。ロイターしか頼る手段の無い時代だし・・

そんな状況で板状況を証券マンに電話で聞いて売買してたネットの無い時代、そりゃ個人は逃げ遅れます。。

あと2000年だっけ、1月早々にグリースパンの緊急利下げ発表で米株が↑に吹っ飛ぶ(チャート壊れたと思った)、その瞬間、ナスダックの受注サーバーが1時間くらい停止したときも、、、損切りオーダー出せずに延々と上昇されていくショートポジ見ながら、吐きますた(--)
ネット化されても、相場は常に恐怖を用意する・・

これらの事故?は、どれも意表をついた直撃爆弾で逃場が無かったよぉ(;;)

その点、今回はサプライム問題浮上から、リーマン破綻と、下地がありましたからね。逃げたい人は逃げれたし、ショートに傾けれる時間もありました。
買いで勝負した人も、自分の意思での勝負の結果だし、それに買いポジ派でも、今は夕場でのヘッジもできるし、そもそもデイのチャートも板も個人で見れる恵まれた環境だしね。ヘッジ環境は10年前より数段向上してるから・・

安い証拠金とボラを求めて2000年以前から商先を始めた人は、今、株をやってても(出来高激変で株とFXに流れた)、今回、危機にあってる人は少ないと思う。

商先で相場覚えたら、1銘柄に全力買いのオーバーナイトなんて、まず、体が拒否して、そんなこと出きる体質になってない(^^;

ただ、ITバブル以降に株から始めたトレーダーは、僕らと違って、度胸はあるな(^^;勝負するときのメリハリは正直、凄いと思う。

商先を最初に経験しちゃうと、1回のトレードに賭けるリスクをシステム化する習慣がつくから(そうしないと1ヶ月で退場する)、負けすぎず、儲け過ぎずのマネーマネジメントになっちゃって、2年で100万を2億には、無理っす(^^;

まぁ商先経験者と株オンリーのトレーダーと、どっちが有利かは、そのときの環境だし、優劣なんてつけれないけど、ボラが高い時の生存率は、商先を長年やってきた人の方が、ボラに慣れてる分、有利だとは思います。

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