2008-10-06

感情のマーケット VS 勘定のマーケット

感情のマーケット VS 勘定のマーケット

******************
最後に聞きたいのですが・・・・
今は、何を買えば儲かりますか?
******************
この3ヶ月で一番多かった質問だ。

こう質問されると、以下のような二つのことを答えている。

========================
まずは、2008年を通しての投資環境認識だ
右のコピペを見てほしい。年初から、このブログでも何回も書いているし、セミナーでもお話していることだ。

②2008年は儲からない市場環境
=>年末まで下がり続けるとは思わないが、定期的にドカンが来る。昨年10月に、『お持ちのポジションを売って欲しい』と投信を買っていただいたお客様には伝えた。このブログでも、完全撤退だと宣言した。
今年は、その現金を、ドカンの時に、徐々に、買い戻して欲しいと伝えている。
3月、7月、9月、そして多分11月(大統領選挙前後)が、2008年のドカンだと思っている。
そして多分、2008年のドカンで買えば、2009年以降で利益を出すことができるというのが、長期の基本観だ。

==================
次に話しているのは、勘定と、感情の主役争いだ。
今は、頭で考えたことが通用しない状況(感情が、勘定に勝っている)だと話している。

現在のように何がどうなるのか不確定要素が大きいと、日々の株価の変動率が極端に大きくなる。毎日の個別株の動きが上下10%を越すことも珍しくなくなる。半値(▼50%)になった翌日に、+100%上昇して元値に戻ることさえ目に付くようになっている。

投資家が不安と楽観という感情に支配されて売買をしている状態だ。
このような感情に支配されたマーケットの中で、頭で考えて下した冷静な銘柄選択判断(=年率で+15%ほど儲かれば嬉しいなどと頭で計算)による勘定による売買など、大波小波の激動マーケットでは飲み込まれて沈没してしまう。

つまり、感情のマーケットに、いくら勘定で対抗しても、マーケットが受け付けてくれないのだ。
マーケットの急騰局面でも、往々にして、ボロ株がぶっ飛んで急上昇したり、優良株は置いてけぼりを食らったりする。

こんな状況では、普通の週末投資家は、インデックス的な投資を採用するほうが安心感が高い。銘柄選択が短期間では功を奏さないのだ。
マーケットが底打ち安定して(=多分、2009年から)、勘定が通用するマーケットになってから、勘定投資を始めれば良いと考えている。

無論、このような短期の変動など何するものぞ、、、という肝っ玉の座った投資家にとっては、長期の相場観にしたがって、粛々と個別株の安値を拾うことが有効だ。
世界的に大儲けをしている投資家はそういう行動をしている。しかし、それには相場の春夏秋冬を2回ほど経験するという鍛錬期間が必要だと、私は思う。

1個の春夏秋冬は、1年ではありません。
相場の春夏秋冬です。
できれば、何かの投資Storyのブーム&バストを2回経験、、、、そうすれば”ころばぬ先の杖”の大切さを学べていると思います。

本や他人の経験を自分のものにする努力があれば時間は節約できます。

0 件のコメント:

コメントを投稿